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2019年7月29日 (月)

ヤノネボンテンカ

0630_11yanonebontenka1 2019.6.30
開放花が咲き始めました。
ここまでは、つぼみはいっぱいあるのに「花」は見えなかった。
0630_11yanonebontenka2
でも実はできるんですね。
0630_11yanonebontenka3
ちゃんと種子もあります。
これは閉鎖花で自家受粉して作った種子。
発芽能力はもちろんありますが、遺伝的な多様性を産み出すことができにくい。
季節至りまして、開放花の時期に入りました。
個体数の維持・増加に加えて、遺伝的多様性の保持、という課題を、閉鎖花・開放花でこなしているわけです。

↓参考
http://kemanso.sakura.ne.jp/heisaka.htm

開放花の特徴は:
受粉媒介者の行動を借りて受粉し、遺伝子を交換することで多様化を図る。条件によっては受粉が不確実になる危険性がある。花を咲かせるのに多大なエネルギーを費やす。より広範な場所に種子(遺伝子の乗り物)を移動させる機会がある。
 --- 環境の変化に自在に適応し、繁殖するための知恵を働かせている。

閉鎖花とは:
花冠の一部または全体が開かず、同一個体で自家受粉する現象。自家受粉することで確実に次世代の種を作ることができ、そのために費やすエネルギーも少なくて済み効率的。遺伝子の多様性は望めないが、確実で競争優位性がある。
しかし、これには落とし穴も。弱体遺伝子が引き継がれる危険性がありませんか。個体のクローンを作るということは、環境変化に適応できれば良し、できない場合は淘汰される危険性もあるわけですね。

開放花を作るにはエネルギーコストが大きいのですね。限られたエネルギー資源のなかで、確実な繁殖、遺伝子の多様性の確保、そういう条件を満たすために、ヤノネボンテンカでは季節の始めは閉鎖花で「保険をかけて」おいて、次いで、コストはかかるし授粉失敗のリスクも大きくなるけれど、生物としての基本である「遺伝子の混合」を開放花で行う。

更にですね。ヤノネボンテンカは開放花として開花して、花粉媒介者を待つわけですが、午後、花を閉じる前に、メシベの柱頭が後ろへ曲がってオシベに接触し自家受粉するのです。他家授粉が済んでいればそれは無効になるのでしょうけれど、念には念を入れて、開放花でも自家受粉できるのです。(ツユクサも同じような保険をかけていますね。)

↓優れた観察です。是非どうぞ。
http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/yanone-bontenka.htm
ヤノネボンテンカの閉鎖花  Pavonia hastata

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