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2019年7月19日 (金)

アシナガバエ科のハエ

0620_9asinagabae2 2019.6.20
フヨウの葉の上にいる小さなハエ。
0620_9asinagabae1
メタリックな緑に輝くきれいなハエです。4mmくらいしかない、小さなハエです。
ハエの世界はとてもじゃないけど私の手には負えませんので、アシナガバエ科とのみ記しておきます。
詳しい経緯は下にリンクするサイトでご覧ください。

★今回、なんとかこのハエを撮影できましたが、このハエは撮影しづらい被写体です。
レンズを向けてシャッターを半押しすると、AFが作動してピントが合いますよね。この時、レンズを前後に動かす動力として超音波モーターを使っているカメラが多いと思います。低速でトルクが大きいし、止めればその場で止まるし。
ところが、昆虫の中には、この半押し動作をした瞬間に飛び去るものも多いのです。おそらく超音波が聞こえている。
やばい lock on された、でもないかな。
ですから、ズームが使える時は、多少遠目のところから撮影すると逃げられにくいです。
今回はかなり遠くから撮っています。

★さらに、このアシナガバエ科のハエの場合、フラッシュを使うと逃げられます。
カメラのフラッシュが発光を始めた瞬間に光を感じとって、飛び上がり、フラッシュの発光中は空中にいて、発光が終わるとまたほぼ元の位置に降りてくる。で、肉眼的には、撮影前と撮影後に同じ場所にいるよう見えるのですが、写真には写っていない、ということが多い。ものすごい視覚の時間分解能と、体重の軽さのせいでしょうね。

↓過去記事。フラッシュに反応して飛び上がった空中での姿が写っています。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-6038.html
2014年7月 8日 (火) アシナガバエ

★「昆虫-驚異の微小脳」水波 誠 著、中公新書 1860、2006.8.25発行
48、49ページから引用

時間の解像度
 ハエやハチの視覚の特徴の一つは、時間的な解像度が高いことである。時間的な解像度は、一秒間に何回の明暗の変化を見分けることができるかで評価され、これを「ちらつき融合頻度」と呼ぶ。ちらつき融合頻度はカタツムリでは4ヘルツ(一秒間に4回)、ヒトでは15ヘルツから60ヘルツ、ハエでは150ヘルツ程度である。カタツムリの眼の前に一本の棒を見せ、一秒間に4回棒を出し入れしても、それを静止しているものと区別ができず、棒の上に乗ろうとする。しかし、私たちにはカタツムリを笑う資格はない。私たちは映画のコマ(通常32コマ/秒)や蛍光灯のちらつき(100ヘルツまたは120ヘルツ)を感じとれないが、このちらつきはハエにははっきりと見えている。
 一秒間に捉える画像のコマ数が動物によって違うという事実は、動物によって時間感覚が違うことを意味しているのかもしれない。ハエにとっての生物学的一瞬はヒトよりも短いのだとすると、私たちから見て短命なハエでも、主観的には充分長生きしているのかもしれない。
(後略)

とまあ、そういうことで。ハエが映画を見たら、速めの紙芝居のように見えるのかもしれませんね。一コマずつ止まって見えるのでしょう。
引用の最後、ハエが主観的には長生きしているのかもしれない、という指摘は鋭くて面白いですね。
動物の「時間」というと本川達雄さんの「ゾウの時間 ネズミの時間」が有名です。
「ネズミもゾウも、心臓は15億回打って止まる」という話です。

↓その本川達雄さんへのインタビューです。どうぞ。
https://www.athome-academy.jp/archive/biology/0000000104_all.html
ゾウの時間・ネズミの時間

↓要約
http://yaeo.sakura.ne.jp/time_of_elephant_and_mouse.pdf

{ふと。私、本川さんと同い年で、東大の理学部化学科卒なんですが、一時理学部の動物学科に出入りして単位不要のゼミ生として輪読に参加していたこともあるしなぁ。ひょっとして、ごく近くですれ違っていたのかもしれない、などとも思うんですよ。}

★話は激しく飛び回ります。人間の陸上100m走では、スタートの合図への反応時間とともに、加速時間が重要なファクターになりますよね。
100mの世界記録は9.58秒ですか。
ところが400mリレーだと36.48秒。
4で割ると9.12秒ですね。
加速に要する時間が少ないせいです。
人間の筋肉の出力で、人間の体重を加速するには、相当に時間がかかる。

ハエの筋肉が、ハエの体重を加速するには、おそらくものすごい短時間で最高速まで加速できる。
ですから、視覚の時間分解能に加えて、その加速能力があるので、フラッシュの発光から逃げてしまうことが可能なのでしょう。
と、素人・かかしの推測です。

↓参考サイト
http://www.hegurinosato.sakura.ne.jp/2bangura/vi_abu_hae/ashinagakinbae.htm
アシナガバエ科 体長:5mm前後 平群庵昆虫写真館
”ニセ”アシナガキンバエ

https://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/201107170000/
2011.07.17
ウデゲヒメホソアシナガバエ(ニセアシナガキンバエ1:Amblypsilopus sp.1) (2)

https://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200908160000/
2009.08.16
"ニセ"アシナガキンバエ[ウデゲヒメホソアシナガバエ:Amblypsilopus sp.1] (6)

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