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2019年7月25日 (木)

アオスジアゲハ幼虫

0628_1aosujiageha 2019.6.28
買い物帰りに近くの学校のクスノキの下へ行って、眺めたのだそうです。
案の定、いました。そういう季節だよなぁ。
アオスジアゲハの幼虫。
これがかわいいんですよ。

防虫剤にもなる樟脳を含むクスノキの葉を食べるとは、いったいどういうことなんでしょうね。
他の昆虫が食草としないクスノキですが、樟脳を分解する能力を獲得した結果、広大な食草空間を獲得したということなのでしょうね。
食草空間の「空き地」を見つけた、と言えるでしょう。生物の進化というのはそういう「空き地」を見つけて広がっていくということの連続です。
アゲハたちが食草としている柑橘類の葉だって、かなり強烈な香りを放ちますよね。味も強いと思います。
ジャコウアゲハなどはウマノスズクサという毒草を食草としていて、その毒を成虫まで持ち越して身を守ります。


↓チョウのメスは前脚で葉を叩いて微小な傷をつけ、そこから出る味・匂いに反応して食草と判断して産卵します。
https://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/032/ss_4.html
チョウと食草をつなぐ味覚

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-5d93.html
2011年10月17日 (月) 昆虫の視覚、嗅覚、味覚など

http://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/biodiv/pg75.html

 ジャコウアゲハの食草であるウマノスズクサは、アリストロキア酸(ウマノスズクサの学名 Aristolochia debilis に由来)という毒素を含んでおり、昆虫による食害から身を守っています。しかし、ジャコウアゲハはこの毒に対する耐性があり、幼虫は、ウマノスズクサを食べて成長しながら、アリストロキア酸を体内に貯めています。これがジャコウアゲハの持つ毒です。蛹の表皮にも、卵の殻にもアリストロキア酸は存在します。

 ジャコウアゲハのメスは産卵のために、ウマノスズクサを見分けなければなりません。ウマノスズクサに含まれるアリストロキア酸とセコイトールという物質を認識しているらしく、ジャコウアゲハのメスの前肢から、アリストロキア酸だけに結合するタンパク質が見つかっています。 

★おまけ:進化の話で「生存競争」というと、すぐ「食うか食われるか」「弱肉強食」とかいうのですが、それは人間の文化の投影なのです。
食物が競合する、ということが、重大な生存競争なのですよ。
ですから、それまでは有毒だったものを、無毒化する能力を獲得すれば、競争のない新しい生態的な地位を切り開くことができるのです。
進化にまつわってはものすごい誤解が平気で語られるので、注意しなければなりません。
「進化」という言葉が「より優れたものになること」という感覚で使われることが多いですね。人間は進化の最先端の優れた動物だ、というような思い込みも多い。でもそれは間違い。現在、地球上に生きているすべての生物、菌類から植物、動物すべてが、それぞれの進化の最先端にいるのです。この多様性こそが進化の賜物なのです。

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