ダンゴムシ
2019.6.30
線路柵のコンクリートの上を歩くダンゴムシ。いっぱい歩いていますよ。
雨が多くて表面が湿ったままですから、カルシウムイオンが多少溶出しているのでしょう。
カルシウムを摂取するのにいい場所です。
カタツムリもよく見かけます。やはりカルシウムが摂取しやすいのです。
カルシウムは石などにたくさん含まれてはいますが、自由に使えるイオンの状態のものは意外と少ない。貴重な資源なのです。で、二酸化炭素が溶けてpH5.6くらいになった雨水に溶出するカルシウムイオンを求めることになるのでしょう。
ザリガニの胃石も有名。カルシウムの優れた利用法です。
↓参考
http://www.tsukuba-sci.com/?column02=%E3%82%B6%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%A0%E3%81%AE%E3%81%B5%E3%81%97%E3%81%8E
ザリガニのからだのふしぎ(2016年8月01日)
・・・
そこで、食用のザリガニを食べてみました。頭は大きくても身はちいさい、しかも甲羅が硬くて食べにくい…ですが、ちゃんと美味しく食べられます。そして不思議なことに、たまにザリガニの頭のなか、目の後ろ(消化管の一部があります)のあたりから白くて丸くて固い粒が2つ出てきます。大きさは1cm程度で、ひっくり返すとシイタケのカサのような形をしています。これは一体なんなのでしょう?
実は、これは「胃石(いせき)」といって殻に必要なカルシウムをためているものです。エビ、カニといった甲殻類(こうかくるい)は脱皮をして大きくなります。脱皮をしたすぐの殻はやわらかくてふにゃふにゃなので、敵におそわれたらひとたまりもありません。少しでも早くもとの硬さに戻すために、胃石にためておいたカルシウムを血液中に溶かして新しい殻に補給し、数日かけて固い殻を作りあげるのです。
胃石は、古い殻のカルシウムを血液中に溶かしながらためて、脱皮に備えているものです。したがって、胃石があるザリガニは、脱皮直前といえます。体内で、カルシウムを無駄にせず、上手に循環させているのですね。
ちなみにこの胃石、江戸時代には「オクリカンキリ」と呼ばれて、目の病気などに効く薬として重宝されていたのだとか。ザリガニは、古い時代からも私たちの生活に身近な存在だったことがうかがえますね。
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