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2019年7月26日 (金)

カタツムリ

0628_6katatumuri1
2019.6.28
湿っぽいものですからカタツムリをよく見かけます。
眼と大触覚が写っています。
0628_6katatumuri2

杯状眼といって、ピンホールまでいかない、ぼんやりした眼です。明暗、光の方向などがわかる程度かな。

0630_2katatumuri
6.30
以前ね、朝の体操のオープニングのイラストか、スタジオの背景への絵の投影だったかで、大間違いがあったのですよ。
カタツムリの姿は上の写真の通りなのに、体に対して殻の向きが逆に描いてあったのです。さすがにぞっとして、NHKに投書したのですが、訂正はなかったな。イラストレーターが想像で描いちゃいかんでしょ。ちゃんと調べてくださいよ。で、それを番組に使ったスタッフも誰も気づかなかったのか。カタツムリを知らない人が増えてしまったのでしょうね。梅雨時、カタツムリというイメージだけが独り歩きしてしまったようでした。
0630_7katatumuri

これも眼と大触覚が写っています。
もっと下に小触覚もあるのですが、うまく写せませんでした。

★「かたつむり」という文部省唱歌に

 つのだせ やりだせ あたまだせ
 つのだせ やりだせ めだまだせ

こういう歌詞があって、このごろは「やり」というのは「恋矢」のことだ、としているものが多いのですが、私見では、これは間違いです。
wikiでは
「恋矢(れんし、英語: love dart、別名gypsobelum)は、雌雄同体のカタツムリやナメクジが生殖器の内部で生成する、石灰質またはキチン質の槍状構造物である。恋矢は性的に成熟した個体のみで作られる。交尾中もしくはそれと関連した行動中に、恋矢を交尾相手の体に突き刺す。」
と記述しています。一対ではなく、一本の尖ったものです。交尾中に相手に突き刺すことが多い。
唱歌に戻って、子どもが、カタツムリを見つけて、突っつく。そうすると体全体を殻に引っ込めたり、眼などを引っ込めたりします。しばらく待っているとゆっくり元の状態に戻ってくる。おもしろいものではあります。
その待っているときの歌でしょ。小触覚、大触覚、眼の柄、目玉が出てくるのを面白がっているわけです。「やり」というと大触覚かな。
決して交尾中のカタツムリにちょっかいを出しているわけではないと思いますよ。
そもそも、カタツムリの交尾を見たことのある人って、どのくらいいるんですか?
「愛」「恋」「ラブ・ダート」そういうイメージだけで解釈しちゃいかんでしょう。

↓2015年のナショナル・ジオグラフィックの記事です。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20150313/439113/
カタツムリの「恋の矢」が相手の寿命短縮、東北大
子孫を残してくれるパートナーを傷つけるのはなぜ?
2015.03.16

 カタツムリが交尾の際に突き刺す鋭い矢「ラブダート(Love dart)」が、交尾相手の生殖能力を低下させ、寿命を縮める可能性があることが、東北大学の生物学者、木村一貴氏らの研究で明らかになった。3月10日付の『Proceedings of the Royal Society B.』誌に発表された。
 カタツムリには、雌雄同体のグループと雌雄異体のグループがある。そのうちラブダートを突き刺すのは、雌雄同体のカタツムリの一部。ダートはカルシウムでできていて、カタツムリが相手の体にこれを刺すと、ダート表面に塗布された特殊な分泌液が送り込まれ、卵子を受精させるのを手助けする。
 複数のパートナーと何度も交尾する習性を持つカタツムリにとって、とても役に立つ道具だ。ところが今回の研究では、交尾に欠かせないこのダートが、相手の生殖能力を低下させ、寿命を縮めてしまうことが明らかになった。
・・・
 それはおそらく、利己的な遺伝子のなせる業だろう。ラブダートを刺すことで相手が別のカタツムリと再び交尾をするのを防ぐ。つまり、卵をめぐるライバルが減るので、ダートを刺す側のカタツムリの子孫の繁栄に役立つ。
・・・

自分が渡した精子で受精させた受精卵だけを産んでくれ。他の精子は受け入れるな、という行動でしょうね。
このような、自分の精子による受精卵だけを産卵させようとする行動は他の動物にもあるんですよ。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/a/110900047/
交尾の後にメスの交尾器を壊してしまうクモを発見
他のオスと交わらせずに、自分の子孫を残す驚異の戦略
2015.11.10

トンボやアメンボでも、自分が渡した精子による受精卵を産むまでメスの再交尾を防ぐためにガードする、というような行動がありますね。メスを守っている、と思い入れをする人が多いんですけど。

ま、カタツムリの「ヤリ」が「恋矢」だろうというのは、甘い幻想でしょう。
私はそう考えます。

↓眼について
http://astrophotoclub.com/opt/animaleye.htm
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%BC%E3%81%AE%E9%80%B2%E5%8C%96

★思い出しました。「交尾栓」というものもあります
↓野毛山動物園
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/details/post-643.php

更新日:2019.02.19
なんだこれ?

実はこれ、交尾栓(膣栓)と言います。繁殖期にオスが自分の子孫を確実に残すため、交尾後のメスにほかのオスが交尾をしても精子の侵入を妨害できる「交尾栓」を挿入する動物がいます。平たく言うと自分の分泌物でフタをしちゃうのです!ネズミの仲間などでは有名な話ですが、サルの仲間ではあまり聞きません。ですが、キツネザルのような原始的なサルでは一部に認められるようです。とはいうものの、アカエリマキキツネザルのものは初めて見る飼育職員も多く、ちょっと盛り上がりました(笑)

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9346/

クモの「交尾栓」、その効果は?
2014.06.12

 例えば、ある小型のクモのオスは、自分が確実に父親になるよう、交尾後のメスに、ほかのオスの精子の侵入を妨害する「交尾栓」を挿入するという特殊な方法を取る。

すごい話はいろいろあるんです。

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