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2019年2月19日 (火)

500円玉の秘密

朝日新聞の土曜beという別刷りの記事↓

(みちのものがたり)和同開珎のみち 埼玉県秩父市 揺るがぬ「最初の本格通貨」
2019年2月2日03時30分

・・・
 「500円硬貨の側面のギザギザは斜めに入っているのを知っていましたか」と岩崎さん。この「斜めギザ」こそ、貨幣をひねりながら金型から取り出すことで実現した特殊技術。大量生産型の貨幣に導入するのは世界初で、特許も取得しているのだ。
 ほかにも、見る角度で数字の「0」の中に「500円」の文字が見え隠れする「潜像加工」や、「日本国」「五百円」の文字の周りに扇状に髪の毛よりも細い線を刻んだ「微細線」、桐(きり)の葉に目に見えないほどの穴加工をした「微細点」が施され、偽造を防止している。
・・・

和同開珎の方は、ま、さしあたってどうでもよくって。
500円玉のギザギザが斜め? 知らなんだ。見てみよう。
0203_1coin1 2019.2.3
これです。ホントだ、斜めだ。知らなかったなぁ。以前、「ギザ10」がどうのこうの、という話があったのは知っていますが。
500円玉のギザは斜めなんだぁ。
0203_1coin2
これはなんだかぼんやりと記憶がある。でも忘れてました。
かなり浅い角度で見ると、文字が浮かび上がりますよ。試してください。
0203_1coin3
これが「微細線」なのかな。これは肉眼でもそう苦労せずに見えます。
0203_1coin4
手前の桐の葉ではなく、その後ろ陰になった葉に施された「微細点」。
これは肉眼ではかなりきつい。いや、若い人なら見えるのかな。
ルーペがあると見やすいと思います。
へぇ、こんな細工が施してあるんだ、とお楽しみください。

★オマケ
0205_11tenyen
10円玉の平等院鳳凰堂。
鳳凰がいます。石垣や石段も刻んであります、扉の「鋲」かな、も見えます。新品の10円玉があったら、ぜひ観察してください。

★小学生のころ、当時の日本橋白木屋で昆虫展があったのかな。そこで「スンプ」を売っていました。酢酸セルロースの薄い板の表面を有機溶剤で溶かして、物に貼りつけレプリカをとって顕微鏡で観察するというもの。
販売のおじさんが、10円玉の鳳凰堂のスンプを見せてくれて、感動してしまって、親に買ってもらって楽しんだことを思い出します。昆虫標本もすごくて、興奮のあまり持っていたハンカチを口にくわえて噛みしめて穴を開けてしまった、母親にからかわれましたっけね。そういう少年でした。
↓参考
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-c738.html
2011年9月26日 (月) スンプ

★ところで、和同開珎の話になると、どうしても自然銅の話が出ます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%84%B6%E9%8A%85

自然銅
 自然銅(しぜんどう、native copper[1]、copper[2])は鉱物(元素鉱物)の一種。化学組成は Cu。結晶系は等軸晶系。自然金グループに属する。銅の英名copperの語源は、「キプロスの金属」という意味のラテン語 aes Cyprium で、それが縮められて Cyprium となり、後に訛って cuprum となった。
 塊状、樹枝状などの集合体で産することが多いが、八面体などの結晶形を呈する場合もある。表面は変化しやすい。銅は人類によってはじめて用いられた金属である。アメリカ・ミシガン州のスペリオル湖南岸のキーウィーノー半島には、世界最大の自然銅の濃集体がある。この地で一つの重さ420トンの塊が出た。そのほかの産地としては、アリゾナ州のビスビー、ボリビアのコロコロ、ロシアのウラル山地、イギリスのコーンウォール、オーストラリアのブロークンヒルとマウントアイサ、ドイツのラインランドファルツなどがある。[3]

「キプロスの金属」にCuが由来するという話は必ず授業でもしましたよ。
http://mineralhunters.web.fc2.com/wadoiseki.html

・・・
1.初めに
「続日本紀」に、日本で最初の自然銅の発見とそれに伴う年号の改元が次のように
記されています。
「慶雲5年(708年)、武蔵国秩父郡より和銅を献る。・・・・・・武蔵国に自然に
なれる和銅(にきあかがね)いでたりと奏して献れり、・・・・是をもちて、天地の神の
顕し奉れる瑞の宝に依りて、御世の年号を改め賜い換え賜はくと詔たまう。
・・・・・慶雲5年を改めて和銅元年と為て、御世の年号と定め賜ふ。」

元化学教師としてはかなり、苦しい。金属の銅は硫黄とすぐ結合します。火山国の日本で自然銅が産出したというのが、なんだかなぁ、苦しいんですよ。結晶化する前の炭酸銅かなんかが還元されたんですかねぇ、還元剤は何だったんだろう?よくわからないのです。

銅の鉱物なら、たき火程度の温度で一酸化炭素で還元できるでしょう。鉄だともっと高温の「炉」が必要になる。ふいごが必要でしょう。
そのあたりの性質の違いが、青銅器の時代の後に鉄器時代が来るという歴史とも絡むわけです。

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