いのちはつづくのです
また訳の分からないことを案山子は呟く
去年今年貫く棒の如きもの 高浜虚子
有名な句ですね。よくわからない句なので、おちゃらけてものすごいことを考えたことがあります。
虚子先生、元旦に厠にしゃがんで用を足す。立派な雲古が気持ちよく去って行った。おお、去年食ったものが今年棒の如くに貫き去って行った、善哉、善哉。とね。
あんまり失礼なので、すぐ忘れてください。
この頃思うのは、棒の如きものとは「生命の流れ」ではないかと。
生命の流れは38億年も続いてきたんですよ、この私の命はその流れの中にある。38億年間、生命が誕生してから私に至るまで、ただの一回も途切れたことはないのです。現在、地球上に生きる生物はすべてそうなのですし、それぞれが進化の最先端を生きているのです。
地球は太陽の周りを46億回も回り続けてきたのですが、それに「年」という区切りを刻むようになったのは人間の勝手。
そうなってくるとね、冬の今の時期、「去年今年を貫く具体的な棒」としての生き物たちが愛おしくなります。
そんな気分で、今年の写真ブログを始めたいと思います。
★まずはヤノネボンテンカ
普通、ヤノネボンテンカの花期は8~9月としているサイトが多いですね。で、一日花であるとも。それが、どういうわけか、今年は冬にも頑張っているのです。何日も。
2018.12.2
12月初め。まだ咲く気なんだな、と撮影。
もう終わるんじゃないかと思っていると
12.27
さすがに気温が低くて、3日後もこの状態。一日のうちで開花、閉花が完結できない。
12.29
やっとしぼみ始めました。花がしぼむというのは受動的なことではないようですね、自らの力で閉じていくのでしょう。寒いとその「閉じるという活動」もゆっくりになってしまうらしい。
この時、この花の向こうに、濃い色のつぼみが現れてきていました。まだ咲く気なのかい?
翌日は元日。朝の9時頃に、元日の散歩をしてみたら。
2019.1.1
こうなっていました。まだつぼみがあります。開花に至ることができるでしょうか、それともつぼみは作ったけれど開けなかった、となるのでしょうか。
いのちはつづくのです。
« ラッキーのお裾分け | トップページ | コダカラソウ »
「植物」カテゴリの記事
- 珍しい花の記事を書きました(2023.06.06)
- 奇数は対称性がいい(2022.07.11)
- てきちょく(2022.06.13)
- ガザニア(2022.05.30)
- ネギ坊主(2022.05.30)
「人事」カテゴリの記事
- 「父」からの脱出(2023.06.01)
- 子供達に、1番に笑ってほしい!そしたら大人は頑張れるんだ!!(2023.02.20)
- クリスマスの足袋(2022.12.25)
- 日食月食(2022.11.21)
- 朝日川柳欄から(2022.11.21)
コメント