飛行機雲
2018.12.27
夕方、雨戸を閉めようとしたら、南西の空に飛行機雲。
かなりの速さで移動していきますし、ピントがなかなか合いにくいし
こんな風に写ってしまったり。
なんか「未確認飛行物体」でも飛んでいるみたいですね。
飛行機雲はまあそれなりによく見かけるのですが、今回のは短い。
おそらく上空は非常に気温が低くて、乾燥している。
で、飛行機の湿った排気が冷やされて氷晶を作るのだけれど、湿度が低いのですぐ昇華して消滅してしまう。というようなことだろうと想像します。
「雪は天から送られた手紙である」というのは中谷宇吉郎さんの有名な言葉です。
私ごときがこの言葉をもじっちゃいけませんが、「飛行機雲は上空の気象状況を報せてくれる手紙」ですね。
★昔ね、中学生の頃かな、白黒テレビの時代、中谷先生が「教育テレビ」の物理講座を担当していたことがあるんですよ。
光テコとか、水銀面上の定常波とか、いろいろ面白い実験を見せてくれましたっけ。中谷先生の講義を聴いた、という意味でわたくしも中谷先生の教え子の末端なのであります。「本物を見た」ということは、自分の中で理科に関わるうえでの自信となって、ずっと支えになり続けたんですよ。
千谷利三先生の化学講座も見ました。水素の定常炎をガラス管内に発生させるなんていう、すごい実験も見たなあ。あれも本物を見た、という自信になりましたっけ。自分の教室の助教授の方に実験を担当させていたのだったか。猛烈に高度な実験でした。
その後、NHKの科学実験グループが実験を担当するようになって、実験のレベルはずいぶん下がったと感じましたっけ。
{現在なんか、歓心を買うだけの実験ショーになっちまって、つまらなくなりましたね。10年後の「効き目」なんて望むべくもなくなった。若い人にこそ「本物}を!}
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