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2018年12月 3日 (月)

1113_2niji
11月13日放送。NHKのEテレ朝の子供番組「にほんごであそぼ」の中の「おのまとペア」というコーナー。

おのまとペア
白Aが、プロジェクターを持って外に飛び出します!身近にある「オノマトペ(擬声語・擬態語)」をプロジェクション・マッピングで映しながら、楽しいパントマイムで表現します。

結構楽しい企画です。この日は、雲が出て、雨が降って、やんで、お日様が出た、という一連の出来事を表すオノマトペをやっていまして。
雨がやんで、日が「ピカー」っと出まして、雨後のお日様につきものの「虹」を描いたのですね。
で、この黒板の絵、変だなぁ、と思いませんか?
虹と太陽が一緒に見えるということは「ありえない」のです。
虹というものは自分の背後に太陽があって、太陽と自分の頭を結ぶ直線から、頭のところから約42度開いたところに現れる現象なのです。(色によって角度は微妙に違いますが、ま、大雑把に42度でいいでしょう。)
以前開設していたHPで使った図です。
Image021

太陽-頭-虹という位置関係ですので、虹と太陽が同じ方向に(一枚の画面に)現れることはあり得ないのです。

そして、言えることは、虹は観測者に付随する現象であって、虹という「もの」が空中に現れてそれを複数の人が同時に見るということはありません。
虹を斜めから見る、とか、虹を真横から見る、ということはあり得ないですね。
常に観測者の正面方向に現れるものなのです。
天気のいい日に、庭とか道路で、太陽を背にしながら、水道から水をシャワーヘッドで撒いてください。
虹が見えるはずです。その状態で、頭を左右に振ったり、誰かにシャワーを固定して持っていてもらって、自分が位置を変えながら虹を観察してください。「虹は自分についてくる」はずです。
太陽と頭を結ぶ直線が移動すれば虹も移動するのです。

恋人が並んで、目の前の虹を見る。二人は一緒に「一つの虹」を見たような気分になって、とっても幸せ。
でしょうけれど、実は違うんだなぁ。
無粋で申し訳ないけど、二人はそれぞれ自分に属する虹を見ているのです。(ま、ほとんど「同じ」ですけどね。)
虹を報じるニュースがありましたら、よく比較してみてください。おそらく虹の背景の景色や、虹の「脚」の立つ場所などが異なるはずです。同日同時刻の虹であってもね。虹は撮影者に属していますので。

両眼の感覚が100mもあるような巨人が、虹を見る。両眼視で非常に遠くのものまで立体的に見えている。
なのに、虹には遠近感が全くない。それぞれの「目」の前に虹が現れていますので、視差が生じないんですね。
地上の物体には視差があるので立体視できるのですが、虹には視差がない。遠近感が生じないわけです。

虹が出ている時に、スマホで連絡取り合って、何十mか離れたビルの屋上から二人で虹を撮影し、写真を両眼で立体視できるように縮めて並べて立体視を試みてください。周辺のビルには遠近・立体感があっても、虹には遠近感がないはずですよ。

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