ホシホウジャク幼虫 12/14
2018.12.14
ヘクソカズラの前に何となく立って、実を眺めたりしていたら、「ん?何かいるみたいだなぁ」と私のパターン認識が刺激されまして。刺激のもとを探したら、これ、でした。
何かの幼虫、葉には食痕でしょう。
初めて見る幼虫ですが、スズメガの仲間であることは間違いない。この立派な尾角を見れば明白。「hornworm」というくらいですからね。
3対の脚と頭部が写っています。とんがっていますね。何か、こう、ポーズというか擬態なのかなぁ。妙にかわいい。
ちょっと茎をひねって背中を見せてもらいました。模様はほとんどない。
体長はこの位。
普通は頭部が丸くて、コロンと目立つものが多いのですが、これは独特な姿ですね。
で、なんだか、記憶がむずむずします。ヘクソカズラを食草にするという記述を読んだことがあるよなぁ。あれは何だったけなぁ。ひょっとしてホシホウジャクか。現場ではここまで。
家に戻って確認したらやはりホシホウジャクでした。
http://kanon1001.web.fc2.com/006_souhon/K_akane/hekuso_kazura/hekuso_kazura.htm
ヘクソカズラの臭いのもとは,細胞内に蓄えられたペデロシドという物質。葉や茎が食害を受けることでこれが分解され,メルカプタンという揮発性物質が生成され悪臭として働く。これにより,ヘクソカズラを食草とする昆虫はほとんどいない。しかし,中には例外もおり,ヘクソカズラヒゲナガアブラムシは,ヘクソカズラの汁を吸い,成分を体内に蓄積することで,テントウムシの捕食から逃れていると言われている。また,スズメガ科のホシヒメホウジャク,ホシホウジャクの幼虫もヘクソカズラを食草とすることが知られている。チョウ目の幼虫の多くは狭食性を示すが,このスズメガ科の両者は,誰も手を出さない植物を選択したことで,食草を独占できる。
やっぱりなぁ。食草を独占できるんだ。こういうのを「新しいニッチを開発した」、というのでしょう。
↓スズメガの幼虫の「角=horn」は英語でも有名なようです。
hornworm
►n 〔昆〕 スズメガの幼虫,イモムシ《尾角をもつ》.
リーダーズ英和辞典第3版より引用
https://ejje.weblio.jp/content/%E3%82%BF%E3%83%90%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%83%A1%E3%82%AC
タバコスズメガ
Manduca sexta; tobacco hornworm
★こんな新聞記事がありました。
知事賞の双子の姉妹が東大和市長を表敬(朝日新聞東京面 2018年12月15日03時00分)
理数をテーマにした小学生の研究を審査する2018年度の「東京都小学生科学展」で最優秀の都知事賞を受賞した東大和市立第三小学校6年の12歳の双子姉妹が13日、市長を表敬訪問した。2人は「研究は楽しかった。すごくうれしい」と喜びを語った。
研究に使ったのは「ドクダミ」。庭掃除をしている際に、ドクダミが持つ独特なにおいに興味を抱いた。調査の経緯や実験方法、結果を写真や図を用いてA3用紙2枚にまとめた。
次女の〇〇さんはドクダミの消臭効果に着目し、カメムシが出す臭いにおいを消せるかを実験。カメムシのにおいの成分が傷ついたドクダミの葉を活性化させることに実験の過程で気づき、紹介した。
長女の〇〇さんは、逆にドクダミの葉を弱らせるにおいを探し、ヘクソカズラに着目した。カズラの葉が含む臭いにおいの成分をかけると、ドクダミの葉が枯れて、変色することを突きとめた。
・・・(後略)
そういうことがあるんですねぇ。線路柵のところのヘクソカズラの下にはドクダミも生えるんですが、そういうことには全く気づいていませんでした。
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