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2018年11月 8日 (木)

ツマグロヒョウモン

1019_14tumagurohyoumon 2018.10.19
10:50頃です。妻が見つけてきました。
ミズヒキに逆さにぶら下がるツマグロヒョウモンの終齢幼虫。
前蛹といいます。この後脱皮すると蛹になります。
1019_26tumagurohyoumonsanagi
16:20頃
6時間後、妻が見に行ったら、脱皮を済ませて蛹になっていました。
茎が揺れてピントがうまく合わなかったそうです。

1020_19w_tumagurohyoumon 10.20
翌朝7:00頃
確認にいったら、湿っぽさもなくなって、完全な蛹になっていました。

★蛹の下のほうに、白い突起が見えます。外界の光を効率よく反射する仕組みになっています。
で、夜でも光を当てると、どの方向からの光でも反射して輝いて見えるのです。「光る蛹」として有名です。
自分で発光するのではなく、反射です。明るい時でもキラキラしていますから、それがかえって外敵から身を守る機能になっているのかもしれません。

★この蛹、普段は静かにぶら下がっていますが、外部から刺激を受けると、自分から体を揺さぶります。
この動作も多分外敵から身を守る動作なのでしょう。飼育下では、先に蛹化した蛹に、歩いてきた幼虫がぶつかっても体を揺らしますので、余計なエネルギーを消費させないように、配慮が必要です。

★ところで、前蛹の状態で幼虫の体の一部でぶら下がっていて、脱皮して蛹になると蛹の体の一部でぶら下がることになります。そして脱いだ皮は下に落とします。
どうやってそんなことができるのでしょう?
人がソックスを脱ぐことを考えます。床から足を浮かせてはいけない、必ず足のどこかが床についていなければならないという制約をかけたとします。どうしますか?
爪先を床につけたまま、踵までソックスを下ろし、今度は踵を床につけてソックスを爪先へ送って脱ぐしかないですよね。
ある種の「またぐ」という動作が入りますね。
実際、蛹になる最終脱皮では、この「またぐ」という動作をして脱皮殻を脱ぎ捨てるのです。
すごい技ですね。

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