アリの砂かけ
2018.8.18
私はあまり死骸を載せない方です。生きる姿をとらえたいから。
上の写真は、おそらくカメムシの死骸で、アリたちが死骸をその場で解体して、運べるものは既に運び去った跡だと思います。で、初め、ブログには掲載しないつもりで保留しておいたのですが。
8.26
落ちた一粒のブドウに対して、アリが砂かけをしてあった。
あ、そうか。対象が動物か植物かを問わず、餌になるものに対して「砂かけ」するんだ、と改めて認識。
家の前の路面に、こういうものがいくつもあります。砂をかけられたものが何であったかはもうわからない。比較的小さなもので、全部運んでしまったのでしょう。我が家前には小昆虫や草の実など色んなものが散乱しているからなぁ。ミミズの死骸に砂がかけてあったこともあります。
さて、これはどういう意味があるのだろう?
獲物を隠しているのか。フェロモン的な目印にして集まりやすくしているということはないのか?
検索してみました。
「お葬式」みたいだという表現もありましたが、それはないでしょう。
仲間の死骸を巣に運ぶのを見て弔うのだろう、と考える方もいるようですが、それもまずありえない。餌の候補でしょう。巣内で死んだ仲間は、カビたりしないように運び出して捨てるんですからね。
↓NHKの「ダーウィンが来た」の関連ブログ。
https://www.nhk.or.jp/darwin-blog/2014/09/21/
2014年09月21日 (日) ダジャレ反省会
8月17日放送「不思議いっぱい!身近なアリ大研究」
(前略)
視聴者の方から「アリがセミの死骸を砂で埋め、まるでお葬式をしているようだった」という情報が寄せられました。
研究者によりますと、この目的は他のアリから食べものを隠すためだそうです。
獲物の横取りを防ぐのに効果がありそうですが、土をかけた方だって獲物を持ち帰れないように思われます。
しかし、良く見ると、内臓や肉などをちびちびかじりとって少しずつ運んでいたんです。つまり、砂をかける係と食べ物を運ぶ係が役割を分担して、同時並行で作業を進めていたんです。
この砂かけ行動について、アリ研究歴5年の中澤匠君はおもしろい研究をしています。
魚肉ソーセージを3つの大きさに切り、どんなふうに砂をかけるか比較したんです。
1番大きなエサは案の定、砂山で隠し始めました。
1番小さなエサは持ち帰り、わざわざ山は作りません。
中くらいのエサもなんとか持ち帰りましたが、よくみてみると、砂かけ係りが遅れて砂を運んできました。
砂かけ係の想定以上に食べ物運び係が頑張っちゃったんでしょうかね。
(後略)
やはり「他のアリから食べものを隠すため」なんですか。あんまり「隠れて」いないようでもあるが。
地面を歩いてきて、獲物の前に来てもアリ目線では隠せている、ということなんでしゅかね。ヒトは巨大だからアリ目線にはなれなくて、常に上から見てしまうので、アリの気持ちは分かりにくい。ということかな。
「動物」カテゴリの記事
- タイワンキシタアツバかなぁ(2022.05.30)
- クマバチ(2022.05.30)
- ムカデ(2022.05.27)
- クモ(シロカネグモの仲間)(2022.05.27)
- クモ(ネコハエトリか)(2022.05.27)
コメント