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2018年8月10日 (金)

真夏のフェーン現象

この夏、「フェーン現象による高温」という言葉を頻繁に耳にしますね。
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ウェザーニュースから引用します。

20180730090000kion 7.30
気象庁のサイトから引用。

どちらも、日本海側に高温の領域が分布しています。
これは太平洋側から湿った暖かい風が吹いて、山を越えて日本海側に吹き降りるときに乾燥して気温が上昇したものです。
湿った空気は膨張しながら山を登り気温が下がっていく。途中で湿度100%を超えてしまうと気体の水蒸気が液体の水に変わり、その時、相変化の熱を放出するので、気温が下がりにくくなります。水蒸気を失った風が今度は山を下る時には、断熱膨張過程で気温が上がりますので、出発時の気温より上がってしまうのです。これがフェーン。

ちょっと検索していたら、2016年の東京で37.6℃を記録した時がやはりフェーン現象でした。

東京都心37.6度…今年最高 フェーン現象影響で
毎日新聞2016年8月9日 12時51分(最終更新 8月9日 14時04分)
 日本列島は9日も全国的に晴れて気温が上がり、各地で最高気温が35度以上の猛暑日となった。特に首都圏ではフェーン現象などの影響で厳しい暑さとなり、東京都心では今年最高の37.6度を観測した。

風の向きを問いません、季節を問いません。風が山を越える時にフェーン現象が起きるのです。
ですから「フェーン」を春の季語にするのはかなりおかしなことです。
どなたかが、春のフェーン現象を経験して俳句を詠んだのでしょう。そこからフェーンが春の季語になってしまったのではありませんか?
自然界に起きる現象を、人間の言語で閉じ込めてしまってはいけません。
名前で表現されるのは現象の一面です。名前が独り歩きしてしまっては自然現象を正しく理解できません。
要注意ですね。
↓こんなことを4月に書いたものですから、夏にもフェーン現象があるんだよ、と追加したくなりました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-7482.html
2018年4月24日 (火) ムクゲ

 ある気象予報士さんが「フェーン」は春の季語だと言ってましたね。
 22日のフェーン現象は、晩春の出来事でしたから「風炎」でもいいでしょう。
でも、フェーン現象自体は、夏にもあるし、秋にもあるし、冬にもある。季節を問わない現象です。
私が生まれた能代市の「大火」は有名ですが、これは冬のフェーン現象が影響したと思われます。
能代市で体温を超える気温を記録したことがありましたが、あれは夏のフェーン現象だった。
自然現象を、生命の営みを、言葉で縛ってはいけないだろう、というのが私の基本的な姿勢です。

言葉の独り歩き、これは自然科学でも警戒してかからないと、盲点になってしまうことがあります。
軟らかく自在な意識で「対象」を包みこんで理解を試みてください。
そして、それがうまくいかないときこそ「新しいこととの出会い」であるかもしれないのです。

↓参考にどうぞ。
http://www.tenki.jp/dic/word/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E7%8F%BE%E8%B1%A1/

https://www.huffingtonpost.jp/weather-news/fain-phenomenon_a_23491622/

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180728-00004607-weather-soci

http://www.edu.tuis.ac.jp/~asanuma/Asanuma2007/Lectures/MI2015/Chapter6.pdf

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