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2018年8月22日 (水)

台風12号の経路について

2018t12
★↑台風12号が複雑な動きをしました。発生から消滅までの経路図です。「1812」というのは「2018年の12号」という意味です。東から西へ進んだり、ぐるっと回ったり。
で、それについて何か書きたいなと思ったんです。
ぐるっと回ったあたりでは「寒冷渦」という普段聞きなれない言葉も今回頻出しましたのでそれについても何か書けたらいいな、と。
反時計回りの寒冷渦と反時計回りの台風とが「からんだ」となれば、藤原の効果についても触れな蹴ればならないだろうな、と。
で、準備しながらなかなか進まなかったのです。話の素材はある。話が一つにまとまらない。
「授業を作る」というのもそんなものなんですよ。教科書があれば授業ができるわけではないのでして、自分の中できちんとまとまらなければ話すことなんかできはしない。

さて、今回の準備状況はこんな感じ。
★↓過去の「迷走」台風の話があります。
http://weathernews.jp/s/topics/201608/240045/
迷走台風10号 過去の複雑な動きの台風をピックアップ
【例1】1955年の台風9号
【例2】1978年の台風6号
【例3】1968年の台風7号

★寒冷渦について
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180726-00004572-weather-soci

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%92%E5%86%B7%E4%BD%8E%E6%B0%97%E5%9C%A7

寒冷低気圧(かんれいていきあつ、英語:cold low)とは、周囲より相対的に温度の低い寒気からなる低気圧のこと。寒冷渦(かんれいうず)、偏西風から切り離されてできることから切離低気圧(せつりていきあつ、英語:cut off low、カットオフ低気圧、カットオフ・ロー)と呼ばれることもある。

ここでの「low」は「低気圧」のことです。

★↓藤原の効果について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C

藤原の効果(ふじわらのこうか、英: Fujiwhara Effect)または藤原効果(ふじわらこうか)とは、2つの熱帯低気圧が接近した場合、それらが干渉して通常とは異なる進路をとる現象のことである。

0730_13kanreiuzu
台風と寒冷渦が互いに相手を振り回しているところです。
これが「複雑な動き」というやつなんですね。
 

★↓大規模な流れと渦、というと黒潮の蛇行もおもいだされるなぁ。
黒潮の蛇行 渦
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/hakodate/knowledge/warm_and_cold_eddies.html
暖水渦・冷水渦とは

https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/review/2017/10/20171016_01.html
「黒潮の蛇行が発生する仕組みが分かってきた」

ということでして、素材は手元にある。うまく組み立てられない。
どういう風に組み立てようかと迷っていた、そんな中
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-c751.html
2018年8月16日 (木) オオイトヒキイワシ
↑この記事を書くために、JAMSTECのHPを見に行って、大発見!
「JAMSTECニュース:コラム」というところに、もう私の書きたかったことのすべてが、コンパクトに簡明に書かれていました。私が何か付け加えるべきことなど何にもない。

↓これです。ゼッタイ、読んでください。
http://www.jamstec.go.jp/j/jamstec_news/20180807/
JAMSTECニュース:コラム
【コラム】なぜ台風12号はかつてないルートで日本を襲ったのか?~熱帯起源の渦(台風)と高緯度起源の渦(寒冷渦)との相互作用~

大きくうねったジェット気流から寒冷渦が発生

 高度10-15 kmの中緯度帯を西から東に吹いている強い風(ジェット気流)によって、ジェット気流の極側の空気と赤道側の空気は分けられています。図1では高度約12 kmのジェット気流の極側の空気を寒色で赤道側の空気を暖色で色をつけています。
7月中旬は、北緯40-50度を吹いていたジェット気流(図1a)が、下旬になると日本付近で大きく南北に蛇行をしました(図1b)。7月24日にはジェット気流の極側の空気が北海道上空で大きく南に引き延ばされ(図1c)、25日にはジェット気流の南側に切り離されてしまいました(図1d)。この切り離された空気塊は「寒冷渦」と呼ばれ、今回の台風12号の行方を左右しました。台風12号は7月24日に日本の南海上で発生し、25日には寒冷渦の南東約2000 kmに存在していました。

寒冷渦~地上の天気図には現れないが注意が必要な渦

渦と渦の相互作用

 図2bをよく見ると、寒冷渦の端に台風12号が存在しているのがわかります。このように低気圧性の渦と渦が水平方向に近づくと、北半球では互いに互いの渦を反時計回りに回転させることがあります(図3)。これを渦と渦の相互作用と呼びます。特に台風同士の相互作用の場合は「藤原の効果」と呼ばれます。
報道などでは「動かない」寒冷渦の周りを台風がぐるりと反時計回りに回って日本列島を東から西へと台風が移動していくような解説を目にしましたが、実際には、このシミュレーション動画で見られるように、寒冷渦も台風の周りを反時計回りに移動していました

もう書くことなし。オワリ。
なのですけど。
実は私、小学生の頃に「渦と渦の相互作用」について、ここに書かれているようなことを、知っていたんですね。すごいでしょ。いえすごいのは岩波の科学映画。
↓その話は以前に書きましたのでリンクします。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-f0d3.html
2013年10月23日 (水) 藤原の効果

岩波の科学映画を見たのは小中学生の頃でしたが、私の理科教師としての基盤になりました。
ホンモノはすごい。中谷宇吉郎さんの一門が関わったはず。
NHKの「3チャンネル」時代。中谷宇吉郎さんの物理講座、千谷利三さんの化学講座、アメリカから来た「コンチネンタル・クラスルーム(大陸教室)」という物理講座とか。そういう、ものすごいハイレベルな科学番組があったのです。
核心を見てしまった、というのは強いことで、高校・大学と進んで、ああ、あれはこういうことだったのか、と理解が進んでいくという経験を重ねました。自分もそういう「10年後に効き目の出る」ような授業をやりたかったんです。先生があの時に教えてくれたのはこういう内容までを含んでいたのか、と後から効き目が出るような、ね。
現在、中高の教育に「成果主義」のようなものが流れ込んでいますが、教育の成果というものは、教育を受けた人の成長の中に結実するものです。目標を掲げて、達成度を測るなんて、教育ではありませんね。

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