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2018年6月18日 (月)

見たものはすべてか:選択的注意(selective attention)

Eテレ、朝の「にほんごであそぼ」から。
「ゆく河の流れは、絶えずして・・・」という方丈記の文章を子どもたちが一生懸命唱えるんですね。
で、始まる前に、画面に変化があるはずだ、といわれてから見ているのですが。
私、正直、変化に気付かなかった。
0530_15nihongo1 2018.5.30
始まりの画面。
0530_15nihongo2
終了時の画面。
中央右の縦の流れがいつの間にか描かれていた。
もう一度繰り返してくれたので、やっとわかったという次第です。
さして大きくもない画面の中で、明らかな変化なのに、見逃してしまった。
子どもたちのかわいい声と、画面内の右から二人目の男の子の動きに関心が行ってしまって、全体を見ていませんでした。
こういう出来事を心理学では「選択的注意(selective attention)」というそうです。

よくね、百聞は一見に如かず、といって、見たものは絶対だと信じ込みますよね。
自分は視野に入ったものをすべて見ている、と思っていますよね。
ところが違うんだなぁ。
人は見たいものしか見ていない。見たいと思っていなくても強い印象を与えるものを見てしまう。

自分が「見たもの」が「全部」であり「確か」なものだとは思わない方がよいのです。

事件などに関わりたくないですが、もし何かの事件を目撃してしまった時、私は事件を「見た」のだから私の証言は信用できるはずだ、と考えてしまう。目撃証言というものにはその危うさがある。

https://psychoterm.jp/basic/cognition/03.html

「選択的注意」とは、多様な情報が渦巻くような環境条件下において、
その個人にとって重要だと認識された情報のみを選択し、
それに注意を向ける認知機能を指す概念です。

https://kagaku-jiten.com/cognitive-psychology/perception/selective-attention.html

私はこの「選択的注意」ということについて、ある読書で知りました。
「錯覚の科学」 (文春文庫)、 クリストファー チャブリス , ダニエル シモンズ
という本です。ただこの本の内容は大人向けですので、お子さんには読ませない方がいい。
ただ、この本で衝撃的な動画の話が出ていまして、それは youtube にアップされていますし、見ても大丈夫です。

https://youtu.be/vJG698U2Mvo
バスケットボールをパスするシーンなのですが、白いユニフォームのチームが何回パスをするか数えてください、というだけです。
びっくりしますよ。

とにかく。私たちは自分を取り巻く世界のすべてを把握しているのではない、という点には十分注意する必要がありますね。

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