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2018年6月 7日 (木)

0520_29sora 2018.5.20
すごい光線ですね。電線がなければもっといいんですが。
白と黒とは色ではない。雲の厚みで光の透過量が変わると白やら黒になる。
青空では、レイリー散乱といって、光の波長よりサイズの小さな粒子によって青い光が散乱されて目に届くのです。
波長が長くて散乱されにくい赤い光は透過する。ですから、青空を見上げた時、光線の進行方向の先の方では夕焼けが見えているのだろうな、と想像してください。

普段下ばかり見ている私だって、たまには「上を向いて」見ることもあるのですが。
0521_10sora 5.21
高度の異なる雲が重なって見えているのでしょう。よくわかんないのですが、多分。
0521_13kasa2
私はついぞ、こういう現象にはお目にかからないなぁ。
ハロ(日暈)という現象です。
上空の氷晶で屈折・反射しておこる虹のような現象の総称が「ハロ」です。
氷晶の向きがランダムだと内暈・外暈というような円形になり、上空の気流の関係かな、氷晶の向きが揃っていると円弧(アーク)になります。
上はTBS
下はNHK
0521_13kasa3
「氷の粒」「氷の結晶」という言葉、ひと言が足りないよなぁ。
「太陽の光が屈折してできる」といわれても。知ってる人はいいけど、知らない人には通じないでしょう。大気による屈折じゃないんだから。元理科教員としてはちょっと恥ずかしい。このテロップを書いた人の知識レベルをちょっと疑ってしまう。たったひと言、それで理解の程度がガラッと変わる。暗記なのか推論なのかも変わる。人に知識を伝達する時には充分すぎるほど繊細な注意を払いましょうよね。それをひけらかしちゃいけないけど。
0521_13kasa1
森田さんの同じ気象情報の中で、ドイツでの竜巻かつむじ風か、の写真も見せてくれました。
「不安定」という言葉を多くの気象予報士さんたちは正しい意味を意識しながら使っているだろうか、と疑問を抱いています。アナウンサーの方は大抵「変わりやすい」という意味で使う。予報士さんも「安定した晴天」などと変わりやすさの意味で使ってしまう。
でもねぇ、大気の状態が不安定、というのは意味が違うんだけどなぁ。
地表付近の空気塊が風などで上空に持ち上げられたとき、膨張して温度が下がり周囲との温度差がなくなって上昇が止まる。こういう状態は「安定」といいます。
上空に寒気が入っていたりすると、上昇した空気塊の温度が下がってもまだ周囲の方が冷たくて上昇が続く。一旦「上昇」という出来事が始まってしまうと「止まらなくなる」というのが「不安定」ということなのです。

鉛筆を机に立てます。ちょっと突っついて傾きを生じさせると、傾きは拡大し続けて倒れます。これが「不安定」。
ヤジロベエを突っつきます、揺れますがやがて元の位置に回復します。これが「安定」。

ある釣り合いの状態にある系に対して、外部から擾乱を加えた時、元の状態に回復できるのが安定、擾乱が拡大していってしまうのが「不安定」なのです。

完全な解説である必要はありませんが、正しい意味を意識すれば、言葉づかいが変わります。気象予報士さんたち、自分が使う言葉を吟味してくださいね。
高校理科教師が授業をするとき、大学レベルや研究室レベルの話をする必要はありませんが、意識はしていなければならない。間違ったことを伝えないように、慎重に言葉を選ばなけらばならない。「10年後に効き目が出てくるような授業」とはそうやって作るのです。もし専門家になった生徒が私の授業を思い出してくれた時、そうか先生はこのレベルに踏み込んでそれを意識して授業やってたんだなぁ、と言われたいですものね。

↓とても詳しい。是非読んでいただきたい記事です。
http://wapichan.sakura.ne.jp/cloud-halo.html

↓それ以外に、参考に。
http://weathernews.jp/s/topics/201604/180025/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%88

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