オタマジャクシ→カエル
「変態」というれっきとした生物用語があるのですが、タイトルに使うのはどうかな、と「→」で代用しました。
2018.5.23
「お玉じゃくしは蛙の子」永田哲夫作詞・アメリカ民謡
よく知られている歌ですが「やがて手が出る 足が出る」というのは順番が違いますね、脚が先に出ます。
アメリカ民謡とありますが、なんだか知ってます?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%91%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E8%AE%83%E6%AD%8C
リパブリック讃歌(リパブリックさんか、原題: The Battle Hymn of the Republic)は、アメリカ合衆国の民謡・愛国歌・賛歌であり、南北戦争での北軍の行軍曲である。
5.25
ここまでくればカエルですね。
短い尾がありますが間もなく吸収される。
{}5.29
妻は、毎朝・毎晩、こういう状態になったカエルを掬って放してやります。
池の周辺でヒバカリというヘビが生活しているようなので、池のカエルを可能な限り安全そうな水槽や鉢に移したのです。
屋外の鉢は世話をしなくても自分で出ていけるような「縁」のものに移したのですが、家の中の水槽は縁が「カエル返し」みたいになっていますし、部屋の中へ出られても困るので、お世話をせざるを得ないのです。不思議な忙しさなのです。
5.29
出たいゾ、と言ってますね。
★ところで、プログラム細胞死=アポトーシスという概念が普及して、オタマジャクシの尾の消失は甲状腺ホルモンによるアポトーシスの誘導による、という説明がなされるようになりました。その後、オタマジャクシの尾の消失については新たな発見がありました。免疫が関与しているという話です。
↓以下、いくつかのリンクと引用を掲げます。ご利用ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%B9
アポトーシス
・・・
例えばオタマジャクシからカエルに変態する際に尻尾がなくなるのはアポトーシスによる[4]。線虫では発生において起こるアポトーシスがすべて記載されている。人の指の形成過程も、最初は指の間が埋まった状態で形成され、後にアポトーシスによって指の間の細胞が死滅することで完成する。さらに免疫系でも自己抗原に反応する細胞の除去など重要な役割を果たす。
・・・
[4]この経路に免疫系がかかわっており、自己免疫から抗原と認識される蛋白質を尾に発現させ、異物として排除する。新潟大学の井筒ゆみ助教(2009年10月現在)が証明し、生物の発生に免疫系が関与する事例を初めて示したとして2009年10月に米国科学アカデミー紀要に発表した。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/50/12/50_883/_pdf/-char/ja
おたまじゃくしの尾の消失
免疫学的な観点から見る動物の体づくり
井筒ゆみ
おたまじゃくしがカエルになるとき,体の体積の半分を占める尾を消失する.両生類は,ひれをもち魚のような形をした幼生から,四つ足がはえた成体へと大規模な体の作り変えをするが,その最も顕著な例は尾の消失に見ることができる.尾の消失は発生プログラミングされた細胞死(アポトーシス)によって起こるが,そのメカニズムは,古くから甲状腺ホルモンによる細胞自律的な死によると説明されてきた.筆者らは,変態期の幼生細胞に特異的に発現する2つの新規の抗原タンパク質を同定し,
成体型免疫細胞が尾を異物として認識し,死に至らせるという考えを支持する結果を得た.これにより,従来知られてきた甲状腺ホルモン作用だけでなく,新たな作用機構として,免疫が自己組織と非自己組織を識別し,脊椎動物の器官形成に働く可能性を示す.
・・・
尾を自ら壊すときの目印(抗原)となることから,己の尾を食らう空想上の生き物という意味のギリシャ語のouroboros(オ
ウロボロス,または日本語でウロボロス)からとって,それぞれouro1, ouro2と命名した.
https://www.niigata-u.ac.jp/information/2009/11833/
これらの結果から、同グループは両生類の変態の研究に対して科学史上約100年ぶりに新たなメカニズムを提唱した。その仕組みとは、成体化しつつあるカエル免疫系が、おたまじゃくしの尻尾を拒絶するというものだ。この発見は、単におたまじゃくしの尾の退縮の機構を明らかにしただけでなく、免疫機能の新たな一面を解明した点でも注目される。これまで知られていなかった“免疫が器官発生においても働く”という機能を実験的に証明した世界で初めての報告となる。
今後詳しい分子メカニズムが明らかとなれば、体内に侵入したウイルスが除去されるのと同じような仕組みで、いらなくなった胎児 (幼生) 型の組織が、免疫系によって除去される分子機序が明らかとなる可能性がある。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/30/6/30_6_368/_pdf
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