オオカマキリ孵化
2018.5.4
妻が大声で呼ぶ。オオカマキリが孵化してる!
体も触角もふにゃふにゃと頼りない幼虫たち。
この写真の下の方に写っているのですが、幼虫はまだ脚も出ていない状態で出てきます。これが前幼虫。
下の部分だけトリミングしてみました。
こんなふにゃふにゃな体で、硬い卵鞘からどうやって出てくるのか、不思議です。
何か消化液のようなものを分泌して軟らかくして出てくるのかなぁ。
前幼虫はすぐ脱皮して幼虫になります。
複眼がまっ黒なんですよね。これが何ともかわいい。当たった光を全部吸収するということでしょうが、なぜなんだろう?
体がかなり硬化してきました。カマキリの姿になった。
なんだかもう、わぁわぁ、です。カマキリファンだから。嬉しくって仕方ない。
まだ孵化は続きました。
以前は、「ショウジョウバエ発生器」を作ってショウジョウバエを発生させ、カマキリの幼虫の餌にして飼育したこともあるんですが。もうやめます。自力で生きてもらうことにします。何匹かは成虫になって、我が家周辺で持続的に生息してくれるのではないでしょうか。
注:「ショウジョウバエ発生器」というのは。
小さなガラス容器とか、プリンの空き容器とかに、バナナなどを切って容器の底に置き、外に出しておくと必ずショウジョウバエが産卵しますから、そうしたらカマキリの飼育ケースに入れてやればいい。ショウジョウバエが羽化してきてカマキリの餌になります。
↓引用
http://fukumitu.sakura.ne.jp/insect/KamakiriTamago.html
◆カマキリの卵
カマキリの卵全体を卵鞘(らんしょう)と言います。固形化した泡状物質の中に、オオカマキリでは5mm前後の縦長の卵が、200~300個入っています。外見は味噌汁に入れる焼フの様です。沢山の空気を含んでいて断熱効果があり、急激な外気温度の変化に影響されない構造になっています。またスポンジ構造なので、外力による衝撃にも強く、中の卵を守る作用があるそうです。
注記:カマキリの卵鞘のことを卵嚢(らんのう)とも言います。卵嚢は一般に両生類や巻貝,クモの卵の外側の嚢(ふくろ)のことを言うそうです。福光村昆虫記ホームページでは硬いイメージの卵鞘の方を使います。同じ網翅目(もうしもく)にゴキブリがいますが、こちらはケース型で、鞘(さや)と呼ばれるのにぴったりの形をしています。
◆カマキリの卵を食べる虫
カマキリカツオブシムシ:カツオブシムシ科で4mm前後の黒い甲虫です。カツオブシムシの多くは、朽木(くちき)やキノコを食べますが、本種はカマキリの卵鞘を食べます。外側の卵鞘は朽木に似ている印象もありますが、卵の方を好んで食べる様です。
↓孫引きのまた孫引き。
http://sigma-nature-vlog.blogspot.jp/2011/03/2_26.html
2006年11月下旬
・・・
脱出し易いように流線型の体形で頭部が尖っています(卵歯)。
全身が薄い皮に包まれていて脚がまだ使えません。
芋虫のように卵鞘を這い下り、細い糸で尾端を固定してぶら下がると直ちに脱皮を始めます。
・・・
【追記】
『ゲッチョ先生の卵探検記』p189-190より『動物系統分類学』を孫引きすると、
フ化直後に現れる幼虫は、蠕虫型幼虫と呼ぶ。頭頂は堅い革質の頭頂帽となっていおり、房室壁を破るのに有効である。卵鞘の外に出た蠕虫(ぜんちゅう)型幼虫のお尻には糸(孵化糸)がついていて、これで卵鞘からぶら下がる。
↓オオカマキリとの出会いの話。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/post-1645.html
↓オオカマキリではありませんが、ハラビロカマキリの孵化の瞬間を詳しくとらえました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-309e.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-e98d.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-33be.html
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