« レンギョウ | トップページ | 多摩川の水位 »

2018年3月 9日 (金)

新燃岳噴火

★TBS・TV 、森田さんの気象情報番組の画面の写真です。
0306_30sinmoedake1_2 2018.3.6
気象衛星画像ですが、新燃岳の噴火に関する画像。
14:18にはこうだったのが
0306_30sinmoedake2
16:35にはこうです。
噴煙が写っています。
赤道上空3万6千kmからこれだけの解像度の写真が撮れるというのは、すごいことですよね。

★動画も見られます
↓ここに、気象衛星からの画像での動画がありますので、よかったらどうぞ。
http://www.eorc.jaxa.jp/news/2018/nw180307.html

平成30年3月7日 宇宙航空研究開発機構
JAXAひまわりモニタおよび「だいち2号(ALOS-2)」による2018年3月6日の霧島山(新燃岳)噴火状況

 2018年3月6日14時27分以降、霧島山(新燃岳)では、爆発的噴火が断続的に発生するなど、噴火活動が活発化しました。
 JAXAは、気象庁の静止気象衛星ひまわり8号の観測を用いて火災のモニタリングを実施していますが、これにより、新燃岳の爆発的な噴火の前に生じた地熱異常を捉えました。
 今回の爆発的な噴火4時間ほど前、6日10時頃から新燃岳火口付近に継続的に高温部が生じ、その結果、10時から夕刻まで地熱異常が捉えられました。5日21時頃から火山性微動の振幅が増大して噴煙量も増加し、6日7時頃からは空振を伴う地震もみられるなど、火山活動の活発化が見られており、この活動と整合するものと考えられます。
 火口付近からは、火山灰が数時間にわたり継続的に放出され、鹿児島空港を含む鹿児島県南部へ数10kmにもおよび広範囲に飛散する様子もみられます。
 図1の動画は、2018年3月6日7時から3月6日19時(日本時)の霧島山(新燃岳)周辺の可視画像に火災検出アルゴリズムで自動検出された箇所を赤く識別したものです。

この「図1」というのがその動画です。

★ニュースから

新燃岳の溶岩急拡大、火砕流発生の恐れも 衛星画像解析(朝日新聞デジタル 2018年3月8日12時03分)

写真
・3月7日午後1時ごろの新燃岳火口。パンケーキ状の溶岩が直径約550メートル確認できる。半日ほどで100メートル大きくなった(国土地理院提供)
・3月6日午後11時半ごろの新燃岳火口。溶岩が直径約450メートル広がっている=国土地理院提供
・噴火前(2017年10月31日)の新燃岳火口を観測したレーダー画像=国土地理院提供
 宮崎・鹿児島県境の霧島連山・新燃(しんもえ)岳(1421メートル)の火口内で、新たな溶岩が急拡大している。国土地理院が地球観測衛星だいち2号の画像を解析したところ、6日午後11時半ごろは直径約450メートルだったが、7日午後1時ごろには約550メートルまで広がっていた。
 ・・・
 新燃岳は1日に約4カ月ぶりに噴火。6日午後には7年ぶりに爆発的噴火を起こすなど、活発な活動を続けている。

この記事には写真があるのですが、どうせなら出典を見ようと

★国土地理院のサイトへ
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/h30kirishima-index.htm

だいち2号のSAR強度画像に基づく地形変化
だいち2号のSARデータを使用した解析により、3月1日以降に噴火が発生した霧島山(新燃岳)の火山活動に伴う地形変化を以下のとおり明らかにしました。(平成30年3月7日13時観測時点)

 新燃岳火口内で新たな溶岩によると考えられる円形の明瞭な地形変化を検出しました。なお、この地形変化領域の直径は約550mです。

1.噴火開始後の地形変化  ※画像をクリックすると地理院地図が表示されます。
図左:2017年10月31日のSAR強度画像
図右:2018年  3月 6日のSAR強度画像
図左:2018年  3月 7日のSAR強度画像

※SAR強度画像:SAR強度画像は地表面の電磁波の散乱強度に応じて、反射が強いと白く、弱いと黒く表されます。こうしたSAR強度画像の性質を利用して地表面の形状等の変化を抽出することができます。

2017_1031
上の引用にある「図左」というのがこれ。噴火前の状況です。
2018_0306
「図中」がこれ。
2018_0307
「図右」がこれ。
この写真では「パンケーキ状」の円形地形が盛り上がって見えますね。
で、ちょっと気をつけたいのが「図中」なのです。丸い円盤状に「くぼんで」見えませんか?
「図中」の写真右下に矢印がありますね。長い矢印が衛星の進行方向、直交する短い矢印が電波の「視線方向」なのです。
そのつもりで、図右を見ると、衛星の進行方向が逆になっていますね。
そうすると、電波の照射方向が逆になっているわけで、その反射で画像を作っているわけですから、明暗が反転してしまうのです。そういうつもりでもう一回ご覧ください。
反射電波が強いところが画像では白く写ります、電波が返ってこない所は黒く写ります。

0309_hansha
模式的な図です。
盛り上がりの左ではコーナーになっていますので、ここへ左上から電波が来れば全部反射して返ります。
盛り上がりの右では電波が来ても「影」になって電波が返っていきません。
盛り上がり自体やその他の平らな面は、図ではまっ平らですが現実には細かい凹凸がありますから電波は乱反射して、弱いけれど返っていきます。

ということで、電波の視線方向が「図中」と「図右」で逆になっていますので、明暗が逆になり、凹凸に混乱をきたすのです。
{クレーター錯視という錯視に近いものでしょう。}

↓ここにSARという技術の解説があります。
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0760pdf/ks076005.pdf

★ところで、静止衛星が地上3万6000kmというのは最初の方で書きましたが。
だいち2号は高度628kmの気道を飛んでいます。ちょっとややこしい軌道なのでここでは解説しません。
↓詳しくはこんなところで。
http://www.satnavi.jaxa.jp/project/alos2/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A0%E3%81%84%E3%81%A12%E5%8F%B7

★人工衛星の軌道の話を調べると、遠心力がどうのこうのという解説も多くみられます。
地球を外から見る座標系で議論するところで、遠心力はないでしょう。遠心力というのは便利な言葉なのでつい気軽に使ってしまいますが、警戒したほうがいいですよ。

↓原則的な話が載っています。
http://wakariyasui.sakura.ne.jp/p/mech/bannyuu/jinnkou.html
人工衛星 わかりやすい高校物理の部屋

★昼のニュースで心配なことが。

新燃岳「溶岩が火口から流出」 引き続き警戒呼びかけ(NHK 3月9日 12時07分)
 鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳で、9日午前10時すぎ、火口の北西側から溶岩がわずかに流れ出たのが確認されました。気象庁は、現時点では避難などの対応は必要ないとして噴火警戒レベル「3」を継続し、大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、今後の火山活動に注意するよう呼びかけています。
 気象庁によりますと、霧島連山の新燃岳で9日午前10時10分ごろ、火口の北西側に溶岩が流れ出していると、研究機関から連絡がありました。これを受けて気象庁が調査した結果、午前11時ごろに溶岩がわずかに流出し、北西側の斜面をゆっくりと流れ下っているのを確認したということです。溶岩の流出に伴う火砕流などは確認されていません。
 新燃岳では、今月1日から続いていた噴火が9日未明に停止しましたが、爆発的な噴火が相次いだ今月6日ごろから火口内に新しい溶岩が出て、溶岩が盛り上がるような地形になっていました。
 火口の北西側に流れ出したのはこの溶岩の一部と見られ、NHKが午前11時すぎに上空から撮影した映像でも、火口の北西側の斜面の上の方で黒っぽい溶岩が勢いよく噴気を上げているのが確認できます。
(後略)

大きな災害が起こらないようにと願っています。

« レンギョウ | トップページ | 多摩川の水位 »

理科おじさん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« レンギョウ | トップページ | 多摩川の水位 »

2021年5月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ