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2018年2月22日 (木)

「℃のC」

NHK・Eテレ「0655」で2017年12月に流れた歌です「℃のC」。
1219_1c1
こういう温度計も減ったかな。
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セルシウスの「C」であることは知られていると思います
1219_1c3
ちょっとGoogle風かな
1219_1c3_1
水の氷点を「0」とし
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水の沸点を「100」として
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その間を100等分する
ここまではよく知られていると思います
1219_1c5
でも、初めは逆向きだったというのは知られていないかも
何故でしょう?
当時、氷点下の温度が存在するということは知られていたと思います。
そうすると、氷点を0にすると、氷点下の温度は「負の数」「マイナスの数」で表されることになります。
このことへの抵抗感が強かったのではないでしょうか。
現代でも、中学校でかな、負の数が登場するとつまづく生徒も多いとか。
ある点を基準として「どっち側」「どっち向き」というふうに捉えればいいんですけど。
正の数は個数などに自然に対応できるのに、マイナス3ってなんだ?そんな個数はないぞ、と混乱する。
歴史的な発展の中でもやはり「負の数」というものには抵抗感があったのです。
で、負の温度を避けようと、沸点から氷点へ向けた目盛りを考えたのでしょうね。
水の沸点より高い温度は日常的にはあまり測定対象でもなかったのでしょう。
1220_3c1
この画面に出ている人名は、検索でもして調べてください。説明は省略。
1220_3c2
「温かさと冷たさという」(ここに出ている人名も、よく調べたなぁ、という人名。説明は省略。)
1220_3c3
「感覚的なことを 数字として手に入れた」
これはよい指摘ですね。「数値」といったほうがよりよいのですが、ま、いいです。

★ちょっと注意すべき点があります。
セルシウスがやったのは、2つの温度定点を定めて、その間を分割し、目盛りをつくって「温度を測定」できるようにしたことです。
ここで注意すべき点というのは。細いガラス管の中を、温かい冷たいということによって液体が移動し、温度の様子を見る道具が既にあったということです。この点を忘れてはいけないでしょう。

↓かつての私のHPから引用

2005.11.10 理科おじさんの自由研究9:「ガリレオ温度計」について考える。
 温度計の発明者が誰なのかは、はっきりはわかりません。1600年ごろに発明されたのは多分確かでしょう。ガリレオも温度計の発明者として名を挙げられる一人ではあります。ただ、当時の文献の挿絵では、原理的に下図のような温度計しか出てきません。
0212thermoscope1
 上のガラス球内部の空気が気温によって膨張したり収縮すると、それによってガラス管内の水面の高さが変わる、ということで温度の変化を検出するものです。

”A History of the Thermometer and Its Uses In Meteorology” W. E. Knowles Middleton,  The Johns Hopkins Press, 1966
という本によると、下の図が、初めて出版物に現れた「Thermoscope」だそうです。Thermometer とは言っていませんね。温度の様子がわかる道具ですが、目盛りをつけて温度を測る道具ではないからです。1617年のGiuseppe Biancani の「Sphaera mundi」という本に載っているそうです。
0212thermoscope2

 イタリアのサントリオ・サントロ(Santorio Santorre)というお医者さんは、これを体温計にして、上のガラス球を口にくわえられる大きさにして、体温を測ったということです。1630年頃のことと思われます。
0212thermoscope3

Thermoscope」がすでにあってこその「Thermometer」であることは大事なことです。
温度変化が見える Thermoscope 上に2定点を定め、その間に目盛りを打つことによって測定器 Thermometer になるわけですね。

thermometer
►n 温度計;体温計 (=clinical thermometer).
[F or L (-meter)]
リーダーズ英和辞典第3版より引用

-meter
►n comb form 「…計(器)」「…メートル」「…歩格」:barometer, gasometer; kilometer; pentameter.
[Gk metron measure]
リーダーズ英和辞典第3版より引用

meter|metre
・・・
[OE and OF<L<Gk metron measure]
リーダーズ英和辞典第3版より引用

thermoscope
►n サーモスコープ,温度見(み)《温度変化による気体などの体積変化を利用した初期の温度計》.
リーダーズ英和辞典第3版より引用

-scope
►n comb form 「…見る器械」「…鏡」「…検器[示器]」:telescope, stethoscope.
[L (Gk skopeō to look at)]
リーダーズ英和辞典第3版より引用

「microscope」も「見る器械」ですね。


「セ氏温度」は「摂氏温度」で、セルシウスの名に中国で「摂爾修斯」の字をあてた事からきています。
「カ氏温度」は「華氏温度」で、ファーレンハイトの名にに中国で「華倫海」の字をあてた事からきています。
実は「列氏温度」というのがあるのですが、ご存知でしょうか。

れっしおんど【列氏温度】
水の氷点を0度、沸点を80度とした温度目盛。フランスの物理学者レオミュール(R. A. Ferchault de Raumur1683~1757)が1730年に創始。現在では使われていない。
広辞苑第六版より引用

・こういう温度目盛りです。なぜ水の沸点を80度にしたのかは知りません。
・セ氏温度が水の氷点を0に水の沸点を100にしたのは冒頭の歌の通りですが。
・カ氏温度は?今では通常、セ氏に対応して水の氷点を32度に沸点を212度にしたと説明されますが。
もともとの話は、どうやら
 ファーレンハイトの時代の寒剤(氷と塩化アンモニウム、とか、氷と塩化ナトリウム)で得られる最低温度を0にして、やはりマイナスの温度を避けたのではないか。通常の体温(血液温)あたりを100にしたのではないか、とも聞いています。(別記事を書きます)

ま、いろいろあります。日本での日常生活ではセ氏(℃)で十分ですが、アメリカに留学などする方はカ氏(℉)が普通に使われますのでご注意を。
換算式は↓です。
F=(9/5)C+32

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC%E5%BA%A6
レーマー度
{いろいろな温度スケールの話も出ています}

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%BA%A6
レオミュール度

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%82%B9%E5%BA%A6
セ氏

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%AF%E6%B0%8F
カ氏

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