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2018年2月20日 (火)

チタンホワイト

時に「出会い」は重なるものです。
「化学」という雑誌の最新号が届いたので、ぱらぱらと内容を見たら、酸化チタンの話が掲載されていました。白色顔料としての利用の他に、光触媒活性というのもありましたっけね。忘れていました。
酸化チタンの白色顔料を練り込んだ塗膜が光に当たっていると劣化して粉になってしまうという現象がありました。これが光触媒活性の発見の、前段の出来事です。酸化チタンが光を受けて、塗料の油性被膜を酸化してしまうので、ぼろぼろになるのでした。そして「本多ー藤嶋効果」に至る。

色彩の美と科学「チタンホワイト」田中陵二 化学 Vol.73 No.3(2018)

 酸化チタンの白の利用は、白色顔料として塗料・インキ、プラスチックへの分散体、製紙用コート材、食品や化粧品など、きわめて幅広い、・・・修正液も酸化チタン無しにはありえなかったし、白色の漆塗装も酸化チタンの出現によりようやく実現可能になった。・・・パブロ・ピカソの用いた白は、酸化チタンによるものが多い。・・・
・・・
1972年に、東大の藤嶋および本多が、酸化チタンに白金電極存在下で光を当てると、水を酸素と水素に分解する現象(本多ー藤嶋効果)を報告すると、酸化チタンの特異な光触媒活性を利用した光機能性材料としての用途が急激に展開した。酸化チタン、特にアナターゼは・・・光の作用で電子励起し、水すら分解してしまう。これを利用し、大気の浄化、脱臭装置、セルフクリーニング作用を利用した表面コート材、色素増感太陽電池などへの利用がめざましい。(後略)

これからも目の離せない物質です。

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