イエユウレイグモ
2017.9.19
毎年家の中のどこかで見かける「幽霊」さん。
今年は洗面台の壁側の隙間にいます。
10.6
ずっと同じ場所にいます。
何を食べているんだろう?と妻と話します。
こんな場所に小昆虫が飛んで来るか?
でも、毎年見かけるのですから、孵化して成長して、交尾して、産卵しているんでしょうね。
でなきゃ家の中で見かけるわけがない。
ゴキブリの幼虫にしたって、ほんの小さな時期のものしか食べられないんじゃないか?
小さなハエがそうそういるわけでもなし。
不思議です。
よっぽど省エネな生き方なんでしょうね。一生に数えるほどの餌を食べられれば何とか生きて繁殖していけるのかもしれない。霞でも食べるのかなぁ。ユウレイだもんなぁ。
普通の昆虫はもっとエネルギーを必要としていますけどね。
クモ類は昆虫より省エネな生き物なのかな。
★現代化学 2017年10月号、57ページ
「マダニ媒介性の新興感染症 ――重症熱性血小板減少症候群――」 山地佳代子、嘉糠洋陸
この記事でびっくりするような記述を読みました。重症熱性血小板減少症候群=SFTSについての記事です。
マダニは、動物の血液を唯一の栄養源とする。その生活環を完結させるためには、生涯で3回(幼ダニ・若ダニ・成ダニの時期)の吸血が必要となる。
えっ、生涯で3回の食事?なんということでしょう。
文章の意味を読み違えていないと思うのですが。とんでもないですね。
一生に3回の吸血で生活環が完結できる。
毎日3食のヒトというエネルギー浪費型動物から見たら、仙人というか、何というか。
かなりのショックを覚えました。そういう生物もいるんだなぁ。
« シロオビノメイガ | トップページ | ウスミドリナミシャク »
「動物」カテゴリの記事
- タイワンキシタアツバかなぁ(2022.05.30)
- クマバチ(2022.05.30)
- ムカデ(2022.05.27)
- クモ(シロカネグモの仲間)(2022.05.27)
- クモ(ネコハエトリか)(2022.05.27)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
初めまして、拙文への言及、有り難うございます!そうなんです、読み間違いではありません、生涯に3回の「食事」になります。実際に飼育していると、他の昆虫のように歩き回ったりや飛んだりはなく、大人しくしています。無駄な動きを極力排除し、まさに仙人のよう。このような生存戦略があることに、私自身も驚いております。嘉糠拝
投稿: 嘉糠洋陸 | 2017年10月14日 (土) 19時00分
コメントありがとうございます。筆者の方からのコメントに、ビックリ、冷や汗です。
高栄養の血液ですから、すべてを体づくり、配偶子づくりに使って「排泄」のようなことはほとんどないのだろうなと想像します。蚊を飼育する方は自分の血液を与えることもあるようですが、マダニの飼育の場合、マウスの血液でも使いますか?
エネルギーの流入と流出の流れの中に生じる「生命」という概念に、一撃をくらった気分です。すごいことを学びました。ありがとうございます。
投稿: かかし | 2017年10月15日 (日) 14時51分