増悪
見てパッと読み取れました?
「憎悪(ぞうお)」ではありません。「増悪(ぞうあく)」です。
NHKのニュースを見ていて、あれ、この言葉使うのか。
サリン被害から4年後にうつ病発症 通勤災害と認定(NHK 6月10日 19時21分)
地下鉄サリン事件で通勤中に被害に遭った60代の男性が事件から4年後に発症したうつ病は、「事件が原因となって悪化したと考えるのが相当だ」などとして、通勤災害と認定されたことがわかりました。地下鉄サリン事件から時間がたったあとに発症した病気で、通勤災害が認められるのは珍しいということです。
(後略)
この「悪化した」の部分が医学用語だと「増悪」になるようですね。
化学用語でもあまり一般的にはなじみのない言葉を使いますから、他人のことはあまり言い立てられませんが。
医学関連用語は難しい。
https://www.kango-roo.com/word/9423
看護用語辞典 > 増悪
増悪とは・・・
増悪(ぞうあく)とは、症状が悪化することである。もともと悪かった状態がさらに悪くなることを指すのであり、一時的に改善された状態からあらためて悪くなることとは別の意味なので注意。
慢性閉塞性肺疾患などの慢性疾患の例でいうと、カゼ・天候の変化・過労など何らかの誘因により急激に状態が悪化することを急性憎悪という。また、「増悪期」「急性増悪期」などのように用いられる。
★ややこしいのをもう少し
全部、広辞苑第六版からの引用です
ぞう‐あく【増悪】
症状が一層悪くなること。「病勢が―する」ぞう‐お【憎悪】‥ヲ
ひどくにくむこと。「―の念」お‐かん【悪寒】ヲ‥
発熱のために、ぞくぞくと寒けを感ずること。「―がする」お‐しん【悪心】ヲ‥
心持がわるく、はきけを催す感じ。むかつき。あく‐しん【悪心】
悪事をしようとする心。他人に恨みを抱き、害を与えようとする心。「―を抱く」お‐そ【悪阻】ヲ‥
(→)「つわり」に同じ。つわり
①芽ぐむこと。きざすこと。散木奇歌集「―(「悪阻」をかける)せしふたごの山の柞原ははそはら」
②(「悪阻」とも書く)妊婦が妊娠2~4カ月頃に、悪心・吐気・食欲不振を起こす状態。多く、酸味を好む傾向がある。おそ。
外国人の方でが日本で看護や介護に携わろうというときに、言葉の壁は高いですね。
日本人だってわけわからないような言葉が飛び交うんだから。
意味に間違いさえなければ、易しい言い換えをきちっと整備した方がいいんじゃ名かなぁ。
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