ネコハエトリ♂
2017.5.7
これ、ネコハエトリのオスです。
ネコハエトリは「目が合った」という気分にさせられやすいクモです。
特にメスの方が「賢者」という風格でじっくり見つめてきます。オスはすばやく動きますね。
今回はラッキー。
★ところで「クモ相撲」というのをご存知でしょうか。
鹿児島の「加治木クモ合戦」というのは有名です。これはコガネグモを闘わせるのですが。
関東ではネコハエトリのオスを闘わせる「クモ相撲」というのがあります。新聞記事の引用でご紹介します。
クモ相撲、はっけよ~い 「面白さ知って」元少年が大会 「この時期しか会えない」戦うオス(朝日新聞デジタル 2017年4月27日05時00分)
写真・図版:体長1センチ弱で網を張らず、優れた視力でハエなどに飛びついて捕食するネコハエトリ。オス同士が出合うと威嚇し合う=富津フンチ愛好会提供
新緑の時期、縄張りやメスを巡って戦う習性を利用し、ネコハエトリのオス同士を対戦させるクモ相撲が、神奈川と千葉の東京湾岸のエリアに伝わっている。高度成長期にいったん廃れたが、かつて夢中になった人たちが面白さを知ってもらおうと踏ん張っている。5月の連休には恒例の大会があり、参加者を募っている。
「力士」になるのは、4~5月に最終の脱皮をし、繁殖期を迎えたオス。横浜市では「ホンチ」、千葉県富津市では「フンチ」と呼ばれ、オス同士が出合うと、前脚を振り上げ、体を左右に揺らして威嚇し合う。やがて相撲さながらに組み合い、力比べに負けた方が逃げ出して勝負がつく。
自然の中での闘争を、板の上などで再現させるのがクモ相撲。九州や四国、紀伊半島など各地に伝わるが、ネコハエトリの相撲は東京湾岸の房総半島や横浜や川崎、三浦半島などで盛んだった。しけで漁に出られない時などの漁師の遊びとして、遅くとも江戸時代から伝わるとされる。
・・・
東京湾を挟んだ富津市では、90年代までは小中学生が熱中していたという。「富津フンチ愛好会」の小坂和幸さん(38)もその世代。漁師町らしくハマグリの貝殻にクモを入れ、先生に見つからないよう、腹巻きに潜ませて学校に持って行った。「強いフンチを持っていることが何よりのステータスだった」と話す。
(後略)
クモ合戦、参加者急増 焼酎飲ませる玄人も 千葉・富津(朝日新聞デジタル 2017年5月5日08時51分)
クモ同士を戦わせる「日本三大くも合戦」が4日、富津市富津の富津八坂神社で開かれた。江戸時代から続く伝統の遊びだったが一度は廃れかけた。しかし、愛好家らが18年前にこの合戦を始めて、今では約150人が参加する同市の一大イベントに成長した。将来的には市の無形民俗文化財にしようと取り組んでいる。
クモ合戦は体長1センチほどのネコハエトリというクモのオスが、4~5月の繁殖期にメスを取り合う習性を利用して戦わせる遊びだ。将棋盤ほどの広さの台の上で向かい合わせると、前脚を振るように威嚇し合い、四つに組んで戦う。負けた方が逃げて勝負がつく。
富津地域ではこのクモを「フンチ」と呼び、同様の遊びが伝承されている横浜市では「ホンチ」と呼ばれるなど地域によって呼び名が異なる。
主催の富津フンチ愛好会は毎年この時期に開くこの合戦を、横浜、鹿児島県姶良(あいら)市加治木町の合戦と並ぶ「日本三大くも合戦」と呼んでいる。愛好会の小坂和幸さん(38)は「自分たちで勝手に呼んでいるだけです」と笑う。しかし、ここ数年は参加者が急増。子供や若い世代が多いのが富津の特徴で、愛好会も若手、中年、年配の三つのグループが統合してできた。
(後略)
私は世田谷で小学校時代を過ごしましたが、この遊びは知りませんでした。
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