ナガサキアゲハ
2017.4.29
ナガサキアゲハが羽化しました。刺激しないよう、ケースの外からそ~っと。
体も軽くなったようなので放すことに。
大きいのです。すごいんです。迫力あります。
飛び出してそばの木に止まってくれました。
こういうふうに模様があるのはメスです。オスは真っ黒け。
尾状突起がない、というのがパッと見た時に「ナガサキアゲハだっ」と叫ぶ目印。(尾状突起があるのもいるらしいので、ゼッタイとはいいませんが)。
とびさりました。ダイナミックですねぇ。
見ていてワクワク、ドキドキします。
ナガサキアゲハはもともと南方系のチョウ。東京では見たことはなかったのです。かなり最近まで。
正確な記憶はありませんが、2000年代に入ってからかもしれません、私共が気づいたのは。
アゲハやクロアゲハなどと同様、柑橘類が幼虫の食草ですが、幼虫の姿はアゲハなどとは違っていますで、もし、柑橘類の葉になんだか印象が違うかなぁという幼虫を見かけたら、検索してみてください。
参考に。
(科学の扉)南国の生き物、北上中 温暖化が原因、九州のチョウが都内に(朝日新聞デジタル 2017年4月23日05時00分)
(前略)
■報告、愛好家から
・・・
チョウの場合は標本として記録があることもある。代表例が南方系の黒いアゲハチョウ、ナガサキアゲハだ。日本ではもともと九州や沖縄にしかいなかった。分布の北限の記録は1940年の山口県の一部と九州にさかのぼる。そこから45年に四国南部、50年には広島、60年に淡路島と徐々に北上した。
山梨県富士山科学研究所の北原正彦専門員によると、チョウが耐寒性を高めて北上したわけではないことも実験で確認されており、「北上と気温上昇との関係が、はっきりしている」。
北原さんらが分布域と気温の関係を分析したところ年平均気温約15・5度、最寒月平均気温約4・5度の場所が分布の北限と一致することがわかった。
70年には岡山に達した。九州から近畿まで北上するのには約40年かかったが、岡山を越えると近畿圏から首都圏まではその半分の約20年だった。
なぜか。岡山市の平均気温は当時、ヒートアイランド現象の影響を受ける大都市の東京都や横浜市、神戸市よりも低かった。北原さんは「チョウにとって越冬しにくい岡山が難所だった」と話す。2010年には北関東で記録され、その後、東北地方からも報告があるという。
(後略)
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