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2017年4月17日 (月)

朝日新聞「ひと」欄、ロバート・キャンベルさんの記事。
最初の一行にショックを受けました。

(ひと)ロバート・キャンベルさん 国文学研究資料館長に就任した(朝日新聞デジタル 2017年4月13日05時00分)
 言葉の四隅に意味がある――。幾重にも意味を帯びる日本語を、そう例える。たとえば「絆」は、自由を妨げる手かせ足かせを意味する「絆(ほだ)し」とも読ませ、心の機微を映し出す。
 日本文化をいとおしみ、40年余り。この春、古巣でもある大学共同利用機関「国文学研究資料館」(東京・立川)の第7代館長に、外国人として初めて就いた。東京大大学院教授からの転身である。
 (後略)

私はもう大分以前から「絆」への不快感を表明してきたのですが、言葉の意味を知らなかったとは。
絆、絆って窮屈じゃないですか、と「人間好きの人間関係嫌い」の爺さんは思う。
孤独は身軽で、孤立こそさわやかだと思う性質(たち)です。

電子辞書を引いてみました。

◆絆
〔時代・流行 > 「日本新語・流行語大賞」 > △第28回-2011(平成23)年〕
トップテン
受賞者:なし 今活動しているボランティアを含め日本国民、そして海外から日本を応援くださったすべてのみなさま
未曾有の大災害である東日本大震災は、人々に「絆」の大切さを再認識させた。復興に際しての日本全体の支援・協力の意識の高まりだけでなく、地域社会でのつながりを大切にしようとする動きや、結婚に至るカップルの増加などの現象がみられた。
現代用語の基礎知識2013年版より引用

◆き‐ずな【絆・紲】キヅナ
①馬・犬・鷹など、動物をつなぎとめる綱。梁塵秘抄「御厩みまやの隅なる飼ひ猿は―離れてさぞ遊ぶ」
②断つにしのびない恩愛。離れがたい情実。ほだし。係累。繋縛。平家物語[10]「妻子といふものが、…生死しょうじに流転るてんする―なるが故に」。「夫婦の―」
広辞苑第六版より引用

◆ほだし【絆し】
①馬の脚などをつなぐなわ。〈倭名類聚鈔[15]〉
②足かせや手かせ。
③自由を束縛するもの。古今和歌集[雑]「思ふ人こそ―なりけれ」
広辞苑第六版より引用

◆ほだ・す【絆す】
[他五]つなぎとめる。束縛する。〈新撰字鏡[6]〉
広辞苑第六版より引用

◆【絆】
  11画 [糸]部 〔人名〕 [音];ハン;バン [意]きずな/つなぐ/ほだし/ほだす 
パーソナル版漢字辞典より引用

◆ほださ・れる【絆される】
自下一ほださ・る(下二)
(「ほだす」の受身形)
①束縛される。からみつかれる。東大寺諷誦文稿「三途の八難に羈かけ縻ホダサれ」。伊勢物語「宿世つたなく悲しきこと、この男に―・れて」。平家物語[10]「政務に―・れ、驕慢の心のみ深くして」
②特に、人情にひかれて心や行動が束縛される。「情に―・れる」
広辞苑第六版より引用

「情にほだされて」という言い回しは知っていましたが「情に絆されて」なんですねぇ。知らなかった。
「人情にひかれて心や行動が束縛される」とは。
「今年の漢字」で「絆」を揮毫してたように覚えていますが、記憶違いかな。
日本中が「がんじがらめ」になってしまった年でした。

「絆」への同調圧力を感じませんか?
人は自由でいいんですよ。それぞれの思いを生きればよいのです。
執着が苦を生む、というのがお釈迦様の教えの骨子。
絆への執着もまた苦を生みますよ。

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