ソメイヨシノ・水車そば
2017.4.6
やっぱり私はへそ曲がり。こういうのが好き。
何があったのかな、幹にヒビでも入りましたか、中の形成層から花を成長させた。
すごい生命力ですね。
こういうのも悪くはないけど、平凡・「ナミ」に感じられます。
みんなが同じ方向を向くとき、違う方向を向いているやつがいる、ということは大事なことではないでしょうか。同調は決して良いことではない、はずれたやつがいることが大事だと思っています。
★別件(さらに、いちゃもん)
「さくら」という歌がありますね。
で、こう書かれたらどんな気がしますか?
「かすみか雲か 臭いぞ出ずる」
「かすみか雲か 朝日に臭う」
げっそりするでしょ、多分。
最近は「におう」「におい」を「臭う」「臭い」と書くのが普通になってきたみたいなのですが、やっぱり「臭」は「悪臭」ですよね。
「かすみか雲か 匂いぞ出ずる」
「かすみか雲か 朝日に匂う」
がよいのでは?
ところで、桜は嗅覚を刺激する「かおり」を発しているでしょうか?
にお・う【匂う・臭う】ニホフ
自五(ニは丹で赤色、ホは穂・秀の意で外に現れること、すなわち赤などの色にくっきり色づくのが原義。転じて、ものの香りがほのぼのと立つ意)
①木・草または赤土などの色に染まる。万葉集[8]「草枕旅ゆく人も行き触らば―・ひぬべくも咲ける萩かも」
②赤などのあざやかな色が美しく映える。万葉集[11]「紅の濃染の衣を下に着ば人の見らくに―・ひ出でむかも」。万葉集[19]「春の苑紅―・ふ桃の花した照る道に出で立つをとめ」
③よい香りが立つ。万葉集[17]「橘の―・へる香かもほととぎす鳴く夜の雨に移ろひぬらむ」
④悪いにおいがする。臭気がただよう。「腐った魚がひどく―・う」
⑤生き生きとした美しさなどが溢れる。万葉集[14]「筑紫なる―・ふ子故に陸奥のかとりをとめの結ひし紐とく」。源氏物語[野分]「見奉るわが顔にも移りくるやうに愛敬は―・ひたり」
⑥余光・恩恵などが(周囲に)及ぶ。源氏物語[真木柱]「人一人を思ひかしづき給はむ故は、ほとりまでも―・ふためしこそあれと心得ざりしを」
⑦(染色・襲かさねの色目などを)次第に薄くぼかしてある。讃岐典侍日記「五節の折着たりし黄なるより紅まで―・ひたりし紅葉どもに、えび染めの唐衣とかや着たりし」。類聚名義抄「暈、ニホフ」
⑧雰囲気として感じられる。かすかにその気配がある。「不正が―・う」
他下二美しく染めつける。万葉集[16]「すみのえの岸野の榛はりに―・ふれど」
◇多く、よい感じの場合は「匂う」、悪い感じの場合は「臭う」と書く。
広辞苑第六版より引用
においた・つ【匂い立つ】
{動詞}においが感じられる。美しい感じに映える。
パーソナル現代国語辞典より引用
大宰少弐小野老朝臣(だざいのせうにをののおゆのあそみ)の歌一首
あをによし寧楽(なら)の京師(みやこ)は咲く花の薫(にほ)ふがごとく今盛りなり
奈良の都は咲く花が美しく照り映えるように、今が真っ盛りである。と訳しますね、普通。
「におう」という感覚に浸ってください。
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