アスパラガス
★日経サイエンスで面白い記事を読んだのでちょっとだけ引用します。
日経サイエンス 2017年5月号
ANTI GRAVITY
アスパラガス尿と私(地獄臭の感知能力に迫ったゲノムワイド解析)
S.マースキー(SCIENTIFIC AMERICAN 編集部)節水のため、わが家では「黄色ならそのまま」という格言に従う。この古臭いフレーズをご存じない?では説明すると、排尿という比較的無害な行為のたびにトイレの水を流すのを戒めるものだ。だが、この規則には例外が1つある。アスパラガスを食べた後は、そのつど流すこと。このおいしい茎食品を食べると、尿が地獄のような匂いになるからだ。少なくとも私や家人にとっては。
アスパラガスが消化されると、メタンチオールとS-メチルチオエステルが発生する。これらの化合物は悪臭のする硫黄を含んでいる。硫黄の別名はブリムストーン(訳注:「地獄の火」の意味もある。)だから、アスパラガス後の尿が地獄の匂いになるというのは、文字通りなわけ。
メタンチオールは口臭と放屁の主犯格であり、悪臭発生の両端をカバーしている。チオエステルもやはり鼻をひん曲げるが、生命の起源に重要な役割を果たした可能性がある。
・・・
アスパラガス後の尿の特徴的な匂いを十分に認識できるだけの遺伝的な天分を備えているのは一部の人だけなのだ。それ以外の人は自らの発する悪臭攻撃にも平気の平左だ。
(後略)
ということで、嗅覚には遺伝的な差があるようです。
私は多少感じている気もしますが、「地獄のような匂い」とは感じていないと思います。
味覚でも、苦味の感じ方には遺伝的に差があることが知られています。
上の引用でもう一つ面白いのが「黄色ならそのまま」ですね。
日本は異様といっていいくらい清潔好きで。不潔であることに恐怖感を抱いていませんか?
生きるということはそう清潔でいられるものじゃない。だって、菌類とだって、親戚なんだもん私たち。
地球に優しく、なんていうなら、節水もね。
私は2回くらいの「黄色」はためときますよ。その代わり、メラミンスポンジでこするくらいはちゃんと自分でやります。
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