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2017.4.13
ツツジのつぼみのところに黒いもの。
よく見ると昆虫。ハチかな、と思いますが。
まるっきり動かない。どうも変だ。
蜜を飲んでいるのでもなさそうだし、蜜の粘り気から脱出できないというのでもないと思う。
これ、死んでしまったのかな。
なんで?
状況がよく理解できないのでした。
★話はちょっと違うのですが。レンゲツツジの蜜は有毒だ、というお話↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%84%E3%83%84%E3%82%B8
レンゲツツジ
全木にジテルペンのグラヤノトキシン( grayanotoxin )[1]、ロドジャポニン( rhodjaponine )などの痙攣毒を含み、呼吸停止を引き起こすこともある。牛や馬にとっても有毒なため(ウマツツジ、ベコツツジの別名はこれらの動物に害を与える事から)食べ残すので[2]、レンゲツツジの群生地になっている牧場も多い。花には蜜があり子供が吸う場合があるが、摂取させるのは非常に危険である。トルコ産蜂蜜での中毒例が報告されている[3]。このため、日本の養蜂業者はレンゲツツジが自生している所では蜂蜜を採集しないか開花期を避けるなどしている[4]。
花の蜜を舐めると甘い、と口にしがちですが、注意した方がいいです。
花はきれいで優しい、植物は優しい、なんて思いこまない方がいいですよ。
動けない植物が、生存し繁殖するために動物に対して「生理的な活性」のある物質をつくって動物に対抗したり動物を利用したりします。
生理活性があるということは、毒であることが多い。だからこそ使い方によって薬にもなる。
生理活性がなければ、それこそ「毒にも薬にもなりはしない」のです。
お間違いなく。
2017.4.13
ナズナの繁る家、になりました。
モデル生物として有名なシロイヌナズナとはどういう関係なのでしょう。
ナズナに「もどき」のような意味の「イヌ」がついて、更にシロが追加されたのでしょう、想像するに、多分。
Wikiによると
目 : アブラナ目 Brassicales
科 : アブラナ科 Brassicaceae
属 : ナズナ属 Capsella
種 : ナズナ C. bursa-pastoris
学名:Capsella bursa-pastoris (L.) Medik.
和名:ナズナ
英名:shepherd's purse目 : アブラナ目 Brassicales
科 : アブラナ科 Brassicaceae
属 : シロイヌナズナ属 Arabidopsis
種 : シロイヌナズナ A. thaliana
学名:Arabidopsis thaliana
和名:シロイヌナズナ(白犬薺)
同じアブラナ科ですが、属のレベルで違うものでした。
思うに、ワタシ、シロイヌナズナは見たことがない。多分。
「多分」が多いなぁ。
2017.4.13
真っ白、すごいですね。妻の撮影。
かわいい花です。
でも、普通のツツジの花とはずいぶん違いますね。ツツジ科ですよね。
↓調べて見たら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A6%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%84%E3%82%B8
ドウダンツツジ
目 : ツツジ目 Ericales
科 : ツツジ科 Ericaceae
亜科: ドウダンツツジ亜科 Enkianthoideae
属 : ドウダンツツジ属 Enkianthus
種 : ドウダンツツジ E. perulatus
学名:Enkianthus perulatus(C.K.Schneid., 1911)
和名:ドウダンツツジ
やっぱりツツジ科なんですね。花の姿ではわからないなぁ。
植物の分類は難しいなぁ。
2017.4.25
赤紫のジンチョウゲを植えておられるお家。
通りかかりましたら、上の写真のような花がありました。
これがうわさに聞く「ジュウニヒトエ」というものではないだろうかと、撮影してきたのですが。
葉がね、違うように思われます。困ったな。
★4/29(土)本屋散歩の帰りに見に行きましたら、このお家の方が買い物に出かけるところにお会いしまして、花の名前を伺ったところ、エビネであるとのことでしたので
エビネと訂正します。話には聞いていましたし、愛好家も多いと聞きますが、私はとんと疎くて初めて知りました。ご迷惑をおかけしましたが、これで「一件落着」とします。あ~ホッとした。
↓参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%93%E3%83%8D
エビネ(海老根、学名:Calanthe discolor)は、ラン科エビネ属の多年草。地上性のランである。ジエビネ、ヤブエビネと呼ばれることもある。
私共がジュウニヒトエと呼んできたのはこれです
4.12
葉が緑でテカテカした感じで、紫色の花が咲きます。
2017.4.12
アスパラガスのつぼみ。
我が家で育てているのはどうも雄株ばかりです。
オスの花もかわいいですけどね。
↓参考
http://protech.agr.ibaraki.ac.jp/sub23.html
アスパラガスの雌雄性
アスパラガスは雌雄異株で,優性の雄性遺伝子の存在が知られています.雌雄では茎の太さや収量性が異なり,一般的な露地栽培,施設栽培では雄株の方が揃いが良くて自然実生の雑草化の心配がなく,伏せ込み栽培では雌株の方が太くて品質に優るようです.理論的には雌雄は1:1に分離するはずなのですが,実際には10株植えると8株が雄で2株が雌,あるいはその逆,などということもあり,生産力検定試験などの支障になってしまいます.また,生産現場でも,100%完璧ではなくても,ある程度雄と雌を区別できた方がその後の扱いが楽になります.
そうなのか。雄株が多いのだそうです。雄株だと交雑がなくて、品質が一定になるようですね。
農業ではなく、自然界に放置したらどうなっていくのでしょう。知りたいな。
★日経サイエンスで面白い記事を読んだのでちょっとだけ引用します。
日経サイエンス 2017年5月号
ANTI GRAVITY
アスパラガス尿と私(地獄臭の感知能力に迫ったゲノムワイド解析)
S.マースキー(SCIENTIFIC AMERICAN 編集部)節水のため、わが家では「黄色ならそのまま」という格言に従う。この古臭いフレーズをご存じない?では説明すると、排尿という比較的無害な行為のたびにトイレの水を流すのを戒めるものだ。だが、この規則には例外が1つある。アスパラガスを食べた後は、そのつど流すこと。このおいしい茎食品を食べると、尿が地獄のような匂いになるからだ。少なくとも私や家人にとっては。
アスパラガスが消化されると、メタンチオールとS-メチルチオエステルが発生する。これらの化合物は悪臭のする硫黄を含んでいる。硫黄の別名はブリムストーン(訳注:「地獄の火」の意味もある。)だから、アスパラガス後の尿が地獄の匂いになるというのは、文字通りなわけ。
メタンチオールは口臭と放屁の主犯格であり、悪臭発生の両端をカバーしている。チオエステルもやはり鼻をひん曲げるが、生命の起源に重要な役割を果たした可能性がある。
・・・
アスパラガス後の尿の特徴的な匂いを十分に認識できるだけの遺伝的な天分を備えているのは一部の人だけなのだ。それ以外の人は自らの発する悪臭攻撃にも平気の平左だ。
(後略)
ということで、嗅覚には遺伝的な差があるようです。
私は多少感じている気もしますが、「地獄のような匂い」とは感じていないと思います。
味覚でも、苦味の感じ方には遺伝的に差があることが知られています。
上の引用でもう一つ面白いのが「黄色ならそのまま」ですね。
日本は異様といっていいくらい清潔好きで。不潔であることに恐怖感を抱いていませんか?
生きるということはそう清潔でいられるものじゃない。だって、菌類とだって、親戚なんだもん私たち。
地球に優しく、なんていうなら、節水もね。
私は2回くらいの「黄色」はためときますよ。その代わり、メラミンスポンジでこするくらいはちゃんと自分でやります。
2017.4.8
「門の前に星が出た」と言ったら、妻が笑ってました。
ウインターコスモスなのですが、冬には咲かず、今年はもうだめかと思っていたら
スプリングコスモスになって復活です。実はこの鉢、別のものが新たに植わっていまして 4.14
後ろに黄色いウインターコスモス。手前の草はツリガネソウなのです。
4.15
ツリガネソウのつぼみ。種苗店へ行った時に写真に惹かれて妻が買ってきたもの。
花が待ち遠しい。
4.20
かわいい花ですね。
キキョウ科ホタルブクロ属だそうです。ホタルブクロは我が家にありますが、なるほど、ミニ・ホタルブクロかな。
http://www.hana300.com/turiga.html
釣鐘草 (つりがねそう)
(カンパニュラ、風鈴草(ふうりんそう))
(Campanula, Bell flower)
2017.4.7
4月7日にツマキチョウが羽化しました。
一化性といって、年に一回だけ羽化して出現します。ツマキチョウの場合は春の今頃だけ見られます。
ということは、蛹期間が猛烈に長いのです。一年近くも蛹のまま過ごしてきました。乾燥してしまうでもなく、飢え死にするでもなく。想像を絶しますね。
この日はちょっと放すことができなくて。
4.8
翌、8日に放しました。ムラサキハナナに止まったところ。
頭部と触角が印象的。翅ももちろん。
オスは「褄黄(ツマキ)」なのですが、この個体はメス。黄色い模様はありません。
うまく配偶相手を見つけて、また我が家近辺で産卵してくれると嬉しいのですが。
幼虫の色はモンシロチョウのアオムシそっくりなのですが、姿がちょっと違うんですよね。
一度覚えれば間違うことはないけど。
2017.4.7
これがあでやかでしてね。
プレートが立っているので自信をもって「ハナモモ」といっていますが、それがなければ今頃「なんだろう?」と考え込んでいたでしょうね。名前のプレートは必須ですね。
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-106
ハナモモは、花を観賞するために改良されたモモです。サクラの花の咲く時期に前後して開花の最盛期を迎え、あでやかなピンクや赤、白の花が春の庭を彩ります。モモは古来より中国では災いを除き、福を招くとされてきました。日本への渡来は古く、弥生時代といわれています。『古事記』にもイザナギが黄泉の国から逃げ帰るときに悪鬼にモモを投げつけて退散させたとあることから、古い時代から栽培されていたことがうかがえます。その後、平安時代には3月3日の桃の節句が祝われ、モモの花が観賞されるようになりました。
このようにモモは太古から日本人に親しまれてきましたが、観賞用のハナモモとして改良が行われるようになったのは江戸時代に入ってからです。現在もハナモモの品種改良はあまり進んでおらず、栽培されている園芸品種には江戸時代に作出されたものが多くあります。
・・・
2017.4.6
今年のチョウの幼虫飼育第1号になります。
もう終齢ですね。けばけばしいんですよね。
終齢幼虫の食欲はものすごいですから、スミレの一株くらいすぐ食べ尽してしまう。
で、地面を歩いて次の株を探す。ということで、結構歩いている姿を見ることもあるのです。
他のチョウだと、地面を歩くのは蛹化直前の「ウォンダリング」の時くらいですが。
以前の投書
(ひととき)毛虫様、ごめんね(朝日新聞デジタル 2015年11月25日05時00分)
秋晴れの午後、花を植え替えようとベランダに出てみると、黒くてオレンジの斑点がある毛虫が鉢にたくさんいた。毛虫に食われた葉っぱが心細そうに私を見ている。
花は私の大好きな濃い紫色の、丈が長めの凜としたスミレだ。毛虫に食われてたまるものかと割り箸で退治した。・・・
次の朝・・・。ベランダに出るとまだいるいる。・・・毛虫、スミレと調べるとツマグロヒョウモン。そうだったのか。あのきれいなチョウがスミレに卵を産み付けたのか。さらに次の日、そのチョウはベランダの周りを飛び回り、私の子はどうしたの、と家の中まで来た。もう箸でつまんだりしないから、ごめんね。そのままにした。・・・
スミレやパンジーなどを栽培していると、出現するんですね、けばけばしいのが。色もすごいし、トゲトゲが痛いんじゃないか。いえ、これ刺さりません、柔らかいんです。
是非とも、よろしくお願いします。
2017.4.6
桜坂の信号と、向こうの橋は桜橋。
桜橋から坂の上方向を眺める。
何だか有名になった桜坂ですが、大田区のHPから引用↓
http://www.city.ota.tokyo.jp/midokoro/spot/ootaku_sakamichi/denenchoufu_minemachi/sakura_zaka.html
・・・
これが桜坂で、坂名は坂道の両側に大正時代に植えられた桜にちなむものです。
この坂は旧中原街道の切通しで、昔は「沼部の大坂」といい、勾配がきつく荷車などの通行は大変であったようです。また、かつてこのあたりの村落(沼部の村落)は荷車、旅商人の往来でにぎわい、腰掛け茶屋などが坂道の両側にあったともいわれています。
・・・
作詞・作曲・歌 福山雅治さんの「桜坂」で突如(2000年でしたっけ)有名になりました。歌詞の中には「桜坂」は出てきません、題名だけです。
2017.4.6
やっぱり私はへそ曲がり。こういうのが好き。
何があったのかな、幹にヒビでも入りましたか、中の形成層から花を成長させた。
すごい生命力ですね。
こういうのも悪くはないけど、平凡・「ナミ」に感じられます。
みんなが同じ方向を向くとき、違う方向を向いているやつがいる、ということは大事なことではないでしょうか。同調は決して良いことではない、はずれたやつがいることが大事だと思っています。
★別件(さらに、いちゃもん)
「さくら」という歌がありますね。
で、こう書かれたらどんな気がしますか?
「かすみか雲か 臭いぞ出ずる」
「かすみか雲か 朝日に臭う」
げっそりするでしょ、多分。
最近は「におう」「におい」を「臭う」「臭い」と書くのが普通になってきたみたいなのですが、やっぱり「臭」は「悪臭」ですよね。
「かすみか雲か 匂いぞ出ずる」
「かすみか雲か 朝日に匂う」
がよいのでは?
ところで、桜は嗅覚を刺激する「かおり」を発しているでしょうか?
にお・う【匂う・臭う】ニホフ
自五(ニは丹で赤色、ホは穂・秀の意で外に現れること、すなわち赤などの色にくっきり色づくのが原義。転じて、ものの香りがほのぼのと立つ意)
①木・草または赤土などの色に染まる。万葉集[8]「草枕旅ゆく人も行き触らば―・ひぬべくも咲ける萩かも」
②赤などのあざやかな色が美しく映える。万葉集[11]「紅の濃染の衣を下に着ば人の見らくに―・ひ出でむかも」。万葉集[19]「春の苑紅―・ふ桃の花した照る道に出で立つをとめ」
③よい香りが立つ。万葉集[17]「橘の―・へる香かもほととぎす鳴く夜の雨に移ろひぬらむ」
④悪いにおいがする。臭気がただよう。「腐った魚がひどく―・う」
⑤生き生きとした美しさなどが溢れる。万葉集[14]「筑紫なる―・ふ子故に陸奥のかとりをとめの結ひし紐とく」。源氏物語[野分]「見奉るわが顔にも移りくるやうに愛敬は―・ひたり」
⑥余光・恩恵などが(周囲に)及ぶ。源氏物語[真木柱]「人一人を思ひかしづき給はむ故は、ほとりまでも―・ふためしこそあれと心得ざりしを」
⑦(染色・襲かさねの色目などを)次第に薄くぼかしてある。讃岐典侍日記「五節の折着たりし黄なるより紅まで―・ひたりし紅葉どもに、えび染めの唐衣とかや着たりし」。類聚名義抄「暈、ニホフ」
⑧雰囲気として感じられる。かすかにその気配がある。「不正が―・う」
他下二美しく染めつける。万葉集[16]「すみのえの岸野の榛はりに―・ふれど」
◇多く、よい感じの場合は「匂う」、悪い感じの場合は「臭う」と書く。
広辞苑第六版より引用
においた・つ【匂い立つ】
{動詞}においが感じられる。美しい感じに映える。
パーソナル現代国語辞典より引用
大宰少弐小野老朝臣(だざいのせうにをののおゆのあそみ)の歌一首
あをによし寧楽(なら)の京師(みやこ)は咲く花の薫(にほ)ふがごとく今盛りなり
奈良の都は咲く花が美しく照り映えるように、今が真っ盛りである。と訳しますね、普通。
「におう」という感覚に浸ってください。
2017.4.6
私、このノボロギク、結構好きです。
ほとんどの種子(本当は痩果)を飛ばした後ですね。
4.10
こちらはノゲシ。密でまん丸です。これに比べると、ノボロギクの方は疎ですね。
今「まん丸」と書いて思い出しました。朝日新聞の東京地方欄。
東京のほぉ~言
2017年04月22日 東京 朝刊 東京B・2地方
(東京のほぉ〜言!!:53)真ん真ん中 /東京都
【真ん真ん中】
《意味》「真ん中」の強調。ど真ん中。
《分布》東京中央区で「東京まん真ん中」という名のイベントが毎年開かれます。千代田区麹町地区からは「東京ど真ん中物語」という本が出ています。「真ん真ん中」と「ど真ん中」、元々はどちらが東京の言葉?
実は東京では「真ん真ん中」が使われていました。「真(ま)」は「真ん丸」「真っ暗」のように「完全な、本当に」という意味。東京では「真ん中」にさらに「真」をつけたのです。
「ど真ん中」は元々、関西方言で、「ど」はののしる意味で使われる「どう」から変化した語です。・・・
「真ん真ん中」が東京方言だったとは知りませんでした。
2017.4.6
スキマのカタバミ。
小さいけれどきれいな花です。
現在は単に「雑草」としてしか扱われていないように思えますが、昔の日本では「片喰紋(かたばみもん)」という紋章もあるなど、よい方に評価されていたようですね。
ウィキから引用↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%9F
家紋
詳細は「片喰 (紋)」を参照片喰紋・酢漿草紋(かたばみもん)は日本の家紋の一種である。平安時代に車紋として使用された記録がある[11]。前述のとおり繁殖力が強く、一度根付くと絶やすことが困難であることが、「(家が)絶えない」に通じることから、武家の間では、家運隆盛・子孫繁栄の縁起担ぎとして家紋の図案として用いられた。五大紋の一つに数えられる。
戦国大名の長宗我部元親など土佐長宗我部家の「七つ酢漿草」や新陰流である上泉信綱の「酢漿草」、徳川氏譜代の酒井氏の「剣酢漿草」「丸に酢漿草」など、酢漿草紋を家紋とする戦国大名・武将も多い。江戸末期の豊後日田の儒学者である広瀬淡窓や大分県知事の広瀬勝貞などを輩出した商家廣瀬家も「丸に酢漿草」を用いていた。今太閤とも呼ばれた田中角栄の家紋も「剣片喰」である。旧宇部領主安芸福原氏の酢漿草紋にちなみ、山口県立宇部高等学校の校章デザイン及び同窓会呼称に採用されている。また、古代女性が鏡をカタバミの葉で磨いたという言い伝えにちなみ、日々の心の研鑚を願う思いから、私立江戸川女子中学校・高等学校が校章のデザインにも採用している。
全く柄にもない話でスミマセン。宝塚音楽学校の話。私にはおよそ無縁な社会ですが。
NHKのニュースで
・・・宝塚歌劇団の創設者、小林一三のひ孫で元プロテニス選手の松岡修造さんの長女、恵さんもいて・・・
こういう表現がありまして。
聞いていた私は恵さんが「ひ孫(曽孫)」なのだと思ったのです。でもなぁ、なんだか世代の感じが食い違う気もする、と調べたら。
小林氏の「ひ孫」は松岡氏の方なんですね。
ですから、今回入学した恵さんは小林氏の玄孫(孫の孫)でいらっしゃる。
芸能界に詳しい方にはこんなことはもうごく当たり前の知識なんでしょうけど。
私は混乱しました。
文章を切らないとこの関係はうまく表現できないですね。いろいろ考えたけど。ニュース用の短い圧縮された文章では、誤解の紛れ込まないようにかかり具合を表現するのは難しいですね。
「ことしの新入生の中には、元プロテニス選手の松岡修造さんの長女、恵さんもいて、・・・。松岡修造さんは宝塚歌劇団の創設者・小林一三のひ孫(曽孫)ですので、恵さんは小林氏のやしゃご(玄孫)に当たります。」
このくらいに分割したら紛れがないのではないでしょうか。
4.8
雨をかぶりました。
雨滴の凸レンズとしての拡大効果が見えているのですが、この写真では無理でしたね。
天気が変わりやすい。気温も変わりやすい。ご自愛を。
4月の真夏日というのまで出現。4月に熱中症の危険が語られるというのも、なんだかなぁ。
お気を付けください。
春なのに真夏日 群馬・高崎(朝日新聞デジタル 2017年4月19日05時00分)
関東地方を中心に、18日は広い範囲で気温が上がった。気象庁によると、群馬県高崎市で午後1時に気温が30・6度まで上昇し、沖縄をのぞく全国で今年初の真夏日(30・0度以上)となった。高崎市で4月に真夏日になるのは2005年以来。このほか東京都内でも練馬区で27・6度となるなど、各地で夏日(25・0度以上)を記録した。
朝日新聞から引用
(ひもとく)番外編 読書は必要? あなたの「世界」を変えるかも 穂村弘(朝日新聞デジタル 2017年4月16日05時00分)
(前略)
■内なる言葉の塊
ならば、私たちが一つの共通の世界に生きているというのは実は錯覚で、本当は一人一人の内なる世界像を生きているに過ぎないんじゃないか。そして、どうやら言葉はそのことに深く関わっているらしい。
私がイメージしたのは蜘蛛(くも)と糸と巣の関係です。蜘蛛が自分の糸だけで編んだ巣の上で生きるように、我々も普段は意識しないけど、自らの内なる言葉(糸)が作り出した世界像(巣)の上で生きているんじゃないか。つまり、人間は言葉の介在無しに世界そのものを直(じか)に生きることはできないんじゃないか、と。
(後略)
穂村さんは、「自らの内なる言葉(糸)が作り出した世界像(巣)の上で生きているんじゃないか」とおっしゃっておられますが・・・
インターネットのURLに「www.」という部分がありますよね。あれ何だかご存知ですか?
「world wide web」なのです。で「web」とは「クモの巣」なんですね。
ですから、現代の人々は「地球を覆うクモの巣=www」の上で生きてるんじゃないですか?
ネットで何でも知ることができるようにはなりました。その分「世界そのものを直(じか)に生きることはできない」状況に陥ってはいませんか?道端の雑草の花一輪・虫一匹でいい、生命そのものに向き合ってみませんか?
生きるということの意味は、生きるということそのものなんですよ。巣の上の仮想の現実じゃないのです。
ちょっとね、気になって余分なことを書きました。思考のヒントになれば、と思います。
政治状況までネットと絡んじゃって。世界中が自縄自縛になってきたような不安を覚えます。
web
►n
1 織物,編物;《ひと機(はた)分の》織布.
2 a くもの巣 (cobweb).
b くもの巣状のもの,…網 (network);《口》 《テレビ・ラジオの》放送網;[the W-] 〔インターネット〕 ウェブ (WORLD WIDE WEB)
・search the Web ウェブ[インターネット]を検索する.
3 入り組んだもの;仕組んだもの,たくらんだもの,わな
・a web of lies うそ八百の話.
(後略)
リーダーズ英和辞典第3版より引用World Wide Web
[the] 〔インターネット〕 WWW《URL により特定されるテキスト・画像・音声などからなり,情報の参照が容易に行なえる世界規模の情報ネットワーク;略WEB, WWW, W3》:on the World Wide Web.
リーダーズ英和辞典第3版より引用
2017.3.31
前にもご紹介した線路柵内の雑草の中で咲くスイセン。
こっちを向いた花がありましたので、柵につかまってカメラを低くして撮影。
花はこんなに美しいのですが、間違って食べないようにね。
スイセンの葉食べ5人が食中毒 ニラと間違えみそ汁に(朝日新聞デジタル、
2017年4月15日15時24分)
青森県保健衛生課は13日、三戸郡の10~80歳代の男女5人が、ニラと間違えてスイセンの葉を食べ、食中毒になったと発表した。医療機関を受診したが、現在は5人とも回復しているという。
同課によると、5人は親族の2家族。このうちの60代男性が12日、自宅近くの道ばたに生えていたスイセンを採り、みそ汁にして一緒に食べた。5~30分後に吐き気や腹痛を訴えて受診し、症状や県の調査などからスイセンによる食中毒と断定された。
スイセンはニラと見分けがつきにくく、厚生労働省によると2007~16年に全国で44件(患者数179人)の食中毒が起きた。山菜シーズンが本格化するため、県は「山野草は簡単に見分けられない。思い込みは禁物」と注意を呼びかけている。
結構多いですよね。山菜のつもりで採取して道の駅に出したら食中毒を起こした、というような事故もありましたっけ。由来のはっきりしたものを食べた方がいいですよ。
2017.3.31
これは門の前に置いた鉢。いろんな色のチューリップを咲かせたい。
これは線路柵下のつぼみ。
4.2
真っ赤じゃないところがなかなかいい。
白いアリッサムなどが見えたので、アングルのいたずら。
赤白黄色♪
線路柵下の方も予感が満ちてきました。
チューリップは4月の花。
保育園児も4月入園。
で、なかなか見てもらえないんですよね。
今年は先日、大きい子たちが手をつないで散歩に来てくれまして。
チューリップの歌が聞こえましたよ。うれしいなあ。
雨の後で湿っぽかったせいか落ち葉にダンゴムシがいっぱいいたらしい。大騒ぎ。大スターですね。触ると丸くなってしまうのがとにかく面白いのですね。
善い哉、善い哉。
虫さんと友達になろうね。
落ち葉を拾ったり、チロリアンランプの落ちた赤い花やスミレをしゃがんで眺めたり。
楽しかったですよ。
朝日新聞「ひと」欄、ロバート・キャンベルさんの記事。
最初の一行にショックを受けました。
(ひと)ロバート・キャンベルさん 国文学研究資料館長に就任した(朝日新聞デジタル 2017年4月13日05時00分)
言葉の四隅に意味がある――。幾重にも意味を帯びる日本語を、そう例える。たとえば「絆」は、自由を妨げる手かせ足かせを意味する「絆(ほだ)し」とも読ませ、心の機微を映し出す。
日本文化をいとおしみ、40年余り。この春、古巣でもある大学共同利用機関「国文学研究資料館」(東京・立川)の第7代館長に、外国人として初めて就いた。東京大大学院教授からの転身である。
(後略)
私はもう大分以前から「絆」への不快感を表明してきたのですが、言葉の意味を知らなかったとは。
絆、絆って窮屈じゃないですか、と「人間好きの人間関係嫌い」の爺さんは思う。
孤独は身軽で、孤立こそさわやかだと思う性質(たち)です。
電子辞書を引いてみました。
◆絆
〔時代・流行 > 「日本新語・流行語大賞」 > △第28回-2011(平成23)年〕
トップテン
受賞者:なし 今活動しているボランティアを含め日本国民、そして海外から日本を応援くださったすべてのみなさま
未曾有の大災害である東日本大震災は、人々に「絆」の大切さを再認識させた。復興に際しての日本全体の支援・協力の意識の高まりだけでなく、地域社会でのつながりを大切にしようとする動きや、結婚に至るカップルの増加などの現象がみられた。
現代用語の基礎知識2013年版より引用◆き‐ずな【絆・紲】キヅナ
①馬・犬・鷹など、動物をつなぎとめる綱。梁塵秘抄「御厩みまやの隅なる飼ひ猿は―離れてさぞ遊ぶ」
②断つにしのびない恩愛。離れがたい情実。ほだし。係累。繋縛。平家物語[10]「妻子といふものが、…生死しょうじに流転るてんする―なるが故に」。「夫婦の―」
広辞苑第六版より引用◆ほだし【絆し】
①馬の脚などをつなぐなわ。〈倭名類聚鈔[15]〉
②足かせや手かせ。
③自由を束縛するもの。古今和歌集[雑]「思ふ人こそ―なりけれ」
広辞苑第六版より引用◆ほだ・す【絆す】
[他五]つなぎとめる。束縛する。〈新撰字鏡[6]〉
広辞苑第六版より引用◆【絆】
11画 [糸]部 〔人名〕 [音];ハン;バン [意]きずな/つなぐ/ほだし/ほだす
パーソナル版漢字辞典より引用◆ほださ・れる【絆される】
自下一ほださ・る(下二)
(「ほだす」の受身形)
①束縛される。からみつかれる。東大寺諷誦文稿「三途の八難に羈かけ縻ホダサれ」。伊勢物語「宿世つたなく悲しきこと、この男に―・れて」。平家物語[10]「政務に―・れ、驕慢の心のみ深くして」
②特に、人情にひかれて心や行動が束縛される。「情に―・れる」
広辞苑第六版より引用
「情にほだされて」という言い回しは知っていましたが「情に絆されて」なんですねぇ。知らなかった。
「人情にひかれて心や行動が束縛される」とは。
「今年の漢字」で「絆」を揮毫してたように覚えていますが、記憶違いかな。
日本中が「がんじがらめ」になってしまった年でした。
「絆」への同調圧力を感じませんか?
人は自由でいいんですよ。それぞれの思いを生きればよいのです。
執着が苦を生む、というのがお釈迦様の教えの骨子。
絆への執着もまた苦を生みますよ。
2017.3.28
去年はちょっと元気がなかった南殿、今年は少し元気そう。
4.6
葉芽が展開し始めました。
ソメイヨシノではないので、まずは存分に葉を開いてほしい。
で、たくさん光合成をして、樹としてのパワーを高めてほしい、というのが私共の願い。
花はまたそのうちでいいよ。
4.8
でも、つぼみも膨らんできました。
葉の方はずいぶん広くなってきて、旺盛に光合成活動をしていると思います。
4.15
わぁわぁ咲いてる。でも、前日の上の写真の花ではなく、陰になっていたつぼみが咲いたようです。
写真上の方に昨日のが写ってます。
これがその昨日見た花ですが。おちょぼ口ですけど、花の中に虫が入ったのではないか、という感じもします。
手入れが悪くてごめんな。花は少しでいいよ、まずは栄養をたくさんつくって体力を付けてほしい。
2017.3.28
密蔵院の境内がいろいろ整備されまして、ツバキのあった場所のそばにも何か小さな建物ができました。
で、ツバキはなくなってしまったのかな、と心配していましたら、私共が普通に立ち入れる場所(檀家でなくても、という意味です)で少なくとも2株は残っています。よかった。
上の写真はピンクと白の源平咲きといいますか。
こちらはオトメツバキ。大好きな花です。
咲きかけたつぼみですが奥まできれいに畳みこまれています。
芸術品ですね。
3.31
何度見ても飽きませんね。この丸さ、しびれるなぁ。
やはり完全開花した花より、咲いていく途中の姿に強く惹かれる夫婦です。
こういう写真ばかり二人でものしてきました。
またここで会えてよかった。枝垂桜の時期で人出の多い時でも境内のここに気付く人は少ない。
ひっそりでいい、長く輝いてください。
2017.3.28
ハナニラですね。なにか?
いえ、植え込みの下から、陽射しを求めて伸び上がってきたのです。
ハナニラは通常は比較的低い位置で咲きますよね。ところがこの写真の花は地上高30cmくらいあるかな。
植え込みに遮られて陽射しが足りない。上へ、上へ、もっと光を、と伸びてきたものです。
これはハコベ。ハコベなんかハナニラよりもっと低い位置で咲く、地面すれすれ。
それが光を求めて30cmくらいも立ち上がった。
光を受けてうれしそう。日光争奪戦というのは植物たちにとってとてもシビアな闘いなのです。
カラスノエンドウも立ち上がっています。
「みんな!光を求めて立ち上がろう!」「お~」というような声が聞こえそう。
密蔵院前の植え込みでの光景です。
3.31
この日も見に行きました。この写真ではカラスノエンドウとハコベが背伸びして立ち上がっています。
お見事。すごいものですねぇ。
2017.3.25
私共が「Digitalis」を「ジギタリス」と呼ばずに「ディジタリス」と呼んでいるのは、この株のせいです。
何年か前にこの株の花を見て、初めて見る花だ、なんだろう、と二人で騒いでいたら、ここのお家の御主人が聞きつけて出ていらっしゃいまして。「これはディジタリスといいます」と教わったのでした。この方はイギリス生活が長かったそうで、正統派の英語で「Digitalis」と教えてくださった。で、私共はそれを受け継いだのであります。
ドイツ語的に読むとジギタリスになるのかな。
現在「ディジタル」という言葉はごく普通に使われますので、ディジタリスでもいいのではないでしょうかね。
digit
►n
1 a 《人の》指 (finger),足指 (toe);〔動〕 足指.
b 指幅《約 3/4 インチ》.
c 指じるし (index).
2 〔数〕 ディジット《位取り記数法で数を表記するときに用いる数字;たとえば 1) 十進法では 0–9 のうちの一つ;時に 0 を除く 2) 二進法では 0 または 1》;[pl] 《俗》 電話番号
リーダーズ英和辞典第3版より引用
というわけで、「指」からきているののですね。ディジタリスの花が指サックみたいだから、ということです。
2017.3.25
妻が見つけてきました。赤いのがみんな花です。
リボン状の花が何ともいえませんね。
なんでこんな花弁になったものやら。
こういう花弁は他にないよなぁ。
リボンがくるくる巻いてあります。
季節の花300のさいとによりますと↓
http://www.hana300.com/tokiwa.html
・学名
Loropetalum chinense
(常盤満作)
Loropetalum :
トキワマンサク属
chinense : 中国のLoropetalum
(ロロペタラム)は、ギリシャ語の「loron(革紐)+ petalon(花弁)」が語源。
革紐(かわひも)のような花弁に由来。
ははぁ、なるほど。「リボン」と私は書きましたが、「革紐」に見立てた名前なのだそうです。
近くのマンションの植え込みにもあるのですが、日当たりが悪いせいか、この頃は花を咲かせなくなりました。
その木を選定している時に枝をいただいて挿し木にしてみたことがあるのですが、うまくつきませんでした。
素人には無理なのかな。
★英語で花弁は
petal
►n 〔植〕 花弁,花びら.
[NL<PETALON]
リーダーズ英和辞典第3版より引用
英語の基盤のところには、ラテン語やギリシャ語があります。それを知るといろいろ楽しいし覚えやすいですよ。科学者が新しい命名をするときなどもラテン語を使うことがよくあります。
2017.3.25
スイレンの鉢のところで、ホソヒラタアブがホバリング。
花があるわけでもないのになかなか飛び去らない。撮ってよ、と言われている気分。
とにかくシャッターを切りました。鉢の縁あたりにピントが合えば被写界深度が深いレンズですからアブもはっきり写るんじゃないか。
うまくいきましたね。
トリミングしてもこの程度ですが。
後脚は後ろへ伸ばしています。
こちらはホソヒラタアブより小さいヒメヒラタアブ。
口を伸ばしてオシベを舐めています。
ホバリングするホソヒラタアブもこのヒメヒラタアブも「触角」が短いですね。
これがハエ・アブの仲間の特徴なのです。ハチの触角とは全然違う。
これと、複眼の様子が「ハエ顔」を構成しますので、覚えていただくとどこででも判断がつきますよ。
2017.3.25
「つくしなんの子スギナの子」って、時代的にはいつから言われているのでしょう?
花が咲いて実ができ、種子からまた次の植物が育つ、というような連鎖関係はおそらく非常に古くから理解されていただろうとは思いますが。
ツクシとスギナの関係って、一緒にごちゃごちゃ生えますけど。
胞子茎と栄養茎とだ、なんていうのはそう簡単にはつながらないと思うんだけどな。
ウィキから引用↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AE%E3%83%8A
門 : シダ植物門 Pteridophyta
綱 : トクサ綱 Equisetopsida
目 : トクサ目 Equisetales
科 : トクサ科 Equisetaceae
属 : トクサ属 Equisetum
種 : スギナ E. arvense
要するに、トクサなんですね。ナットク。
ツクシの胞子は、弾糸という2本の糸の交点に乗っていまして、顕微鏡で覗きながら息を吐きかけると弾糸がクルクルっと丸く縮みます。自然界ではおそらく弾糸が翼のようになって飛行するのでしょうが、天気の良い乾燥した日に弾糸が伸びて風をはらむのでしょう。雨の日は丸まって飛ばない、ということでしょう。
以前のHP、理科おじさんの部屋で顕微鏡観察をしたっけな、と原稿を書いたときのフォルダを除いたら、動画が残っていましたので、そこから静止画像を切り出してお目にかけます。
観察開始。黒い丸が胞子、弾糸の交差するところに乗っています。
胞子を吹きとばさないように、フゥーではなくハァーと息を吹きかけますと、息の湿りで弾糸が巻きます。
しばらく見ていると、弾糸がまた伸びてきます。
面白いですよ。
2017.3.25
私:これ何だったっけ。
妻:ワスレナグサよ。
私:あ、そうだったか。
以前我が家にもあったんですけどね。いつの間にかなくなってしまった。
http://www.hana300.com/wasure.html
・紫(むらさき)科。
・学名
Myosotis alpestris または
Myosotis scorpioidesMyosotis : ワスレナグサ属
alpestris :亜高山の、草本帯の
scorpioides :サソリの尾のような
Myosotis(ミオソティス)はギリシャ語の「myos(はつか鼠)+ otis(耳)」が語源。葉が短くて柔らかいことに由来。
なんだかな。ハツカネズミがでてきたり、サソリがでてきたり、日本でのイメージとちょっと違うのかな。
花序がサソリの尾のように曲がっているという話ですが、そこまで見てないなぁ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%82%B0%E3%82%B5
語源にまつわる伝説
中世ドイツの悲恋伝説に登場する主人公の言葉に因む。
昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまう。ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、„Vergiss-mein-nicht!“(僕を忘れないで)という言葉を残して死んだ。残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にした。
このような伝説から、この花の名前は当地ドイツで Vergissmeinnicht と呼ばれ、英名もその直訳の forget-me-not である。日本では、1905年(明治38年)に植物学者の川上滝弥によって初めて「勿忘草」「忘れな草」と訳された。それ以外の多くの言語でも、同様の意味の名前が付けられている。
これで「忘れな草」なのですね。
「忘れな草をあなたに」という抒情的な歌がありましたね。昔の高校生は知っている。
女子高の文化祭へ行って、展示終了後、体育館に生徒が集まって、閉会式かな、やってまして。全員で「忘れな草をあなたに」を歌い始めたのです。で、わたし。あまりの陶酔感の充満に耐えきれなくなって、逃げ出したのでした。何百人かの女子高生集団の自己陶酔というのは、いやはや、とてつもないものでした。今でもコーラスって苦手。みんな陶酔した表情で歌うんだもの。みんな一緒、というのは気持ちが悪い、敢えて別の方を向いちまおう、という気質は昔から変わっていないようです。
2017.3.25
あ、そういう季節なのか、という姿。下を向くつぼみは見間違いようもない。
冒頭の写真は外出中のものですが、帰宅して線路沿いを見たら、我が家前にもつぼみがありました。 3.28
塀際の隙間にも生えていました。ここでもつぼみが頭を垂れている。
「開花間近 頭を垂れる ポピーかな」(パロディ)
3.29
「スキマ」は居心地がいいらしい。日光を独占して成長しています。水分もまず心配ないし。
去年、たまたま気づいてしまったのですが、メシベの柱頭のてっぺん。
この写真では7本の「筋」がありますね。
この「筋」の本数にばらつきがあるようなのです。
この「筋」の役割・働きは知りませんが、生殖器官って保守的なものじゃないのかなぁ。
その形態にばらつきがあるということに気付いてしまったわけです。
3.30
翌日、開ききった姿。
これから、過剰なくらいにたくさん見ることになります。
ぜひ花の中の様子を観察してみてください。
それにしてもなぁ、「7」というのは半端だなぁ。
2017.3.24
ムクゲの新芽です。
きれいな緑。
なるべく青空が背景になるようにしました。
花はまだだいぶ先ですが、多分準備は始まっています。
まずは光合成。いっぱい栄養を作らなくっちゃね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%82%AF%E3%82%B2
ムクゲ
ムクゲ(木槿、学名: Hibiscus syriacus)はアオイ科フヨウ属の落葉樹。別名ハチス[1]、もくげ。庭木として広く植栽されるほか、夏の茶花としても欠かせない花である。
和名は、「むくげ」。「槿」一字でも「むくげ」と読むが、中国語の木槿(ムーチン)と書いて「むくげ」と読むことが多い。また、『類聚名義抄』には「木波知須(きはちす)」と記載されており、木波知須や、単に波知須(はちす)とも呼ばれる。『万葉集』では、秋の七草のひとつとして登場する朝貌(あさがお)がムクゲのことを指しているという説もあるが、定かではない。白の一重花に中心が赤い底紅種は、千宗旦が好んだことから、「宗丹木槿(そうたんむくげ)」とも呼ばれる。
中国語では「木槿/木槿」(ムーチン)、韓国語では「무궁화」(無窮花; ムグンファ)、木槿;モックンという。英語の慣用名称の rose of Sharon はヘブライ語で書かれた旧約聖書の雅歌にある「シャロンのばら」に相当する英語から取られている [2]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%83%B3
(Sharon) イスラエルの地名の1つ。
今日の、テル・アビブ(ヨッパ)から北のハイフア(カルメル山)に至る、地中海に面した肥沃な平原で、砂漠の多いこの地域にあっては、花が咲き草木が生い茂る特別な場所である。「乳と蜜が流れる広い良い土地」(出エジプト3章8節)「シャロンは羊の群れの牧場となるように」(イザヤ書65章10節)シャロンの牧場は、ユダヤ教とキリスト教世界における理想郷を意味する。その地に咲く白い可憐な『シャロンの花』(シャロンのバラ)とはムクゲのことであり、旧約聖書では純潔の象徴として扱われている。
2017.3.24
ぺんぺん草も生えない家になったかと心配していたら。
ぺんぺん草の生える家になりました。よかったですねぇ。
この時は特徴的な「三味線の撥」状の実はほとんど見えなかった。
3.28
撥の影がくっきり、がいっぱい。これを使ってシャラシャラ音をさせて遊んだのですよね。
写真右下にホソヒラタアブが写っていました。現場では気づいていなかった。
影がくっきり、と喜んで意識がそっちへ向かっていましたもので。うかつ。
ヒラタアブというやつはフォトジェニックな昆虫です。写真写りがいい。勝手に入りこんできてきれいに写ってます。
岩合さん風に「美人だね、かわいいね」といってあげましょうかね。
別の場所にも一叢ありまして。
花の盛りです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%BA%E3%83%8A
ぺんぺん草が生える:ナズナが荒廃した土壌であっても生育することから、荒れ果てた様子を指す。
ぺんぺん草も生えない:荒廃した場所で育つナズナでさえも生育しない様子から、転じて何も残っていない状態、一切合財が残らない状態を揶揄した表現で、「○○が通った後はぺんぺん草も生えない」のように用いる。
はこべ【繁縷】
ナデシコ科の越年草。山野・路傍に自生、しばしば群生する。高さ15~50センチメートル、下部は地に臥す。葉は広卵形で柔らかい。春、白色の小5弁花を開く。鳥餌または食用に供し、利尿剤ともする。春の七草の一つ。あさしらげ。はこべら。
広辞苑第六版より引用
「繁縷」という字がふさわしい状態かな。
こういう「雑草」と子どもたちが親しむことができるのが「よい環境」だと思うのですけど。
朝日新聞の投稿欄「ひととき」に西宮市の若いお母さんからの投稿がありました。
(ひととき)野の花のブーケ(2017年4月8日05時00分)
広い花畑が整備された公園に家族で立ち寄ったときのこと。まだ寒さの残る時期、咲いていたのは菜の花でした。
3歳になったばかりの娘には到着前に「お花畑に行くよ」と話していました。いざ広い花畑を目にすると、「これ、とりたい!」と一言。昨年、親戚の結婚式に参列させてもらってから結婚式ごっこがブームの娘は、花嫁さんのようにブーケを持ちたいと考えていたようです。
慌てて「これは摘んではいけないお花なの」と説明するものの、ブーケを持つ自分を想像して楽しみにやってきた娘にその言葉は届きません。何か別の案を考えなくては、娘は今にも花を摘み取りそうです。
幸い、周りに草原が広がっていたので「そしたら摘んでいいお花を探そうか」と言うと、ようやく納得して一緒に探すことに。するとホトケノザやナズナが見つかりました。何本かあしらって小さな花束にして手渡すと大喜び。ポーズを決めて写真をせがみます。
好奇心いっぱいの子どもには自由に触れられる野の花がちょうど良いのかも。春本番。色々な野草が芽ばえることでしょう。娘と一緒に近所の公園でしばらく楽しみたいと思います。
あはは、かわいいおませさんですね。
菜の花摘んだってどうということもないと私なんぞは思いますけど。でも、整備され手入れの行き届いた花は摘みにくい。
「ホトケノザやナズナが見つかりました。何本かあしらって小さな花束にして手渡すと大喜び」
それでいいんです。花を摘んで楽しく遊んでこそ、花を愛する人になれます。
植物の命に触れることができます。
単に、きれいな色で、よい香り、だけでいいのだったら造花に香水でも吹き付ければいい。
大事なのは生きているということ。それを自分の指先で感じること。
ハコベも摘んでいいですよ。公園は下草を茂らせましょうよ。
2017.3.24
下がホッケです。上は、ちょっと前に書きましたたタイのものの再登場。
ホッケは干物でしたが、味醂に漬けて塩抜きをして焼いたもの。
そのせいで、鯛の鯛がとりだせたのだと思います。
焼き魚ではなかなか難しい。煮魚が楽に取り出せます。
鰓の後ろ、鰭の付け根あたりを注意深く探ってください。
取り出したら小皿に乗せて、キッチンハイターでも吹きかけて肉を取り除いておくとにおいませんよ。
ところで、ホッケって、漢字ではどう書くんだ?と調べて見たら、魚偏に「花」でした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%83%E3%82%B1
ホッケ(魚偏に花、「𩸽」Unicode: U+29E3D、Pleurogrammus azonus)とはアイナメ科ホッケ亜科に属する冷水性の魚。成長にしたがって、アオボッケ、ロウソクボッケ、マボッケ、ネボッケと呼び名が変わる。地方名には、タラバホッケ、チュウホッケ、ドモシジュウ、ホッキ、ボッケアなどがある。
表示できるのかな。一種の出世魚ですか。
ほっけ
アイナメ科の海産の硬骨魚。東北地方・北海道に産。体は細長く、全長約40センチメートル、尾びれの後縁は二叉。灰色で、やや不明瞭な淡褐色の横走斑文がある。
広辞苑第六版より引用
いろいろの魚の鯛の鯛を採取してきましたが、まるっきりお金が貯まったりはしませんねぇ。
前回の記事です↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-6b81.html
2017年3月23日 (木)「鯛の鯛」
2017.3.23
前の記事でモンシロチョウがとまったハナニラは、ほぼ自生状態です。
連れてきたのは私共ですが、あそこへ植えてからはほったらかし。
で、ほとんど白い花なんですね。で、妻が物足りないという。
東横線沿線の種苗店へ出かけていって、色が違うはずの株を買ってきた。
園芸的にはこういうようですね。初め、こりゃなんだい?と妻に訊いたら、ハナニラよ要するに。とのこと。ふ~ん。
で冒頭の写真のように、なんだか少し雰囲気の違うつぼみが開きかかりました。
3.24
はい、こういう花。なるほど。
白っぽいけど線が入っている。
更に
4.6
赤というか赤紫というかピンクというか、こんな花も咲きました。
私が先に気づいて報せたら、さっそく妻も見に行って大喜び。
これは楽しい。
こうなると、ハナニラというよりも、アイフェイオンという片仮名の名前の方が、似合うかな。
おしゃれですね。まだまだ楽しめそうですよ。
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-383
ハナニラ(イフェイオン)の基本情報
学名:Ipheion uniflorum
和名:ハナニラ(花韮)
科名 / 属名:ネギ科 / ハナニラ属(イフェイオン属)特徴
ハナニラは、道端や花壇に植えっぱなしにしておいても、春に藤青色からピンク、白の星形の花をよく咲かせる、非常に丈夫で手間いらずな植物です。葉や球根を傷つけると、その名のとおりネギやニラのようなにおいがします。イフェイオン属は南アメリカに約25種が分布する球根植物で、最もよく目にするのはユニフロルム(Ipheion uniflorum)で、日本ではハナニラと呼ばれています。
ここではイフェイオンといってますが、より英語的にはアイフェイオンでしょうね。
清楚にして華やかだな。
2017.3.20
小松菜です。
2階の部屋の雨戸を開けると目の前。
四長オシベといい、メシベといい、いや典型的な姿です。
そのうちモンシロチョウが産卵にくるかも。
その前に、少しは食べなくっちゃね。たまに摘んで食べてます。
朝日新聞のbeから↓
(作家の口福)「おいしい」の普遍性 松井今朝子(2017年3月25日03時30分)
京都から関東に移り住んで四十五年になる。関東のほうがずっと長いのにこちらのものはお口に合いますか?とつい最近も訊(き)かれて驚いたものだ。
たしかに来た当初は食文化の違いで戸惑うことがしょっちゅうだった。
醤油(しょうゆ)色の汁に浮かんでいるうどんと下半分が茶色く染まった蒲鉾(かまぼこ)に怖気(おじけ)をふるい、横の小皿にのっている白い輪っかが薬味のネギとは思いも寄らず、何に使うのか店の人に尋ねたくらいである。アパート近くの八百屋で買ったネギも白い部分を全部捨ててしまい、青い部分が余りにもゴワゴワで閉口したのだから無知とは恐ろしい。
・・・
それにしても京野菜ブランド信仰は凄(すさ)まじく、京都産の小松菜が通常の倍の値段で販売されていたのにはさすがに愕然(がくぜん)とした。そもそも小松菜の原産地は江戸の小松川ではなかったのか!
・・・(後略)
そう、コマツナは「小松川の菜」なんですよね。
2017.3.20
走っていました。撮りにくい。
怖い顔してないか。
ちゃんと確認したことがないのですが。トカゲなどの爬虫類の歩行は、4本脚で、3点確保なのだそうです。体をくねらせることと、一本の脚を蹴りだすことで推進するらしい。
生物で習ったかと思いますが、哺乳類のように脚をまっすぐ下へ伸ばしていない、腕立て伏せみたいな格好になっているので、体を高く持ちあげられない。
体をくねらせることと、呼吸とを同時にはできないので、時々呼吸のために止まらなくちゃならない。いろいろと、大変らしいです。
3.30
鉢の下から体を出して、外をうかがうトカゲ。しばらく情勢判断をしてから
出てきました。離れてズームで見ていましたが、もういいか、と動いたら察知して逃げていきました。
2017.3.19
白に緑のアクセントがエレガント。
メシベの花柱にも小さな緑のアクセントがあるんですよ。
下向きが多くて、中を覗くのはなかなか大変ですが。 3.20
メシベをよく見てください。緑色のアクセントがありますね。
見えないところに工夫が凝らしてある、こういうのを「粋(いき)」というのじゃないですかね。
★関係ないんですけどね。
「snowflake」ですよね。
日本人は「二重母音」に弱いということは仕方ないとして。
本当は「スノウフレイク」と表記すべきでしょうね。
英語教育がなんだかんだとかまびすしいけれど、カタカナ英語でも何とかなるわけでして。
二重母音くらいちゃんと表記したいですね。
新聞記事で「グランドスタッフ」という表記を見かけて、そりゃなんじゃらほい、ですよね。
「グラウンドスタッフ」地上要員でしょ。
ground と grand は区別しましょうよ。
2017.3.18
以前に買った強力粉が期限切れになってる、パンを焼こう、と妻が言う。
久しぶりです。このところピザなんか作って食べたりもしてましたが、パンは本当に久しぶり。
昔々「ぼくのパンわたしのパン」という絵本を読んで、やってみよう!と始めたのでしたっけ。
発酵してものすごく膨らむは、つぶして成型して焼くと、また意外な姿に焼き上がるは。
大騒ぎしながら作って食べましたっけ。
おいしいですよ~。
高校で「食品化学」と称して、いろんな食品を作りましたが、生徒曰く「先生!失業してもパン屋で食ってけるね、その手付きなら」と言われたものです。
生地を伸ばして巻いて、ロールパンに成型する、手は技を覚えてましたね。
パンとかピザとか、自分で焼くのはサイコー。
慣れればさほどの手間ではなし。お勧めします。
★生徒と一緒にパンを焼いて食べてたら。みんなうまいうまいと大好評だったのですが。
ある時一人だけ、手でこねくり回したものなんて不潔で食えない、という生徒がいて。
衝撃的でしたね。清潔な工場製品みたいな食品しか食べられない。
もう30年くらいも昔のことですが。なんだかな~。
2017.3.18
ハナニラの花弁に欠けた部分があるのはルリマルノミハムシの食痕かな。
ほどほどにな。
これは今花粉を食べているところでしょう。
目立ちます。
タチアオイの葉にもいました。
葉の縁にあって、何を思うやら。
3.19
珍しい場所で見かけました。雨水貯留槽の壁面。
わずかに「瑠璃色」が見えるような気もしますけど・・・。
違うかもしれない。青空が映っているようです。
住民としましては何が映っているのかある程度分かるのですが、深入りしません。
ほとんど白黒写真になりました。
{大昔、高校生の頃。男鹿半島・入道埼灯台の写真を撮りました。知っている人は知ってますが、白と黒に塗り分けられた灯台でして。「カラーフィルム使っても白黒にしか写らねぇな」と友人と騒いだものです。当時はモノクロフィルムも使ってましたから。}
庭のクサボケ。ズームで撮ったらルリマルノミハムシがいました。
肉眼では全く気づいていませんでしたが。
まあ、いろんなところに出没するやつですね。
よくまあ、花を認識してやってくるものだと感心します。
朝日新聞のコラムです。
(日曜に想う)満開の桜と城山さんの気骨 編集委員・福島申二(朝日新聞デジタル 2017年3月26日05時00分)
演歌のいいところは、同調を強要しないことだろう。例外もあるかもしれないが演歌に斉唱は似合わない。
#お酒はぬるめの燗(かん)がいい 肴(さかな)はあぶったイカでいい……。たとえば八代亜紀さんの「舟唄」など、独りの低唱こそ似つかわしい。国歌や社歌のように人を束ねる作用はないし、軍歌のように拳(こぶし)を振って士気を鼓舞する曲でもない。
「個」を消してしまうような歌は苦手だと言いながら、カラオケに誘われると軍歌を歌っていたのが作家の故・城山三郎さんだった。すすんでではない。ほかに知らなかったからだ。歌いながら、若くして死んでいった者への哀惜にぽろぽろ涙をこぼしたという。城山さん自身も海軍の特攻要員だった。
忘れ得ぬ体験を文学の原点として、戦争と人間を見つめた気骨の作家が世を去って、この22日で10年がたった。
一度だけ話をうかがう機会に恵まれたのは、亡くなる前年の早春のことだ。桜の季節を前に「散華の花」への思いなどをお聞きした。かつて、ある絶対的な価値観を伴って日本人を束ねたその花について、城山さんは「いまだに気楽に眺められない。満開の横を通るときはつい早足になってしまう」と訥々(とつとつ)と話した。
そんな城山さんから、桜への思いに通じるところがあると言って教えられたのが「旗」と題するご自身の詩である。
*
旗振るな/旗振らすな/旗伏せよ/旗たため
社旗も 校旗も/国々の旗も/国策なる旗も/運動という名の旗も
ひとみなひとり/ひとりには/ひとつの命……
(中略)
今年も桜の季節が巡ってきた。
桜ほど日本人から様々な思念やイデオロギーを託された花はない。国家主義的な哲学者で戦前の東大教授だった井上哲次郎は大意こんなふうに述べている。
「一つの花より一枝の花の集合体、一枝よりは一樹、一樹よりは全山の花の集合体の方が美しい。これは日本民族の長所が個人主義にあるのではなく、団体的活動にあるのを表現して余りある」。このくだりは教科書にも載っていた。
(後略)
私はベクトルが全く逆向きですね。
「全山の花の集合体よりは一樹、一樹よりは一枝、一枝の花の集合体よりは一つの花」を愛でたい。
花の中にオシベ・メシベがあり、メシベの基には子房があり、子房は命を宿し、生命の流れを形成していく。
個々が生きることによって全体は成立しうるのです。それが美しい。逆は成り立たない。
そう、ソメイヨシノは自家不和合性が強くて結実しない。一代限りの樹。
全国のソメイヨシノは皆クローン。だからこそ「開花前線」などというものが生じる。
生き物って、みんな個性があって、てんでんばらばらだからいいのです。
「一斉に」「揃って」というのは生命としては悲しいことなんです。
人類が絶滅したら、ソメイヨシノもすぐに絶滅します。人類に依存しない生物たちは生き延びていくでしょうけれど。
この季節、見渡す限りの菜の花畑とか、水仙畑とかいうのをTVで見ますね。
あれって、私にとっては「異様な光景」と思えるんですよ。
ふと思ったんですがね。
「桜の樹の下には」という梶井基次郎の作品がありますね。出だしが強烈。
桜の樹の下には屍体が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。
これを読んで、納得してしまった。あれは高校生の頃だったかなぁ。
梶井基次郎の全集も買って読みましたっけ。
この作品は1928年初出ですから、直接に「ある絶対的な価値観を伴って日本人を束ねたその花」ではないのかもしれませんが、今回「日曜に想う」の文章を読んで、どうしても思い出さずにはいられませんでした。
「桜の樹の下に埋まっている屍体」とはすべての戦争に於いて死んでいったすべての国の人々ではないのか。
「その花」はそこまで背負わなければならないのだろうか。
哀しいことです。
個々の花に罪はない。一つ一つの花に、きれいだね、と声をかけてあげてください。
↓参考
http://ameblo.jp/lovemedo36/entry-11949954302.html
個人ブログです。
城山三郎さんの「旗」が読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/427_19793.html
「桜の樹の下には」梶井基次郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AB%BB%E3%81%AE%E6%A8%B9%E3%81%AE%E4%B8%8B%E3%81%AB%E3%81%AF
★昨日2日、都心の桜は満開だ、と宣言がありました。標本木ではね。
まだ夜は寒い。下手に酔っぱらわないでくださいよ。酔うと体温のコントロール能力が下がる。真冬じゃないから凍死ということもないでしょうけれど、体調を崩しかねません。どうぞ皆さん、ご自愛くださいますように。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-efd6.html
2017年2月 6日 (月)「不明」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-efd6-1.html
2017年2月10日 (金)「不明」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-15a9.html
2017年3月13日 (月)「ヤエムグラ」
「不明」として掲載したのは、やはり、ヤエムグラの冬の一つの形だったように思います。
↑これらの話の続きです。
2017.3.16
こんな風に林立するのはちょっとヤエムグラっぽくないなぁ。
草丈もヤエムグラよりは低め、全体に小振り。
3.24
一斉に、てっぺんに白い花をつけました。
どうしても引っかかりが残る。
で、「小さい ヤエムグラ」とグーグルでアンド検索をかけたところ、トップでヒットしたのが
http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/sirahosi-mugura.htm
シラホシムグラ (新称) Galium aparine L.
シラホシムグラはヤエムグラ(Galium spurium L. var. echinospermon )によく似た帰化植物で、2004年、植村修二氏によってヨーロッパ原産のGalium aparine L. と同定され、白花をまばらにつける様子からシラホシムグラ(新称)と命名されました。 神奈川・静岡・香川・兵庫・大阪で確認され、すでに日本各地に侵入・定着している可能性が高いと報告されています。 (2004.帰化植物ニュースNo.4)
ひょっとしてこれかもしれません。
ヤエムグラだと私が認識しているものとの比較を次の記事に書きます。
2017.3.25
妻は桜坂から密蔵院へ回ったのだそうです。
密蔵院は枝垂桜がきれい。
咲き始めていた、と報されて。
27日は泳ぎに行ったのでそれ以外は動かず、28日(火)の昼の散歩を密蔵院から始めることにして行ってきました。
3.28
なるほど。妻の写真の時より咲き進んだ様子。
これは密蔵院前の遊歩道の水路に垂れかかる枝垂桜。
境内の枝垂桜はまだ一つも咲いていませんでした。
確かに枝が垂れてます。つぼみもいっぱい。
暗い背景に花が輝くというアングルがあったので撮影。
わずかの風でも揺れますので、なかなか難しかった。
こんな写真を撮っていたら、後ろから小学生の6,7人の集団が自転車で走ってきて
「おじさん何やってんの?」
「桜の写真撮ってんだよ、シダレザクラだよ、ソメイヨシノはまだだけどな」
「わ、ほんとだ、もうさいてる!」
こんな会話を交わしました。
ひょっとすると、あの子たちは「カメラ型のカメラ」というものになじみがないのかもしれない。
写真というとスマホでしょうからね。
おじいさんが黒い箱をもってなんかやってる、という感じだったのではないかと、思い至りました。
しかしまあ声をかけやすい爺さんであると認識してもらえたことは嬉しい。
直後、高齢のチワワを散歩させているご婦人にも声をかけられて、私はつくづく無害な爺さんなんだなぁ、とニコニコ。
2017.3.25
土曜日、本屋散歩の帰り道。水車そばの休憩所あたりを覗いてみました。
枝のつぼみは開花直前ではありますが、まだ開花したものはほとんどありませんでした。
ところが
太い幹から直接花が咲いていました。つぼみも出ています。
あちこちで、幹から直接の開花。へぇ、なんでだろう。
栄養?温度?何がわずかに違って、幹の花が先行したようです。
枝が出ていたのに切られた、その付近で分裂組織である形成層が活発化した、というようなことでしょうか。
よくわかりませんが、事実は事実、幹から花が咲いていました。
帰宅して妻に、幹から花が咲いてた、と報せたら、さっそく出かけていきまして。
同様の写真を撮ってきました。
気温
ならした線で見ると、最高気温は13℃あたり、最低気温は4℃あたりを上下しているように見えます。
比較的「水平」近く。
でも考えてみると平年気温はこの間上がっているわけですから、平年気温の側から見ると差が小さくなってきたように見えるはずですね。
平年差
3月の初めから終わりにかけて、(激しい上下が一度挟まりますが)全体として気温は下がっていったのです。
ま、2月が暖か過ぎたのですけどね。その影響がソメイヨシノの開花にも影響しているのでしょう。
平年気温で見て、3月の気温上昇もかなりのものですが、4月はひと月で5℃も上がります。最高気温も最低気温も。
春パワー炸裂、ですね。そして5月にはいれば「立夏」45度日が来るわけです。季節はぐんぐん進みます。
午後3時の湿度はこんな感じ。
1月の湿度が高めでしたが、2月は乾燥した。そして3月は少し湿っぽくなりました。
4月はどう推移していくかな。
1966年4月3日
「ルナ10号」が世界で初めて月周回軌道に乗った日。
ブルーバックス「科学手帳」2017年度版 より
そうだったか、私は高校生でしたね。宇宙開発と共に生きてきた気もします。
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