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2017年3月14日 (火)

0303_10nami1 2017.3.3[C]
六郷用水跡の水路の水面です。
昔は道路の両脇に側溝があるのが普通でしたから、水面の波、というのもよく見たものです。
今ではなかなか見られないかも。
波が斜めの筋になっていますが、溝の側面で生じた波が作る模様です。
静水なら、波の源から円形に広がりますが、水が流れている。
相対的に静水の上を移動物体が波をつくっていくのと、同じ現象になります。
で、移動物体の速度が、水の波の速度を超えると、「衝撃波」を生じて、波面の連なりを斜め後ろに引くことになります。
それが、流れる水の水面でも起こっているわけです。
側面に対して直角に近い角度であるということは、流速が波の速さをそう大きく越えていないということになります。
0303_10nami2
右が下流側。水路の中のでっぱりが作る波です。
上流側に細かいしわのような波ができています。流速がそれほど早くないので、上流側にも波がでますが、広がれずにいる状況ですね。
カルガモの親子が水面を泳いでいるときの波などは面白いですよ。
親ガモは自分が作る波を追い越して、V字型の波を後ろに引くことができるのですが、子ガモは一生懸命泳いでも自分が作る波を追い越せない。前の波は詰まっていて、後ろの野波は伸びる、そういう状態を眺めることができます。
0303_10nami3
二つの波が重なりまして、「干渉」している様子です。
高校で物理を履修した方はご存知と思いますが、二つの円形波が重なると、強め合う部分と弱め合う部分が並んで「干渉縞」ができます。この写真も注意深く見るとそれに近いものがあります。
ですが、ここでは、この写真の出来事の大スケールでの話をちょっと引いておきましょう。
海で、方向のことなる二つの波が重なると、山と山の重なった部分が大きく盛り上がりまして、海での話ですから、船の航行に危険を及ぼすことがある、というのですね。

NHKのニュースです↓

三角波の発生予想海域を来月から発表へ 気象庁(2月27日 8時06分)
 方向の違う波が重なって海面が局所的に高くなり、船の転覆事故の原因となる三角波と呼ばれる高波について、気象庁は来月から、発生が予想される海域を発表することになりました。
 気象庁によりますと、三角波は2つ以上の方向の違う波が重なることで海面が三角形のように盛り上がり、局所的に高くなる現象です。
 船の転覆事故を引き起こしやすいとされ、平成20年6月に千葉県の沖合で漁船が転覆して17人の乗組員が死亡した事故などは、三角波が原因の一つになったと見られています。
 この三角波について、気象庁は日本近海やその周辺で発生が予想される海域を来月7日からホームページなどで発表することになりました。
 (後略)

Sankakuha
こういう解説画面でした。
まさしく、こういうことが、水路の波の重なりに現れていますね。

↓気象庁のプレス発表資料です。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1702/15a/20170215wave.html
波浪予想図の改善 -三角波などの大波の発生しやすい海域の情報を追加します-
報道発表日 平成29年2月15日

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