向かい風・追い風:順風・逆風
朝日新聞デジタルの朝刊記事のタイトルなんですが。{新聞紙面と同一のものです}
ホンダジェット、向かい風 受注8割米国、アジアへ照準
2017年3月23日05時00分
ここでの「向かい風」って、逆風ですか?順風ですか?
戸惑ったのです。
というのは、飛行機の離着陸には「向かい風」が「よい風」なんです。
{下のJALのサイト参照}
普通の「起業」なら「向かい風」は「逆風」でしょうけれど。
商品がジェット機の航空機事業ですからね、なんだかなぁ、「向かい風を得て順調に離陸・出発」のような気がしてしまう、という感じもありまして。
事業の出発を船の出航に例えるのなら「追い風を得る」というのがよい風ですよね。
記事を読むと
「海外需要の落ち込みが続くなか、ジェット機ビジネスの課題も見えてきた。」
「ただ、逆境は続く。」
「部品の安定調達、苦心」
「生産体制にも課題が多い。高い品質が求められる航空機部品の安定的な調達に苦労」
こういう言葉が見えますので、ここから推察するに記事タイトルの「向かい風」はどうやら「逆風」であるようです。
と思って、ブログ記事を組み立てようとしていたら、
ホンダジェット、アジアへ活路 受注8割は米国市場
2017年3月26日17時00分
これは、朝刊紙面と同じ内容の記事を一般に公開した記事です。
ここでは「向かい風」という表現が消えてしまった。記事内容は全く同じなのにな。
ひょっとすると、私が抱いたのと同じような感想が、社内、部内でささやかれたのかもしれないなぁ、とまあ、余計な推測をしておりますが。どうでもいいんでしょうけれど。語感の問題、というやつです。
↓参考
http://weather.jal.co.jp/seasonal/12/seasonal_12a.html
年末年始に、お正月休みを利用して海外へ出かける方もいらっしゃるのではないでしょうか。
みなさんは、飛行機が成田空港の南北にのびた滑走路を飛び立つときや着陸するとき、風の向きが北風か南風かで、飛行機の進行方向も逆になっていることにお気づきですか。
北風が吹いているとき、飛行機は南から北に向かって離着陸を行い、南風のときは北から南に向かって離着陸をしています。つまり、滑走路がどの方向を向いていても飛行機は風に向かって離着陸を行っているのです。これは、追い風よりも向かい風の方がより短い距離で離陸や着陸が行えるためです。離陸しようとする飛行機は、向かい風が強いほど短い距離で浮き上がることができ、着陸した飛行機も短い距離で十分な減速ができるのです。
北風が多い冬の季節は、成田空港では北向きに離着陸することが多くなるのではないでしょうか。 飛行機は、できるだけ風が正面から当たるような方向を選んで滑走路に着陸しています。その理由は、追い風で着陸した場合、止まり切れずに滑走路をはみ出してしまうおそれがあるからです。
たとえば、風がないときには時速225キロくらいの速さで着地する飛行機でも、追い風10メートル(時速36キロ)で着陸してしまうと、着地したときの速さは時速260キロほどという高速になります。
そのためブレーキをかけても止まるまでに時間を要してしまい、滑走路の端で止まり切れずにはみだしてしまう可能性があります。
一方、向かい風が10メートルの場合は、飛行機が着地したときの速さは時速190キロほどと比較的低速で、短い距離で十分な減速ができるため滑走路をはみ出してしまう心配もありません。飛行機は、空港の風向きを考慮することでより安全な着陸ができるのです。
離着陸時には「向かい風」がよいのですが、安定した巡航中には、追い風がよいのです。燃料消費が少なくて済みますからね。
離着陸時には対気速度が重要で、巡航時には対地速度が重要なのです。そのあたりを区別してください。
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