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2017年2月23日 (木)

白夜

★南極観測60年、です。60年前、私は8歳か9歳のあたり。
宗谷が氷に閉じ込められて、ソ連のオビ号が救出に向かっている、というような記事を、毎日のようにハラハラしながら読んだ記憶があります。タロ、ジロの話もリアルタイムで読んで興奮したものです。

未知なる極地、探って 国立極地研究所長らに聞く 南極観測60年(朝日新聞デジタル 2017年1月29日05時00分)
 60年前、日本の観測隊が目指したのは、他国から「到達不能」と見放されていた南極の地だった。海を厚い氷に覆われたプリンス・ハラルド海岸。1957年1月29日、この地に昭和基地を開設し、日本の南極観測は幕を開けた。
 オーロラ観測、オゾンホールの発見、気候変動を探る氷床の掘削、世界一を誇った隕石(いんせき)の収集――。築き上げた日本の観測成果は、世界でも高く評価されている。難所ゆえに昭和基地の周りに他国の基地はなく、貴重なデータを集められたことも大きい。たった4棟だった基地の建物は68棟となり、上空500キロまでを観測する大型レーダーのアンテナ群も広がる。
 いま昭和基地では、57次隊と58次隊の隊員が活動を続けている。そのなかの研究者2人と、観測隊を派遣する国立極地研究所の白石和行所長(68)に、南極の魅力や観測の展望を聞いた。
(中略)
 ■地球と宇宙の境、見上げる 58次観測隊(超高層大気)・江尻省(みつむ)さん(43歳)
 南極はいま、太陽が沈まない白夜が続く。だが、その季節もまもなく終わる。「夜になれば、光を使った超高層での大気観測が可能になる。空と宙(そら)がせめぎ合う、未知の姿が見えるはず。誰も見たことのないソラを見たい」
(後略)

★この「白夜」が今回の話題。
↓下は気象庁の「南極・昭和基地周辺の自然現象」というページです。写真が豊富。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kansoku/syowabase/weather/weather.html

沈まぬ太陽:第43次南極地域観測隊員撮影(提供:国立極地研究所)
昭和基地付近では、南半球の夏(12月から2月)には1日中太陽が沈まない白夜になります。

転がる太陽:第43次南極地域観測隊員撮影(提供:国立極地研究所)
白夜の反対である極夜期(太陽の昇らない時期5月末から7月中旬)の前後には、太陽が地平線付近を移動していく様子が見られます。

↑それぞれ写真のキャプションです。是非ご覧ください。へぇ、そうなんだ、という気分が味わえます。
地球の赤道傾斜角は23.44度です。そのせいで66.56度より高緯度の地域では白夜や極夜という現象が起きるんですね。昭和基地は南緯69度付近と聞いていますので、白夜も極夜も見られる場所です。
2月も下旬ですから「1日中太陽が沈まない白夜」もそろそろ終わりでしょうか。
そうすると「白夜が終わって、日が沈むようになる」のですね。

あれ?「白夜はあける」んじゃないのか?
森繁久弥さんが作詞作曲した「知床旅情」という歌では
「遥か国後に白夜は明ける」
でしたね。
国後島は北緯40度台ですから、そもそも白夜は起きない。
白夜の時期は日が沈まないのですから「夜明け」のない日々が続くわけですが。
知床から東を見ていたら、国後の方角から「夜が白んできた」というのが詩人のイメージなのでしょうね。
しかしちょっとマズったな、とは思います。

★「白夜」の読みは?
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/057.html

「白夜」の読み方は?(2000.06.01)
Q 北欧など北極や南極の周辺の地域で見られる「白夜」は、[ビャクヤ]と読むと思い込んでいましたが、「正しい読み方は[ハクヤ]である」と週刊誌のコラムに書いてありました。放送では、どのように読んでいるのでしょうか。
A [ビャクヤ]と読み、場合により[ハクヤ]と読んでもよいことにしています。

解説
 たしかに、「白夜」の本来の読み方は[ハクヤ]です。ことばの中には、本来の伝統的な読みがありながら時代とともに違う読み方が定着し、ことばとしての市民権を新たに得るものもたくさんあります。「白夜」も、その典型的な例の一つです。本来の読み方であった[ハクヤ]より、今では新しい読み方の[ビャクヤ]が断然優勢になりました。
 「白」を[ビャク]と読むのは呉音(中国・六朝時代の呉地方の発音といわれる)、[ハク]と読むのは漢音(呉音より新しく中国の随・唐以後、長安地方の発音といわれる)です。「白蓮(びゃくれん)」「黒白(こくびゃく)」「白衣観音(びゃくえかんのん)」のように古い時代のことばや仏教用語は[ビャク]ですが、「白夜」は、「白昼(はくちゅう)」「白状(はくじょう)」のように比較的新しい時代にできたことばで、本来の読み方は[ハクヤ]でした。
 それでは、なぜ古くもなく仏教用語でもない「白夜」が[ビャクヤ]と読まれるようになったのでしょうか。昭和40年代に登場した森繁久弥さんの「知床旅情」で「♪はるか国後(クナシリ)に 白夜[ビャクヤ]は明ける♪・・・」と歌われたことが、[ビャクヤ]が広まる一つの引き金になったとみる人が多いようです。NHKが、昭和55年(1980年)に行った有識者アンケートでは、「白夜」の読みについて実に9割以上の人が[ビャクヤ]と回答していました。それまで放送では[ハクヤ]の読み方だけしか認めていませんでしたが、[ビャクヤ]も認めることになったのです。今では、[ビャクヤ]と読み、場合により[ハクヤ]と読んでもよいことにしています。
(NHK日本語発音アクセント辞典P774、ことばのハンドブックP157参照)
「菩提樹の 並木あかるき白夜かな」(久保田 万太郎)

どっちでもいいですけど。言葉ですから「ぶれ」もあるんでしょう。画然とこの時から変わったともいえないとは思います。でもね、この件に「黒白(こくびゃく)」をつけようなんて、私は思っていませんということを「告白(こくはく)」いたします。

★ちょっとマズった歌詞
●高校生の頃でしょうか、流行った歌。
お座敷小唄
  富士の高嶺に 降る雪も
  京都先斗町に 降る雪も
  雪に変わりは ないじゃなし
  とけて流れりゃ 皆同じ

これね、「雪であることに変わりはないじゃない、ねぇ、あなた」くらいの意味なんでしょうが。
「ないじゃなし」といわれると「ある」になりますよね。

●うれしいひなまつり
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-4118.html
かかしさんの窓「2012年3月 5日 (月) うれしいひなまつり」

実は、こうした歌詞の間違いを最も気にしていたのが、作詞した当のサトウハチロー(1903~73)だった。
 岩手県北上市にあるサトウハチロー記念館の館長、佐藤四郎さんはハチローの次男だ。「父が自分の作品の中で一番嫌ったのが、この歌。我が家ではこの歌の話はタブーでした」と話す。

この歌はさすがに私が生まれる前から歌われていました。
で、男雛と女雛を「お内裏様とお雛様」というようになったのは、この歌からだそうです。

言葉を商売にするというのも、難しいことで、恥ずかしいことも多いものです。
教師は話し言葉が商売でしたが、ずいぶん恥ずかしい思いもしました。出した言葉は取り返せないもんな。
ブログ書いていて、恥ずかしいことも多い。年取ったからそのせいにして頬かむりしときます。
「ブログの恥は『書き捨て』」

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