ヤマボウシ
2016.11.7
買い物の帰りに面白い実を見た、といって妻が撮影してきたもの。
赤くて結構大きな実。
落ちていたものを拾ってきてくれました。
これです。
花の集合からできたもののようでもありますね。
「赤い実」で調べていったらありました!
ヤマボウシの実でした!
二階にいて検索していて見つけ、嬉しくなって大声で「ヤマボウシ!!!」と叫んだら、なによ、と下から妻が上がってきましたので
ほら、あれ、ヤマボウシだよ。わぁ、そうなんだぁ。
二人とも、ヤマボウシの花が咲く場所を何カ所か知ってはいたのです。
でも、花と実が結びついていなくて、今回、やっと知識が結合したのでした。
「今まで知らなかった新しいことを知ることは楽しい」
遊びと好奇心の老夫婦です。
初夏に特徴のある花を咲かせて目立つ。4枚の花弁のように見えるのは総苞であり、その中心に多数の花がつく。花弁は4枚、雄しべは4本である。和名は山法師であり、白い総苞が白いずきんをかぶった山法師を連想することから付けられた。秋には赤いイチゴを連想させるような果実ができ、甘くて食べられる。
ヤマボウシの果実は独特の形をしている。花が終わると、しばらくは上向きになっていた果実も、秋には赤く、イチゴを連想させるような果実がでる。萼筒が癒合してこのような形になるのだそうで、サッカーボールのような亀甲模様の中心にあるのは雌しべの柱頭が残っているのであろう。同じヤマボウシ属でも、ハナミズキの果実はそれぞれが分かれ、普通の果実であるが、同じ属とは思えないほどの果実の独特さである。このようないくつかの果実が合着して1つの果実を形成しているものを集合果という。この果実は、スカスカしているが、甘くて食べられる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%82%B7
花は6~7月に開き、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、その外側に大形白色の総包片が4枚あり、花弁のように見える。
果実は集合果で9月頃に赤く熟し、直径1~3センチで球形、食用になる。種子は約3ミリで、大きい果実には3~4個、小さい果実では1個入っている。果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある。果実酒にも適する。
http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB/fruit2.html
多花果のいろいろ
複数の花に由来する果実は多花果 (複合果 collective fruit) とよばれる。多花果には以下のようなタイプがある。
・・・
核果型多花果 (multiple fruit of drupelets)
集合した花がそれぞれ小核果になり、癒合したもの。ヤマボウシ (ミズキ科) に見られる。
結構ややこしいのですね。
★妻が撮ってきた翌日、ばらしてみました。 11.8
すでにつぶれた状態の実をほぐしてみたら種子らしきものが1個。
褐色の実をばらしてみた、種子1個かな?
いえ、3個出てきました。
果肉が詰まっている、というのではなく、スポンジ状とでもいいましょうか。
果実の表面を見ると小さな花がたくさん集まっていたのがわかります。
飛び出しているのはメシベの名残でしょう。
ですから、たくさんの花が集合して咲き、結実に際しては中で癒合して一つの「実」になり、その中で何個かの種子を作る、ということのように思えます。
こういうのは初めてだな。面白いものです。
種子がありますので、当然のことながら、播いてみることになりますね。
大きな木に育てるのはとても無理ですから、芽生えをみて感動するくらいが関の山だろうとは思いますけど。
種を見たら播きたくなる夫婦ですからね、私共は。
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