カマキリ
2016.8.24
食卓の窓の下、チロリアンランプの茂っている間です。
妻が撮影してきてくれました。ちょっと前にセミがジジジジジーと騒ぐ声を聞いていたそうです。
カマキリとの付き合いの長い私共の耳には、そういうセミの声が聞こえると、カマキリがセミを捕まえたかな、と聞こえます。{あるいは大型のクモの巣にセミがかかった時も同じような声がしますけど。}
私共が飼育して成虫になってから放した個体である可能性が大きい、きっとそう。
この写真の時点ではもう、アブラゼミをほとんど食べ終わったところですね。
私共としてはこういうシーンは残酷ではなく、嬉しいシーンなのです。
8.31
この日も、妻が、カマキリっがセミを捕まえている!と報せてくれました。
前回は、私はもう動く気になれない時間でしたので、任せっきりでしたが、今回は朝ですので、活動力も高い。
さっそく出てみました。
翅に乱れのあるこ個体。これ、最後の脱皮で足場が悪かったのか、翅がきれいに揃わなかった個体です。
飼育を続けることは可能でした。でも、繁殖の可能性を考えると、配偶相手まで見つけてくることは現在の私共の状況では無理。{子らが小学生の頃はずいぶん捕まえてきましたけど。}
でも、毎年何匹かの成虫を見る、ということは、おそらく密度は低いものの我が家周辺に他の個体がいる可能性がある。
ですから、その可能性に賭けて、外へ放した個体です。
カマキリにとって「飛翔」は生存の絶対条件ではない。「歩いて」餌を探し、配偶相手に接近します。
この個体の生命力・運に任せることにしたのでした。
手を高く掲げてモニターを見ずに上から撮った写真。
この時点で、セミはまだ生きていて、翅を動かして弱い抵抗をしますが、カマキリの力には及びません。
なんだかもう、夫婦二人して嬉しくってね。生きてるぞ、というメッセージをしっかり受け取りました。
しばらく時間を置いてから見に行ったら、もう食事は終わっていて、さっきより少し高いところにいました。
「目が合った」ようですね。食事は終わった、うまかったぞ、何か用か?と訊かれた気分。
それはよかった、達者でな、と退き下がりました。
↓下は「虫散歩」というタイトルのブログで、筆者は女性です。
http://musisanpo.musikoi.main.jp/?eid=888123
アブラゼミの受難
アブラゼミが天敵に襲われたり、大変な目に遭っているシーンを集めてみました。
怖いのが平気な方だけ、ご覧ください。
こういう書きだしてす。
平気な方だけお読みください。
シーンは残酷かもしれませんが、写真からは虫への愛情が伝わってきます。
撮影者の心情は写真に反映されるものなのです。
★追記(8/9)
ブログ用の写真を入れたフォルダーを整理していたら、うっかり載せそこなったカマキリの写真が残っていました。
苦手な方は拡大せずにパスしてください。
強力なカマで押さえ込んでいます。
私共はカマキリの方に感情移入していますので、わくわくしてしまいます。
出会いというものは不思議なものでして。
夏休みに、子らと私の母の実家にいって海と山の日々を過ごしていました。
夕方、畑仕事を終えた伯母が片手で一輪車を操作し、もう一方の手に何か握って帰ってきました。私が虫ガキだったことを知っている伯母ですので大丈夫だろうと、帰り道で見つけたカマキリを軽く握って連れ帰ってきてくれたのでした。従弟が子ども時代に使っていた虫かごを引っ張り出して来て、カマキリを入れ、ハエを捕まえて入れてやったら、目の前でハエを捕まえて食べ始めたのです。ハエの腹から、卵胎生の蛆が出て来たりして、ちょっと1年生には残酷かなと思ったものの、そのまま食べ終わるまでの15分くらいかな、微動だにせず眺め続けたのでした。これが「きっかけ」。以来6年間、継代飼育をすることになったのです。
伯母に感謝。人と人の出会い、人と虫の出会い、とは不思議なものです。偶然でありながら人生の必然でもあるのです。
★朝日歌壇2016.8.29 から
クマゼミの腹に頭を突っ込みて音たてて喰う蟷螂の夏:(宮崎市)木許裕夫
写真のような視覚的な歌ですね。よく見ていらっしゃる。
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