「両さん」の思い出
1976年に始まって、先日最終回を迎えた「こち亀」に、ふと感慨を覚えました。。
思い出話です。もう30年くらいも前の話。
工業高校の電子科(C科)で担任をしたときのこと。
「C2通信」というクラス通信を出していました。1年の時は週刊、その週の予定などを書いていたのですが。
理科教員の担任が出すクラス通信なのだから、新聞などに載る理科的な話を取り上げて、「理科授業」を展開してもいいかなと、だんだん発行ペースが上がりまして日刊になりました。
3年間で600号を超えましたっけね。
新聞の切り抜きのコピーや、漫画雑誌からのコピーなど、いろいろ使いました。
初期のBASICで作ったプログラムやいたずらも載せましたっけ。生徒もごく初期のPCを使った実習をしていましたから、結構うけたな。
保護者にも見せている生徒も多かったようです。月一回のクラス保護者会というのも独自にやっていましたが、保護者の方々からの反響もいただいていました。
さて、その最終号に、両さんが登場したのです。厳密に最終号なのかは記憶があいまいですけど。
卒業式も終えて教室で、生徒と保護者の前で、最後の挨拶をしたのですが。
まず、にやっとしながらB5版半分サイズのC2通信を配布。
後ろへ回し配りながら、生徒たちから、「お、両さんだ」との声。
保護者の方々にも回ったはずですが、笑っておられましたね。
両さんが、自転車を漕ぎながら「やっと仕事が終わったぞ」といっているコマ、を載せたのです。
私のコメント。
「
というわけさ。
私は10年後に効き目の出てくるような教育をしたかった。
10年後、C2通信など読み直してみてほしいな。そのころに、C2通信は古びてしまっているのだろうか。
ああ、そうだったのか、先生はそこまで踏み込んでいたのか、というような新しさを保っているだろうか。
君たちに君たちの判断を下してほしいのだ。
では、終わろう、さようなら。
」
ということでしたっけ。
両さんも本当に「やっと仕事が終わったぞ」ですね。ご苦労様でした。
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