夕焼
2016.8.21
日除けのスダレ越しの夕焼。
肉眼的にはもっとすごかったんですが、写真は目で見た通りではない。
日本科学未来館の企画展「The NINJA―忍者ってナンジャ!?」(忍者展)で、「忍者の知恵」とかいって
《天気のことわざ》
◆朝焼けは3日以内に雨
→春や秋は移動性高気圧と低気圧が交互に来るので、朝焼けの後は西から雨になることが多い
◆夕焼けの翌日は天気が良い
→天気は西から東へ変化する。西の空は「未来の空」
という話が載っていましたが、別に忍者の知恵というほどのものじゃなし。
ことわざとして、一般的に言い慣わされてきたことですよね。
↓参考
http://www.jma-net.go.jp/akita/Q&A/qandanew_12.htm
秋田地方気象台
Q.夕焼けの次の日は本当に晴れますか?
A.春と秋は本当に晴れることが多く、夏と冬にはあまりこのことわざは当たりません。
夕焼けは西の空にできますが、赤く見える原因は、夕方になると太陽の光が大気中を通る距離が長くなり、地上に赤い光だけが届くためです。西空に雲がたくさんあると、赤い光も届きません。
一方、春と秋は西側から天気が変わるため、このことわざがよく当たります。
さて実際は?気象庁の記録では
8/21(06:00-18:00)薄曇時々晴
8/22(06:00-18:00)大雨
こうだったのです。
「夏と冬にはあまりこのことわざは当たりません。」
★人間の認識には偏りがありまして。
当たったことや、都合のよいことの実現は長く記憶するのです
外れや、不都合なことはすぐ忘れるのです。
こういうバイアスがかかっていることを自分自身で認識していれば、かなり「公正」な認識に近づけます。
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