ホンチ:ネコハエトリのオス
2016.4.13
真っ赤なツツジに黒いクモ。赤と黒、鮮烈です。
これ、ネコハエトリのオスです。
左下にツマグロオオヨコバイが顔を出しているのがご愛嬌。
メスの方をよく見ます。出会うと結構被写体になってくれる。
オスは動きが素早くてじっくりと撮影するのが難しい。
今回はかなり好意的なオスでした。
★ところでタイトルに「ホンチ」と書きましたが、これを見て「あぁあれか」と思った方はいらっしゃいますか?
4月28日の朝日新聞デジタル↓
http://digital.asahi.com/articles/ASJ4F41HWJ4FULOB01P.html
神奈川:ホンチ遊び、少年の熱狂を今に 横浜で3日大会(2016年4月28日03時00分)
「ホンチ遊び」をご存じだろうか? 桜が散った後のこの時期、「ホンチ」と呼ばれる小さなクモが、オス同士で戦う習性を利用したクモ合戦のことで、戦後しばらくの間、横浜の子どもたちを熱狂させた。胸をときめかせたこの遊びを後世に伝えようと、還暦を超えた当時の少年たちが再び集い、毎年5月の連休に大会を開いている。
ホンチは体長1センチほどのクモ「ネコハエトリ」のオスのことで、英語ではジャンピングスパイダーと呼ばれる。4~5月の繁殖期にオス同士が出会うと、前脚を振り上げ、体を左右に揺らして威嚇し合う。やがて相撲さながらに組み合う力比べが始まり、負けた方が逃げ出す形で勝負がつく。
この強い闘争心に着目し、板の上で2匹を競わせたのが「ホンチ遊び」だ。遊ぶものが乏しかった1960年代まで、横浜の子どもたちを夢中にさせた。「横浜ホンチ保存会」の前川隆敏さん(64)によると、当時は街なかのマサキの生け垣などにもたくさんいて、大きいものや、強いと信じられた腹部が金色の「キンケツ」などを探し、少年たちは目を皿にした。駄菓子屋では専用の飼育箱「ホンチ箱」まで売られていたという。
・・・
現在約40人が集い、ホンチ遊びを次世代に伝承しようと、毎年5月の連休にトーナメントを開いている。
◇
〈ホンチ遊び〉 遅くとも江戸時代から伝わるネコハエトリのクモ合戦。もともとは房総半島の漁師の遊びが、東京湾を挟んだ横浜や三浦半島に伝わったと考えられている。伝承の取り組みは、ホンチを「フンチ」と呼ぶ千葉県富津市にもあり、「富津フンチ愛好会」が毎年5月4日、クモ合戦大会を開き、市の無形民俗文化財登録を目指している。
ね、これなんです。私は戦後の子ですが、この遊びは知りませんでした。小学1年生は大田区で、2年生以降は世田谷区で育ちましたが、そういう遊びはなかったな。何年か前、理科支援員として行った小学校の副校長さんはホンチ遊びを知ってましたから、横浜の人だったのでしょう。
クモを戦わせる「クモ合戦」は、鹿児島県で、コガネグモを戦わせるのが有名ですね。
「かがくのとも」だったかな、あれを子と一緒に読みましたっけ。
影響を受けて、一時、大きなボール紙の箱の中にコガネグモをいれて飼育したこともあります。でも、小さなネコハエトリは飼育したり戦わせたことはありません。
↓ご本家のブログです。
http://honchiyokohama.blog.fc2.com/
横浜ホンチ保存会ブログ
横浜で行われていたホンチ(蜘蛛)を戦わせる遊びです
http://hamarepo.com/story.php?story_id=487
解説があります。
昔の子はいろんな遊びをしたものですね。
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