セイヨウカラシナ
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/post-442e.html
↑この記事、最初は「菜の花」というタイトルで書いたのですが、コメントをいただきまして「セイヨウカラシナ」であることがわかりました。
検索してみると↓
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/cruciferae/seiyoukarasina/seiyouka.htm
セイヨウカラシナは、その名の通り「西洋芥子菜」です。元々食用として導入されたものが野化しました。おひたしにすれば、ピリリと辛い、お総菜ができます。簡単に大量に調達できるものの、あまりたくさんは食べられません。
各地の荒れ地や河川敷などで群生しているのが見られます。岡山では旭川の河川敷や堤防などで黄色い「菜の花」を咲かせて春の風物詩となっています。秋に芽生え春に花を咲かせる越年性の草本で、掘ってみると結構根が大きく、地中深く伸びています。河原などの荒れ地に生育できるのも、このような太くて長い根に支えられているためと考えられます。根の太さがダイコンを連想させたのでかじってみましたが、繊維が多くて堅く、根はとても食べられた物ではありません。
{写真説明}
セイヨウカラシナなどのアブラナ科の植物は、十字花科とも呼ばれていた。セイヨウカラシナの花は十字というよりもH型のように見える。
ここでのポイントは「セイヨウカラシナの花は十字というよりもH型のように見える。」というところでしょう。
http://48986288.at.webry.info/200803/article_10.html
左のセイヨウアブラナは葉の基部が耳形になり、茎を抱きますが、右のセイヨウカラシナの葉の基部は茎を抱きません。
葉の基部が茎を抱いていればセイヨウアブラナ。
葉の基部が茎を抱いていなければセイヨウカラシナです。
ここがいちばんの決め手となります。
ついでですから、根元の大きな葉の縁も見てみましょう。
左のセイヨウアブラの葉の縁は波打つ程度ですが、右のセイヨウカラシナには鋭いギザギザ(鋸歯)があるのもよい目印となります。
ここでのポイントは「葉の基部が茎を抱いていなければセイヨウカラシナ」というところと、「セイヨウカラシナには鋭いギザギザ(鋸歯)がある」というところだと思います。
★改めて写真を撮りました。
2016.4.10
花です。なるほど、「H型」のようです。
葉は、上の方と下の方でずいぶん形が違いました。
下の葉は幅広い。上はすごく細い。
下の幅広の葉には鋸歯があるようです。
葉が茎を抱いていないようです。
ということで、セイヨウカラシナで確定でいいと思います。
お気づきかもしれませんが、茎から葉が一枚出て、茎と葉の付け根の間から花の茎が出ています。
みんなそうなっています。
「漫然と見る」、ということは「何も見ていない」ということと等価のようですね。
百聞は一見に如かず、といいますが、きちんと自分が何を見ているのか明らかにしながら見なければ、いくら「見た」つもりでも単なる思い込みに過ぎないということですね。
見たいものしか見ていない、と、改めて教えていただきました。ありがとうございます。
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