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2016年4月16日 (土)

熊本地震について

★素人の推測に過ぎませんので、どうか信じ込まないようにお願いします。

1:朝日新聞デジタルの記載。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12312638.html
(時時刻刻)阪神と似た揺れ、倒壊多発 突然体浮き下敷きに 熊本地震
2016年4月16日05時00分

・・・
震度7の揺れは加速度の大きさでも裏付けられた。防災科学技術研究所の観測によると、益城町の地表部分では、揺れの勢いを示す加速度が1580ガルを記録。
・・・

「ガル」というのはガリレオにちなんだ単位名称で加速度の単位です。SIでは「m/(s*s)」が正式の単位ですが、ガルは私などが高校生の頃に学んだcgs単位系での加速度単位につけられた名前で 「cm/(s*s)」 です。
ですから、重力加速度は980cm/(s*s)ですので、980ガルということになります。
そうすると、1580ガルというのは、1.6Gということですね。(重力加速度の1.6倍)。
これだけの横Gをくらったら「だるま落とし現象」が起こってはいないのか?というのが私の疑問。
地面が猛烈な加速度で動いたときに、建物の1階部分はそれについていくしかない。ところが2階以上は「慣性」で空間的な位置にとどまろうとする。そこで、1階部分だけが「座屈」するということが起こっているのではないでしょうか。
神社の石灯籠が倒れた、という話も聞きました。それも地面に接する部分が猛烈な速さで動き出して、上の部分がついていけなかったのではないか、と。
倒れたもの{石灯籠や家屋}の「向き」を測ってほしいのですが。
記者さんたちがポケットにコンパス(磁石)を入れていって、ここの倒壊ではどっち向き。ここではこっち向き、と記録しておけば、おそらく重要な資料になるのではないでしょうか。

2:で、現実に1580ガルという値が記録されたわけですが。
http://www.asahi.com/articles/ASJ4J354JJ4JULBJ00J.html?iref=comtop_6_04
川内原発、地震続発でも運転継続 停止の設定値下回る(2016年4月16日12時39分)

・・・
 規制委によると、川内の基準地震動は620ガル(ガルは揺れの勢いを示す加速度の単位)、緊急停止の設定値は水平方向で260ガルなど。一方、九電が原子炉近くの建屋に設けた地震計で観測した揺れは、14日夜の最初の地震で「数ガル」、マグニチュード7・3を記録した16日午前1時25分ごろの地震でも12・6ガルだった。
 規制委は「設定値を下回っても、安全上重要な施設が壊れるなどの問題があれば停止を命じる判断はありうるが、現状はそうではない」としている。
・・・

川内原発の設定値を超えてますね。
ドシンと地震動が来た場合、「緊急停止」というのは間に合うんでしょうか。
燃料棒の間に制御棒を挿入して核分裂反応の持続を断つ、のでしょうね。
そのあいだに、冷却系なんかの配管がダメージくらったらどうなるんだろう?
素人にはよくわからないところです。でもなんだか心配だな。

3:震源の移動
http://www.asahi.com/articles/ASJ4J34VYJ4JULBJ00G.html?iref=comtop_6_01

「震源、じわじわと東に」 別の活断層に影響の可能性(2016年4月16日11時35分)
 今後の地震活動について、専門家はさらに別の活断層が動く可能性を指摘する。九州を東西に横断する別府・島原地溝帯沿いには多数の活断層が存在し、四国や紀伊半島を通る中央構造線断層帯に連なる。
 川崎一朗・京都大名誉教授(地震学)は「震源はじわじわと東に移動している。断層が動くと、その延長線上の断層も動きやすくなる」と話す。地震が発生すると、周囲の断層への力のかかり方が変化して、地震を起こしやすくなることがあるからだ。
 ・・・

現在進行している「震源、じわじわと東に」という出来事はどういうことなのか。
複数の断層が断層帯を構成して、全体として歪を蓄積している。中の一つの断層が耐えきれなくなって滑って歪を解消した。歪が解消されればそれでおしまいかというとそうはいかない。周辺の断層に歪が移行して、また耐えきれなくなる、というようなことが連続的に起こる可能性がある。「断層が動くと、その延長線上の断層も動きやすくなる」というのは、そういうことなのかな、と考えています。

2011年の4月にこのブログで書いた記事を引用します↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-4e91.html
2011年4月19日 (火) 誘発地震

<たとえ話>
 テーブルに、テーブルクロスを広げました。そうしたら真ん中辺に大きな皺が一本出来てしまいました。
やぁねぇ、と手のひらで皺の真ん中あたりをおさえて平らにしました。
その部分はそれで平らになったのですが、皺の両端ではかえって皺が小さいけれど高くなってしまいました。あらまぁ、と手のひらを滑らせて皺を伸ばす、すると皺が逃げていきます。なかなか全部が平らにはならない。

 これがそのたとえ話です。
最初の大きな皺が、地震の本震を起こす歪み。
この歪みに耐えられなくなって、ズズッと滑りが起きて本震になった。
それでこの部分の歪みは大部分消えた。(消え残った部分が、後から歪み解消で滑って動くのが「余震」)
ところが、本震を起こした歪みが消えたために、その周辺の歪みがかえってきつくなったりして地震が起きやすくなる。
これが誘発地震。

↓日経サイエンスのこの記事は私にとって衝撃的だった、と記憶しています。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0304/quake.html

 ・・・
 しかし,最新の発見によってこの前提が覆り始めている。従来の予想と違って,地震は相互に影響し合っているというのだ。いったん大地震が起こると蓄積した応力が解放されるため,次の大地震が発生する確率は低くなると考えられている。これに対して新説では,震源となった断層の別の場所や近くの断層で,地震発生確率が実際には3倍に高まることもある。救助部隊を配置したり保険料を設定したりする必要に迫られたとき,被害を受けやすい場所はどこかを見定めるうえで,こうした精度の高い予測は欠かせなくなるだろう。
 この新しい仮説は「ストレストリガリング(応力誘発)説」と呼ばれる。その核心にあるのは,隣接する断層の変動や地震動によって生じるわずかな応力の変化に,意外にも断層は敏感に反応するという新たな事実だ。これまでの地震記録や断層運動に関する計算結果から,次のようなことがわかった。地震によって解放される応力は消えてしまうわけではなく,震源断層から周辺の地域に再分配され,その後も集積したままとなるのだ。
・・・

★追記
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/post-cf5d.html
2016年4月18日 (月)「断層のひずみ」
↑ここに追加記事があります。お読みください。(4月18日記)

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