ヤエムグラとオオイヌノフグリ
2016.4.9
ヤエムグラの花もまだいっぱいですが、花が終わったところから実が成長し始めています。
花は目立ちませんが、実がつき始めると目立ちます。
これって「ふぐり」っぽくないですか?
オオイヌノフグリは、いつも花の後に、周囲が茂ってしまって、実がどうなったか、見極めるのが難しかったのです。
今年は鉢に移動してきたのがいて、これは追跡しやすいとマークしていました。
4.21
ハイ。これがオオイヌノフグリの名前の由来になった「もの」。
熟した実です。「犬のふぐり」に見えますでしょうか。
思いっきり接写。まじまじと見つめてしまった。
中からはこんな種子が出てきました。
↓このサイトによりますと
http://matsue-hana.com/hana/ooinunohuguri.html
{種子の}腹面の凹みにエライオソームがつく。
なるほどぉ、なんか構造があると思いましたが、エライオソームがついているのか。
4.21
ヤエムグラの種子が色づいてきました。
これが茶色くなったら、オオイヌノフグリよりもずっと「ふぐり」っぽいのではないか、というのが私の見方です。
「ヘン、お前らの方がふぐりっぽいじゃねぇかよ」とオオイヌノフグリが言っているのではないかと、代弁してみました。
★エライオソームについて↓
http://www.tcp-ip.or.jp/~jswc3242/mamechishiki/mame46eraiosoomu.html
・・・「アリ散布植物」・・・
エライオソームはオレイン酸などの脂肪酸、グルタミン酸などのアミノ酸、ショ糖などの糖を含んだ物質でアリを誘引し巣に運ばせます。アリの巣に運ばれた種子はエライオソームだけがアリの餌になり種子そのものは不要なものとして巣の外に捨てられます。
・・・
スミレ科 スミレ、ツボスミレ、タチツボスミレ、アオイスミレ
ユリ科 カタクリ、アマナ
ケシ科 クサノオウ、タケニグサ、ムラサキケマン、キケマン、ヤマブキソウ、ジロボウエンゴサク
キンポウゲ科 フクジュソウ、ニリンソウ
アオイ科 イワタカンアオイ、ヒメカンアオイ
シソ科 ホトケノザ、ヒメオドリコソウ
カタバミ科 カタバミ
ここにあげられた植物以外にもエライオソームを持つ種子を作る植物はあります。
オオイヌノフグリもその一つだったわけです。
« イヌホオズキ+ユスリカ | トップページ | テントウムシ幼虫脱皮 »
コメント