春一番の「尻尾」
ちょっと見づらいかもしれません。
気象庁のサイトからデータをコピーして、グラフ化してみました。ちょっと急いだのでこのままお目にかけます。
14日に23.0℃まで上がった気温が、それ以降下がっていった様子です。
2枚のグラフを並べただけです。
20℃も下がられては、さすがにしんどい。
★昨日のテレビの気象情報で、今日の最高気温として未明に出た値をそのまま示す、というのが多くて、なんだかなぁ、なのです。
気象情報を見る人は、今日これからどうなるか、を知りたいはずですよね。
ですから、昼の番組なら、最高気温は既に出ています、これからは下がる一方、とかいっておいて、夕方5時の気温の見込みなどを時刻を明示して伝えるのがいいんじゃないですか?
私たちが知りたいのは、今日の日最高気温や日最低気温のような統計情報じゃないわけですよ。生活の中で、これから寒くなるのかな、暖かくなるのかな、が知りたい。
予報士さん、放送局、そのあたりをよく検討してほしいですね。
これは14日と15日の風向を一覧表にしたものです。
14日の22時と23時の間あたりで、風向が変化しましたね。
ずっと南から南西の風だったのが、北の方に変わり、北西の風が優勢になりました。
「前線」として天気図上に姿が現れていたかどうかはわかりませんが、寒冷前線の通過に伴う風向の変化、の例になります。
寒冷前線の南側では前線面に沿うように、南西の風が吹いて温暖前線へと乗り上げて行きます。寒冷前線が通過すると、寒冷前線にほぼ直角な風向で、北西風が吹いて、冷たい空気が温暖な空気を押し上げながら進みます。
最近、風の向きや強さを視覚的に表現することもできるようになりましたので、それに天気図を重ねれば、天気図の基本要素=高気圧・低気圧・前線などが見ているだけでわかるようになるはずなのですがね。予報士さんの腕の見せどころじゃないですか。まだまだ十分に活用しているとは言えないなぁ。
そもそも「前線」とは異なる性質の空気が押し合いへし合いする「最前線 front」なんですね。一直線のまま押し合いへし合いするのは難しい。どうしても部分的にどちらかが優勢になる。それと地球自転による影響とで、front が「波打って」その折れ曲がり部が低気圧になり、低気圧の西側で寒気が押し込んで寒冷前線となり、東側で暖気が乗り上がって温暖前線ができる。こういう仕組みですから、それがうまく伝わるように気象解説を工夫してもらいたい、というのが元理科教師の希望です。
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