鏡三日月
★NHKラジオの気象予報士・伊藤みゆきさんが、昨日・朝5時半過ぎの気象情報で「鏡三日月」という言葉を使っておられました。
伊藤さんの公式ブログです↓
http://ameblo.jp/ito-miyuki/entry-12114328078.html
きょうあす…と、だんだん寒気が南下する(2016-01-07 08:06:24)
東京も見えました 月と金星(でも、土星やアンタレスは見えなかった)。
この月、三日月とは弧や出る位置が対称で、「鏡三日月」と名付けて放送で紹介してます
私も昔はそうだったんですが、細い月はみんな三日月と思っていて、そのたびに「三日月は旧暦三日の月だ」とご指摘が何通も届きました。
お便りでも「三日月が」と書いてあるものがあり、それをそのまま紹介してしまうと、またご指摘のお便りが届く…という繰り返し。
なにか名称があれば、と思ってここ数回は「鏡三日月」と呼んでみてます。
これで「三日月じゃないよ」というご指摘が減ったらいいな。
・・・
新年早々には、月と木星の接近がありました↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-3aa3.html
2016年1月 5日 (火)「月と木星」
今度は、月、金星、土星、アンタレスが一緒に見られたということで、星空もにぎやかです。
1月7日の月は正午の月齢26.7でした。月の出は午前3時50分でした。
★さて、「鏡三日月」ですが。
これが1月4日に撮影した、月齢24日くらいの月です。
これが1月7日には月齢27日くらいになり、この写真よりもっと細くなります。{新月へ向かっていますのでね。}
パソコン画面上に、月齢3と28の月の図を並べて表示したものです。{27の月の方はもう少し太い}
で、これが「鏡像」関係だ、というのが伊藤さんの命名ですね。
パソコン画面に鏡を立てまして、三日月とその鏡像の図を撮ってみました。
なるほど。月齢27,8日の月になりますね。
正立で並んだ画像を、両方とも一緒に鏡に映すとこうなりました。
なるほど。こうなるか。
なかなかイメージしづらいものです。
ということで、月齢27,8日の月を「鏡三日月」と呼ぶことは正当なことだ、ということがわかりました。
あとはこの言葉が認められて流通するようになるといいですね。
月齢26の月には昔から「有明の月」という名前がありました。
知らないではないけれど、鏡三日月の方がイメージしやすい気もします。
伊藤さん、どうぞどんどんこの言葉を広めてください。
★おまけ
1.8
今朝撮影した土星の写真です。
右上のポツンがそれ。
左下には実は電柱のてっぺん辺りが写っています。
コンデジで、月ならかなり余裕で写せますが、惑星一つ、とういうのは難しい。
強制的にフラッシュを発光させると、私のコンデジでは60分の1秒くらいでシャッターが閉じますので、手ぶれに耐えられます。でもデジカメの感度は高いので、星が写ります。
星空に向かってフラッシュを光らせているところを、はたから見たらバカな爺さんだなぁ、夜空にフラッシュなんか焚いてもむだだろうに、と見えるでしょうね。こういう仕組みなんですけど。
フラッシュ禁止で1秒露出。大ブレ。
↓参考
http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2016/01/07/index-j.shtml
2016年1月7日
細い月と金星、土星が接近
1月7日の未明から明け方にかけて、南東の空で月齢26の細い月と金星、土星が接近する。
1月7日の未明から明け方にかけて、南東の空で接近して見えている金星と土星に月齢26の細い月が接近する。地球照を伴った幻想的な月と2惑星は双眼鏡の視野にちょうど入り、美しい眺めが楽しめそうだ。やや低いので、見晴らしが良いところで観察してみよう。地上風景と共に写真に収めるのも面白い。次回、月と土星は2月4日に、月と金星は2月6日に接近して見える。
http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2016/01/01b/index-j.shtml
2016年1月上旬
金星と土星が大接近
1月上旬、明け方の南東の空で金星と土星が大接近する。最接近は9日。7日には細い月も近づく。
1月上旬、未明から明け方の南東の空に見えている金星と土星が大接近する。最接近は9日で、満月の見かけの大きさ(0.5度)よりも接近して見える。やや低いが、天体望遠鏡で半月状に欠けた金星と土星の環を同一視野内に観察してみよう。7日は細い月も接近するので、こちらも見逃せない。
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コメント
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ウオーキング中に「かがみ三日月」の言葉を知りました。「屈んで三日月を見る」という意味かな?と思いパソコンで調べてみて「かがみ」の意味をしりました。ありがとうございました。
5時15分の「お天気コーナー」で、宇宙ステーションの見える時間と見られる地域の情報で、数回、宇宙ステーションを見ることができました。
感動しています。これからもよろしくお願いします。
投稿: | 2023年1月21日 (土) 18時33分