« 収れん火災(収斂火災) | トップページ | 昨日18日の気温と降水量 »

2016年1月19日 (火)

死ぬときぐらい 好きにさせてよ

★非常に書きづらいのですが、でも書きたい。今回書く文章はとても完成版ではない。
中途半端ではあるのですが、察してください。

★1月5日の朝日新聞の18,19面の2面見開き広告、宝島社。(「30段広告」というらしいです、このサイズ。)
衝撃的でしたね。宝島社は時々ものすごい広告を打つということは経験してきましたが、今回の広告には衝撃を受けました。
宝島社のサイトによりますと、朝日・読売・毎日・日刊ゲンダイの4紙に掲載したそうです。
もし、これ以外の新聞の購読者で、ご覧になりたい方は、リンクを貼りますのでご覧ください。

↓宝島社のサイト
http://tkj.jp/company/ad/2016/
↓プレスリリースを配信するサイト
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000281.000005069.html

★この広告、写真がまずすごい。
ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア(Ophelia) 1851-52年」
この絵の水に沈む女性を樹木希林さんが演じている。
もともと衝撃的な絵ですが、その再現写真の中に樹木希林さんです。え~っ、と驚く。
樹木希林さんの穏やかな表情がいい。年齢を重ねて、執着を脱ぎ捨て、一切の束縛を離れた表情。
うらやましい。私にこんな表情ができるだろうか。まだぎとぎとしてるよななあ、オレの顔。

★コピーが最高。

「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」
人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進化して
なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して、
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。

もちろんコピーライターの方が書いたものでしょうが、樹木さんの言葉でもあると感じられます。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。」私はこのフレーズに痺れました。
これって、ブッダの教えの核心部分じゃないのかな。
「生老病死」を四苦とかいいますが、その核心部分は「死」でしょう。
生き続けたい、老いたくない、病みたくない。
これらはみんな|死にたくない|といっていることですよね。
そこを衝いている。
死を疎めば、苦が生じる。
かといって、死を焦ればそれもまた激しい苦痛を生じる。
「死を疎む」といい「死を焦る」といい、どちらも強烈な「欲」なのです。
どちらの欲も苦を生む。
すべての苦は欲への執着から生じる。
ブッダの時代「輪廻」というのはごく普通の思想でした。
欲が苦を生み、苦がまた欲を生み・・・輪廻転生が続く、その全体が「苦」なのです。
「なにかが『ある』」と思うから「執着」する。
全ては転変し、実体の「ある」ものなどない。執着はむなしい。執着を捨てなさい。
ブッダは、欲への執着を捨て、輪廻転生の輪を断ち切る方法を説いた。
輪廻転生の輪を断ち切ってしまうこと、もう輪廻転生には戻らないということ、それが「涅槃」なのです。
涅槃の境地を生きたブッダは当然亡くなられても輪廻転生に戻っては来られません。
私たちは、ブッダを信じて祈ったりするのではなく、ブッダの教えを今、生きているこの時に「実行」することが大事なのですね。
ブッダの教えは、死んだ人を救済するのではありません。今、生きている人にこうすれば涅槃に入れますよ、と教えているのです。

★今回の宝島社広告のコピー、ある意味で、ブッダの言葉の現代的表現にも聞こえます。
「ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいと思うのです。」
欲を捨て、身を軽くしましょう。執着を離れるということです。
「人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。」
そう、宇宙に銀河があり、星が生まれ死ぬ。その巨大なエネルギーの流れの中に、生命が誕生したのです。
地球上の生命は38億年という長きにわたる「流れ」。
その流れの中に「私という現象」が生じました。
死ねば「私という現象」は消えますが、それは生命の流れとの一体化です。
地球で、そして宇宙で「美しく輝く塵」となって、雄大な生命の流れに戻り一体化するのです。
「それが、私の最後の欲なのです。」
この「欲」は苦を生みません。宇宙そのものですから。
38億年にわたって、みんな「美しく輝く塵」となって生命の流れを支えてきたのです。
この欲は叶えられます。

宝島社の広告で、ブッダの教えを聴くとは。
佳い言葉を聴くことは歓びです。

★↓ここへ続きます。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-10c9.html
2016年1月25日 (月)「仏教って?」

« 収れん火災(収斂火災) | トップページ | 昨日18日の気温と降水量 »

人事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 収れん火災(収斂火災) | トップページ | 昨日18日の気温と降水量 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ