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2015年12月 4日 (金)

辛辛・苦苦

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-4ad6.html
2015年12月 2日 (水)「タカノツメ」
↑この記事で

「若いという字は苦しい字に似てるわ♪」という歌がありましたっけ。
真似て
「辛いという字は辛いとおんなじだわ♪」と書いてみて。
読み分けられます?
文脈なしでは「からい」と「つらい」は読み分けられませんね。

こんなことを書いたものですから、続きを書きたくなりました。

★思えば
「苦いという字は苦しい字とおんなじ♪」なのですよね。
これは「送り仮名」のせいで、文脈なしで読めるはず。
「にがい」と「くるしい」、「からい」と「つらい」。
どちらも、心的状況と味覚の「対応」があるように思われます。

「からい」というのは、味覚というより「痛覚」の一種だそうですね。あるいは、温度感覚の「熱い」をも刺激するのかな。
ですから、激辛トウガラシの収穫は素手で行ってはいけないのですって。コワイ。
それに対して「にがい」は味覚の一部ですね。
味覚には役割がありまして。

甘み:糖の存在。
塩味:ナトリウムの存在。
酸み:腐敗の兆候
苦み:有毒物質の存在{植物毒のアルカロイドは苦い}
旨み:蛋白質の存在。

{唾液中にジアスターゼがあることは「消化」という意味より、味のないデンプンをさっと分解して甘味を生成し、食べてもいいというサインを作っているのではないか、と個人的には思いますが。植物食の牛や馬が岩塩を好んで舐めるのは、植物からカリウムばかり摂取していてナトリウムが不足するからでしょう。塩化ナトリウムは「おいしい」。}

さて、苦みは有毒物質のサインでしょうから、敏感でないと困る。感覚としての苦みはとても敏感であることが知られています。また、乳幼児は苦みや酸みを嫌いますね、生き物としての本来の能力でしょう。酸いも甘いも嚙み分けるのは「苦み走った大人」なんでしょうね。

★ちょっと調べてみました。辞書遊び。
「命からがら」というときの「からがら」は

からがら【辛辛】
  {副詞}やっとのことで。命辛辛逃げ出す。
パーソナル現代国語辞典より引用

はあ、そうなのか、知らなんだ。

しん‐く【辛苦】
つらいめにあって苦しむこと。なんぎ。苦辛。困苦。「粒々―」

「辛く」「苦しい」んですね、やはり。

りゅうりゅう‐しんく【粒粒辛苦】リフリフ‥
米を作る農民の一粒一粒にかける苦労のひととおりでないこと。転じて、ある仕事の成就にこつこつと苦労を重ねて努力すること。「―の末、成功する」
広辞苑第六版より引用

え、米粒だったのか。やっぱりお米は八十八回噛まなきゃいけませんね。

からく‐して【辛くして】
副:かろうじて。やっとのことで。土佐日記「―和泉のなだより小津のとまりを追ふ」
広辞苑第六版より引用

からく‐も【辛くも】
副:やっとのことで。「―危地を脱した」
広辞苑第六版より引用

どうして「やっとのことで」が「からい」のかなぁ?
そもそも「からい」って日本語の意味がわからなくなってきたぞ。

から・い【辛い】
形から・し(ク)
①激しく舌を刺激するような味である。
 (ア)唐がらし・わさび・しょうがなどの味にいう。ひりひりする。古今和歌六帖[6]「みな月の河原に生ふる八穂蓼の―・しや人に逢はぬ心は」
 (イ)(「鹹い」と書く)塩味が強い。しおからい。しょっぱい。万葉集[17]「焼く塩の―・き恋をも吾はするかも」
 (ウ)酸味が強い。すっぱい。〈新撰字鏡[4]〉
 (エ)こくがあって甘味の少ない酒の味にいう。〈新撰字鏡[4]〉

②心身に強い刺激を与える状態、または心身に強く感ずるさまである。
 (ア)やり方や仕打ちがきびしくひどい。過酷である。容赦がない。武烈紀「酷刑からきのり」。源氏物語[空蝉]「さて今宵もやかへしてむとする。いとあさましう―・うこそあべけれ」。「点が―・い」「自分に―・い」
 (イ)つらい。せつない。苦しい。悲痛である。万葉集[15]「昔よりいひけることの唐国の―・くもここにわかれするかも」。日葡辞書「カライメニワウ」。「―・い目をみる」
 (ウ)いやだ。気に染まない。堤中納言物語「―・くや。眉はしもかはむしだちためり」
 (エ)あやうい。あぶない。平家物語[4]「わが身手負ひ、―・き命をいきつつ本宮へこそ逃げのぼりけれ」。「―・くも難を逃れた」
 (オ)(連用形を副詞的に使って)必死に。懸命に。土佐日記「男女―・く神仏をいのりて、この水門を渡りぬ」
 (カ)(連用形を副詞的に使って)大変ひどく。大鏡[道長]「けしうはあらぬ歌よみなれど、―・う劣りにしことぞかし
広辞苑第六版より引用

勉強してしまいました。

く‐じゅう【苦渋】‥ジフ
にがくしぶいこと。転じて、物事がうまく進まず、苦しみ悩むこと。「―を味わう」「―に満ちた人生」
広辞苑第六版より引用

う~む。にがくしぶいんだ。
で、「渋い」というのはどういう感覚だろう。
渋柿をかじると、本当に「口が滑らなく」なりますが。
あれは味か?
あれはきっと皮膚感覚のようなものでしょう。
痛覚、圧力感覚、摩擦感覚、そんな感覚のある種のあらわれではないかな。
でもなんで、渋柿の「渋い」のと、渋い大人の「渋い」が同じ「渋い」なのか、不思議ですね。
「しぶい」のと「えぐい」のはどう違うんだ?
わぁ、わからなくなってしまった。

えぐ・い【い】ヱグイ
形:ゑぐ・し(ク)
①あくが強く、のどをいらいらと刺激する味がある。えがらっぽい。〈倭名類聚鈔[17]〉。「この里芋は少し―・い」
②気が強い。また、冷酷である。洒落本、列仙伝「おなごだてら此中間へ入り、根つからよめりせず立て歩く―・いしろもの」。洒落本、二日酔巵「おまへも―・い与太郎ぢや」
広辞苑第六版より引用

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