ツマグロヒョウモン:1
★こんな投稿がありました。
(ひととき)毛虫様、ごめんね(朝日新聞デジタル 2015年11月25日05時00分)
秋晴れの午後、花を植え替えようとベランダに出てみると、黒くてオレンジの斑点がある毛虫が鉢にたくさんいた。毛虫に食われた葉っぱが心細そうに私を見ている。
花は私の大好きな濃い紫色の、丈が長めの凜としたスミレだ。毛虫に食われてたまるものかと割り箸で退治した。新しい鉢に土を入れようと重い袋を持ち上げた時、腰に激痛が。ぎっくり腰だ。・・・
次の朝・・・。ベランダに出るとまだいるいる。・・・。毛虫、スミレと調べるとツマグロヒョウモン。そうだったのか。あのきれいなチョウがスミレに卵を産み付けたのか。さらに次の日、そのチョウはベランダの周りを飛び回り、私の子はどうしたの、と家の中まで来た。もう箸でつまんだりしないから、ごめんね。そのままにした。
今日、花を見にいくと、わがもの顔の毛虫たちがおいしそうに葉っぱを食べていた。早くさなぎになっておくれ。祟(たた)りという字は崇(あが)めるという字に似ている。これからは毛虫様と言おうか。腰痛はごめんだ。
世田谷区の64歳の主婦の方でいらっしゃいます。
これを読んだワタシ、わぁと大声。何よ、と妻。かいつまんで朗読。
「黒くてオレンジの斑点がある毛虫が」「スミレだ」
あら、ツマちゃんじゃない。
「毛虫に食われてたまるものかと割り箸で退治した」
あらあ、ザンネン。
「私の子はどうしたの、と家の中まで来た。もう箸でつまんだりしないから、ごめんね。」
すごいわね。でもよかったわ。
二人で笑いました。
2015.12.7
これです、問題の「毛虫」は。
「毛」というよりは「トゲトゲ」ですね。
なんだか刺さって痛そう。でもこれ、刺さりません。毒もないし。
12.6
飼育ケースの蓋ごしに。
毛虫といえなくもないか。
なんにせよ、派手派手しい、お騒がせな幼虫ではあります。
初めてだとビックリしますよね、この姿。
12.6
こちらは、モンシロチョウの幼虫。いわゆるアオムシですね。
イモムシ・タイプ。これは結構知られていると思いますが。
こんな季節にプランターのコマツナに出現しまして、飼育中です。
これならそう大騒ぎにならなかったろうなぁ。
12.7
ツマグロヒョウモンの蛹です。
投稿で「早くさなぎになっておくれ」と書いておられますが、こういうぶら下がり型の蛹になることをご存知かなぁ。
蛹になる前にかなり長い距離を歩き回りますから、蓋がないとどこかへ行ってしまって、とんでもないところ、例えば天井で蛹になってぶら下がるかもしれない。
ご存知かなぁ。ちょっと心配。
写真でもわかるように「光る蛹」です。
自発的に発光するのではなく、受動的に光を受けて輝きます。
私共は美しい蛹だと思いますが、初めてだと不気味に感じたりしないだろうか、これまたちょっと心配。
12.6
これがメスの成虫。
前翅の「褄(つま)」が「黒」い。
羽化直後に翅を展開した後で、余った体液を排出します、蛹便といいますが。
これが「赤い」のです。
血を流したんじゃないかと心配なさりそうで、ちょっと心配。
12.5
こちらはオスの成虫。
黄金のチョウですね。
無事、蛹化、羽化までたどりつけますますように。お祈り申し上げます。
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