月食・日食について:2015年の分
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-30bf-1.html
2015年12月16日 (水)「カエデ」
↑ここで、12月5日の月の写真について、こんなことを書いています。
空には、(月齢)23日の月
・・・
理科年表を見ましたら12月5日のところに
「EA」
とあります。注を見ると
E赤道通過
A最遠
とありました。
軌道が傾いてますからね、そのことと。
真円ではなく楕円軌道ですから、その最も遠い位置、という注でした。
上の写真の月、遠いんだなぁ。
★迂闊でした。
月食が起きるのは
「E」「かつ(and)」「望」
ですよね。
今年の9月に「スーパームーンの皆既月食」がありました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-d6d5.html
2015年10月19日 (月)「スーパームーンの話題:1」
・2015年9月28日11時51分(日本時間)が「望」でした。
・・・
、現地時間の27日午後8時10分(日本時間28日午前11時10分)過ぎから全体が地球の影に隠れる皆既になり、約1時間15分にわたり観測された
・・・
理科年表を見たら
9月28日:望 EP
とありました。
「赤道通過」の「E」に加えて、「最近(最も近い)」という「P」も。
なるほどねぇ。でスパームーンの月食。
頭の中では月食の起きる条件は理解していましたが、理科年表の「暦」の表にこういう風に表れていたんですね。
「迂闊」
★理科年表2015年版62ページ「月食」の項では
「本年は月食が2回あり、そのうち日本では1回だけ見られる。」
とあって
4月4日と9月28日の状況が掲載されています。
で、4月4日のあたりをみますと。
4月3日10:40がE
4月4日21:06が望
でした。
このくらいのずれの中では月食が起こりうるんですね。
9月28日04:03がE
9月28日11:51が望
そうだったのか。
★日食は?当然
「E」「かつ(and)」「朔」
です。
「本年は日食が2回あり、いずれも日本では見られない」
皆既日食:3月20日
部分日食:9月13日
3月20日18:36 朔
15:13赤道通過(E)。
9月13日15:41が朔
14日11:09赤道通過(E){この日はA(最遠)でもありました。}
そうか、9月の朔→上弦→望の朔と望が、日食と月食だったんだ、な~るほど。
★楽しい読みもの
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E3%81%AE%E4%BA%A4%E7%82%B9
月の交点
月の交点は、月軌道の、黄道面(地球の公転面)に対する交点である。つまり、天球上で黄道と白道とが交わる点である。
なお、人工衛星の場合、交点は地球の赤道面を基準面とするが、月の場合は黄道面を基準面とする。月以外の天然衛星では、黄道面または不変面を基準面とする。
一般の交点同様、月の交点は昇交点・降交点の2つあり、天球上で互いに反対の位置にある。月は昇交点では黄道を南から北に通過し、降交点では北から南に通過する。
・・・
日食と月食は、月の交点付近でのみ起こる。日食は、月と太陽が同じ交点にいるときに起こり、月食は、反対の交点にいるときに起こる。
***************
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B7EEBFA92FBEF2B7EF.html
月食の条件
満月(望)のたびに月食が起こるわけではない
・・・
月の公転軌道面は地球の公転軌道面である黄道面に対して5.1°程度傾いています。
もし、この傾きがなければ、満月(望)のたびに陰に隠れて月食が起こるはずです。
しかし、実際にはこの傾きのために、軌道の交点付近で満月(望)となるときにしか月食は起こりません。→ 日食の条件
交点付近に来るのは約半年に1回ですから、月食も約半年に1回程度ということになります。
・・・
日食と月食の関係
新月(朔)と満月(望)の間隔は月の満ち欠けの半分≒約15日です。
あるとき日食が起こったとすると、その15日前あるいは15日後も太陽は交点の近くにいるので月食が起こります。このため、日食と月食は必ずセットで起こることになります。
1朔望月の間に2回部分日食が起こるときは、その中間の満月(望)では太陽は交点のすぐ側にいます。したがって、食の深い皆既月食が起こります。
部分月食が起こるときは皆既または金環日食も必ず起こります。
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http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C6FCBFA92FBEF2B7EF.html
日食の条件
月の公転軌道面は地球の公転軌道面である黄道面に対して5.1°程度傾いています。
もし、この傾きがなければ、新月(朔)のたびに太陽と重なって日食が起こるはずです。
しかし、実際にはこの傾きのために、軌道の交点付近で新月(朔)となるときにしか日食は起こりません。→月食の条件
交点付近に来るのは約半年に1回ですから、日食も約半年に1回程度ということになります。
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リンク先を是非お読みください。図も豊富ですし、「そうなんだ!」という気分が味わえると思いますよ。
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