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2015年12月

2015年12月29日 (火)

クリスマスと満月

★こんな記事がありました。

クリスマス、満月のプレゼント スカイツリーと共演(朝日新聞デジタル 2015年12月26日05時00分)

 クリスマスの25日、日本では今年最後の満月となり、都内では雲間から顔を見せ雰囲気を盛り上げた。クリスマスツリーをイメージした緑や黄色に彩られた東京スカイツリーとの共演も見られ、カメラを向ける人もいた。国立天文台によると、12月25日が満月になるのは約19年周期。前回の1996年は明け方に最も丸くなりすぐ沈んでしまったため、夜に満月になったのは1977年以来、38年ぶりだという。次は2034年で午後5時54分に最も丸くなるという。

そして、

(天声人語)冬の月に誘われて(2015年12月28日05時00分)
 冬の月は季節はずれで、見上げる人もないと徒然草にある。確かに月見といえば秋。もっとも兼好法師はこうも書く。「もののあはれは秋」と人はいうけれど、冬の景色もまた決して秋に劣らない、と▼先日のクリスマスはどうだったろうか。今年最後の満月となった。25日の夜に満月が見られたのは実に38年ぶりという。次回は2034年というから貴重だった。季節はずれなどと背を向けず、天空を仰ぎ見た方も多かっただろう▼当方あいにく機を逸したので、一日遅れの対面を試みた。凜(りん)として美しかった。満月だけを見ればいいというものではないとは、これまた徒然草の名高い一節。李白の「静夜思(せいやし)」も浮かぶ。寝台の前にさす月光を見て、地上におりた霜かと疑う名詩だ▼・・・▼月への視線は様々だ。大きすぎ熱すぎる太陽に比べ、月は何とつつましく清冽で懐かしいか。編集工学者の松岡正剛さんはそう見立て、月を擁護する。「太陽は野暮、月は粋」と。凍てつく夜空にかかる月はまさに粋だ。

1229_1moon1 2015.12.29
私は今朝7時半ころ、正午での月齢17.7の月を見ました。
1229_1moon2
「季節はずれ」だなんて言わせない。美しいものはいつも美しいのです。人間の身勝手をもてあそばないこと。

★さて、「約19年周期」で、「ん?」と思われた方はいらっしゃいませんか?
昨年の冬至は「朔旦冬至」でした。冬至と朔が一致するできごと。
このことばを拝借すればさしづめ今年のクリスマスは「望聖夜」でしたか。
「朔旦冬至」については去年の12月29日の記事で私も扱いました。
「朔旦冬至」も「19年周期」なのでした。
太陽暦と陰暦の「周期が重ね合わされて生じる『うなり』」という形で解説しました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-e163.html
2014年12月29日 (月)「朔旦(さくたん)冬至」

●「0ゼロ」で冬至と朔が一致しているとしましょう。
2.7年後、中気と朔が近づいて振幅が大きくなっていますが、これは冬至と近づいているのではないのです。1カ月ほどのずれが生じているのですね。そうなると、ある朔望月には中気が入らないという現象が生じ得ます。ずれてりゃいいんですけど、同期してくるとそういうことが起こる。ですから、中気のない月を閏月として挿入することになります。
そういう、閏月の挿入が必要となる中気と朔の同期がほぼ2.7年周期で生じます。
そして、7回目の同期の時=19年後に、冬至と朔のほぼ完全な一致が繰り返されることになります。
きちんと19という縦軸のところで最大振幅になっていますね。
◎ハイ!19年に一回、冬至と朔が一致するのです。

1朔望年=12.368266月=12+1/2.7154…
ですので、2.7年に1回の閏月で近似できるわけです。
★というわけで、周期的現象の重ね合わせとして暦の出来事「朔旦冬至」を考察してみました。
いかがでしたでしょうか。

冬至とクリスマスはちょっと出来事的に違いますが、冬至も毎年ほぼ同じ日時のことですから、似たようなものです。
ぜひ去年の私の記事をお読みください。

★それにしてもなあ
「月への視線は様々だ。大きすぎ熱すぎる太陽に比べ、月は何とつつましく清冽で懐かしいか。編集工学者の松岡正剛さんはそう見立て、月を擁護する。「太陽は野暮、月は粋」と。凍てつく夜空にかかる月はまさに粋だ。」

これは私にはまるっきり、完璧に、いただけませんね。
野暮で結構じゃないですか、すべての命は太陽に育てられているのですよ。
その野暮がなかったら、地球に生命はないのです。
太陽からエネルギーが流入しそして流出していく。そのエネルギーの流れのなかにこそ、のみ、生命が存在できるのです。
{地球自身も発熱していますが、太陽からのエネルギーには比べようもない}
月は太陽によって輝くのみ。月に生命を育てる能力はありません。
そうそう、月は太陽光を反射して輝いておりますよ、為念。

元素の命名権

↓こういう記事がありました。

新元素発見、理研が有力 原子番号113番、来月にも議論決着 認定なら初の日本発元素(2015年12月27日05時00分)

 日本の理化学研究所と、米ロのチームの双方が発見したと報告した原子番号113番の新元素の発見者をめぐる議論が、決着する見通しになった。元素の命名権を決める国際組織が1月後半にも審議結果を発表する。理研の報告は米ロに遅れたものの、より厳密な手法を用いており有力視されている。発見者に認定されれば、日本発の元素として初めて元素周期表に載る。
 新元素は、理研の先任研究員だった森田浩介・九州大教授らが2004年に合成、検出に成功したと報告した。加速器を使い、原子番号30番の亜鉛と83番のビスマスの原子核をぶつける方法を用いた。
 合成された元素の寿命は短く、一瞬のうちに崩壊して次々に別の元素に変わってしまう。森田さんらは、この様子をつぶさに追うことで、検出したのが113番元素であることを証明。12年に報告した。
 一方、米ロの研究チームも同じ04年、理研より前に合成を報告していた。理研よりも効率よく合成できる方法を用いたが、崩壊の過程をすべて追うことができず、間接的な証明になることが課題とされていた。
 発見者と認められれば元素の命名権が得られる。決めるのは国際純正・応用化学連合(IUPAC)。実験の再現性や新元素である根拠、確実性などを重視して審議し、今夏から最終調整を続けてきた。
 ・・・

元化学教師としましては
一押しは「
ジャパニウムでもいいし、ジャポニウムでもハポニウムでもいいけど、要するに頭文字の「J」がいいな。
現在元素記号として用いられているアルファベットのなかに、JとQはないんです。

化学の初めの方の授業で、元素の話をするときに、少しでも関心をもってもらおうと
  元素記号の中で使われていない文字はなんだい?見つけてごらん。
とか
  アルファベットで書いた元素名をアルファベット順にソートした表を配って、探してごらん。
とか。いろいろ工夫したんです。
で、JとQはない
「Jp」という可能性もあるけど、URLみたいだし。日本郵政みたいだし。
単純に「J」がいいなぁ。
他にJで始まる元素名がないのですから、小文字を添える必要もない。
周期表初のJなんて、かっこよくないですか。

「にほん」だとNになりますが
N,Na,Nb,Nd,Ne,Ni,No,Npなどが既にありますので、ちょっと割り込みにくいですよね。
Nihonで「Nn」なんてどうかな、読みにくい気もする。「Nh」は?

「Riken」とか「Yukawa」とか「Nisina」とかも候補らしいですが・・・

どうなるか。報道を待ちます。

2015年12月28日 (月)

5平方ミリ

5平方ミリ以下にまで細断 サカエのシュレッダー(朝日新聞デジタル 2015年12月23日05時00分)
 事務機器などをつくるサカエは、5平方ミリメートル以下のサイズにまで紙を細断できるシュレッダー「kiwami(きわみ)KS704」を来年1月12日から売り出す。幅26cm、奥行き40cm、高さ57cmと、家庭や個人事務所向けのコンパクトな大きさで、1度に4枚まで細断できる。税抜き16万8千円。

「5平方ミリ」ってどんな大きさなんだろう?
こんな時に、「ににんがし、さざんがく」と呟いて、「そうか2mmちょい四方の大きさなんだ」と感じる「量感覚」を持っていると楽しいですね。

昔「富士山麓おおむ鳴く(2.2360679)」と覚えた方はそれを思い出してもいいんですけどね。

あるいは11×11=121というのが頭に入ってる方は、
(11×2)×(11×2)=121×4=484
と暗算して、そうか、2.2mm四方より少し大きいかな、でもいいです。

「数(量)の感覚」=>「数覚」といいますか、「量覚」といいますか。
そういうのを持っていると、いろいろ見え方が変わってくるかもしれません。

スーパーのはしご

★いやもう、年末で、「おせち2割引き」とか、チラシとにらめっこ。
昨日は、夫婦二人して、スーパー2店をはしごしました。
混みますよ。
物価上昇を「目的」に据えるなんて、何を血迷っているのか。
巷の老人は、「値引き求めて今日も行く」のです。

朝日歌壇(2015.12.21)より
下流老人言いえて妙と感心す値引き求めて今日も行くなり:(摂津市)内山豊子

★今日は午前中、私は家の「あかり」類の拭き掃除をいたしました。妻は買い物に。
明日は「腰の休養日」
30日に、簡素な正月飾りを飾りまして。さあ
お正月さんいらっしゃいませ
を完了しようと。

★チラシから
1227_6hatugasira
ユニークなフォントをお作りになる。
どうみても「ハツ頭」だよなぁ。
ひょっとして新年を迎える「初頭」かね。
「八つ頭」には見えないのでした。
このお店、大田区うのき町から遠くない。だもんで
「うのき茸」に見えちゃうんですねぇ。
どんなキノコなんだろな。

2015年12月25日 (金)

月食・日食について:2016年の予告編

★理科年表2016年版によりますと。
月食:「本年は月食はない」
日食:「本年は日食が2回あり、そのうち日本では1回だけ見られる」

1:皆既日食 3月9日
 {筆者注:3月9日は「朔」で3月10日が「EP」です。}
この日食は一般にインド洋東部、アジア南東部、オーストラリア(南東部を除く)、太平洋北部などで見られる。日本では全国で部分色が見られる。
2:金環食 9月1日(日本では見られない)

★これらの日食がどこで見られるかの図は
http://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/eclipsex_s.cgi
ここで見てください。
リンクをクリックすると、計算内容のところに、既に「2016/03/09」が入っていると思いますので
「食全体の状況を調べる 」の「Go」をクリックしてください。
動画をみると、月の影がどう動いていくかもわかります。
また計算内容のところから「2016/09/01」を選んで同様に食全体の状況が見られます。
月の影の動きが面白いですよ。

★いろいろと参考までに
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-27ae.html
2012年5月21日 (月)「金環食:2」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-0e17.html
2012年5月22日 (火)「日食の衛星画像」

http://www.ne.jp/asahi/star/kuro/tentai/corona/99a1.htm
1999.8.11 ヨーロッパ皆既日食
この皆既日食を見ることができた地域です。(赤い帯状の範囲)
地上に降りた月の影が、ヨーロッパから西アジアへ駆け抜けました。
{筆者注:動画あり}

http://news.mynavi.jp/news/2012/05/21/117/
準天頂衛星初号機「みちびき」がとらえた日食による月の影

http://www.jma-net.go.jp/sat/data/web/suneclipse_observation.html
H21/7/22皆既日食時の「ひまわり」画像
{筆者注:動画あり}

http://www.jma-net.go.jp/sat/data/web/suneclipse.html
宇宙から見る月の影 - 日食時の「ひまわり」画像(解説と過去の事例)

日食時に、地表面に落ちた月の影が移動していく画像を初めて見た時には、興奮というか感動というか、こんな時代に生きられて幸せだなぁ、と思ったものです。
{惑星探査機から送られてくる惑星の画像を見た時もそんな風に感じましたっけ。いい時代に生まれた。太陽系を去る観測器が振り向いて「太陽系」を撮った画像もすごかったなぁ。私は太陽系を見たんだ、と。でも、世の中の趨勢は、地球の狭い地域でいがみ合うばかり。ヒトって学ばないものだなぁ。}

月食・日食について:2015年の分

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-30bf-1.html
2015年12月16日 (水)「カエデ」
↑ここで、12月5日の月の写真について、こんなことを書いています。

空には、(月齢)23日の月
・・・
理科年表を見ましたら12月5日のところに
「EA」
とあります。注を見ると
E赤道通過
A最遠
とありました。
軌道が傾いてますからね、そのことと。
真円ではなく楕円軌道ですから、その最も遠い位置、という注でした。
上の写真の月、遠いんだなぁ。

★迂闊でした。
月食が起きるのは
「E」「かつ(and)」「望」

ですよね。
今年の9月に「スーパームーンの皆既月食」がありました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-d6d5.html
2015年10月19日 (月)「スーパームーンの話題:1」

・2015年9月28日11時51分(日本時間)が「望」でした。
・・・
、現地時間の27日午後8時10分(日本時間28日午前11時10分)過ぎから全体が地球の影に隠れる皆既になり、約1時間15分にわたり観測された
・・・

理科年表を見たら
   9月28日:望 EP
とありました。
「赤道通過」の「E」に加えて、「最近(最も近い)」という「P」も。
なるほどねぇ。でスパームーンの月食。

頭の中では月食の起きる条件は理解していましたが、理科年表の「暦」の表にこういう風に表れていたんですね。
「迂闊」

★理科年表2015年版62ページ「月食」の項では
「本年は月食が2回あり、そのうち日本では1回だけ見られる。」
とあって
4月4日と9月28日の状況が掲載されています。
で、4月4日のあたりをみますと。

4月3日10:40がE
4月4日21:06が望

でした。
このくらいのずれの中では月食が起こりうるんですね。

9月28日04:03がE
9月28日11:51が望

そうだったのか。

日食は?当然
「E」「かつ(and)」「朔」

です。
「本年は日食が2回あり、いずれも日本では見られない」
皆既日食:3月20日
部分日食:9月13日

3月20日18:36 朔
       15:13赤道通過(E)。

9月13日15:41が朔
   14日11:09赤道通過(E){この日はA(最遠)でもありました。}

そうか、9月の朔→上弦→望の朔と望が、日食と月食だったんだ、な~るほど。

★楽しい読みもの
***************
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E3%81%AE%E4%BA%A4%E7%82%B9
月の交点
 月の交点は、月軌道の、黄道面(地球の公転面)に対する交点である。つまり、天球上で黄道と白道とが交わる点である。
 なお、人工衛星の場合、交点は地球の赤道面を基準面とするが、月の場合は黄道面を基準面とする。月以外の天然衛星では、黄道面または不変面を基準面とする。
 一般の交点同様、月の交点は昇交点・降交点の2つあり、天球上で互いに反対の位置にある。月は昇交点では黄道を南から北に通過し、降交点では北から南に通過する。
 ・・・
 日食と月食は、月の交点付近でのみ起こる。日食は、月と太陽が同じ交点にいるときに起こり、月食は、反対の交点にいるときに起こる。
***************
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B7EEBFA92FBEF2B7EF.html
月食の条件
満月(望)のたびに月食が起こるわけではない
・・・
月の公転軌道面は地球の公転軌道面である黄道面に対して5.1°程度傾いています。
もし、この傾きがなければ、満月(望)のたびに陰に隠れて月食が起こるはずです。
しかし、実際にはこの傾きのために、軌道の交点付近で満月(望)となるときにしか月食は起こりません。→ 日食の条件
交点付近に来るのは約半年に1回ですから、月食も約半年に1回程度ということになります。
・・・
日食と月食の関係
新月(朔)と満月(望)の間隔は月の満ち欠けの半分≒約15日です。
あるとき日食が起こったとすると、その15日前あるいは15日後も太陽は交点の近くにいるので月食が起こります。このため、日食と月食は必ずセットで起こることになります。
1朔望月の間に2回部分日食が起こるときは、その中間の満月(望)では太陽は交点のすぐ側にいます。したがって、食の深い皆既月食が起こります。
部分月食が起こるときは皆既または金環日食も必ず起こります。
***************
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C6FCBFA92FBEF2B7EF.html
日食の条件
月の公転軌道面は地球の公転軌道面である黄道面に対して5.1°程度傾いています。
もし、この傾きがなければ、新月(朔)のたびに太陽と重なって日食が起こるはずです。
しかし、実際にはこの傾きのために、軌道の交点付近で新月(朔)となるときにしか日食は起こりません。→月食の条件
交点付近に来るのは約半年に1回ですから、日食も約半年に1回程度ということになります。
***************

リンク先を是非お読みください。図も豊富ですし、「そうなんだ!」という気分が味わえると思いますよ。

街路灯

妻曰く、街路灯が明るくなったのよ、影ができるのよ、と。
ふ~ん。
私が朝6時少し前に新聞を取りに出ると、その街路灯が見えるのですが、そして辺りはまだ暗いのですが、妻の表現がピンときていなかった。

12月14日、資源ごみの集積場に新聞の束を出しに出たら。
1214_1gairotou1_2 2015.12.14
あれ、ホントだ!明るい!
確かに足元に結構くっきりした影ができます。
1214_1gairotou2_2
以前のタイプの街路灯です。まだ交換されていないのが残っていました。
長い蛍光灯かな。
光が広がりますので、影がくっきりしない。
1214_1gairotou3_2
戻ってきたらもう空が明るくなり始めたのを検知したらしく消えていました。敏感ですね。
カバーがかかっていて光源は見えませんが、なんだろう、LEDという感じでもないんだが。
小型で明るくて、光が分散しない。
やっぱりLEDなのかな。省エネで。

分散性が少ないので、朝刊を取りに出た時に、横からこの光源を見るとかえって暗いんですね。
真下へ光を送って横に分散していないから。
そうか、やっと妻の感想が理解できたぞ。
メデタイ。

ムラサキツバメ

1219_18murasakitubame1 2015.12.19
敷き積もるイチョウの葉の上に「チョウ・パターン」を認識しました。
腰をかがめると、大型のシジミチョウのようでもあります。でもウラギンシジミではない。
ジャノメチョウの仲間のような色合い。でも目玉模様がない。
あれ、尾角があるみたい。
強いていえばウラナミシジミに形は似ている。
で、あわてて路面に、膝と肘をついて這いつくばるようにして撮影。
1219_18murasakitubame2
こんな顔してました。
1219_18murasakitubame3
かわいい尾角がある。
1219_18murasakitubame4
パンジーに飛び移りました。
その瞬間の翅の表の色を見逃した。
口を伸ばしています。
1219_18murasakitubame5
かわいい、すてきな顔を拝見しました。

さて、このチョウ、なんだろう?
調べてみたらどうやらムラサキシジミのようです。
ただ、通常の写真は翅を開いた表の面が多くて、裏面の写真が少ない。で、結構、苦労しました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%A1_%28%E8%9D%B6%29

ムラサキツバメ(紫燕・学名 Narathura bazalus、シノニム:Arhopala bazalus)は、チョウ目・シジミチョウ科に属するチョウの一種。
・・・
なお、ムラサキツバメは1990年代までは本州(近畿地方以西)、四国、九州に分布していると考えられていたが、1990年代後半以降、従来よりも東側の東海、関東地方や福島県から、成虫、幼虫の目撃、採集報告が相次いだことから、分布をより寒冷な地方へと広げつつあると考えられている。これは、気候の温暖化などの原因の他に、ムラサキツバメの幼虫の食草となるマテバシイやシリブカガシなどの植物のうち、特にマテバシイが街路樹や庭木として盛んに植樹されていることが関係しているとみられる。また、これらの地方では春に成虫がほとんど観察できず、夏から秋にかけて個体数が増えることから、越冬できる個体がいないかまたはかなり少なく、毎年暖かい地方から移動してきたチョウが夏の間だけ一時的に分布しているという可能性もある。

北上中のチョウだそうです。
東京南部の大田区で、しかも12月19日に見かけました。
成虫で越冬できるんでしょうか。心配です。
毎年、北上しては越冬できない、ということを繰り返しているのかな。わかりません。
{回遊魚では「無効分散」という言葉がありますが、似たようなできごとでしょう}

アオスジアゲハだって南方系でしたし、ツマグロヒョウモンも、ナガサキアゲハも南方系。
近年はみんなこの辺りで普通のチョウになりました。
ナガサキアゲハはまだ比較的少ないけど。
そのうちムラサキツバメも普通になるのかなあ。
それって、温暖化の影響もあるのでしょうか。

http://www.spmnh.jp/hpnature/tushin/24/murasakitubame.htm
コラム「しずおかの自然」
突如東日本に分布を広げたムラサキツバメ 発行:2000/06/01
↑ここにも分布拡大の話が載っています。

ナミテントウ

1218_1namitentou1 2015.12.18
こちらはナミテントウだと思います。
窓の室内側の木枠にじっとしていました。
1218_1namitentou2
水滴がついていますね。
冬場、灯油ストーブを使う部屋ですから、湿度は比較的高い、夜、室温が下がると、ガラスの内面に少し結露します。
ひょっとして、窓の外から紛れ込んできて、ここで夜を過ごしたら体に結露したんじゃないか、そう思えます。
手の上で少し暖めて、外へ放しました。

ダンダラテントウ

1212_12dandaratentou 2015.12.12
ダンダラテントウだと思います。
デュランタの葉にいました。

1220_12dandaratentou 12.20
1週間以上を隔てていますが、同じくデュランタの葉で見かけましたので、上の写真と同一個体かなと思います。

1222_4dandaratentou1 12.22
今回は、デュランタの花が落ちた後の茎で。
また君だね、と撮影したのですが。
「眼力」不足ですね、パソコン画面で見て気づきました。
アブラムシを食べている最中だったんだ。
1222_4dandaratentou2
さすがぁ。
よく見つけたね。
とても私の眼力ではこの辺りにアブラムシを見ることができない。
アブラムシが活動すると、何か「匂い」分子のようなものが出るのでしょうか。
汁を吸いながら排泄しますからね。
視覚で見つける、というのは無理だと思いますが、特に今回の場合は。
栄養をつけて、冬眠してください。

1212_11hana1 2015.12.12
線路柵の内側。もう花もまばら。
1212_11hana2
たまたま、左からガザニア、ムラサキツユクサ、キバナコスモスと並んでいる場所がありました。
1212_11hana3
このガザニア、小柄な花ですが、ほぼ「自生」状態。人手を借りずに自力で生きています。
1212_11hana4
ムラサキツユクサの方は、花弁がかなり落ちたのに、オシベが頑張っている状況。
開いた黄色い葯が、ふと極小の黄色い花のように見えました。
すごいね。

タチアオイ

1223_6tatiaoi1 2015.12.23
タチアオイがまだ頑張っているのです。
今年の花からの実が発芽したものでしょう。
背は低いけれど、広い葉を広げています。
これは塀際。
1223_6tatiaoi2
反対側を振り向くと、線路の柵の下にもタチアオイ。ガンバル。

1212_10tatiaoi 2015.12.12
この写真は、線路の下のタチアオイ。
葉の向こう側から日に照らされているところを、反対側=道路側から撮ったもの。
1212_10tatiaoi2
ちょっと不思議な感覚に浸ってください。

ヘクソカズラ

1212_8hekusokazura 2015.12.12
完熟したように見えます。
完熟すれば、中は乾燥しているのではないかという気がします。
そんなつもりで殻をむくと。
ピチョ。
になります。
茎は枯れているので水分の補給はもうないと思うのですが。
殻の気密性がいいのかな。
ちょっと茶色っぽい液が手につきました。
さほど臭くはないです。ま、青臭い程度。
拭くものがないとちょっと困りますから、ご注意を。
私は落ち葉で拭きました。
ちょっと不思議な感じのする実です。

アシナガグモ

1212_6asinagagumo1 2015.12.12
池の水面近く。
ここでこの個体を見かけた最後でした。
どこかへ引っ込んだのでしょう。
1212_6asinagagumo2
巣の中心から離れた所で待ち伏せしていました。
この時期、水面近くの網にかかる昆虫といえば、たまにユスリカくらいでしょうか。
ハエやアブが少しいますが、水面に寄ってくることは少ないと思います。

ハマヒサカキ

1212_4hamahisakaki1 2015.12.12
以前からハマヒサカキとしてご紹介している植物。
1212_4hamahisakaki2
マンションの植え込みです。
ヒサカキとの識別がちゃんとついているのかというと、正直なところ怪しい。
かかしさんのことだ、ま、そんなもんさ、とご了承を。

実がいっぱい。赤を経由して黒くなるようです。
花の時期には、独特の「あまりよくない匂い」が漂います。
知っていればアレか、と思うし、知らない人は感じないかもしれない程度の匂いです。
ガス漏れとは違いますので、ご注意を{ガスにつけてある匂いとちょっと似てないこともないので。}

2015年12月24日 (木)

富士山

1218_13fuji1 2015.12.18
買い物帰りの妻が、新幹線などの線路にかかる美富士橋を通ったら
美しい富士が見えたのよ、と。
1218_13fuji2
富士山を背景に走る新幹線。
この場所、撮り鉄の方には結構人気があるようで。真正面から向かってくる新幹線が撮れます。
もひとつ。幼い子にも人気。お父さんに抱いてもらって、「しんかんせん!」と叫んでいたり。
1218_13fuji3
妻の写真を見ていたら。
わ、鳥が飛んでる!
結構大型の鳥のような気もする。
こういうことも写真を撮る楽しみの一つですね。

ウロコアシナガグモ

1220_9urokoasinagagumo1 2015.12.20
線路の柵の柱で見かけました。
ウロコアシナガグモでしょう。
ホント脚が長い。
でも、今?かい。季節外れのような気がする。
1220_9urokoasinagagumo2
何枚か写真を撮っていたら、こんな姿勢になってしまった。
撮影に気付いて、興奮ないしは威嚇の姿勢になったのではないかな。
ふだんのゆったり落ち着いた姿とは明らかに違う。
1220_9urokoasinagagumo3
脚を振り上げたり振り回したり。
これは完全に威嚇ですね。
怒らせちまった。ゴメン。コワっ。
1220_9urokoasinagagumo4
正面ショットをもらって
1220_9urokoasinagagumo5
シルエットも頂戴いたしまして、退き下がりました。
こんな寒くて獲物のいない時期に無駄にエネルギーを使わせてしまったかな。
ごめんね、でも、ありがとう。

蚊柱

12月19日、家の前の道で蚊柱を見ました。
ほぉ、こんな季節に蚊柱かい、と見ていたのですが、あいにく手元にカメラがない。

翌、20日↓
1220_14kabasira1_2 2015.12.20
また蚊柱が立ちました。
背景が暗くなる位置を狙い、蚊柱の下の辺の地面にピントを合わせてからレンズを上げて、フラッシュを強制発光させて撮ってみました。
昼の12時45分頃ですが、冬のこととて光線が低い。横から蚊柱を照らしてくれまして、光る点々が写りました。
1220_14kabasira2
トリミングしてみました。
とてもじゃないけど、ユスリカには見えませんが。
蚊柱は婚姻飛行。我が家の池で発生し、我が家の池に産卵するんでしょう。
私共は一向にかまいませんが。
今、蚊柱が立って、交尾したら、幼虫で越冬になるのかな。
スローペースで生きていくのでしょうね。
池の「雑な」有機ごみを食べますよ。益虫かもしれませんね。

ジャノメエリカ

1212_3janomeerika 2015.12.12
もうこういう時期なんですね。
マンションの植え込みです。
ここは風の通り道でしてね、冬の寒い風が吹き抜ける頃にこの花を撮る。
花は揺れるし、寒いし、陽は射さない。
じっくり撮影するのは応える、老体には。
やっぱ、老体には日向ぼっこがいいよ。

ムリに押さないで!

1212_2osanaide 2015.12.12
東急線の駅ポスター。
そりゃまあ、電車では「ムリに押さないで!」ください。

とはいえ、笑える。
ラグビーのスクラムですからね。どれだけ押せるか、が問題。
押す力でスクラムを支配した方が有利。もちろん押す力の向きという「技」もありますけどね。
スクラムを故意に崩すと反則です。
スクラムが自然に回るのは構いませんが、故意に回すと反則です。

東急は「座席は詰めてスワローズ」からかなぁ、こういうポスターよく使いますね。
個人的には嫌いじゃないけど。

ツマグロオオヨコバイ

1210_7tumaguroooyokobai 2015.12.10
翅の表面がガサガサになって白くなりました。
もう行動力はほとんどない。

1220_15tumaguroooyokobai1 2015.12.20
門の内側のカエデの木。もうほとんど葉を落としました。
てっぺん近くに残った葉を下から眺め上げて、青空との対比を撮影。
ん?昆虫だ、ツマグロオオヨコバイが3匹います。
↓左下の葉
1220_15tumaguroooyokobai2
↓右上の葉
1220_15tumaguroooyokobai3
気温が高くて活動が活発なときなどにこういう真下の位置に入ると、排せつ物の水を浴びることがありますが、今はそれもない。
ただじっとして日光の暖かさに浸っているだけでした。
私とて似たようなもので、日光浴大好き、玄関前に座り込んでの日向ぼっこ大好き。です。
きっとビタミンDができて、骨が丈夫になるでしょう。{私は脊椎動物ですから。}

★余計なことですが、冬は特に紫外線を浴びた方がいいですよ。
女性は骨がもろくなりがちだし。
極端に紫外線を嫌って、幼い子の骨が正常に発達できなくなっています。
電車の座席で陽がさしこむと、ブラインドを下ろす人までいますが、やりすぎ、です。ガラスって紫外線をかなり吸収しますから、むしろあったかくっていいわ、と日向ぼっこした方がいいんです。ガラス窓より障子越しの日差しの方が紫外線は多いはずです。自転車に乗るのに、お面のような紫外線遮蔽物をかぶる人がいますが、車を運転する側としては危険極まりない。視線がどこを向いているのか全くわかりません。アイコンタクト、って重要なんです。私はあなたの自転車を認識しているよ、あなたはこちらの自動車を認識してますか?という一瞬のコンタクトが成立しない。怖くてたまりません。警察だって交差点では必ずアイコンタクトをしましょう、っていってます。よろしく
紫外線は健康に大事なんです。っ。

イチョウ:3

1218_6ityou 2015.12.18
ブロック塀の上の面に落ちていたイチョウの葉。
これをみるとイチョウって「鴨脚」だなぁ、とつくづく思います。
あまり一般的ではないかもしれませんが、イチョウには「鴨脚」という表記もあるのです。
大学時代の友人に「鴨脚」とかいて「いちょう」とよませる姓の人がいましてね、それでよく知っている。

いちょう【鴨脚樹・銀杏・公孫樹】イチヤウ
(イテフの仮名を慣用するのは「一葉」にあてたからで、語源的には「鴨脚」の近世中国音ヤーチャオより転訛したもの。一説に、「銀杏」の唐音の転)
 イチョウ科の落葉高木。中国原産とされるが自生の有無は不明。高さ約30メートルに達し、葉は扇形で葉柄があり、秋、黄葉する。雌雄異株。春、新葉と共に黄緑色の花を生じ、雄花は穂状、雌花に2胚珠。受粉後、精子により受精。秋、黄色の種子を結び、内に白色硬質の核がある。これを「ぎんなん」といい、食用。材は緻密で美しく加工しやすい。
広辞苑第六版より引用

1218_14ityou 12.18
ずいぶん散りました。裸木になっていく。

12月19日。
時々強い風が吹き渡る日でした。その度に葉が舞う。
見ていると、クルクル回りながら落ちる葉がたくさんあります。
軸の部分を下にして落ちると、葉が湾曲していますから回転を生じて、みごとな回転を見せてくれる。
カエデの実のような「ヘリコプター」とまでは行かないけれど、すごい。
回転しますから、落下に要する時間も伸びまして、楽しめます。
肉眼的は、ハラハラとたくさん舞い落ちてくるので、写真が撮れるのではないか、と思ったのですが。
1219_15ityou1 12.19
線路の柵に寄りかかって、ピントを木のてっぺん辺りに固定して、風が吹くのを待つ。
来た!とシャッターを切るのですけど、ダメですね。
写真右上にちらっと葉が写っています。軸を下にしていることはかろうじて見てとれるかな。
1219_15ityou2
なんだかねえ、寂しい写真です。
上下に2枚の葉が写っていて、どちらも軸を下にして回転しています。
もうこうなったら、肉眼ではなく、心眼で想像しながら見てください。ヨロシク。

イチョウ:2

ちょっと面白いアングルに気づきました。
玄関前のテラスの下に、スイレンの鉢があります。
殺虫剤を入れた上で、網戸の網をかけて猫が水を飲まないようにして蚊のシーズンを超えた鉢。
その水面に
1218_3ityou3 {}2015.12.18
水面にピントが合っています。高いイチョウの木の黄葉がボケて背景になっています。
ちょっとずらすと
1218_3ityou4
水面に映った高いイチョウの葉にピントが移動します。
金箔を浮かべたようだ、という印象。
純金箔って平らに扱うのは非常に困難で(素人には)、必ずしわしわになるのですが、あのしわしわの輝きに似ている。
水面に金箔を見ておりました。
1218_3ityou5
平らな水面にはイチョウがきれいに写りますが、水面に浮いた葉のそばでは水面が曲面になっていますので、面白いことになる。
菊の花、でもないか、なんだか「伸びる」んですね。
1218_3ityou6
もう一回水面の葉にピントを戻すと。
水面の曲がった部分が葉の縁どりになったりして、面白かった。
「水鏡」を堪能しました。
もちろん、妻にもこのアングルを見てもらい、妻の写真も一緒に使っています。
物理的な位置関係は朝でも昼でも変化しませんが、光は朝から昼へ激変します。
上の写真は朝7時半過ぎの撮影。
足元の鉢には光が届いていませんので薄暗く、高い木の紅葉は低い角度の日光に照らされて明るく輝く。青空も明るい。
この光の関係が、こういう写真を生み出してくれました。
試しに、昼の散歩時に覗いたら、紅葉は映っているのですが、水面が明るくて、あまり鮮烈な映像にはなりませんでした。

1219_1ityou1 12.19
もう一回。今回は、青空を意識して。
1219_1ityou2
同様に、ピントをずらして同じ光景。
これは朝8時頃の撮影です。

見上げてばかりではなく、下も見ると「いいこと」がありますよ。

イチョウ:1

1211_2ityou 2015.12.11
この時はまだ葉が緑がかっていました。

1215_8ityou1 12.15
ほぼ完全に黄葉。まだそうたくさんは散っていない。

1217_13ityou 12.17
ずいぶん積もってきました。
この日、保育園のお散歩隊がやってきまして、この黄色く積もった落ち葉に大喜び。
保育士さんが落ち葉を手ですくって頭からかけてあげたり。
子どもたちも、葉っぱを踏んづけたり拾ったり、大騒ぎ。
狭い袋小路の道なんですが、こう喜んでもらえると嬉しい。
もったいなくて「掃除」なんてできはしません。

1218_3ityou1 12.18
この日も保育園からお散歩に来ました。
前日にもまして厚く積もっています。
濡れれば滑るけど、今は濡れてもいない、いい具合の落ち葉で思う存分遊んでください。
この頃は街路樹の落ち葉は「迷惑なゴミ」らしいですね。で、落ち葉が珍しくなってしまいました。ほんのわずかですが、ここの落ち葉で遊んでもらえればうれしい。

幼い子の声が響くのは心地よい。気分が浮きたちます。
だって、それは私たちの「未来」ですもの。

2015年12月23日 (水)

冬至前日の夕焼雲

1221_3yuyake 2015.12.21
昨日12月22日は冬至でしたが、その前日の夕焼雲です。
16時37分頃。
雨戸を閉めようとしたら、わぁきれい!
この日の東京の日没は16:31ですから、日没の直後ですね。
もし地平線の見える地域でしたら、太陽は直接は見えなくなったけど、地平線の向こうから高い雲の「底面」を照らしている、ということが実感できるのですが。
もしその時に、地平線近くに山でもあったら、その山の影が雲に映るという現象が起きるんですけどね。
その話は↓ここでしました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-ea9e.html
2015年12月 9日 (水)「夕方の雲」

★ところで、冬至関連の話題。
・日の出が一番遅いのは(この冬で)
2016/01/02~01/13 の「06:51」です。
・日の入りが一番早いのは
2015/11/29~12/01 の「16:28」です。
・冬至の日、12月22日はというと
日の出 06:47 →日の入り 16:32
なのです。
冬至の日って、一番日の出が遅いわけでもなく、一番日の入りが早いわけでもないんですね。
「差」としての日長は(ほぼ)一番短いのですが。
「ほぼ」というのは↓
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C6FCA4CEBDD0C6FEA4EAA4C8C6EEC3E62FC3EBA4E4CCEBA4CEC4B9A4B5A4CEB5A8C0E1CAD1B2BD.html
「冬至や夏至頃の日の出入り時刻は変化が小さいため、分単位で表した時刻で引き算すると、見かけ上冬至や夏至でない日が最も長く (短く) なってしまうこともあります。」

http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C6FCA4CEBDD0C6FEA4EAA4C8C6EEC3E62FC6FCA4CEBDD0C6FEA4EAA4CEB5A8C0E1CAD1B2BD.html#l7c8c138
↑こんなところも参考に

★天文学的には「太陽黄経が270度となる瞬間を『冬至』と定義」します
地球が太陽の周りを回っているのですから、太陽黄経というのも変かな、とは思いますが、相対的には太陽が地球の周りを回っていても同じなので、通常、太陽が天球上を動いていくように扱います。
今年2015年の冬至は日本時間、12月22日の13:48でした。
日本では、冬至点を含む日を「冬至」といっています。
でも、「冬は冬至点の時刻から始まる」という考え方もあるんですよ。

http://www.almanac.com/content/first-day-winter-winter-solstice
First Day of Winter 2015: The Winter Solstice
"In 2015, winter begins on December 21, 11:48 P.M. EST. "
ね。

http://www.almanac.com/content/first-day-seasons
First Day of Seasons: 2015
When Do Winter, Spring, Summer, and Fall Begin?

When Do the Seasons of the Year Begin?
Here are the dates and times for the four seasons.
Seasons of 2015:
SPRING EQUINOX        March 20, 6:45 P.M. EDT
SUMMER SOLSTICE     June 21, 12:38 P.M. EDT
FALL EQUINOX            September 23, 4:21 A.M. EDT
WINTER SOLSTICE       December 21, 11:48 P.M. EST

春夏秋冬は春分点・夏至点・秋分点・冬至点から始まる、というのもスッキリしていていいですね。
ようするに、事実としての太陽の特定の位置に名前を付ける、それを含む日に名前を付ける、ということなので、名前自体の意味にこだわりすぎるのはよくありませんね。

2015年12月22日 (火)

ハクチョウゲ

1210_6hakutyouge 2015.12.10
ハクチョウゲの黄葉。
イチョウのような派手さはないですが、黄色い玉のようになってきました。
空間が目立つようになった庭で、存在感があります。

イヌホオズキ

1210_4inuhoozuki 2015.12.10
まだ花を咲かせています。
実もまだ緑色で、黒くなってきません。
ずいぶんスローペースな植物です。
タマサンゴやヒヨドリジョウゴのように目立つ赤い実でもなし。
ワルナスビのようにトゲトゲで嫌われるでもなし。
地味にひっそり、悠然と生きています。

ジンチョウゲ

1210_3jintyouge 2015.12.10
これやっぱりつぼみですね。
こういうのがいっぱいあります。

1219_8jintyouge1 12.19
本屋からの帰り。わ、つぼみがいっぱい。
1219_8jintyouge2
この株は赤紫の花ですから、その予兆が見えます。
我が家の株は白い花なので、そういう意味では目立ちません。

1210_1urokogumo 2015.12.10
朝7:20頃の雲。うろこ雲ですか。
この時、特に温暖前線が近かったという感じはないのですが。
1210_5sun
昼12:30頃になったら、これ。
どんより。
この日の夜から11日午前にかけて大荒れでした。

http://www.tenki.jp/guide/chart/past.html
天気図を引用します。
20151210_11
低気圧が近づいてきて、抜けていく。
温暖前線の全面のうろこ雲をみたのかな。
もうちょっとね、目で見る雲と天気図の対応がくっきりしていればよかったのですけど。

こういう風に低気圧が移動してくるのは実に気分が悪い。
冬なんだから、シベリア高気圧が支配的に覆ってきて、低気圧が東京の南を移動することなど許さないでくださいよ。
今年の冬は東京で雪が降りやすいパターンになりそうな予感。

ツマグロヒョウモン

1208_14tumaguro 2015.12.8
本当に大丈夫なのかよ、というタイミングで羽化。
寒いところに置いてあるのですけどね。
1209_1tumagurohyoumon 12.9
翌日見かけた個体。おそらく前日に羽化したあの個体でしょう。
いくらなんでももう終わりだろうと思っていたら
1218_11tumagurohyoumon 12.18
また羽化しました。
寒さに強いチョウです。南から北上してきたチョウなのに。

先日、菫のそばを歩いていた幼虫を妻が保護。
終齢より前の幼虫でした。いつ蛹化できるのか。すごいものだ。

マツバボタン

1208_12matubabotan 2015.12.8
薔薇みたいなショットが撮れたのでご紹介します。
ずいぶん長く咲き継いできましたが、さすがにそろそろ花の季節は終わり。
また来年ネ。

カランコエ

1208_11kalanchoe 2015.12.8
フチベニベンケイの方はつぼみはつけましたがほんの僅か。
カランコエの方は、いっぱいつぼみをつけています。
この花は、つぼみから実際に咲くまでが実にゆっくり。
そう、ゆっくりでいいよ。
急ぐべきことなんてなんにもない。

↓季節の花300のサイトから引用
http://www.hana300.com/karank.html

Kalanchoe は、中国名「加籃菜」の発音に由来するらしい。

とのことです。

イワレンゲ

1208_10iwarenge 2015.12.8
今年花を咲かせるのはこの株だけのようです。
それもそろそろおしまいに近くなりました。
そしてこの株は花を咲かせて枯れます。
果実はできないんですけどね。
ちょっとそれが寂しい。かわいい花を楽しませてくれてありがとう。

オオタバコガ幼虫とウスモンミドリカスミカメ

1208_7ootabakoga 2015.12.8
これは8日に見かけた幼虫。
1215_14ootabakoga 12.15
これは15日に見かけたもの。
なんだか色が違いますね。
ということは別個体なのでしょう。
複数いたとは認識していませんでした。
もう本当に花が終わりそう。
大丈夫かなぁ、蛹化に間に合うかなぁ。

1210_11usumonmidorikasumikame1 12.10
おなじくキバナコスモスで見かけるウスモンミドリカスミカメ。
1215_15usumonmidorikasumikame1 12.15
ちょっと陰に入っていて撮れるかな、と自信はなかったのですが撮ってみたら。
写真写りのいいやつで。擬人化したくなるような顔で写っていました。
1215_15usumonmidorikasumikame2
こんなのも撮れていました。
複眼がみごと。
被写界深度が浅くて、全体としては失敗作です。

2015年12月21日 (月)

コスモス

1208_5cosmos1 2015.12.8
コスモスですが。
1208_5cosmos2
つぼみがあるのです。葉もほとんどないのに。

12月10日の夜から11日にかけて、東京は大荒れでした。風も強かったし雨も激しかった。
12日に見たら
1212_9cosmos1 12.12
さすがに耐えきれずに、メインの茎が折れ曲がっていました。
1212_9cosmos2
でも花はしおれずに頑張っている。
散るべき時にあらざれば、散らず。

1215_13cosmos1 12.15
わ、更に開花した!
すごいですね。
1215_13cosmos2
きれいだぁ。
1215_13cosmos3
折れ曲がってはいるけれどこの茎、なんとか機能しているのでしょう。

花は儚くない。したたかに生きます。

落とし物復活編:6:アリグモ・オス

1113_19arigumom1 2015.11.13
アリグモのオスです。
体つきはアリそっくり。
1113_19arigumom2
でも、顔の前の2本の棒のようなもの、これはアリにはないなあ。
これは上顎ですが、これがこういう風に大きいのがオスの特徴。
重たくないかね。
{肩が凝りそうだ}

★ここまでで、「落とし物復活編」は終わり。
写真の選定中に、時々「使用済み」フォルダに落っことすことはあるのですけれど、今回のようにまとめて落っことして完全に失念していた、というのは珍しい。だんだん私の脳みそも「危なく」なってきたかいね。
「使用期限」が迫ってるんじゃないの?
脳の設計寿命ってあるのかなぁ。「あかつき」は設計寿命を超えて頑張ってるけどなぁ。

落とし物復活編:5:クロウリハムシ

1113_18kurourihamusi1 2015.11.13
クロウリハムシが食事の準備。
1113_18kurourihamusi2
右の方にハエがいますが、どちらも無関心。相互不干渉。
1113_18kurourihamusi3
よくわかりませんが、右の個体は時計回りに溝を掘っていると思います。
で、左の個体は、反時計回りのように思えるのですが。
きれいな円を描く、ということは知っていましたが、clockwise か counterclockwise かなんて考えたことがなかったな。
右利き左利きみたいなある種の「偏り」があるのか、それとも、その時々の状況次第でどうにもなるのか。
次のシーズン、忘れていなければ、少し注意を払ってみたいですね。

★別件:テレビ体操のアシスタントの原川さん。両腕が交差する時に右手が上だったり左手が上だったり。今の12~1月期の画像では右利きのシーンしかないですが、前の期では両方あった。あの方は右利きかな?左利きかな?

落とし物復活編:4:ミズヒキの実

1113_17mizuhiki 2015.11.13
ミズヒキの実は小さいのですが、艶があって硬い。
ちょっと私が指先で揉みすぎました、実から伸びる鉤まで壊してしまったようです。
花の時のメシベの花柱が実になっても残り、鉤となって、「ひっつき虫」になるのです。

↓参考
http://ochibisan.com/saijiki/

さて、ミズヒキは花後に実をつけますが、こちらはいやでも目立ちます。いわゆる“ひっつき虫”で、動物の体や人の衣服にくっつくのです。ナゼニが秋に野山を歩いたら、きっと体中にミズヒキのタネをつけてしまうことでしょう。あちこちに運んでふやしてあげてくださいね。

URLと「ナゼニ」でピンとくる方は、この漫画がお好きですね。

落とし物復活編:3:ミギワバエの仲間

1113_15migiwabae 2015.11.13
ミギワバエの仲間です。
よく見ると、ハエとしては中脚がずいぶん長い。
1113_15migiwabae2
水面での安定性を確保するためでしょうか。
アメンボの脚とは比べものにはなりませんが、やはりこれが適応なのでしょうね。
今年初めて知った昆虫でした。

落とし物復活編:2:マンリョウ

1113_13manryou 2015.11.13
赤くなり始めたのがこの頃。

1カ月以上経って
1217_10manryou1 12.17
今はかなり赤くなりまして、庭に何万両もあります。
1217_10manryou2
そのうち二万両ほどをお目にかけました。
{下種(ゲス)な奴は、これに1万円札でも結んで撮影しますかね。お~ヤダ。成金にはなりたくない。}

落とし物復活編:1:フチベニベンケイ

1208_4hutibenibenkei 2015.12.8
フチベニベンケイがつぼみを持ちました。
今のところこの一カ所だけです。
先っちょがぽっと赤くなってかわいい。

★ここまで書いてきて。アレ?
フチベニベンケイの写真、別のをもっと前に撮って載せようとしてたんじゃなかったっけ?
その時の、きっかけはコレ↓でした。

(経済気象台)わかっちゃいるけど(朝日新聞 2015年11月13日)
 筆者の実家の軒先には金のなる木、「成金草(なりきんそう)」が植わっている。葉は肉厚で福々しい。毎年冬になるとピンクの花をたくさん咲かせる。縁起の良い植物である。
 この成金草、首相官邸や日銀にも植わっているようだ。・・・(後略)

ヤだねぇ、成金草ですって。
成り上がって、成金になるなんてまっぴらごめんでぃ、こちとら成り下がりでケッコウでぃ。
ヘチマ、ブドウ・・・成り下がる実がいっぺぇ、成り下がりの幸せなんざ知らねぇだろう。

新芽が小さいうちに、5円玉の穴に通しておき、そのまま成長させて、5円玉が抜けない状態にし、枝にお金がなったように仕立てたものが流行しました。その姿から成金草とも呼ばれます。

失礼な話。人間の身勝手でそんな馬鹿なことやりやがって。
こういう俗な名前が嫌いで、私はフチベニベンケイ(縁紅弁慶)で通しています。
1113_16hutibenibenkei 2015.11.13
縁が紅でしょ。
というわけで、この11月13日の写真を探したのですが・・・

★私のパソコン内では、ブログ用に使えそうな写真を収納したフォルダの中に、実際これ使おうという写真を移動させるフォルダがあって、その中にまた使用済み写真を入れるフォルダがあります。
何をどう間違えたか、11月13日の一連の写真が使用済みフォルダに落っこちてしまっていたんですね。

で、フチベニベンケイのつぼみを書こうとして気づいた、あれ?以前にかわいい写真撮ったんじゃなかったっけ?
あちこち探索したところ、使用済みフォルダに落っこちた写真を発見。発掘・回収してきました。

★で、ちょっと前後するのですが、今日は一連の落とし物復活編を書きます。

2015年12月18日 (金)

ホソヒラタアブ

1208_6hosohirataabu 2015.12.8
ヒメヒラタアブばかりが目立つ年でしたが、ここにきてヒメヒラタアブ以外のヒラタアブやハナアブをちょっぴり見かけます。
秋から冬へ、最後まで頑張るのはハエ目の昆虫ですね。
たいしたものです。
卵や蛹、成虫とアブの越冬態はいろいろのようです。
増えてくれてもいいよ。いや、増えてくれた方がいいよ。
アブラムシを食べておくれ。

フキ

1208_3huki 2015.12.8
これはフキ。
キク科フキ属のフキ。「蕗の薹(フキノトウ)」はこのフキの花茎ですね。
私の趣味ではないですが、蕗を食べる時はよくあく抜きをしてください。有毒物を含んでいます。
巨大な「秋田蕗」は子どもの頃から知っていました。
おっそろしく甘い「もろこし」に、秋田蕗を傘のようにさしている絵柄が焼きゴテでついてたな。
秋田蕗の茎の砂糖漬けというのもありましたっけ。これがまたとんでもなく甘い。
胃の酸っぱくなる思い出です。

キク科ツワブキ属のツワブキというのもよく見ますね。
ツワブキの花はいかにもキク科という花です。

冬芽

1208_1husasuguri 2015.12.8
フサスグリの冬芽。
前のシーズン、フサスグリのこういう葉のない茎にハラビロカマキリの卵があったんですよね。
楽しみにしてみていたら、ある時消滅。鳥に食べられたらしい。
鳥もまあ、よく見つけるものだとは思いましたが、悔しかったな。
1208_2ityou
鉢のイチョウ。
銀杏の発芽率は高いので、播いてみてください。
ベランダ園芸でもかなりの「盆栽」ができるはず。
楽しいですよ。虫もつかないですから、虫嫌いの人でも大丈夫です。どうぞ。

キョウチクトウ

1206_11kyoutikutou1 2015.12.6
キョウチクトウの葉です。
キョウチクトウの葉をこんなに食い荒らすやつがいるんですね。
人間には有毒ですが。で、そのことを悪用しようとした人間もおりますが、つい最近。
そう、季節には、アブラムシが猛烈にたかっていることもありますね。
人間にとっての毒物を代謝する能力があるんですね。
1206_11kyoutikutou2
こんな葉も。
何があったんでしょうね。
ところどころかじられて、そこが成長できず、こんな形になりましたか。

誰がやらかしたかはもうわかりません。

キバナコスモスにて

1206_8usumonmidorikasumikame2 2015.12.6
ウスモンミドリカスミカメ。多分同じ花にいる。
もう花が終わっちゃうよ。
1206_9ootabakoga1
これまた多分前から見ているのと同一個体。
こういう姿勢を見ると、(人間的には)体を立てて立ち上がり、花にしがみついて上の方をかじっている、と見えますよね。
1206_9ootabakoga2
ところがどっこい、頭は下向きなのです。
人間はどうしても頭を上にしたい。さかさになると頭がくらくらする。
昆虫は頭が上向きか下向きかまるっきり頓着しないものが多いです。
人間の思い入れで観察せず、きちんと相手を見ましょう。

キバナコスモス

1206_8usumon 2015.12.6
低い位置で小さな花が咲いていました。
植物たちのタフネスはすごい。
ハードボイルドですよ。

1206_10gazania
ガザニアと

★先日、東京新聞の「筆洗」で面白いことを知りました。

2015年12月10日
 ・・・ハードボイルドの語源が、「固ゆで卵」なのは有名だが、なぜ、タフで非情な探偵が登場する、あの手の作品が「固ゆで卵」なのか▼答えのカギは英語の「ビート」。「やっつける」「打ち負かす」の意味だが、もう一つ別の意味がある。「生卵を攪拌(かくはん)する」。固ゆで卵は生卵みたいにはかきまぜることができない。ビートできない。だから固ゆで卵は「やっつけにくい相手」「タフなやつ」となる。一種のシャレである・・・八日亡くなった翻訳家、作家の小鷹信光さんの著作に教えられた。『マルタの鷹』『影なき男』などを翻訳。ハードボイルド作品への深い愛情と知識によってファンには神様のような存在だった。・・・「ハードボイルドとは人生」。その名言通り、打ち負かされぬ意地と生き方。七十九年かけてゆで上がった卵は相当に固かろう。

そうなんだ。

beat
c 打ち砕く,打ちつける〈against〉;砕いて粉々にする;〈卵・クリームなどを〉強くかきまぜて泡立てる〈up〉.
リーダーズ英和辞典第3版より引用

ホントだ!
固ゆでたまごは「泡立て」られないなぁ。
今度ゆで卵を食べる時には「タフな奴」と呟きながらかじりましょうかね。
物知りになったぞ。

カラスウリの蔓

1204_9karasuuri 2015.12.4
この季節になると、周囲の葉などみな落ちて、隠れていたものが目につくようになります。
これはカラスウリの蔓。
毎年のように掲載しているはずですが、何度見ても飽きません。
カラスウリは蔓を「振り回す」ように振って、何かつかまれるもの(支持体)に先端が触れると、そこへ先端部を固定します。
この時、蔓の付け根と先端部の間に「ねじれ」はありません。
さてそれから、植物体を支持体へ引き寄せなければなりませんが。
蔓にとって「縮む」という選択肢はない。
植物体は伸びるしかない。
蔓を伸ばすことによって、近づかなければならない。
そのための方策が、「コイルを巻く」ことなんですね。
でも、両端を固定されたねじれのない蔓にどうやってコイルを巻くか。
おそらく蔓の真ん中辺、という位置から、蔓の側面の偏ったある面の成長速度をあげて、それが両側に伝播していく形で両側にコイルを作る。
そうすると、巻きはじめの点の両側で左巻と右巻きのペアができるのです。
そうすると、全体としてはねじれがないのに、逆巻のコイルペアが生成して、成長によって短くなる、という目的が達成できる。

状況によって多少の違いは出るでしょうけれど、写真中の「巻の転換点」の両側の巻き数を数えてみてください。ほぼ同じ。ですからねじれは生じていないのです。

なんという巧妙な仕組み。感嘆します。
私なんぞ、電話機のコイルがねじれてしまって、時々ほぐしてやるしかないもんな。
植物は優れている。

2015年12月17日 (木)

ひっそりとしたたたずまい

朝日新聞夕刊に「各駅停話」という長期連載があります。
で、記事の内容ではないのですが、ちょっと気になる表現にぶつかっちゃった。

(各駅停話:541)東武スカイツリーライン:9 北越谷 鴨ネギ鍋、いつか献上を(2015年12月14日16時30分)
この記事の写真のキャプションに

写真・図版
ひっそりとたたずむ宮内庁「埼玉鴨場」=埼玉県越谷市大林

あのう、「たたずむ」という自動詞には主語がありますよね。
「埼玉鴨場」が「たたずんで」いるんですか?
それはちょっと違うんじゃない?普通、佇むのは「人」でしょ。
「ひっそりとした『たたずまい』の『埼玉鴨場』」じゃないんですか?

こうるさい爺さんでスミマセン。

たたず・む【佇む・彳む】自五
①しばらくその場に立っている。立ちどまる。万葉集[16]「庭に―・め」
②さまよう。ぶらつく。徘徊する。類聚名義抄「徘徊、タタスム、タチモトホル」

たたずまい【佇まい】タタズマヒ
①立っている様子。そこにあるものの様子。ありさま。源氏物語[帚木]「おほやけ・わたくしの人の―よきあしきことの」。「庭の―」「静かな―を見せる」
②人の生き方、暮し方。また、生業。たたずみ。梅暦「人間ひとさまざまの―」
広辞苑第六版より引用

ホトトギス

1206_7hototogisu1 2015.12.6
ちょっと季節外れに咲いてしまいました。
一輪だけ低い位置で「ぽっ」。
日当たりがいい場所、とかいうのではないのですけれど。
どうしたんだろう。
1206_7hototogisu2
ホトトギスの花の後ろでホウセンカの実が熟していきます。
狭い庭ですが、いろんなことが起こる場所。
放置園芸の楽しみですね。

★明日香さんの「花ぬすびと」に

二度咲き 夢咲き 狂い咲き
季節でないのに花が咲く
二度咲き 夢咲き 狂い咲き
人の心も また同じこと

こういうリフレインがありますね。
私って、自分自身はごくごく常識的な人間なのですが(と思っていますが。ホントかよ)「くるふ」という言葉に敏感に反応するたちなんです。
理性のタガをとっぱずしてしまいたい。
「日常」から「非日常」へ「一歩踏み出して」みたい。
そういう、姿、歌、俳優さん、歌手などに、強く惹かれるんです。
「埒の外」への憧れですか。

{案山子が日常を踏み外すと、雀を追い払わないで雀を飼育したりして。虫も好きです。}

フヨウ実

1206_4huyou 2015.12.6
雨でぐちょぐちょになったりしていたフヨウの実。
乾燥したところを見ると大丈夫そうですね。

1210_2huyou1 12.10
もう完全に熟しきったと思われますので採取。
花が2輪咲いて、実が2個できた。結実率が高いなぁ。
1210_2huyou2
割ってみると、実の内側は毛だらけ。
1210_2huyou3
毛だらけの種子も見えます。
1210_14huyou1
種子だけ取り出して紙の上に置いてみました。
1210_14huyou2
すごい毛だらけ。
1210_14huyou3
毛で立ってます。

一応すでに知ってはいることなのですが、自宅でじっくり眺めるのはやはり面白い。
毛で立つ種子、というのは家での観察ならでは、でした。

酔芙蓉が近所にあります。
妻は酔芙蓉の種子をもらってこよう、と考えています。
種蒔きが好きな夫婦なのです。

★ちょっと上品とは言いかねます、尾籠でスミマセン
結構毛だらけ猫灰だらけ、尻の周りはクソだらけ。
知ってます?
『男はつらいよ』の寅さんの口上で有名だそうですが、確か大橋巨泉さんがなにかのCMでやってた気もします。もじって
結構毛だらけ猫灰だらけ芙蓉の種は毛で歩く っと。

猫灰だらけって、イメージわかります?
火鉢や囲炉裏を知らないとわかりにくいでしょうね。
灰神楽というのも死語だなぁ。

25

もみじ

1205_14kaede 2015.12.5
「棚の秋」とでもいいましょうか。
40年物の実生イチョウの黄色に挟まれたカエデの紅。
秋を感じさせますが、この写真は12月5日。冬だよなぁ。

★朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」から。
素粒子(2015年12月14日16時30分)

 ・・・
 師走も半ばになって里山が色づく。いずれ紅葉と正月が一緒に来るかも知れぬ。魔境の入り口でやっとパリ協定。

ありうるなぁ。
桜の咲くのが早くなった気は以前からしていますしね。
正月に紅葉狩りですか。
こんな記事も。

梅、もう咲いた 高松、観測史上2番目(2015年12月15日05時00分)
 高松市の特別名勝・栗林公園で14日、気象台の標本木の梅が全国で最も早く開花した。平年より37日、昨年より49日早い。気象庁によると、1997年12月13日の千葉県館山市での開花に次ぎ、観測史上2番目に早い記録という。
 高松地方気象台によると、11月以降に気温が高かったことが、開花が早まった原因という。高松市の14日の気温は最高、最低ともに平年より4度ほど高かった。

「梅は咲いたか桜はまだかいな」
年内にもう「探梅」ということになるのかな。

やっぱりなんだか「変」という気分はぬぐえませんね。

ナナホシテントウ

1205_13nanahositentou1 2015.12.5
やけに赤(紅)いという気もするんですけど。
1205_13nanahositentou2
もうちょっとオレンジっぽいのをよく見ます。
まあ、黄色っぽい個体もいますし、いいですけどね。
これも成虫で越冬のはず。
なかなか静まり切れないのかな。
ゆっくり越冬してほしいな。

ツマグロオオヨコバイ

1205_12tumaguroooyokobai 2015.12.5
デュランタの葉にいました。
翅に物理的な損傷は見えませんが、翅の表面が白っぽくなってきていますね。
おそらくある種の老化現象でしょう。
透明感があるということは、水分なり油分なりがあるということ。
白濁して見えるということは、おそらくそういう成分が抜けてしまったということ。
だろうと考えます。
暖かい冬の始まりで、中途半端な状況に追い込まれているような気もします。

コシロカネグモか

1205_11kosiroganegumo1 2015.12.5
これはビヨウヤナギの葉で。
一瞬ギンメッキゴミグモか、と思ったのですが、違いますね。
1205_11kosiroganegumo2
横から。
コシロカネグモかなぁ。
私には同定しきれません、信用しないでください。

ホオズキカメムシの卵のようですが

1205_10hoozukikamemusi 2015.12.5
タイトル通り、ホオズキカメムシの卵のようですが。
記憶があいまいで、この「葉」が何だったか思い出せません。(昆虫写真としてはあるまじきことですが。)
ただ、ホオズキカメムシが大好きなナス科やヒルガオ科の草の葉ではないですね。
以前の記憶だと、もっと赤味を帯びていたように思います。
でも卵の形はどうみてもホオズキカメムシです。
さらに、ホオズキカメムシって、成虫越冬のはずなんだけどな。
どうなってしまうんでしょうね。

2015年12月16日 (水)

ポスター

http://ebara-shichifuku.com/

2015/12/08 12月1日~31日までの期間、東京急行電鉄全駅の改札口付近にある「東急線お知らせボード」に、荏原七福神めぐりポスターが掲載されております。

↑このポスターを見ました。土曜日、本屋散歩に出かけた時、「東急線お知らせボード」に気づきまして。
1205_7sitihukujin 2015.12.5
上がOld七福神、したがNew七福神。
アニメっぽくなりました。
元は女神は弁財天(弁天様)だけでしたが、「新」には女神が3神いらっしゃるようで。
寿老人なんかは「老人」のはずですが、みんな若いです。
なんだかよくわかりませんが、リンク先に大きな画像があります。
案山子老人にはちょっと乗り切れないものがありますね。
東京の品川区あたりです。時間と体力がある方は七福神めぐりも楽しいことでしょう。どうぞ。

蛇足
「アニメ風」って書いて、気分が吹っ飛んで、余計なことを書きます。

「アニメ見な」をローマ字で書きますと
anime mina
右から読んでみてください。

Madam I’m Adam
って有名ですが。
私が見つけたアルファベット回文
top level pot {何がトップレベルなんだよぉ}
strap parts
  {紐の部品ってなにさ}
とか。

カエデ

1205_5kaede 2015.12.5
おのれの脚の長さ再確認しに出たついで。
見上げれば青空にカエデ。
架線が入るのはもうしょうがない。あきらめます。
1205_6moon23
空には、23日の月
これから画面右下へ向かって沈んでいきます。
「弦が下」で下弦の月かな。

か‐げん【下弦】
満月から次の新月に至る間の半月。日の出時に南中し、月の左半分が輝く。太陰暦で毎月22~23日頃に当たる。弦を下にして月の入となる。しもつゆみはり。上弦
広辞苑第六版より引用

「半月」は12月3日でした。その2日後ですね。
「下」旬の半月でもいいですよ。
理科年表を見ましたら12月5日のところに
EA
とあります。注を見ると
E赤道通過
A最遠
とありました。
軌道が傾いてますからね、そのことと。
真円ではなく楕円軌道ですから、その最も遠い位置、という注でした。
上の写真の月、遠いんだなぁ。

1208_9kaede1 12.8
黄色い葉、赤い葉、枯れた葉、熟した実、来春に備える冬芽。
盛りだくさんな写真になりました。
ある種の「枯野見」ですね。

写真はある時点での景色を切り取ったものですが、そこに時間の流れを写せることがあります。時の流れを読み取ることができる写真がありえるのです。
そういうのって、楽しいですね。
1208_9kaede2
上を見ると、まだ緑で頑張っている大型の葉もあります。

1212_7kaede1 12.12
12月11日。東京は大荒れの天気。雨も風も激しく強いし、季節外れの24.1℃という最高気温。
ちょとなあ、異常ですね。
その風雨のせいで、門のところのカエデはほとんど黄色い葉を失いました。
1212_7kaede2
木のてっぺん付近にちょっと残った紅葉。
緑の葉も残りました。
でもスカスカになりました。

脚長夫婦

1205_4kage1w 2015.12.5
妻が笑って言う「私って脚が長いのよ」
どれどれ。
おぉお、驚異的に長いな。
さっそく私も外に出て
1205_4kage2
真似をしてみました。
肉眼で見るより、写真に撮った方が長く見えます。広角だからでしょう。

夫婦そろって脚長です。
これ、朝8時半前の写真です。
よく夕方に影が伸びる、というのをやりますが。これは朝。
陽射しが低いんですね。

朝に車を走らせることもありました、かつて。
信号が見えないんですよね。
信号が前から照らされても、後ろから照らされても。
そして、古いタイプの電球型の信号は本当にわからなくなる。
LEDの信号はまだ見やすい。
信号が見えないと走り出すタイミングがまるっきりつかめなくてすごくコワイ。
で、冬は車を走らせる経路を変えて、見づらくなる信号を避けたりもしましたっけ。
思い出話。

にゃんこ

1205_1chako1 2015.12.5
ベランダから。
チャコちゃんが道路で日向ぼっこ。門のところのカエデの向こう側。
紅葉と茶色のチャコちゃんの色がマッチしてるなぁ。
1205_1chako2
芸術的でしょ。
色のマッチングといい、ボケ味といい。
{撮影者もぼけてない?(陰の声)}
1205_1chako3
ちょうど同じ時に妻は道路に出ていたんですね。
これは妻目線。
成長中のみいと、年齢を重ねたチャコ。

1206_neko 12.6
並んで食事。
みいはむしゃむしゃ食う。チャコちゃんは少しずつ時間をかけてゆっくり食う。
年齢というものですね。

猫って、目の前で同じ餌を両方に入れてやっているのに。
「隣のご飯はおいしそう」って思うようですね。人間とおんなじだ。
以前にいたチビとランタも、隣のがおいしそう、とやってましたっけ。
面白いものです。

タカノツメ

1204_14takanotume 2015.12.4
もうそろそろ収穫しようかな。

自家製のラッキョウ漬けにはタカノツメが放り込んであります。
うどんなどにかけるトウガラシは「一味唐辛子」が好み。
七味は、いろいろ「香り」がついているので、嫌い。
そのものの味、が好きな性質です。
ショウガの砂糖漬けのピリ辛は好きですが、ショウガを匂い消しに使うのは断固、嫌い。

偏屈爺さんの趣味にあった辛さであってほしいですね。
(から)すぎて辛(つら)い、になったかなぁ。

実生カエデ

1204_5kaede1 2015.12.4
実生のカエデ。真っ赤。
背景のスダレは、みいと名付けた子猫が破壊してくれる目隠し用のすだれ。
1204_5kaede2
黄葉・紅葉きれいでしょ。
京都のどこかのお寺で芽生えていたのを妻が摘んでティシュに包んで持ち帰ってきたもの。
生まれは京都、育ちは東京都。

1206_6kaede 12.6
強烈な色彩をお楽しみください。
はるか遠くの京都の眺めを楽しんでおります。
「借景」とはいえませんが。

シコンノボタン

1204_3sikonnobotan 2015.12.4
花期は夏から11月位と普通いますが。
我が家のこの木の成熟もあるでしょうけれど、今年はずっと花をつけています。

1210_13sikonnobotan 12.10
12月上旬も。

1212_5sikonnobotan 12.12
中旬に入ってもまだつぼみがいっぱいあります。

11月は「異様に」暖かかったし、12月も平年より気温は高いし雨が多くて。
今年の冬は{古い意味で}「ヤバイ」ですよ。雪が降るんじゃない?
私はもう雪はダメ。
普通に寒い、関東では雪の少ない冬、になってくださいますように。

2015年12月15日 (火)

カタバミ

1204_1katabami 2015.12.4
朝、雨戸を開けてそばのプランターを見たら、カタバミの実。
鮮明ではありませんが、実の中に縦に種子が並んでいて、上の方の種子が飛びだして下の種子が残っている状態が透けて見えます。
1204_15katabami
夕方近く、また見たら。
光の関係で中の種子がかなりよく見えました。
乾燥具合の加減か何かで、上から順に飛び出すのかもしれません。
つまんだりすると一挙に弾けますが。

★写真のストックが少なくなってきましたよ~。
写真がなくなったらどうしよう。
冬眠するっきゃないかな。

アカホシテントウ

1201_7akahositentou 2015.12.1
アカホシテントウを見かけました。
虫ナビによりますと
http://mushinavi.com/navi-insect/data-tento_akabosi.htm

クヌギやクリ,ウメなどに付くタマカタカイガラムシ(Eulecanium kunoense)を捕食する益虫である。

我が家にはこういう木はないなぁ。この間ヒサカキにルビーロウカイガラムシを見つけたけど。

桜坂の下の東光院というお寺の梅の木で、このテントウの蛹の脱け殻を見たことがあります↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-6165.html
2014年1月 8日 (水)「新春のお散歩:3 アカホシテントウ」
梅はよく見る木ですから、注意して観察してみてください。
見つかるかもしれません。ちょっとグロテスクな感じがしますが、カイガラムシを食べてくれるんですから毛嫌いしないように。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/akahositentou.html
幼虫図鑑のアカホシテントウの項です。ご覧ください。

オジギソウ頑張る

1201_5ojigisou1 2015.12.1
ユキノシタなどが生える一画。
実は熟したのに、葉が緑。
1201_5ojigisou2
どういう風に終わるのか、先が見えないままに時が進んでいきます。
どうしたんだろう?

池の水面で

1201_4suimen0 2015.12.1
ミギワバエはもういなくなった、と思っていたら、水面に昆虫が見えましたので撮影。
左下はミギワバエでいいでしょう。
1201_4suimen2
これです。
明らかにハエですね。
問題は最初の写真の右上の昆虫。
1201_4suimen1
これ。
これはハエじゃないなあ。
でもアメンボの仲間とも見えないんだけど。
ガガンボにしては小さすぎるし、ユスリカの仲間?いやあわかりません。

1204_2yusurika 12.4
これシコンノボタンの葉で見かけたユスリカの仲間です。
似てますか?

またわからないものを見てしまいました。
困惑。

ヒイラギ・柿

1201_1hiiragi 2015.12.1
妻が撮ってきてくれました。
ヒイラギです。
季節の花300のサイトによりますと

・木犀(もくせい)科。
・学名
  Osmanthus heterophyllus
   Osmanthus : モクセイ属
   heterophyllus : 種々の葉のある

 Osmanthus(オスマンサス)は、
 ギリシャ語の 「osme(香り)+ anthos(花)」が語源。

香りのよい花ですよね。それが学名に入っているようです。
化学の方の元素で、オスミウムという元素がありますが、あれはこの元素の酸化物が独特の「におい」を発するということからの命名です。

1201_2kaki
こちらは柿。
これはおそらく渋柿。
しばらくしたらみんな切り落されていたそうです。
私共に下されば、渋抜きをして食べますのにね。
渋いタンニンを不溶化すればいいのです。すると甘味が残るわけです。
私、完全に熟しきった柿を「吸うように食べる」のが大好きです。

虹が出た

1130_2niji1 2015.11.30
スイレンの鉢に殺虫剤を入れるために、フナを保護しました。
このフナおそらく卵か何かでついてきたんでしょう。
昔、息子が飼った「巨大な」ライギョ用の、でかい水槽を引っ張り出して、本棚の一番下の段にセットしてフナを飼っています。この場所にこの水槽が復活するのは何年ぶりかな。
でかい水槽でして、はみ出すんですね。
そのはみ出した部分に、冬の低い陽射しが当たって、プリズムになり、分光されました。
「収斂火災」にはなりませんからご安心を。
しっかしまあ、美しい。
これは空にかかる虹と違って、床のこの部分が、分光された純粋な光で照らされた色です。
1130_2niji2
コンデジを光の中にいれて「純粋な色」を撮れないか試してみました。
1130_2niji3
コンデジ側はRGBで受けてますから、純粋とは言い難いかもしれませんが、きれいなものです。
1130_2niji4
昔々、中学校の理科教師になりたての頃、三角柱のプリズムを使って教室の壁面に七色のスペクトルを映し、そこに目を細めて顔を入れ「純粋な色」を見てごらん、という体験をさせたことを思い出します。
普通に見ているのは「物体色」といいます。
眼に入る光という意味では同じですが、太陽を光源とする「光源色」を体験するのもいいかな、と。
光が強いですから、長時間、目を見開いて「見つめないで」ください。
目を細めて、瞼の隙間からちょっとみるだけ。
美しいものですよ。

1201_10niji 12.1
床に白い紙を置いて撮影。
思うように肉眼で見る感じを再現できませんでした。

アシブトハナアブ

1129_7asibutohanaabu 2015.11.29
直感的に「アシブトハナアブ」

1201_6asibutohanaabu 12.1
これも直感的にはアシブトハナアブ。後脚も太いしなぁ。

ところが、パソコン画面上で並べてみると、微妙に違ちがいますね。
「微妙」でもないか、結構違うか。
混乱しています。シマハナアブとかナミハナアブの可能性もあるのかな?
信用しないでください。

アオクサカメムシ

1129_5aokusakamemusi1 2015.11.29
アオクサカメムシですが、ついこの間も見たよなぁ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-b05f.html
2015年11月25日 (水)「アオクサカメムシ」
↑ここで掲載した写真は11月5日撮影でした。
個体識別はできないのですけれど。同じ個体かも。
やあ、また会ったね、なのでしょう。
1129_5aokusakamemusi2
前回は手乗りになってもらいましたが、今回はひたすら接近。
前回同様、単眼が目立ちます。
1129_5aokusakamemusi3
こんな曲芸的な状況でした。
汁を吸える植物も減っちゃったね。

1204_11aokusakamemusi112.4
枯れた茎の間に鮮やかな緑色。
ん?葉じゃないし、と覗き込んだらアオクサカメムシ。
1204_11aokusakamemusi2
また会ったね。
このまま冬眠に入るのでしょう。達者でな。

ツマグロキンバエ+

1129_4tumagurokinbae 2015.11.29
今年はこのハエを「たくさん見た」というほどではない。
いつもの季節に、ある程度、見ました。
もうほとんど花がないし、もうシーズンも終わりでしょう。

この日ツマグロヒョウモンが羽化しました。
充分に時間も経って飛びたくなったツマグロヒョウモンを玄関前で放して。
ふっと気が抜けたような瞬間がありまして。
さぁ、家へ入ろうと立ち上がり
1129_9hae
ドアを開けようとしたら、脇の壁面に何かいる。
ちゃんと見たら、ハエ。

なんだハエか。
ハエで悪かったね、チョウなら撮るけど、ハエは無視かい。
あ、ゴメン。

{独りで突っ込んで遊んでいたら}
後ろで妻が笑う。
で、記念写真を一枚。
ハエの種類はわかりません。チョウの旅立ちを一緒に見送ったハエです。

2015年12月14日 (月)

ランタナ

1129_2lantana 2015.11.29
これはもうほぼ確実に今年最後の花でしょう。
たくさんのチョウやガがお世話になりました。
飼育にはそれぞれのチョウの幼虫の食草が必要ですが、花に飛来するチョウを楽しむのであれば、このランタナなどは最適。
いろんなチョウがやってきて美しい姿を見せてくれますよ。お勧めします。

ヒラタアブ2種

1128_14hosohirataabu 2015.11.28
ホソヒラタアブ。
今年はヒメヒラタアブばかり見かけました。
ホソヒラタアブは少なくって。ヒメヒラタアブが姿を消した今、ホソヒラタアブ登場。
背中に陽射しを受けている姿がやっと撮れました。
敏感でね、撮影に気付いて飛び去りました。

1129_3kurohirataabu 11.29
クロヒラタアブ。
翅を畳んでいるので落ち着いて撮影に応じてくれるかと思いきや。
これまたすぐに飛び去ってしまった。

もうちょっとポーズでも取ってくれればいいのにね。
身づくろいをするとか。ふわっとホバリングして同じ場所に着地するとか。
意地悪だなぁ。

コギク

1128_11kogiku 2015.11.28
小さな菊が低い位置で咲く。
これまた私には難物の被写体。
右のつぼみの白いポチポチなんだろな。

ゴミムシの仲間かな?

1128_10gomimusika 2015.11.28
路面をかなりのスピードで歩いていました。
左手を道路について、行く手を遮り、その間に右手で撮影しようとするのですが。
手にぶつかるとすぐ方向を変えて走る。
私は腰が不安定ですからそうそう長い時間追いかけられない。
対象が黒いのでうまく写ってないだろう、という思いもあって頑張ったんですけど。
こんな写真が2枚くらい。

で、なんなんだ?
甲虫はわかりません。
ゴミムシの仲間かなとか思うけど、知識不足。
どなたかご存知ないでしょうか?
乞御教示。

もみじ

1128_8kaede 2015.11.28
頑強に緑を維持するカエデの枝。
一本の木で、黄葉・紅葉と同居しているのがいつも不思議。

1129_1kaede 11.29
こちらは鉢の実生カエデ。
ちょっと鮮やかさに欠けるのですが、紅葉が進んでいます。
両側には、実生のイチョウの鉢があり、これまた色合いが違う。
「多様」な姿が楽しい。

ツマグロオオヨコバイ

1128_7tumaguroooyokobai 2015.11.28
もうあまり活動はできずにいると思います。
同じような場所で見かけますから。
最後の姿かなと思っては撮影を繰り返しています。

生きる力がある限りは生きる。
ヒトも亦同じ。
生に執着するも「苦」、死に執着するもまた「苦」です。

クリスマス

1128_5christmas 2015.11.28
いえね。なんかこう、違和感があるんだよなぁ。
ひねくれ爺さんですから、「WARNIG CHRISTMAS」じゃないのか。
お財布に「クリスマス警報」が出ているのかな、とか。
財布が寒くなって風邪ひかないようにね、とか。
おそらく「ハート・ウォーミング」のようなところから、「心温まるクリスマス」のつもりなんでしょうけれど。
「warm」 は動詞と形容詞とありますので「Warm Christmas」で「暖かいクリスマス」になるはず。
「warming」は名詞ですよね。

warming
►n 暖めること,暖まること,加温;温暖化;《国や人の関係の》友好化;《俗》 むち打ち,殴打
・get a (good) warming (したたか)なぐられる.
リーダーズ英和辞典第3版より引用

俗語のところに変な意味がありましたね。これは知りませんでしたけど。
「warming」と「Christmas」の2つの名詞を並べることにはどうも違和感があります。「ヘン」
I am warming Christmas. (私はクリスマスを暖めています。ん?なにそれ?)

アオムシ

1128_3aomusi 2015.11.28
ツマグロヒョウモンの幼虫に関する投書の話のところで登場させましたが、あのアオムシです。
プランターのコマツナにいました。もちろんモンシロチョウの幼虫です。
餌の葉が残り少ないのですが、何とかなると思います。
11月の末にこんな幼虫がいるということは、この時期まで成虫が繁殖活動をしていたということですね。
今年の11月は異様にあたたかかったせいもあるでしょうけれど、ずいぶん遅くまで活動するものですね。

ホシホウジャク

1127_11hosihoujaku1 2015.11.27
デュランタにホシホウジャクが来ていました。
コンデジしか手元になくて。
フラッシュは自動にしておいたら発光しまして、複眼から反射光が戻ってきています。
1127_11hosihoujaku2
結構よく写ってますね。
コンデジは画像処理に時間がかかって、連続的にシャッターが切れません。
でも、とにかく、撮れる限り撮ろうと、がんばりました。
1127_11hosihoujaku3_2
口を伸ばして体は空中に停止、というのがはっきり。
これは嬉しい写真になりました。
1127_11hosihoujaku4_2
口を巻き取っているのか、伸ばしているのか、どちらなのかはわかりません。
面白いショットです。どっちかな。

2015年12月11日 (金)

アリッサム

1127_9alyssum1 2015.11.27
ふと気づいたら。アリッサムに実がなってました。
そうだよな、アブラナ科だもんな。
1127_9alyssum2
実の形は違うけど、雰囲気がぺんぺん草に似てるなぁ。
妻に、これぺんぺん草に似てないか?と訊いたら
あらホントそっくりよ
と返事をもらいました。
ぺんぺん草=ナズナです。念の為。

気温が高い

★昨日読んだニュース。朝日新聞デジタルの地方版。

沖縄)ハブ、気温高く活動長期化 那覇署が呼び掛け(2015年12月10日03時00分)
 那覇署管内で、年末になってもハブに関する110番通報が寄せられ、注意を呼び掛けている。11月は12件と昨年同期比より7件多く、今月も8日までに1件あった。同署は「本来、冬場はハブの活動が鈍るが、まだまだ注意してほしい」としている。
 通常、ハブが活発に活動するのは梅雨時期の5~6月。だがことしは11月に入っても気温が下がらず、活動が長期化していると同署ではみている。
 先月22日には那覇市の天久の住宅や楚辺の路上にハブが相次いで出没し、駆け付けた警察官が捕獲。同市真地では「民家の押し入れにハブがいた」という通報もあった。
 同署は「12月もハブの活動は続いている」とした上で(1)ハブの餌となるネズミなどが来ないよう、残飯ごみの片付けの徹底(2)定期的な草刈り(3)岩垣などの隙間を埋める―と対策を呼び掛けた。(沖縄タイムス)

そうか、やっぱりなぁ。
冬眠に入れないんだ。
ハブだって辛いよな。
冬は寒いのがよい、のです。

気象予報士さんが「今年は暖冬になりそうです」と言ったら、アナウンサーが「楽ですね、ほっとします」などと受けていた。
基礎知識がちょっと不足。
農業にも影響が出るかもしれない。
動物たちの越冬に影響が出るかもしれない。
本来、もう消費エネルギーを低下させていなければならないときに、暖かいために活動を続け、寒くなった時にはエネルギー不足で寒さに耐えられなかった、などということだってありうる。
東京の場合、暖冬の時は「南岸低気圧」が走りやすく、大雪の傾向がある。
いろいろあるんですよ。

暖かいのがいい、寒いのはいやだ。
晴れがいい、雨は嫌だ。
そういう即物的な反応はやめた方がいいですね。

地球というシステム、生態系というシステムを全体として見るという視点を、頭の隅っこに入れておきたいですね。

ベニシジミ

1127_7benisijimi 2015.11.27
タチアオイの葉にベニシジミがいました。
越冬は幼虫で、のはず。
前の記事でも触れましたが、今年の11月は平年より気温が高い。
だから成虫での生存期間も長くなるかもしれませんが、如何せん花がなくなってきた。
そういう意味で、寒いね。

越冬中の昆虫のために、冬の下草や枯れ草をあまりきれいに片づけないでください!お願いします。

ギンメッキゴミグモ

1127_6ginmekkigomigumo 2015.11.27
思ったようには撮れていませんが。
網が輝いていました。
霧吹きで細かい水滴を吹きかけると、クモの巣が可視化できる、と聞いたことがありますが。
それほど熱心なわけでもないし、晴天なのに突然「雨降り」にするのも気が引けます。

11月は暖かかったので、虫たちが冬眠のタイミングを失していないかと、気にかかります。

オオタバコガ幼虫

1126_7ootabakoga1 2015.11.26
オオタバコガの幼虫、ガンバル。
これも食べながらウンチをしています。
1126_7ootabakoga2
むしゃむしゃと花弁を食べています。
もう花の季節が終わっちゃうよ。急がなくっちゃね。
宙に浮いた腹脚がなんだかかわいい。
1126_7ootabakoga3
拡大しなくてもいいのに。

1127_8ootabakoga1 11.27
花が下向きでしたので、そっと手を添えて。
1127_8ootabakoga2
頭部と胸部の境のところ、「首」みたいな部分が白くなっているんですね。
前の写真ももちろんそうなんですけど、今まで気づかなかった。
見えていても、気づかないものです。
蛹化まであとどのくらいかかるんでしょうね。

コスモス

1126_6cosmos1 2015.11.26
そろそろ最後の花の時期かなぁ、とも思うのですが。
1126_6cosmos2
これはつぼみのようですし。
まだ咲く、と主張しているのでしょう。
葉がほとんどなくなってきましたから、養分も少なくなっているでしょうが、行けるところまで行く。

ビワの花

1126_5biwa 2015.11.26
ビワの花が咲いていることに気付きました。
私が気づくのは、木の外側で、自分の眼と同じか高いところの花。
妻にビワが咲いているよ、と教えたら。

1128_1biwa1 11.28
妻は木の「中」、枝の下へ潜っていってしゃがんで下の方の花を撮ってくる。
1128_1biwa2
花を拾ってきてくれた花。
1128_1biwa3
オシベの輪が二重になっているような感じ。その真ん中にメシベが見えています。
葯は開ききっていないようですね。
1128_1biwa4
なんとかメシベの柱頭が見えました。{花を壊さざるを得ませんでしたが}
1128_1biwa5
周りのオシベをほとんど取り払って撮影したということがわかります。
1128_1biwa6
この花では、オシベがメシベの方に曲がって、開いた葯を柱頭にくっつけているように思われます。
積極的な自家受粉ではないでしょうか。

ビワの開花期、「今」はほとんど虫のいない時期ですから、虫媒は難しいと思うのです。
虫がいればその虫が花粉を運ぶことを拒むということもないでしょうけれど。
鳥媒は可能かもしれませんが、よくわからない。

写真に写った姿からは、積極的な自家受粉のように思われました。

キイロガガンボ

1126_4kiirogaganbo1 2015.11.26
背景の赤い枝でお分かりの通り、カエデにいました。
とにかく脚が長いので、脚まで含めた全体の姿をお目にかけようとすると、虫の体が小さくなってしまう。
1126_4kiirogaganbo2
胸のあたりまでトリミング。
ハエ目昆虫ですので翅は1対2枚です。
平均棍があるのですけれど、この写真ではちょっと不鮮明。
ご存知の方には見える、という写り方で、スミマセン。
刺さないです。こんなでかい「蚊」がいて、刺して吸血するなどということになったら、そりゃ「恐怖」ですが。

河川生態ナレッジデータベースというサイトです↓
http://kasenseitai.nilim.go.jp/index.php/%E3%82%AC%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%9C%E9%A1%9E
ガガンボ類

食性:孵化するとすぐに幼虫は水生植物の根や茎の下部を貪欲に食べ始める。エゾホソガガンボは畑や草むら、牧場など比較的乾いた土の中に済み、腐った植物を食べている。成虫は筒状の口器で水や花の蜜を吸い、人を刺すことはない。

ということです。
捕まえると、必ずといっていいほど脚が取れたり翅が取れたりしてしまいますので、よほど不快で排除したいというのでない限り、眺めているだけにした方がいいです。{カマドウマも捕まえると脚が取れてかわいそうですよね}

1125_2kiku1 2015.11.25
キク科の花であることは絶対に間違いないのですが。
品種名はわかりません。
1125_2kiku2
この姿が印象的です。

まあ、キク科の花はいっぱいだ。
園芸家ではないもので、名前はわかりませんが、名がわからなくても、美しいものは美しい。
{負け惜しみ言ってらぁ。}

ギンネム

妻の散歩
1125_1ginnemu1 2015.11.25
葉がオジギソウというか、ネムノキ。
真っ白な毛。オジギソウ的だな。
なんだろう?と。
1125_1ginnemu2
ふさふさ。
1125_1ginnemu3
白い毛の生え方はこんな具合。
1125_1ginnemu4
この子房の部分が熟すと、最初の写真に写っている「粒々」になるんでしょうね。

調べてみたらギンネムのようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%A0

ギンネム Leucaena leucocephala.jpg
ギンネムまたはギンゴウカン(銀合歓、Leucaena leucocephala)はマメ科ネムノキ亜科[1]の落葉低木。和名はネムノキに似て、白い花を咲かす様子を雅語的に表現したところから。
・・・
野生化したもの以外に、園芸樹木として観賞用に栽培されているものもある。園芸品種は野生化している品種に比較して花がずっと大きい。野生化した本種を指す場合ギンネムの名で呼ばれ、園芸樹木としての本種はギンゴウカンの名で呼ばれるようである。
・・・
世界の侵略的外来種ワースト100リストの1種に数えられているほか、外来生物法によって要注意外来生物に指定されている[4]。

https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80130.html
侵入生物データベース

ギンネム, ギンゴウカン
・・・
在来種との競合やアレロパシー作用,土壌窒素の蓄積
影響を受ける生物:在来植物
・・・

アレロパシーがあるんですね。
かつてセイタカアワダチソウが増えた時によく聞いたものです。
他の植物の生育を抑えるような物質を出して独占的に増えるというような意味で。
アレロパシーは、英語ですと「Allelopathy」。
「アレロ」は「他」とか「異」という感じかな。
アレルギーの「アレル」と同じ語源です。
アレルギーは、自分のものではない「他者」の蛋白質を排除しようとする働きですね。
それに「パシー」。交感神経の話をしました時に、「交感神経は sympathetic nerve」であるといいました。
この方式でアレロパシーを訳すと「他感作用」となります。
セイタカアワダチソウは、アレロパシー物質に自分自身が影響を受けてしまった、という話もあったように思います。

妻が見てきたものはおそらく園芸品種でしょう。
初めて見て、きれいだなぁ、と喜んだら、侵入生物ですって。
ちょっと悩むなぁ。

2015年12月10日 (木)

チロリアンランプ

1124_10tyroleanlamp 2015.11.24
根元側から先端方向へ咲き進んでいく、というよくある咲き方です。
とはいえ、この独特な花がこういう風に並ぶと、なんか、すてきだな。
鈴が並んでいるような。
今年はこの花の咲き方の特性がかなりわかってきましたので、これからは安定的に咲かせられるんじゃないかな。
かわいくって、佳い花ですよ。

ナナホシテントウ

1124_8nanahosi1 2015.11.24
ちょっと翅を畳み損ねていますが、別に傷んでいるとかいうことではなさそうでした。
揺さぶるようにすると、収まるはず。
1124_8nanahosi2
ね。
色が濃いですね。
成虫で越冬です。日溜りの落ち葉の積み重なった下などに潜り込むはず。
我が家ではあまり落ち葉を片付けませんから、安心してゆっくり越冬してください。

ワカバグモ

1124_5wakabagumo1 2015.11.24
12月8日に掲載したワカバグモと、多分同一個体でしょう。
あれは11月19日の写真。
これはその5日後、場所もほぼ同じですから。
1124_5wakabagumo2
なんか、見上げられてしまった。何かようですか?いえ別に。美しいクモさんなものだから、つい。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-76ff.html
2015年12月 8日 (火)「ワカバグモ」
ここでの写真は、11月19日のものです。

ツマグロヒョウモン:2

1124_2tumaguro3 2015.11.24
ツマグロヒョウモンの顔。
瞳があるように見えるので、表情を感じますね。
前脚を畳んでいるので、脚が2対4本しか見えません。
歩く、ということをあまりせず、つかまるためだけなら6本なくてもいいのでしょう。

1129_8tumaguro3 11.29
見おろされてしまった。
風格があります。

ちょっと「ん?」なショットをお目にかけますね。
1202_2tumaguro3 12.2
これは妻のカメラからコピーした写真。ボウガシにとまったツマグロヒョウモンを撮影したものです。
1202_2tumaguro4
妻が上の写真を撮っている時に、私は後ろから妻のカメラを撮ったんです。
で、ツマグロヒョウモンの「写真の写真」が撮れました。
「いいふうふ」だなぁ。ウン。
こういう「入れ子構造」ってワタシ好きなんですよ。
私をまた誰かが後ろから撮っていたりしてね。
これってなんとなく「無限」を予感させますよね。

昔、ビデオカメラの出力をテレビに入力した状態で、テレビを撮影すると、合わせ鏡のよになって、「無限」が見えると、喜んだものでしたっけ。

ツマグロヒョウモン:1

★こんな投稿がありました。

(ひととき)毛虫様、ごめんね(朝日新聞デジタル 2015年11月25日05時00分)
 秋晴れの午後、花を植え替えようとベランダに出てみると、黒くてオレンジの斑点がある毛虫が鉢にたくさんいた。毛虫に食われた葉っぱが心細そうに私を見ている。
 花は私の大好きな濃い紫色の、丈が長めの凜としたスミレだ。毛虫に食われてたまるものかと割り箸で退治した。新しい鉢に土を入れようと重い袋を持ち上げた時、腰に激痛が。ぎっくり腰だ。・・・
 次の朝・・・。ベランダに出るとまだいるいる。・・・。毛虫、スミレと調べるとツマグロヒョウモン。そうだったのか。あのきれいなチョウがスミレに卵を産み付けたのか。さらに次の日、そのチョウはベランダの周りを飛び回り、私の子はどうしたの、と家の中まで来た。もう箸でつまんだりしないから、ごめんね。そのままにした。
 今日、花を見にいくと、わがもの顔の毛虫たちがおいしそうに葉っぱを食べていた。早くさなぎになっておくれ。祟(たた)りという字は崇(あが)めるという字に似ている。これからは毛虫様と言おうか。腰痛はごめんだ。

世田谷区の64歳の主婦の方でいらっしゃいます。
これを読んだワタシ、わぁと大声。何よ、と妻。かいつまんで朗読。
「黒くてオレンジの斑点がある毛虫が」「スミレだ」
あら、ツマちゃんじゃない。
「毛虫に食われてたまるものかと割り箸で退治した」
あらあ、ザンネン。
「私の子はどうしたの、と家の中まで来た。もう箸でつまんだりしないから、ごめんね。」
すごいわね。でもよかったわ。
二人で笑いました。

1207_1tumaguro1 2015.12.7
これです、問題の「毛虫」は。
「毛」というよりは「トゲトゲ」ですね。
なんだか刺さって痛そう。でもこれ、刺さりません。毒もないし。
1206_2tumaguro1 12.6
飼育ケースの蓋ごしに。
毛虫といえなくもないか。
なんにせよ、派手派手しい、お騒がせな幼虫ではあります。
初めてだとビックリしますよね、この姿。
1206_3monsiro 12.6
こちらは、モンシロチョウの幼虫。いわゆるアオムシですね。
イモムシ・タイプ。これは結構知られていると思いますが。
こんな季節にプランターのコマツナに出現しまして、飼育中です。
これならそう大騒ぎにならなかったろうなぁ。

1207_1tumaguro2 12.7
ツマグロヒョウモンの蛹です。
投稿で「早くさなぎになっておくれ」と書いておられますが、こういうぶら下がり型の蛹になることをご存知かなぁ。
蛹になる前にかなり長い距離を歩き回りますから、蓋がないとどこかへ行ってしまって、とんでもないところ、例えば天井で蛹になってぶら下がるかもしれない。
ご存知かなぁ。ちょっと心配。
写真でもわかるように「光る蛹」です。
自発的に発光するのではなく、受動的に光を受けて輝きます。
私共は美しい蛹だと思いますが、初めてだと不気味に感じたりしないだろうか、これまたちょっと心配。

1206_12tumaguro1 12.6
これがメスの成虫。
前翅の「褄(つま)」が「黒」い。
羽化直後に翅を展開した後で、余った体液を排出します、蛹便といいますが。
これが「赤い」のです。
血を流したんじゃないかと心配なさりそうで、ちょっと心配。
1205_8tumaguro1 12.5
こちらはオスの成虫。
黄金のチョウですね。

無事、蛹化、羽化までたどりつけますますように。お祈り申し上げます。

破壊者

1123_2mii 2015.11.23
夏の日除け用のすだれを破壊するのが楽しくて仕方がない。
ひたすら遊んでいます。
木のてっぺんまで登って行って、降りられなくって騒いだり。
遊ぶって、楽しいね。
もうちょっとすると、大人猫の「世の中のことはすべて知っている」みたいな顔になるのかな。

アオスジアゲハ

1122_16aosuji 2015.11.22
アオスジアゲハの前蛹です。
終齢幼虫が体を固定して脱皮の準備をしているところ。
透明感があって実にきれいなものです。
見えている表皮の下に蛹の表皮があり、蛹の表皮の下に準備中の成虫の表皮がある。
幼虫時代には、成虫になった時の翅や脚は、「芽」の状態で「裏返しの靴下」のような形で幼虫の体内に畳まれています。

1126_1aosuji1 11.26
蛹です。この時点では、翅の芽は成虫の翅と同じような内外関係に「表返されて」いるはず。違うかな。考えていると混乱してきます。

1126_1aosuji2
どんな体内変化が前蛹のこの時点で起きているんでしょうね。
見た目は静かですが、激変ですね。
1126_9aosuji
畳まれた翅が透けているようです。
「葉脈がある葉」に擬態しているんです。これ。
この蛹の状態で越冬します。

ヒメツルソバ

1122_11himeturusoba 2015.11.22
むやみと増えすぎないように抑える必要があるかな、と思いながら見ていますが。
それほど猛烈に広がっていくわけでもない。
また春になったら変わるかな。
タフな植物であることは確かです。
塊りとして観賞しないで、個々の小さな花を見てあげるのも楽しい。

1122_10mayu 2015.11.22
何の繭かはわかりません。
中を割って開いて見る気もありません。
羽化への道を閉ざすことになっては申し訳ない。
このままだと枯れた蔓を払った時に捨てられてしまうかも。
で、この部分を切り出して、枯れ草の積もったところへ置いておきました。
果たしてこれはよいことなのかどうか、よくわからないままです。

2015年12月 9日 (水)

ツバキ

1122_8tubaki 2015.11.22
つぼみでもなく、開ききった、でもなく。
「途中」という姿。

今年のツバキ、まだ本格的には咲いていません。
あちこちいろんな方向を向いて、乱れ咲き状態です。
それもまた楽しい。
そのうち、「揃い踏み」みたいになってくるでしょう。

モミジバルコウ

1122_7momijibarukou 2015.11.22
おそらく今シーズン最後の花だと思います。
このモミジバルコウとルコウソウの鮮烈な赤は、通行人の方々にも強い印象を残すらしいです。
何人かの方には種子をお分けしました。
あちこちで楽しんでいただけたら嬉しいですね。
私はどうも「こってり」したのよりは「あっさり」シンプルな花が好きだな。

カエデそして「枯野見」

1122_5kaede_hati1 2015.11.22
ちょっと傷んでいますが真っ赤な葉。
1122_5kaede_hati2
来年への準備。
1122_6kaede_mon
予感をはらんだ姿。
冬芽っていいですね。今見えているものの向こうに、新たな命の展開が見える。
冬芽を探してください。楽しいですよ。

★こんな話を見かけました。「枯野見」ですって。

(言葉の服)枯野見、風雅な遊び 堀畑裕之(朝日新聞デジタル 2015年12月3日16時30分)
 今年の紅葉も終わり、落葉舞い散る季節になった。まだすこし暖かい初冬の晴れた日に、してみたい遊びがある。
 「枯野見(かれのみ)」という言葉をご存じだろうか?「お花見」でも「お月見」でも「雪見」でもない。ただ枯れた野原を見に行くという「枯野見」。江戸時代の人はそんな風雅な遊びをして楽しんだそうだ。いまではすっかり忘れられてしまった行楽である。
 枯野なんて見て楽しいのかな、と思うだろう。たしかに寒々しいだけのような気がしなくもない。江戸人のガマンくらべの酔狂か? いや、そうでもないのだ。
 先日、熊本県の阿蘇に枯野を見に行った。なだらかな丘陵が見渡す限り枯れススキにおおわれて、圧倒的な美しさだった。風が吹くと、ススキの穂は見えない大きな手でなでられたように遠くの尾根まで揺れていく。頭上は雲一つない青空で、時々渡り鳥やトンビが地上に影を落として飛び去る。僕らはおにぎりをひろげて、誰もいない世界を楽しんだ。
 それだけでも十分美しいのだが、実はもっとぜいたくな遊び方がある。それはこの冬枯れの景色に、通りすぎた季節とこれから再び訪れる季節を想像することだ。春には柔らかい下草が萌(も)え、夏の新緑に輝く木々と遠い積乱雲を思い、吾亦紅(われもこう)やオミナエシ、野菊が揺れる秋の花野を目の前の枯れた景色に読み込んでいく。そう、枯れているからこそすべての季節を自然に重ね合わせることができるのだ。
 簡素な世界の中に、豊穣(ほうじょう)な時の移ろいを見いだすこと。かつて日本人の美意識は、とても高度だった。冷え枯れた野原で、こんなワクワクする遊びができるなんて!
 ・・・(matohuデザイナー)

ステキですね。枯野に「通りすぎた季節とこれから再び訪れる季節を想像する」んですって。
なんというか、心豊かな世界ですね。
何万本もの一種類のみが咲き誇る花畑なんて、ちょっと貧相。
空間的な広がりはあっても、時間的な広がり、生物の多様な広がりがないもんな。
今の社会って、なんだかギスギスして、とんがってて、人の心が劣化しかかってませんか?
反省してしいました。
よい言葉を読むことは心を豊かにしてくれます。

★思い出した。こんな記事がありました↓
驚きの共演 12月にヒマワリの花 山梨・北杜(朝日新聞デジタル 2015年12月5日16時30分)
 山梨県北杜市明野町で12月に100本ほどのヒマワリが花を咲かせ、観光客を驚かせている。
 毎年夏に約60万本が咲くヒマワリ畑の一角。市農業振興公社によると、咲き終えたヒマワリをすき込んだが、残っていた種が成長したとみられるという。
 甲府地方気象台によると、11月の甲府市の平均気温は12.6度で平年より2.2度高く、統計を取り始めた1894年以降2番目の暖かさだという。(北村玲奈)

枯野見の心で見れば「観光客を驚かせている」というよりは「観光客を楽しませていいる」になるんじゃないかな。
季節が一致しないと「おぞましい眺めだ」という方もいらっしゃいますが。
悠然たる時の流れの中、命のしなやかさを存分に味わうのもよろしいのではないでしょうか。

ブロッケン現象

★もう一つ、同じ11月19日のNHK「ネット動画」から。
1128_15_3brocken
飛行機の窓から撮影されたブロッケン現象です。
乗っている飛行機の影が雲に映っているんですね。その影の周りを丸い虹が囲んだ。
そういう出来事です。
「ブロッケンの妖怪」という呼び方もありますね。ドイツのブロッケン山の名を冠したものです。
「ブロッケン現象」で画像検索しますと、いっぱいあります、山の上のもの、飛行機からのものも。
私にはある程度なじみの出来事ではあるのです。

↓参考に。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%B3%E7%8F%BE%E8%B1%A1
ブロッケン現象
ここには「ブロッケン現象。御嶽山王滝頂上にて」「飛行機から見たブロッケン現象」などの写真もあります。

私自身も、自宅前で自分の頭の影の周りに虹が出るというのを経験したことがあって、ブログに載せています。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-6267.html
2009年12月25日 (金)「ブロッケンの妖怪現る!」

★今回は、このブログ読者の方々のなかで、飛行機の中からブロッケン現象を見るチャンスに恵まれる方がこれからいらっしゃいましたら、ぜひトライしてみていただきたいことがありますので、そのご紹介とお願いなのです。

★飛行機の窓から、もくもくとした雲を見たら、ぜひ何秒かの時間隔をおいて、機体からのカメラの「視線」が平行なまま雲を撮影してください。2回シャッターを切ったとしますね。そうすると、その間に飛行機はある距離(Lメートルとしましょうか)を進んでいます。仮想の巨人を考えてください。両眼の間隔がLメートルの巨人です。すごいでしょ。そういう巨人の眼からは、雲のでこぼこが「立体視」できるんですよ。
人間の両眼の間隔なんて10cm足らずですから、近くのものに対しては両眼視差を生じて立体視できるのですが、雲に対してなんて視差が生じないので、立体視はできません。ところが、巨人の眼の間隔はLメートルもあって、雲に対して両眼視差が生じるのですね。それを写真で追体験できるわけです。
家に帰ってから、写真を適当に縮小して、並べます。
小さくして、対象のものが眼の間隔と同じか少し狭いくらいに並べれば、平行法で立体視できます。
多少大きめにして左右逆にして並べて交差法で、立体視が楽しむこともできます。

↓ここにそういう写真があります。
http://www.asahi-net.or.jp/~EP3N-KIZM/zukan/clouds/stereo.htm
雲のステレオ写真

こういうのを自分でも撮れるのです。
まずはこれが第一段階。飛行機でなくても、列車から遠景を3D撮影することもできます。

★さて、本題。
もし飛行機の窓から飛行機の影の周りに丸い虹が出るブロッケン現象が幸いにして見えたら。
そうしたら上で書いたように、雲の立体写真を撮ってください。画面の中央にブロッケン現象が来るように。
何回か、ちょっとの時間差をおいて、何枚か撮ってください。
さてこれを縮小して立体視してみましょう。

雲は立体的に見えるはずです。
ところが、雲に映っているブロッケン現象は、おそらくどうにも見づらい、遠近感がない、そこにあるのにどこにあるのかわからない。変な言い方ですが。敢えて言えば「無限の彼方」にあるようにしか見えないはずです。
チャンスに恵まれましたら是非トライしてください。そしてネット上でみんなが見られるようにしていただければ幸せです。

★参考
↓ここに、ブロッケン現象の3D画像があります。
軽く寄り目をして、右目で左の画像を、左目で右の画像を見る、という交差法で見ます。
http://blogs.yahoo.co.jp/white_rime/20812495.html

 肝心のブロッケンが薄いのでわかりにくいのですが、
ブロッケン現象を見せている高積雲より、ブロッケン現象が遠方にあるように見えますね。
ブロッケン現象は、飛行機の移動と関係なく、太陽との位置関係で見えているので、無限遠にあるように見えます。
 遠くのものほど動きが遅い→止まっているものは無限遠。
ということです。

ブログの筆者ご自身が書いておられるように、惜しむらくは虹色が薄い。
でも、遠近感がないことはわかると思います。

虹もそうですが、ブロッケン現象は、「後ろの太陽-自分の視点」を結ぶ直線上の前方に見えます。
太陽光線は平行と見なせますので、飛行機がちょっと飛んだくらいでは視差が生じないのです。
視差がなければ立体感は生じないのですね。

★虹の場合についての私の議論にリンクしておきます。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-1a08.html
2012年3月30日 (金)「向こう側」

・・・
観光船や汽車から、カメラの方向を固定して遠景を撮影し、「視差」をつくって、リアス海岸の立体視写真とか、富士山の立体視写真とかも作りましたよ。
・・・
飛行機の窓から、雲の立体視写真が撮れます。
飛行機に乗るチャンスがあったらトライしてみてください。
雲に対しては「視差」が生じますから立体視できるのですが、飛行機の影を取り巻く「ブロッケン現象」や「虹」は観測者に属する現象なので、視差が生じません。ですから、こういう光学現象は立体視できないんですね。やってみると納得します。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-d098.html
2010年7月14日 (水)「虹の橋」

「人はそれぞれ『自分に属する』虹という現象を見ている。」

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/98th/sci_98.htm
理科おじさんの部屋:第98回
↑虹についての実験と詳しい解説があります、よかったらどうぞ。

彩雲

前の記事と同じ11月19日のNHK「ネット動画」から。
1128_15_1saiun1
なんとなく空のクラゲみたいな感じもしますが、これ金床雲(かなとこぐも)のてっぺんを下から見たところ。
激しい上昇気流が成層圏の底面に当たって、もう上昇できなくなって、横に広がる、約10kmほどの高さになりますね。これが金床雲。
氷晶(氷の粒)でできているといっていいでしょう。
1128_15_1saiun2
その氷晶が太陽光をプリズムのように分光しますと、雲に虹の色が見える=彩雲といいます。
彩雲は見たことがありますけれど、こんな金床雲の彩雲なんて初めてでした。
これはコスタリカのエスタスというところで撮影されたものだそうです。

夕方の雲

1121_yugatakumo 2015.11.21
雨戸を閉めようとしたら、青空に雲。
雲には詳しくなくって。
筋状の雲はいいんですけど、それと直行する方向の模様が一緒だと、なんだか気持ちが落ち着かない。
気流が波打っているんですかね。
それと雲が浮いている高さの違いとかね。
知識不足です。

★ところで、NHKの木曜の朝、ネット動画というコーナーがあるのですが。
11月19日の放送は「雲」関係が3本。
ここでは、雲に映った山の影。神奈川県の藤沢での撮影だそうです。
これは珍しかった。
1128_15_2kage1
これ。
夕陽に赤く照らされた雲に、縦方向の黒い筋がありますね。これはナンダロウ?
1128_15_2kage2
日中に撮った同じ場所ですが、山があるんですね。矢印の先。
で、沈む夕陽が下の方から山を照らし、その影が上空の雲に映ったという出来事なのだそうです。
それを頭に置いて、もう一回。
1128_15_2kage3
これ山の影です。
画像の下の方の白い線は、山の稜線を描いたものでしょう。
これはかなり珍しいショットだと思います。堪能してください。

平野に孤立した高い山を朝陽が照らして、平野に山の影が映る、というのは聞いたことがあります。
小学校にあがる1年前に岩波少年文庫で読んだファーブルの昆虫記にも
「日が昇ってきて、ヴァントゥー山の三角の影が平原に映る」という話があったはず。
{本のそのあたりに、霧に巻かれて方向を失った時に、木に生えた苔の厚みで、南北が識別できるというような話もあって、ガキの私は、もし自分が山で霧に巻かれたら、苔の生え具合を調べなくっちゃ、と思ったものでした。かわいいもんだ。もっとも、そういう経験は私したことないですけどね。}

母の実家の海。夕陽がきれいでしてね。
西が開いた海ですから、夕陽は真正面に見える。
水へ線近くの夕陽から自分のところまで、光の「道」が一本走るんですよ。
これは美しいものでした。
そして、水平線の下へ陽が沈み、暗さが増してくるころ、振り返れば白神山地の上にかかる雲が、水平線の下の太陽に照らされて赤く輝くんですね。
水平線の下の太陽が上空を照らすということは、子どもの頃から充分に知っていることでした。
でもね、そういう光線で、山の影が雲に映るとは、いいものを見ました。

ツタもみじ

1121_14tuta 2015.11.21
庭の側からブロック塀を登ってきたツタが紅葉。
ただ、ツタというのはうっかり茂らせると、木を締め付けたり、ブロック塀からも引きはがしにくくなったりしますので、我が家ではツタはあまり伸ばさないことにしています。
変な表現ですが、ツタには「凶暴性」があるともいえます。

クロウリハムシ

1121_10kuroutihamusi 2015.11.21
ここまで来ると、カラスウリの葉をレース編み風にしようとしてるのかい?といいたくなる。
緑が残っているうちに食べられるだけ食べなくっちゃ、という切迫感がありますね。
食べながら糞をしています。

昔、ファーブルの昆虫記で、フンコロガシが糞を食べながら糞をする、というのを読んで面白かったのですが。
クロウリハムシは緑の葉を食べながら糞をする。栄養分の少ない葉を食べるのですから、大量に食べなくっちゃね。ということは、ウンチもいっぱいしなくちゃね。

キンカン

1121_7kinkan 2015.11.21
色づいてきました。
甘酸っぱい味が最高。

先日、風でナツミカンの青い実が落ちていました。
食べてみました。酸っぱかった。、輪郭のくっきりした味でおいしかった。
でも、記憶の中の子どもの頃に食べたナツミカン程には酸っぱくはなかった。(と思う)
身震いするほど酸っぱかったものなぁ、昔の夏みかんは。

キンカンの場合、未熟な実をかじると、酸っぱいより苦い感じがしますね。
完熟を待ちましょう。

2015年12月 8日 (火)

ボウフラ

1121_6bouhura1 2015.11.21
夏の間、蚊の発生を抑えるために、ほぼ干上がらせた池。
冬になればヒキガエルがまた来るかもしれないと復活させたのですが。
蚊の残党が産卵しましたね。
ヒトスジシマカは卵で越冬する、と聞いているのですが、ボウフラがいる。
どうする気だろう?
心配してやる必要もないけど。気になります。

1121_6bouhura2
見ていたら、オナガウジもいました。
左のがそうです。ハナアブの仲間の幼虫です。
気持ち悪がられますが、成虫は花粉媒介者ですからね、敬して遠ざく、でいきましょう。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-9531.html
オナガウジに関する記事ですが、更にいろいろなリンクも張ってあります。どうぞ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-2950.html
羽化したアシブトハナアブの写真があります。どうぞ。

1121_6bouhura3
こうやって眺めると、普通に昆虫の幼虫だ、という気がしますね。
私共の年齢ですと、ボウフラというものはごく身近な生き物でした。
教師時代、実験室の水槽にボウフラが湧いたら、生徒がこれなんだ?と大騒ぎしていて笑いましたね。
教師の同僚で、オニボウフラを知らない方がいらっしゃいましたっけ。
ボウフラは知っているのに、オニボウフラをご存知なくて。それ蚊の蛹です、と教えて差し上げたら、へえ蛹なのにこんなに運動するのか、と驚いていらっしゃいましたっけ。
さて、冬はどうするんだい?

シャコバサボテン

1121_3shakobasaboten 2015.11.21
もう咲きそうなつぼみ。

1127_1shakobasaboten1 11.27
うっかりしていました。咲いてからもう時間が経ったという姿ですね。
1127_1shakobasaboten2
これは妻のアングル。
青空との対比が美しい。

1128_2shakobasaboten 11.28
残念ながら我が家では結実したことはありません。
でも、このメシベ・オシベの姿は特徴的で好きです。
メシベの柱頭に花粉がついているようにも見えますが。
結実させるには温度管理とか必要なんでしょうね。

枝垂桜の「もみじ」

1120_3mituzouin1 2015.11.20
妻が買い物と散歩がてらに撮ってきてくれました。
密蔵院の境内の枝垂桜の「もみじ」。いつも桜の季節にお目にかけるあの木です。この木の真下に入って上を眺めると「天国」のような気分になります。
1120_3mituzouin2
こちらは、門前を通る六郷用水に枝垂れかかる枝垂桜の「もみじ」。トンネルみたいになるあの場所です。
色を変化させながらどんどん落葉していくらしく、「もみじ」としての密度は小さいですが、風情がありますね。
「枝垂れ黄葉(もみ)ずる桜かな」と。

カエデ

1119_8kaede 2015.11.19
渋いでしょ。
紅葉の季節に褐色の実。
観賞の仕方がへそまがりかな。
充分に熟して乾燥したようです。
進化の過程で、どうやってこういうヘリコプター型の実、などというものを完成させたのか。
不思議ですねぇ。
これがまたよく飛ぶのですよ。

サザンカ:2

1126_8sazanka 2015.11.26
なんだかなあ。美しいけど。

1129_6sazanka 11.29
花が終わりにさしかかって、ばらけてきました。
メシベがちゃんと見えます、通常のオシベもあります、板状に八重化したオシベもあります。
これって、普通のことなんですか?

サザンカ:1

1119_6sazanka 2015.11.19
今年はサザンカのつぼみが少ない。

1122_8sazanka 11.22
咲きはじめました。

1124_7sazanka1 11.24
あれぇ!?
なのです。
なにが?
八重化している!
1124_7sazanka2
普通のオシベもあるけれど、平らな板状になってピンク色になったオシベもあります。
1124_7sazanka3
ほらね。
花粉も見えてますから、オシベとしてちゃんと機能しているのだと思います。
1124_7sazanka4
上の方に終わりかかった花が隠れていました。
これも八重化してますね。
妻を呼んで、これ見て、といったら、え、あらあ、と同じ反応。

八重サザンカが珍しいというのではないのです。
去年まではこの木は一重の花を咲かせていたはずです。
それが八重「化」するということにびっくりしているわけです。
途中から八重化するって、ありなのか?
園芸に詳しくないですから、何を今更といわれるのかもしれませんが、私共にとっては初めての出来事でした。

↓これみてください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-28ab.html
2015年12月 1日 (火)「サザンカ」
ここには11.12の写真を掲載しましたが、八重ではありません。
我が家のサザンカ2株はずっとこういう風に咲いてきたはずなのです・・・。

脱け殻

1119_4nukegara 2015.11.19
何の脱け殻かわかりません。
なんだろうなぁ。
チョウやガの幼虫の脱け殻はもっと丸まっていますしねぇ。
妙に気にかかる脱け殻でした。

コスモスの実

1119_3cosmos12015.11.19
コスモスの実の集まりを指先でほぐしてみました。
1119_3cosmos2
冠毛で飛ぶ実ではないし、キバナコスモスのような引っ付き虫タイプでもないし。
多少は風で飛ばされる、くらいかな。遠くまでは行けないけど。

ワカバグモ

1119_2wakabagumo1 2015.11.19
ワカバグモがいました。線路の柵の上。
1119_2wakabagumo2
枯葉ばかりの中ではかえって目立ってしまいますね、この色。
もう獲物は少ない。越冬場所を探さなくっちゃ。
線路脇の草刈りは終わっていますので、どこへでも安心して潜り込んで大丈夫。
来春までゆっくりできるよ。
いつだったかなぁ、秋もずいぶん遅くに草刈りがあって、枯葉や枯れ草をごっそり掃除されてしまったことがありました。
翌年、テントウムシの少ないことったら。めげたな。
枯葉・枯れ草は大事なのです。虫たちの活動力がまだ旺盛なうちに済ませてほしい。
そうすればダメージも最小限で済みます。

2015年12月 7日 (月)

こも巻き

こんな記事が出ました↓

害虫より益虫駆除だから…姫路城の恒例「こも巻き」廃止(朝日新聞デジタル 2015年12月3日11時38分)

 姫路城(兵庫県姫路市本町)の冬の風物詩となっていた「こも巻き」が今年度から廃止された。害虫から松を守るとして、1960年後半ごろに始まったとみられるが、大学の調査で「益虫も駆除してしまう」などの指摘が出ていた。今後は薬剤を使った駆除で対応するという。
 姫路城の「こも巻き」は、暦の上で冬の始まりとされる11月の「立冬」にあわせて実施。昨年も11月7日、職員13人がクロマツ約350本に、ワラで編み込んだ幅約45センチの「こも」を、松の幹の太さに応じて長さ90~180センチ巻いた。
 こもの中に害虫を誘い、啓蟄の3月上旬ごろにこもを外して燃やし、害虫を駆除するとされてきた。
 市姫路城管理事務所によると、姫路工業大(現・県立大)が2002年から5年間、こも巻きの効果を調べた。3月に外したこもの昆虫を調べたところ、採集生物数が1577匹と最も多かった04年は、害虫を食べるクモなどの益虫がほとんどで、マツを枯らすマツカレハの幼虫は6匹だけ。「いずれの年も捕獲されるのは害虫より益虫が圧倒的に多く、こも巻きは害虫駆除効果よりも益虫の越冬場所としての役割が大きい」とする報告をまとめた。
 同事務所が08、09年ごろから薬剤を使った駆除で5年ほど様子を見たところ、松枯れもなく害虫駆除の効果が確認できたという。
 「こも巻き」の存廃を検討してきた同事務所によると、相談した専門家から「やめた方がいい。時間も人件費も無駄。その分、植生に回した方が良い」との意見も寄せられ、14年度に廃止方針を決定。姫路城の「平成の大修理」が今年3月に完了したのを機に今年度からやめた。
 ・・・

やっと。ですね。
1960年ごろから始まったんですか、ナンダイ、伝統行事でも何でもないじゃないですか。
単なる思い込みでしかない。

私は以前からこも巻きに疑問を表明してきたんですよ。
立冬にこもを巻き、啓蟄に外す、なんて、そりゃ話がうますぎる。昆虫の生態に関して無知としか言いようがないですね。
虫の生態に人間の思い入れで対応してはいけません。

上の記事中で「2002年から5年間、こも巻きの効果を調べた」とあり「08、09年ごろから薬剤を使った駆除で5年ほど様子を見たところ、松枯れもなく害虫駆除の効果が確認できた」というその時期、2008年の読売新聞の記事を下に引用します。

マツの「こも巻き」効果に?、捕まるのは益虫ばかり(2008年3月22日14時15分  読売新聞)
マツの幹にこもを巻く姫路城管理事務所の職員(昨年11月8日) 冬の間、マツの害虫駆除のために行われる「こも巻き」は、クモなどの益虫を大量に捕獲する一方、枯死の原因となる害虫にほとんど効果がないことが、兵庫県立大の新穂(にいほ)千賀子准教授(昆虫生態学)らの調査でわかった。
 姫路城(兵庫県姫路市)で4年間に捕まったのは益虫55%に対し、害虫はわずか4%。逆効果にもなりかねず、今後の対策のあり方に一石を投じそうだ。
 マツのこも巻きは、初冬にわらで編んだこもを幹に巻き付け、春先に外して焼く。暖かいこもに集まるマツカレハの幼虫などを一網打尽にできるとされる。
 新穂准教授らは、姫路城で、外した直後のこも約350枚に、どのような虫がいるか2002年から05年まで調査した。
 マツカレハ幼虫は02~04年は0~6匹、最多の05年でも44匹にとどまった。マツ枯れの最大の原因になるマツノザイセンチュウを媒介するカミキリはゼロだった。逆に、害虫を捕食するクモ類は毎年337~625匹、カメムシの一種のヤニサシガメも90~486匹確認された。
 マツカレハ幼虫は、樹皮の裏側に多いという報告もあり、こもを外した幹の割れ目で見つかり、夏には多数のさなぎも見つかった。センチュウも幹の中に潜み、こも巻きでは退治できない。
 マツのこも巻きは、江戸時代から大名庭園で行われていたと言われている。姫路城では1960年代から恒例行事になっている。しかし、効果が薄いという意見は以前からあり、マツの名所では、三保の松原(静岡市)や岡山後楽園(岡山市)で実施しているが、皇居外苑や京都御苑は20年以上前にやめた。浜松市は今季中止し、神奈川県平塚市も廃止を検討している。
 新穂准教授は「こもは益虫に越冬場所を提供する面もあるので、続けるなら、益虫を逃がした後に焼く方法などを考えたほうがいい」と話す。
 姫路城管理事務所は「確かにクモが目立ったが、益虫という認識はなく、ずっと焼却してきた。方法を検討したい」としている。

ずいぶん前にもう、こういうことはわかっていたのに。
悲しい話です。

↓「こも巻き」に関する私の過去記事です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-2209.html
2009年4月 2日 (木)「こも巻き」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-7172.html
2009年12月21日 (月)「どんどん来た」

★できれば、雑木林の掃除もやめてほしいものです。ね、宮崎駿さん、ヨロシクね。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-8668-1.html
2014年1月27日 (月)「クロッカス」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-707c-1.html
2014年12月 8日 (月)「ササグモ」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-a3de.html
2015年1月30日 (金)「カメムシ2種」

やってるご本人たちは、いいことをしている、というつもりでいらっしゃるから厄介なんですよね。

★今日、12月7日は「大雪」。
またテレビの気象予報士さんが「大雪が降るころとされています」などと話してました。
いえいえ、今日は春分から「255度日」なのです。
正確には12月7日19:53に255度の点を通過します。それを含む日ですから「今日が大雪」。
あと15度太陽が進むと冬至ですね。360度の4分の3=270度の日が来ます。
さて、255度日に名前を付けなくっちゃ。まあ雪の季節でもあるし、降れば相当降るころでもあるし、「おおゆき」としましょうか。
この日を識別する記号としての「大雪」なのですよ。

アシナガグモ

1119_1asinagagumo 2015.11.19
まだいますね。
1201_3asinagagumo 12.1
詳しい生態は知りませんが、成体での越冬かもしれません。
そのうちどこか草の陰にでも潜るのかな。

★ところで、別件。
アシナガグモとアシダカグモを混同しないでくださいね。
アシダカグモは巨大なクモで、結構多くの人が怖がります。それもしかたない。
アシナガグモはここでご紹介しているようにそう大きなクモじゃない。

去年の4月の記事↓黒木瞳さんがこの2種を混同してしまわれて、残念だったという話です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-4d01.html
2014年4月15日 (火)「アシダカグモ」

クマバチ

1118_6kumabati1 2015.11.18
ブロック塀の縁。クマバチがつかまっていました。
1118_6kumabati2
体に傷んだところは特にないように見えますが、もう動けない様子。
1118_6kumabati3
寿命が尽きようとしているのでしょう。
納得のいく最後を迎えておくれ、と放置しました。
その後、下に落ちているということもなく見えなくなりました。
きっともうちょっと別の場所へ何とか移動したのだと思います。

エビガラスズメ幼虫

1118_5ebigarasuzume 2015.11.18
猫の食事場のそばを歩いていたそうです。
妻が、猫に見つかったらやられちゃうわよ、あぶないでしょ、とつまんで連れてきました。
紙の上に置いて記念撮影。
猫に見つからないようにね、と庭の隅の方へ放してやりました。無事蛹化できるといいですね。

カマキリ卵

1118_3kamakiritamago 2015.11.18
ボウガシの木の上の方に妻が発見。
去年、フサスグリの先っちょに発見した卵のうを、楽しみにして眺めていたら鳥に食べられてしまったのでした。
今回は、そういう悲しいことがないように、枝を切って玄関の中にとりいれました。
来年の4月過ぎたら外に置いてやりましょう。

ツバキ

1118_1tubaki1 2015.11.18
今年の花は、家の外向き方向では目立っていません。
1118_1tubaki2
庭の方を向いた花が多い。
そのうち外向きの花も増えるでしょうけれど。
この花、よく見ると濡れていますが、今年の秋は雨が多くて。
どうも湿っぽくっていけません。
寒い季節はちゃんと寒く、乾燥の季節は乾燥するのがよろしい。
花もそういっているような気がしますよ。

イワレンゲ

1117_21iwarenge 2015.11.17
ずいぶん咲き進んできましたが、オシベの葯が閉じている花が多いということは、一気にまとまって開花したのかな。

1124_4iwarenge 11.24
上の方の花も葯が開いてきました。

1128_13iwarenge1 11.28
あともう少しですね。
1128_13iwarenge2
終わりへ向かい始めた下の方の花。
他の株ではつぼみはないようです。
今年はこの株でおしまいかな。

ジョロウグモ

1117_18jorougumo 2015.11.17
時々見上げて確認しています。

1121_13jorougumo 11.21
まだ産卵の時期至らず、なんでしょうね。
もう食料の昆虫も少なくなったと思うのですが。

1201_8jorougumo1 12.1
もう12月。昼の散歩時。
1201_8jorougumo2
卵もいっぱい持っているのでしょうけれど。
まだ同じ姿勢でいます。

1201_11jorougumo1
同じ1日のもうすぐ夕陽という陽射し。
雨戸を閉めようとしたら、網が輝いていました。
きれい。
1201_11jorougumo2
きめ細かな美しい網です。
完全に識別するのは難しいですが、この細かい目の網が主網で、その前後にバリアーという網があります。
これがジョロウグモの網の特徴。
1201_11jorougumo3
昼に見上げた時は網の細部なんか全然見えませんでしたが、こんななんですね。
写真の上部にクモが見えます。
1201_11jorougumo4
美しい、の一言。
佳いものを見ました。お天道様の恵みですね。

1204jorougumo 12.4
3日は雨に降りこめられて、やっと昼の散歩に出られました。
見上げたら、ジョロウグモはいなくなっていました。
どこかへ移動して産卵できたのかなぁ。
ぜひ来年も我が家でジョロウグモが生活してくれますように。

生きる力のある限りをきちんと生きたジョロウグモに、感謝の念を捧げます。

フタモンアシナガバチ

1117_16hutamonasinagabati 2015.11.17
名残のオスバチ。
もう季節は終わり。

ここに↓フタモンアシナガバチの生活史がくわしく紹介されています。
http://www.hokusetsu-ikimono.com/iki-h/futamonashinagabachi/index.htm
フタモンアシナガバチ

写真も豊富ですのでわかりやすいです。どうぞ。

マツバボタン

1117_14matubabotan1 2015.11.17
園芸的な意味では地味かもしれませんが、長く楽しませてくれる花です。
1117_14matubabotan2
昆虫の多い時期でしたらおそらく他家授粉だと思いますが、今の季節は自家受粉でいけるのでしょう。
ちょっと理科的に、自家受粉だけで栽培して、遺伝の法則を見ることができると思いますよ。
有名なメンデルも、エンドウの実験をするにあたって、昆虫の影響があるかないか対照実験をし、自家受粉であることをきちっと確保しながら実験をしたようなのです。
自宅でできる遺伝の実験はどうでしょう。

2015年12月 4日 (金)

はやぶさ2 スイングバイ

★はやぶさ2は昨夜午後7時8分の最接近で太平洋上の高度3090キロ上空を通過して、新たな軌道へ向かったようですね。
 その軌道が予定通りなのかどうか、正確な測定を経て、スイングバイの最終的な成否が判明するのでしょうが、まずは、異常を起こすことなく通過していった、ということに「おめでとう」。
{予定通りの軌道に乗っていれば、RYUGU接近時のコントロールに余力が残ります。もし軌道がずれていると、修正しなければなりませんから、余力が減っていく。}

★さて、今朝の朝日新聞でのスイングバイの説明。

 「スイングバイ」は、少ない燃料で効率よく目的地に向かう航法。探査機が地球に近づくと、地球の引力で向きがかわる。このときに、地球が公転で進む速さを受け取って加速する。

スイングバイを簡略に説明するのは結構厄介ですが、この一言はいいですね。
地球の公転が入ってこない「地球上の視点」で見ていると、接近の時と遠ざかっていくときの速度は変わらないんです。
ところが、太陽系を見下ろすような視点で見れば、地球の公転が入ってきて、加速が起きていることになる。
出来事は一つのはずなのですが、視点(座標)の取り方で見え方が変わります。
こういう視点の変換に慣れることが大事ですね。

★その意味で天声人語が面白かった。

(天声人語)「はやぶさ2」の長い旅(2015年12月4日05時00分)
 ・・・
▼ちょうど1年前に打ち上げられ、地球と同じような軌道で回っていた。いわば母なる地球が、「さあ頑張って」と子どものお尻をぽんと押して送り出したイメージか。小惑星「リュウグウ」には、2年半かけて到達する予定だ
 ・・・

全体から察するに、天声人語子は物理にはかなり縁遠い方のように察せられますが、ここに引用した比喩は、ある意味で的を射ています。
私が以前説明しましたが。
地球の軌道の後ろ側をぐるっと回って抜けていく、ということが見えないような、遠方から眺めたら。
はやぶさ2が地球に追突されて向きを変え速さを増して飛んでいった、と見えるはずなのです。
「子どものお尻をぽんと押して送り出したイメージ」はそれなりに的外れではないのですね。
面白かった。

★長野県木曽町の東京大木曽観測所で観測に成功したというニュースをNHKのニュースで見ました。
なかなか素敵な画像で、心揺さぶられるものがありましたが。

木曽で「はやぶさ2」撮影成功(NHK 12月04日 07時09分)
・・・
午後5時半から撮影が始まりました。
そして、午後6時すぎに「はやぶさ2」が、画面の下から上に向かって、さまざまな天体の間を抜けながら進んでいく姿をとらえることに成功しました。
・・・

それはちょっとなぁ。
はやぶさ2は地球のそばを通過していますが、「さまざまな天体」というのは、要するに星空の星です、無限遠の天球に貼り付いているとみなせる天体ですからね。
「天体の間を抜けながら進んでいく」というのはいただけない。そりゃまあ、見たまんま、ではあるのでしょうけれど。
「画面の下から上に向かって、さまざまな天体を背景にしてまっすぐ進んでいく姿をとらえることに成功しました。」
このくらいの方がよくありませんか?

★ついでに「?」をもうひとつ。

NHK(12月03日 20時01分)
はやぶさ2 東大観測所が撮影
・・・
午後6時すぎ望遠鏡で撮影した複数の画像に、「はやぶさ2」が画面の下から上に向かって、さまざまな天体の間を抜けながら進んでいく姿が写っていました。
また、午後6時半すぎに撮影した複数の画像では、「はやぶさ2」が画面の中ほどの雲の間から姿を現し、30分前よりさらに速いスピードで画面の上の方に向かって勢いよく進んでいく姿が写っていました。
時間が進むにつれ最初はゆっくりだった「はやぶさ2」のスピードが上がっていった理由について、観測していた東京大学の酒向重行助教は「『はやぶさ2』が地球に近づくにつれて地球の重力に引き込まれ、速度が上がっていったからだ」と話しています。

ん?ホント?それはもちろんそうなんですけれど。
遠いものを斜めに見ている時の移動よりも、近くに来て正面を横切っていくときの移動のほうが(もし速度が同じでも)背景の星々に対する速度は大きくなるでしょ。
一定時間内の視線の角度変化がこの場合の「速度」ですね。
「地球に引っ張られて加速した」ということは事実ですが、望遠鏡の視野内での見え方の説明としてはちょっと違う気がします。

今朝の朝日の記事ですが

はやぶさ2「いってきます」 地球に接近、リュウグウへ針路変更(2015年12月4日05時00分)
 ・・・
 東京大の酒向(さこう)重行助教は「時間も位置もどんぴしゃ。初めは暗くてゆっくりだったが、みるみる明るくなって速度も増し、頼もしい感じになった」と話した。
 ・・・

遠かったはやぶさ2が「みるみる明るく」なったのは近づいたからですね。
最接近の時、目の前を通過していくはやぶさ2を見る視線の角度変化が最大になったわけです。

はやぶさ2の健闘を祈ります。

辛辛・苦苦

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-4ad6.html
2015年12月 2日 (水)「タカノツメ」
↑この記事で

「若いという字は苦しい字に似てるわ♪」という歌がありましたっけ。
真似て
「辛いという字は辛いとおんなじだわ♪」と書いてみて。
読み分けられます?
文脈なしでは「からい」と「つらい」は読み分けられませんね。

こんなことを書いたものですから、続きを書きたくなりました。

★思えば
「苦いという字は苦しい字とおんなじ♪」なのですよね。
これは「送り仮名」のせいで、文脈なしで読めるはず。
「にがい」と「くるしい」、「からい」と「つらい」。
どちらも、心的状況と味覚の「対応」があるように思われます。

「からい」というのは、味覚というより「痛覚」の一種だそうですね。あるいは、温度感覚の「熱い」をも刺激するのかな。
ですから、激辛トウガラシの収穫は素手で行ってはいけないのですって。コワイ。
それに対して「にがい」は味覚の一部ですね。
味覚には役割がありまして。

甘み:糖の存在。
塩味:ナトリウムの存在。
酸み:腐敗の兆候
苦み:有毒物質の存在{植物毒のアルカロイドは苦い}
旨み:蛋白質の存在。

{唾液中にジアスターゼがあることは「消化」という意味より、味のないデンプンをさっと分解して甘味を生成し、食べてもいいというサインを作っているのではないか、と個人的には思いますが。植物食の牛や馬が岩塩を好んで舐めるのは、植物からカリウムばかり摂取していてナトリウムが不足するからでしょう。塩化ナトリウムは「おいしい」。}

さて、苦みは有毒物質のサインでしょうから、敏感でないと困る。感覚としての苦みはとても敏感であることが知られています。また、乳幼児は苦みや酸みを嫌いますね、生き物としての本来の能力でしょう。酸いも甘いも嚙み分けるのは「苦み走った大人」なんでしょうね。

★ちょっと調べてみました。辞書遊び。
「命からがら」というときの「からがら」は

からがら【辛辛】
  {副詞}やっとのことで。命辛辛逃げ出す。
パーソナル現代国語辞典より引用

はあ、そうなのか、知らなんだ。

しん‐く【辛苦】
つらいめにあって苦しむこと。なんぎ。苦辛。困苦。「粒々―」

「辛く」「苦しい」んですね、やはり。

りゅうりゅう‐しんく【粒粒辛苦】リフリフ‥
米を作る農民の一粒一粒にかける苦労のひととおりでないこと。転じて、ある仕事の成就にこつこつと苦労を重ねて努力すること。「―の末、成功する」
広辞苑第六版より引用

え、米粒だったのか。やっぱりお米は八十八回噛まなきゃいけませんね。

からく‐して【辛くして】
副:かろうじて。やっとのことで。土佐日記「―和泉のなだより小津のとまりを追ふ」
広辞苑第六版より引用

からく‐も【辛くも】
副:やっとのことで。「―危地を脱した」
広辞苑第六版より引用

どうして「やっとのことで」が「からい」のかなぁ?
そもそも「からい」って日本語の意味がわからなくなってきたぞ。

から・い【辛い】
形から・し(ク)
①激しく舌を刺激するような味である。
 (ア)唐がらし・わさび・しょうがなどの味にいう。ひりひりする。古今和歌六帖[6]「みな月の河原に生ふる八穂蓼の―・しや人に逢はぬ心は」
 (イ)(「鹹い」と書く)塩味が強い。しおからい。しょっぱい。万葉集[17]「焼く塩の―・き恋をも吾はするかも」
 (ウ)酸味が強い。すっぱい。〈新撰字鏡[4]〉
 (エ)こくがあって甘味の少ない酒の味にいう。〈新撰字鏡[4]〉

②心身に強い刺激を与える状態、または心身に強く感ずるさまである。
 (ア)やり方や仕打ちがきびしくひどい。過酷である。容赦がない。武烈紀「酷刑からきのり」。源氏物語[空蝉]「さて今宵もやかへしてむとする。いとあさましう―・うこそあべけれ」。「点が―・い」「自分に―・い」
 (イ)つらい。せつない。苦しい。悲痛である。万葉集[15]「昔よりいひけることの唐国の―・くもここにわかれするかも」。日葡辞書「カライメニワウ」。「―・い目をみる」
 (ウ)いやだ。気に染まない。堤中納言物語「―・くや。眉はしもかはむしだちためり」
 (エ)あやうい。あぶない。平家物語[4]「わが身手負ひ、―・き命をいきつつ本宮へこそ逃げのぼりけれ」。「―・くも難を逃れた」
 (オ)(連用形を副詞的に使って)必死に。懸命に。土佐日記「男女―・く神仏をいのりて、この水門を渡りぬ」
 (カ)(連用形を副詞的に使って)大変ひどく。大鏡[道長]「けしうはあらぬ歌よみなれど、―・う劣りにしことぞかし
広辞苑第六版より引用

勉強してしまいました。

く‐じゅう【苦渋】‥ジフ
にがくしぶいこと。転じて、物事がうまく進まず、苦しみ悩むこと。「―を味わう」「―に満ちた人生」
広辞苑第六版より引用

う~む。にがくしぶいんだ。
で、「渋い」というのはどういう感覚だろう。
渋柿をかじると、本当に「口が滑らなく」なりますが。
あれは味か?
あれはきっと皮膚感覚のようなものでしょう。
痛覚、圧力感覚、摩擦感覚、そんな感覚のある種のあらわれではないかな。
でもなんで、渋柿の「渋い」のと、渋い大人の「渋い」が同じ「渋い」なのか、不思議ですね。
「しぶい」のと「えぐい」のはどう違うんだ?
わぁ、わからなくなってしまった。

えぐ・い【い】ヱグイ
形:ゑぐ・し(ク)
①あくが強く、のどをいらいらと刺激する味がある。えがらっぽい。〈倭名類聚鈔[17]〉。「この里芋は少し―・い」
②気が強い。また、冷酷である。洒落本、列仙伝「おなごだてら此中間へ入り、根つからよめりせず立て歩く―・いしろもの」。洒落本、二日酔巵「おまへも―・い与太郎ぢや」
広辞苑第六版より引用

アシナガグモ

1117_12asinagagumo1 2015.11.17
池の水面近くに巣を張ったアシナガグモ。
知らない方はクモの巣に棒が引っかかっているくらいにしか見えません。
水平な円網を張ります。
1117_12asinagagumo2
接写したら、なにか獲物を食べていますね。ボケていますが翅が見える。
1117_12asinagagumo3
ちょっと間をおいてもう一回見に行ったら、もう食事は終了。
本当に脚が長いので、全体を入れると、体が小さくなってしまう。
1117_12asinagagumo4
で、脚を無視してトリミング。もちろん腹側です。
ま、こんなクモです。

赤い実

1117_11manryou 2015.11.17
マンリョウの実が色づき始めました。
1117_13nanten
今年は珍しくナンテンが赤くなってくれます。

1118_4hiyodorijougo 11.18
これはヒヨドリジョウゴ。ものすごく小さい「トマト」という感じの実ですが食べられません。

1119_9senryou 11.19
センリョウもぽつんぽつんと色がついてきました。

1122_12nanten 11.22
ナンテンは庭の2カ所で色づいてきているのですが。
1122_13nanten
庭の奥のちょっと陰になった場所。
外から塀越しに覗いて(自分ちを)、あれ、あんなに赤くなってたんだ、と庭に戻って撮影。
怪しい爺さんだよなぁ、塀越しに庭を覗いているなんて。

カメムシ

1117_6kamemusi 2015.11.17
ヘリカメムシ科の「ハリカメムシ」か「ホソハリカメムシ」か、どちらかです。
何度も見ていますが、未だ私には区別できません。
採集して保存し、複数の個体を並べて観察したら上記2種の違いがわかるようになるかもしれませんが。
私は、生きる姿の「観賞」者。
いつも「初対面」なんです。

テッポウユリ

1117_2yuri 2015.11.17
地下で球根が太ったようです。
初め2株あったのですが、1株枯れてしまって、残念な思いをしておりました。
今年は4株顔を見せてくれています。
この場所の地面の下はがれきの多い場所でして、ユリには申し訳ないことになっています。
ありがとう。
ちなみに、このユリ、実生です。

我が家のパンダ そして

1116_19mii 2015.11.16
ミイという名をつけました。
家の中で飼うことはしません、私共夫婦はもう高齢者だから、ミイの将来に責任が持てませんのでね。
外で生きていってもらうのですが、避妊手術を受けさせました。
そのためには、動物病院に入院しなければならないし、そうなると名前が必要でして。
ミイもしくはミィです。
{もっと成長したらファーになったりして。で、年取ったらソーになるというのはいかが?}
後姿が「パンダ」!
ちょっとデフォルメされてますけど、ご容赦を。
純粋な好奇心を発揮しまくって、走りまくっています。

●小説家の京極夏彦さんが「水木しげるさんを悼む」という文で

水木さんは「生きることは愉(たの)しいし、生きているというだけで喜ばしいのだから、もっと喜べ」と、作品を通じ、また身をもって教えてくれました。

こう書いておられました。
●また天声人語では

「水木しげるさん冥界へ」(2015年12月1日05時00分)
ネコのように生きるのが理想だったという。自由に寝て、起きて、あくびをする。少年のころから「なまけ者としてしか生きていけない」と思い込んでいた。

とのこと。
ミイを見ていると、全身で「生きることは愉しい」といっているようです。
純粋な好奇心の発露はある種の「欲」ではありますが、「一切、苦を生じない欲」のように思われます。
ヒトも見習わなければいけませんね。欲にまみれて苦悩に苛まれるばかり。
「役に立つ」などといい始めると「欲」が暴走して「苦」をうむのです。
純粋な好奇心をもって、生きることを楽しみましょう。

●境港市の水木しげるロードには「猫又」のブロンズ像が設置されているそうです。
猫も長く生きれば猫又になる。我が家で猫生を送った3匹はみんな20歳くらいまで生きました。きっと猫又になって、私共を見ていてくれることでしょう。
もし盆踊りかなんかで、影が猫、という人が踊っていたら、我が家の猫たちかもしれません、声をかけてやってください。

水木さんもきっと、猫又たちと一緒になって「シゲジイ」とかいう妖怪になっていらっしゃるのではないかな。自在なお方だから。
お会いしたい。

●昔、子育て中。おっぱいを飲ませた後げっぷをさせますよね、体を立てて。
妻はそのとき、体を立てて抱いた子の背中をさすりながら「ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ♪」と歌っておりましたっけ。
鬼太郎の歌を聴きながら育った子らでした。

●朝日新聞の社説から引用

(社説)水木さん 伸びやかに異界見せた(2015年12月2日05時00分)
・・・
 残した仕事の量と質が物語るように、水木さん自身は勤勉だった。だが、その言葉には、力が抜けるものが多い。
 「なまけ者になりなさい」「少年よ がんばるなかれ」「けんかはよせ 腹がへるぞ
 効率や成果に追われる窮屈な日常に自由な空気を吹き込み、人の根っこに訴えて争いをいさめる。異界を知る先達の言葉は、現代への警句でもある。

●わたくしも、じいさんですが、がんばりません。げんきにがんばるひとは、うっとうしい。

●私が名乗る「崩彦」というのは古事記に出てくる「案山子の神」なんです。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/kuebiko.htm
自分のHPから引用
<>

★世界大百科から引用します
久延毘古(くえびこ):《古事記》にみえる神の名。〈クエ〉は〈崩(く)ゆ〉の連体形で身体の崩れた男を指すと思われ,また案山子(かかし)のことである。大国主(おおくにぬし)神が出雲の御大(みほ)(美保)の岬にいたとき,海上から羅摩(かがみ)の船(ガガイモの船)に乗り,鵝(ひむし)の皮(蛾の皮)の衣服を着た神が近づいた。だれもその神の名を知らなかったが,谷ぐく(ヒキガエル)は〈クエビコなら知っていよう〉と答えた。クエビコに尋ねてみると〈これは神産巣日(かむむすび)神の御子,少名毘古那(すくなびこな)神(少彦名命)です〉という。そこで神産巣日神にいうと〈まことに私の指の間から漏れ落ちた子だ〉との返事を得た。少名毘古那神は,こののち大国主神と協力して国造りをし,やがて常世国(とこよのくに)へ渡る。少名毘古那神の素性を知らしめたクエビコは,〈山田の曾富騰(そほど)(濡れそぼつ人)〉すなわち歩行不能の案山子であるが,天下の事を知る神とされている。身体の不自由な者が〈異形(いぎよう)の人〉として,知恵者の化身と考えられていたことを示している。          西宮 一民
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 古事記には「この神は、足は行かねども、盡に天の下の事を知れる神なり。(このかみは、あしはゆかねども、ことごとにあめのしたのことを、しれるかみなり」とありました。「異形のものは異能をもつ」という感覚が古代人にはあったようですね。「崩」はまさに体がバランスを失って「崩れている」ということでしょう。「彦」は「日子」で、「男性」です。「姫」は「日女」で「女性」です。ですから、「崩彦」は「崩れた男」でしょう、まさに身体障害者の象徴なのではないかな、と思っています。
 まさか私が「天下のことすべてを知っている」わけでもなし。「異能の男」というには平々凡々にすぎるのですが、脚が片一方不自由だ、ということになぞらえて、「くえびこ」=「崩れる男」が気に入っています。

鬼太郎に出てくる一本足の傘の妖怪は「かさ化け」でしたっけ。
道具も年古れば妖怪になる。わたくし「かかし」もいい加減年古りまして、一本足の妖怪になりましょうかね。
名乗りまして「かかし化け」です。よろしく。

冬へ向かって

1116_17suisen 2015.11.16
スイセンと、なぜか枯れないオジギソウが並んでいます。
オジギソウはどうなるのだろう?
スイセンが咲くのは年を越してからでしょう、寒い中で一際目立つ花。

1117_8jintyouge 11.17
これはジンチョウゲ。
実際に咲くのはずいぶん先になると思いますが、雪の中で咲いていたこともあるし、冬の向こうへの準備中。

エビガラスズメ幼虫

1116_16ebigarasuzume1 2015.11.16
ルコウソウなどが茂った場所の下。
エビガラスズメの幼虫が地面にいました。
蛹化前のウォンダリングでしょう、多分。
ガやチョウの終齢幼虫は蛹になる直前に、食草を離れてかなりの長距離を歩きます。これをウォンダリングといいます。そうして蛹になる場所を見つけて蛹化します。
食草を知っていて幼虫を襲ってくる外敵を避ける、というようなメリットがあるのかなぁ、と想像はしますが本当の理由はわかりません。
1116_16ebigarasuzume2
ところでこれは腹端部なのですが、こういう風に見ると、「顔」のように見えませんか?
私だけかな、そんな気がするのは。
左向きの「嘴」のようなものがあって、一本角で。
スズメガたちの幼虫を見たら、ちょっとそんな「見立て」を楽しんでみてください。

クロウリハムシ

1116_13kurourihamusi 2015.11.16
みなさん頑張ってますねぇ。
3匹それぞれ円を描いてその中で食事。
ウリの仲間の葉に円が描いてあったらクロウリハムシの仕業でしょう。
円を描くには、1点を中心として固定し、中心から等距離の線を描けばいい。
クロウリハムシは、自分の体を半径にして円を描く。
歩き回りながら大きな円を描くというようなことはしません。
身の丈サイズの円を上手に描きます。

カナヘビ

1116_12kanahebi1 2015.11.16
線路の柵にて。
自切してからまださほど日数が経っていないようですね。
いろいろなことがあるんだなあ。
1116_12kanahebi2
カナヘビって好きです。
トカゲより接近を許してくれるし、悠然として威厳のある顔が好きだなぁ。
今回の写真では耳孔がはっきり写りました。
これ鼓膜ですね。ということは空気中を伝わってくる音を聴くことができるのでしょう。
ワニなんかは、地面を伝わる振動を顎の骨からとらえるということです。

↓最近のところの記事。
上2つは自切の話。3つ目は卵からかえったばかりのかわいいカナヘビの話。どうぞ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-6dab.html
2015年10月15日 (木)「カナヘビ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-6dab.html
2015年9月17日 (木)「カナヘビ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-c4c3.html
2015年9月 3日 (木)「カナヘビ孵化」

2015年12月 3日 (木)

余計な一言

今朝、JR横浜線でトラブルがありましたね。

 横浜線 電柱折れ5時間運休に(NHK 12月03日 11時04分)
3日未明、横浜市のJR横浜線の線路で架線を張り替える工事中に架線をつなぐ電柱が折れるトラブルが起きました。
 ・・・
 3日午前2時半すぎ、横浜市緑区のJR横浜線の線路で架線を張り替える工事を行っていた際、線路脇の架線をつなぐ高さ6メートルの鉄筋コンクリート製の電柱1本が折れました。
この影響でJR横浜線は、始発から横浜市内の小机駅と東京の町田駅の間の上下線で、運転を見合わせました。
 ・・・
 JRによりますと、横浜線は始発から5時間後の午前10時すぎに運転を再開しましたがこの影響でおよそ11万人に影響が出たということです。
現場では作業員が、機械を使って架線を巻き取る作業をしていたということです。
電柱は去年6月に行われた定期点検では異常はなかったということで、JRは電柱に強く引っ張る力がかかったために折れたとみて、当時の状況や手順に問題がなかったか詳しく調べています。

今の時点で詳細な原因は明らかになっていませんが、理科的なコメントを一言。
Catenary
これは以前の私のブログ記事から引っ張ってきたものですが、「懸垂線」といいます。
理想的には、曲げに対する抵抗が全くない、質量のみの線を両端で支持してぶら下げた時の曲線です。電車の架線は近似的にこういう曲線になっています。
Kensuisen_
真ん中に「鉄筋コンクリート製の電柱」が立っているとして、架線は両側に懸垂線を描いて垂れます。図は強調して描いていますので、本当はもっと緩やかでしょうけれど。
電柱のてっぺんに注目。両側の架線の質量が等しければ、電柱にかかる斜めの力は大きさが同じで、下向きの角度も同じになりますから、その合力は真下方向になります。
鉄筋コンクリートの電柱は圧縮力には極めて強い。ですからそうそう壊れたりはしません。
ところが、工事の最中とか、終了時の撤収作業中とかに、電柱のどちらか片側の線が切れたり緩んだりしたらどうなるでしょう?
力のバランスが崩れて、電柱を横に引き倒す力が働くことになります。
そういう力には電柱は弱い。
ということですね。
「当時の状況や手順に問題が」あったはずです。
電柱の両側での力のバランスを崩すような作業をしてしまったはずです。

●架線には「端」というものがありますから、そういう端のところではコンクリートのブロックをぶら下げたワイアを滑車を通して引いて、電柱に対する牽引力をわざわざ発生させてバランスを取ります。
●着雪の重みなどで、架線が切れると、その張力が消えますので、電柱は架線が切れた部分の方へ倒れるのではなく、反対側へ倒れます。そうするとその方向の架線が緩んで、またその先の電柱が倒れる、ということが連鎖的発生したりするのですね。
●竜巻や、ダウンバーストなど、地表付近で強烈な風が吹いたときに、電柱が軒並み倒れることがありますね。あれも似た出来事。

いずれ原因に関する報道も出るでしょう。私のここでの話は、大きな的外れではないはずです。{と願ってます。まるっきりの大間違いだったらゴメンナサイ。}

11月の天候

★12月1日に、気象庁が今年の11月の天気の特徴のまとめを発表しました。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1512/01a/tenko1511.html

11月の天候
報道発表日:平成27年12月1日

概要
2015年(平成27年)11月の天候の特徴は以下のとおりです。
●全国的に気温が高く、沖縄・奄美では月平均気温の記録を更新した
  北からの寒気の影響が小さく、南から暖かい空気が流れ込んだ影響で、全国的に気温の高い日が多かった。沖縄・奄美の月平均気温は、平年差+1.7℃で1946年の統計開始以降で最も高い記録を更新した。また、全国20地点で11月の月平均気温の高い方から1位の値を更新し、7地点で1位タイの値を記録した。
北・東日本太平洋側と西日本で、降水量がかなり多く、日照時間がかなり少なかった
  本州付近を通過した低気圧や前線の影響で、北・東日本太平洋側と西日本で多雨・寡照となった。特に、西日本では、月間日照時間が日本海側、太平洋側共に平年比73%となり1946年の統計開始以降で最も少ない記録となった。

本文
・・・
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 北日本で高く、東・西日本と沖縄・奄美でかなり高かった。長野(長野県)、京都(京都府)など20地点で11月の月平均気温の高い方から1位の値を更新し、水戸(茨城県)、那覇(沖縄県)など7地点で1位タイの値を記録した。
(2)降水量
 東日本太平洋側と西日本日本海側で多く、北日本太平洋側と西日本太平洋側でかなり多かった。一方、北日本日本海側では少なかった。東日本日本海側と沖縄・奄美は平年並だった。
(3)日照時間
 東日本日本海側で少なく、北・東日本太平洋側と西日本でかなり少なかった。大分(大分県)、徳島(徳島県)など5地点で11月の月間日照時間の少ない方から1位の値を更新した。一方、北日本日本海側と沖縄・奄美では多かった。
・・・

ここ東京も11月はかなり気温が高かったと思います。
私が作っているグラフをお目にかけます。
2015nov1
11月のところを見ていただくと、最高気温は高いながらも平年値の降下にある程度添っています。
しかし、最低気温は平年値がもう10℃を下回って下がっていくのに、なかなか10℃以下の最低気温が出ない。12月に近づいてちょっと下がりましたけど。
「冷え込まない秋」でしたね。
2015nov2
平年値との差だけをグラフ化するとこうなります。
11月の最低気温はやたらと高かったことがわかります。
こうやってみると、5月の気温が平年値よりずいぶん高かったですね。
そして7月から8月にかけて、暑かったなぁ。
7月の初めは天候不順、日照時間が非常に短かったと記憶します。
そして9月。2学期冒頭なんて暑くてたまらないはずなのに、平年より気温の低い日々でした。
そして10月以降、秋が深まってくるころに、どんどん平年値より高くなってしまった。
なんということだ、
この冬は暖冬傾向だ、という予報が出ています。
関東では暖冬の時に雪が降りやすい。
圧倒的であるべき冬のシベリア高気圧の支配が緩くて、南岸を低気圧が走りやすくなります。それが関東の雪パターンの天気なのですね。勘弁してほしいな。高齢者には雪かきは辛いよ。
2015nov3
湿度のグラフです。
11月は湿っぽかったですね。
からっとした「天高い」秋空が少なくて、今日も雨だ。あ~あ。
「お籠り」かかしです。
{グラフは、前9日と当日の10日間の平均という形で平滑化してあります。}

なお、気象庁の資料全文はpdfでも読めます。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/stat/tenko1511.pdf

ヤガ科キンウワバ亜科のガ

1116_11tamanaginuwaba1 2015.11.16
線路の柵にて。
見たことのある姿。
1116_11tamanaginuwaba2
真上から。
この時私は、このガを「タマナギンウワバ」ではないかと思ったのです。

その後、ある時、ツマグロヒョウモンの幼虫ように採ってきたスミレの葉に、白い繭がついていました。ガが本来の食草を離れて繭を作ったのだろうとケースに入れておきました。
そうしたら羽化したんですね。
1126_3kinuwaba1 11.26
ケースのふたにくっついているところ。
1126_3kinuwaba2
出してやったのですが、ちょっと気温が低めでおとなしくて、手乗り。
手は妻の手です。
1126_3kinuwaba3
おとなしかったので正面顔など撮影。
1126_3kinuwaba4
玄関前のシコンノボタンの茎にとまらせて、体が暖まったら飛んでいきな。

1127_4kinuwaba 11.27
やっぱり寒かったのですね、翌日、昼に出たらまだいました。でも散歩を一周して戻ってきたらいませんでした。飛び去ったようです。
さて、これですが、この時私の頭の中では「キンウワバ」という名前が浮かんでいました。

初めの11月16日に出会ったガと、同じですよね。それさえも確信がない。
いやあ、参りました。

さて、過去にも何度か似たガに出会っています↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-5049.html
2012年11月27日 (火)「****キンウワバ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-ff31.html
2013年11月 8日 (金)「ミツモンキンウワバ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-2bc2.html
2013年12月18日 (水)「ガの繭」

毎回、「どっちかな」「わからない」ままにきているのです

↓ガの専門サイトにリンクしますので、眺めてみてくださいませんか。
http://www.jpmoth.org/Noctuidae/Plusiinae/Autographa_nigrisigna.html
タマナギンウワバ Autographa nigrisigna (Walker, 1858)
科:ヤガ科(Noctuidae) キンウワバ亜科(Plusiinae)
【幼虫食餌植物】 アブラナ科:キャベツ、ハクサイ、キク科:ゴボウ(※KD)、チシャ、マメ科:ダイズ、セリ科:ニンジン、セリ、ヒルガオ科:サツマイモ
イラクサギンウワバに似るが、本種の方が長細く、翅はのっぺり、内横線がまっすく、翅の外側の真ん中よりちょっと下にある黒い点がある。

http://www.jpmoth.org/Noctuidae/Plusiinae/Chrysodeixis_eriosoma.html
イチジクキンウワバ Chrysodeixis eriosoma (Doubleday, 1843)
科:ヤガ科(Noctuidae) キンウワバ亜科(Plusiinae)
【幼虫食餌植物】 キク科:ゴボウ(※KD)、イラクサ科:ノカラムシ(※GG-239)、マメ科:ダイズ、スイートピー、フウロソウ科:ゼラニウム、バラ科:オランダイチゴ
ミツモンキンウワバに似る写真1、写真2が、外横線が内側に曲がる。

http://www.jpmoth.org/Noctuidae/Plusiinae/Ctenoplusia_agnata.html
ミツモンキンウワバ Ctenoplusia agnata (Staudinger, 1892)
科:ヤガ科(Noctuidae) キンウワバ亜科(Plusiinae)
【幼虫食餌植物】 セリ科:ニンジン、キク科:ゴボウ(※KD)、マメ科:ダイズ、アオイ科:ワタ(※ZN)、タデ科:ミゾソバ
イチジクキンウワバに似る写真1、写真2が、外横線が銀紋のすぐ下で鋭くとがって外側に曲がる。イチジクキンウワバより銀紋がやや小さめで金褐色味も薄い。

というわけです。幼虫の食草はみんなほぼ同じだし、我が家にも損な植物はあるし。
絞り込めません。
結局、今回もまたわからないままでした。
「キンウワバ」といっておけば、私共素人には充分かな。

ルリチュウレンジ

1116_10rurityurenji 2015.11.16
露出めちゃめちゃ。コントラストがきつすぎる。
ルリチュウレンジがアリッサムの花に頭を突っ込んで蜜を舐めているところです。
特に肉食性とかでない限り、ハチの成虫が花の蜜を舐めてエネルギー源にするというのは不自然ではないのですが、ルリチュウレンジについてその現場を見たのは初めてです。
アリッサムはアブラナ科で、香り高い。
今の時期花が減っていますから、どんどん蜜を舐めてください。
多少はポリネーターの役もしてくれるでしょう。

↓参考
http://mushinavi.com/navi-insect/data-hati_rurityuu.htm
ルリチュウレンジ
エサ:花の蜜。幼虫はツツジ科(ツツジ,サツキ)の葉を食べる。

ミギワバエ科のハエ

1116_8migiwabae1 2015.11.15
妙なものを見ました。
池の水面を小さな昆虫が走っている。
ケシカタビロアメンボというごく小さなアメンボの仲間は知っていますし、それなりに何度も見ていますので、それかな?と思ったのですけれど・・・
1116_8migiwabae2
これ、ハエですよ。
そんなぁ、ハエが水面走るの?アメンボみたいに?
初めて見ました。
その後も時々水面を覗いてみますが、相変わらずハエが水面を走ってます!
不思議な光景だ。


http://mushinavi.com/navi-insect/data-amenbo_katabiro_kesi.htm
↑これがケシカタビロアメンボです。

検索していったら
http://serigaya.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-8728.html
水面に浮いたハエは、ミギワバエ科の仲間
いい写真があります。私が見たのとほぼ同じ。
そうなんだ「ミギワバエ」というのがいたのか、知らなんだ。

http://baba-insects.blogspot.jp/2012/08/1_17.html
ミギワバエ科 Brachydeutera属 の1種

みぎわ【汀・渚】‥ギハ
(「水際みぎわ」の意)陸地の、水に接する所。みずぎわ。なぎさ。土佐日記「―のみこそ濡れまさりけれ」
広辞苑第六版より引用

高校時代「汀」という姓の同級生がおりましたので、字はよく知っています。
しかしまあ、ハエ目の奥の深さは底知れませんね。

↓高校のHPです。
http://www.fujiseishin-jh.ed.jp/field_diary/2012/11/5247/
フィールド日記
2012.11.20
水面を移動するハエ  ミギワバエ

丹念に観察していらっしゃいます。
で、毎回「一言」なのかな、ページの終わりに佳い言葉がありました。

今日のことば
How wonderful life is while you are in the world.
君がいてくれるだけで、人生がどんなに素晴しくなるか。
                      Your Song(Elton John)より

いや、これは人間社会のことですが。
私のような虫好きどっぷりの、外れ人間が読むと「君」とはミギワバエのことかな、などと思ってしまって、独りニコニコしておりました。

↓wikiです
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%AE%E3%83%AF%E3%83%90%E3%82%A8
ミギワバエ
「幼虫が原油の中で生活するという特殊な生態を持つセキユバエ Helaeomyia petrolei も、このミギワバエ科に属する」こんなとんでもない記述がありまして、驚きました。

成虫の体長は2-9mm[2]。成虫は脚を水面につけて浮かんでいることもあり、主に藻類などを捕食している。成虫の外見はニセミギワバエ科の各種と類似するが、翅の臀室や第一経脈の有無(ミギワバエにはどちらもない、ニセミギワバエにはどちらもある)、前縁脈の切れ込み位置の違いなど、翅脈によって識別可能である[3]。

ミギワバエは水たまりや湿原、塩性湿地、アルカリ性の湖などといった水辺に主に生息している。幼虫は主に植食性で、イネや沈水植物などの水草、もしくは藻類を餌として利用する。幼虫の中には特殊な環境で生活するものがおり、例えば Ephydra brucei の幼虫は45℃以上の水温がある熱水泉で生活している。また原油のプールで生活するセキユバエの幼虫や、塩分濃度が非常に高い水中で生活する Ephydra cinera の幼虫などもいる。

なんかこう、想像を絶しますね。いきものというものの計り知れなさを、突き付けられた思いです。

オニタビラコ

1116_9onitabirako 2016.11.16
黄色い花つづきで。
カタバミと、とってもよく似た黄色ですが、微妙に風合いが違いますね。
季節が進んでくると、なんでも「愛でたいな」。
わたしゃ「お目出度い」じいさんですが。
そう遠くないうちに、ほんとに「めでたくなる」でしょう。

めでたくなる
「死ぬ」「倒れる」などの忌み言葉。
広辞苑第六版より引用


カタバミ

1116_7katabami 2015.11.15
対照がきれい。
足元にはいっぱいカタバミ類があるんですから、シジミチョウの幼虫を見たいよなぁ。
腰が痛くてかがめないのがいかんなあ。
もう一つは、この植物、切ったらすぐしおれてしまう、ということですね。
飼育が難しい。
カップ状の小さな鉢にでも植えて、そこへなんとか産卵してもらって、植物をしゃきっとした状態に保ってやらなくてはいけません。その手間を、チト惜しんでいるわけです。

{鳩山邦夫さんは、シジミチョウの飼育者でいらっしゃいます。(コレクターではありません。)}

ヒカゲイノコズチ

1116_5hikageinokozuti 2015.11.15
ヒカゲイノコズチじゃないでしょうか。
1116_5hikageinokozuti2
この花、どう見たってイノコズチなのですが、季節がね、よく見るイノコズチはもっと暑い時だったよなぁ。
で、生えている場所も、木の下だし。
というわけで、ヒカゲイノコズチかと思った次第です。
正確に識別しているわけではありません、悪しからず。

後光

1116_1kage1 2015.11.16
写っている人影は「わたくし」です。
ナント、後光がさしていますね。アリガタヤ。
月曜の朝、資源ごみを集積場に置いて戻ってきたら、塀に映っていました。
光源はというと↓
1116_1kage2
以前にもお目にかけた線路向こうのお宅の窓ガラス、朝日を反射しているのです。
1116_1kage3
その光線が、道路を照らし、端が塀に届いているという状況。
ふと気づいて自分がその光線の中に入ってみた、という次第です。
↓以前の記事
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-bf10.html#comment-135410528
2015年11月 6日 (金)「朝日」
これは10月19日朝の出来事でした、同じガラス窓からの反射光が我が家の窓を照らしたのでした。
今回は、そのほぼ一か月後のことですね。
光線の向きや角度は変化し、とても我が家の窓には届きません。
で、わたくし案山子の後光となったのでした。

★昔話。
私が六年生くらいでしたでしょうか。「みずはらひろし」「もりやひろし」「いのうえひろし」さんという3人の「ひろし」さんが歌っておられましたね。
みずはらひろしさんの「もう恋なんかしたくない♪」などとい歌詞を大声で歌っていたら、同級生の女子にあざけられましたっけ。意味もしらないマセ餓鬼でした。
もりやひろしさんの「有難や節」というのも餓鬼にうけたっけ。「あ~りが~たやありがたや」という歌詞が面白くってね。
地球の人口も増えまして、有難や節が身に沁みます。
地球上、どっちを向いても満員だ

だけど行くとこ 沢山ござる
空にゃ天国 地にゃ地獄
有難や有難や 有難や有難や

まったくもって「有難い」の極みですね。
余波で、かかしさんにまで後光がさしちまった。
ありがたいなあ。

ナナホシテントウ交尾

1115_12nanahosi1 2015.11.15
ルコウソウのところでナナホシテントウが交尾していたと妻が撮影してきました。
1115_12nanahosi2
色合いや模様に若干の差がありますが、これが雌雄差というわけではないと思います。
ナナホシテントウの場合、交尾器をちゃんと観察しないと識別できないようです。
交尾中ですから、どちらかがメスです。そうでない方がオスです。
単純に、下の大きいのがメスで、上がオスでしょうけれど。
単独ではわかりませんね。

茎を切って連れてこようか、というので、そりゃダメだ、虫生(人生)最大の営みを邪魔してしまったら罰(バチ)が当たる、とお断り。

ヒキガエル

1115_11hikigaeru 2015.11.15
雨っぽい日でした。
ホトトギスのあたりへ出てきたところを妻が発見、撮影。
もうそろそろ冬眠準備でしょうか。
子ネコにみつかるとマズイので、見つかりにくそうなところへ逃がしたそうです。
子ネコの運動能力と好奇心はとんでもないからなぁ。

2015年12月 2日 (水)

ヒメクチナシ

1115_10himekutinasi 2015.11.15
オオスカシバ幼虫たちに「剪定」されてしまったヒメクチナシ。
(虫)嵐も過ぎ、また芽を吹いています。
毎年のことですが、申し訳ないような気分。
虫好き夫婦の家の株でなければ幼虫は駆除してくれるでしょうにね。
なんとかまあ、折り合いをつけて生きていってください。

イワレンゲ

1115_8iwarenge 2015.11.15
お、つぼみがいっぱい。
翌日
1116_18iwarenge1 11.16
わ、咲きはじめた。
下から上へ咲き進みます。
そういう植物が多いですね。根元近くから先端へ向かって。
1116_18iwarenge2
小豆色の粒はまだ開いていないオシベの葯。きれいですねえ。
1116_18iwarenge3
開こうとしているつぼみ。
中が見えます。
1116_18iwarenge4
上の方はまだこれから。
きれいだね。

咲いた株は枯れます。
なんだか、複雑な気分です。
去年も花の写真を掲載しましたが、あの株は枯れ、周囲の子株が今年こうやって開花を迎えました。
折角さいてくれたのですから、私にできることは、ひたすらに見ること。
務めを果たしましょう。

オジギソウ

1115_2ojigisou 2015.11.15
あちこちで咲き、実ったオジギソウ、ほとんどがもう枯れましたが。
どういうわけか、この日当たりの悪い、ジュウリョウやユキノシタのそばのオジギソウは青々としています。
開花し、結実し、熟した、そこまでは他の株と同じなのですが、枯れる様子がない。
どうしちゃったんだ?
宿根草になったのかい?
まあ、見続けます。見届けます。

★皮肉屋じじいのつぶやき。
スーパーなんかで高齢者向けの「見守りサービス」というのを宣伝していますが、できれば「看取りサービス」もあったらいいな。

タカノツメ

1114_3takanotume 2015.11.14
ずいぶん熟してきましたが、まだ緑から赤への過渡的な状態ですね。

1124_14takanotume 11.24
先に赤くなり始めたものはもうかなり完熟に近いと思います。
でもまだ緑のもあるし。
種子まで完全に熟しきったのがいいんでしょ。
鷹の爪としての市販品を播いて育てましたので、辛さがどうなるのか、よくわからない。
農家は雑種第一代(F1)を栽培して、品質のそろったものを育てるのでしょうけれど。
家のはF2だからなぁ、遺伝的にばらつく可能性があります。
生育する土壌や開花期の環境にも影響を受けるという話もあるし・・・。
期待と不安がありますね。
まさかハバネロ級になるわけはないけれど。

★若いころ、「10倍カレー」というものを同僚と食べましたっけ。
鼻の頭からふつふつと汗が玉になって吹きだしてくるんですよね。
あれはすごかった。
ナチュラルヨーグルトかなんかをデザートに食べると落ち着きます。

★昔
「若いという字は苦しい字に似てるわ♪」という歌がありましたっけ。
真似て
「辛いという字は辛いとおんなじだわ♪」と書いてみて。
読み分けられます?
文脈なしでは「からい」と「つらい」は読み分けられませんね。

ルビーロウカイガラムシ

1113_12rubyroukaigaramusi 2015.11.13
ヒサカキについていました。
赤いといえば赤いのですけれど、「ルビー」というのには戸惑いを覚える私です。
カメムシ目の昆虫です。
カイガラムシとして観察されるのはメスです。
で、未成熟なメスはもっと赤いとも聞いていますが、見そびれちゃったからなぁ。
ふと気づいたらこの状態でした。
オスもいるはずですが、私のような鈍な観察者にはまず見えないらしいです。

★ところで、脱線して。
「振り仮名」を「ルビ」といいますね。
このルビはRubyに由来します。ご存知でしたか?

ウィキペディアから引用↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%93

 ルビ(英語: ruby)とは、文章内の任意の文字に対しふりがな/説明/異なる読み方といった役割の文字をより小さな文字で、通常縦書きの際は文字の右側/横書きの際は文字の上側に記されるものである。
 明治時代からの日本の活版印刷用語であり、「ルビ活字」を使用し振り仮名(日本語の場合)やピン音(中国語の場合)などを表示したもの。日本で通常使用された5号活字にルビを振る際7号活字(5.25ポイント相当)を用いたが、一方、イギリスから輸入された5.5ポイント活字の呼び名がruby(ルビー)であったことから、この活字を「ルビ活字」とよび、それによってつけられた(振られた)文字を「ルビ」とよぶようになった。明治期つまり19世紀後半のイギリスでは活字の大きさを宝石の名前をつけてよんでいた[1]。

[1]参考:19世紀後半におけるイギリスでの文字サイズ名称として、他にエメラルド(6.5ポイント)、パール(5ポイント)、ダイアモンド(4.5ポイント)などが存在した。出典:屋内恭輔「XMLがわかる本」毎日コミュニケーションズ, p120。ISBN 4-8399-0762-5


ツマグロヒョウモン

1113_9tumagurohyoumon3 2015.11.13
羽化して飛び立ち、ランタナの上から見おろすツマグロヒョウモン。
この時は3匹同時に放したのですが、この1匹がここで撮影に応じてくれました。
堂々たる風格ですね。
カマキリの威圧感のある「何か用か?」という視線もたまりませんが、チョウの風格にもしびれます。
好きだなぁ。

幼いレンゲソウ

1113_7rengesou 2015.11.13
子葉(旧・双葉)と葉(旧・本葉)。
用語が昔とは変わりましたね。
言葉は変わっても、幼い植物がかわいいのは変わりがない。
幼かった植物が、光合成を行って成長し、やがて生殖のときへ向かう。
植物にだって「一生」というものがあります。
花だけ愛でていないで、生きる姿全体を愛でてあげましょう。

チンアナゴ状態

1113_6sweetpea 2015.11.13
スイートピーです。
11月11日の「チンアナゴの日」にはこの状態に気づいていませんでして、遅ればせながら。

11月は「いい」ときますので、いろんな「日」がありますね。やりすぎの感あり。
「29=肉・服・河豚」etc.

現在、我が家では、スイレンにくっついてきたと思われるフナを室内で飼育しておりますので
11月27日は「いい鮒の日」ということにして、眺めておりました。

ハイビスカス

1113_4hibiscus 2015.11.13
あれ、今咲くのかい?
私のイメージではハイビスカスというと「熱帯」的な、暑さと青空のイメージなんですけど。
検索してみたら↓
http://www.yasashi.info/ha_00005g.htm

ハイビスカスの仲間は世界の熱帯・亜熱帯を中心に250種ほどの野生種が知られています。その中で、ブッソウゲやその他の野生種を掛け合わせて作られた園芸品種を総称としてハイビスカスと呼んでいます

ふむふむ。やっぱり熱帯だな。ところが・・・

熱帯のイメージがありますが、暑すぎると生育が弱くなり花もあまり咲かなくなります。日本の自然環境下で一番元気に咲くのは春と秋で、夏は花が咲き止むこともあります。系統により差はありますが、大輪系は特に暑さで参りやすいです。

へえ、そうなんだ。
このサイトの上の方の図では、花期は「4月半ば~11月」となっておりました。
思い込みはいけませんね。知らなかった。
存分に咲いておくれ。

2015年12月 1日 (火)

ヒャクニチソウ(二段咲き)

1113_3hyakunitisou1 2015.11.13
ヒャクニチソウが二段咲きになってるよ、と妻に知らせたら、ナニそれ?と不審そう。
1113_3hyakunitisou2
あらホントだ。
向こう側にルリマルノミハムシらしき虫がいます。
1113_3hyakunitisou3
目で見ると、明らかに「二段」なんですが、写真ではなかなかうまく表現できていません。
真ん中のこんもりしたところから、二段目が出ているんです。
1113_3hyakunitisou4
これが通常の姿。
この「真ん中こんもり」からまた舌状花が出るんですね。
なんでだ?
いろんな咲き方をしてくれます。不思議な、楽しい花です。

1114_2hyakunitisou 11.14
翌日の二段咲きですが。
ピンクの花弁の透過光で照らされてピンクに見えるササグモがいます。
こういう眺めはちょっと珍しいかな。
ピンクのササグモ。

本当に長く楽しませてくれる花ですね。

カタバミの実

1113_2katabami 2015.11.13
獅子咲きアサガオのプランターの隅で、カタバミが実を熟させていました。
カタバミの実を弾けさせた経験はありますか?
カタバミの実が熟していたら、面白いからぜひ試して経験してみてください。
指が痛いくらいに弾けます、こんな小さいのに。
遠くへ種子を播こうという手段です。
どうぞ。

獅子咲きアサガオ:2

1121_2sisizaki 11.21
もう下旬に入りました。

1122_1sisizaki1 11.22
毎朝、雨戸を開けると眼に入る場所。
う~む。
1122_1sisizaki2
獅子咲きの特徴はもう完全に失っていますね。
でも咲くんだ。
種子を作ることもない。
でも咲くんだ。

1124_1sisizaki 11.24
もうこれが最後の姿でしょう。
来年、親木から獅子咲きが出現するかどうかはわかりません。
アサガオとの不思議な出会い・付き合いをしています。
11月も下旬です。

獅子咲きアサガオ:1

1113_1sisizaki1 2015.11.13
わぁ、まだ咲くんだ!
1113_1sisizaki2
「獅子咲き」という、花弁が裏返ったような姿になり切れていない気がします。
もう限界かな。

1114_1sisizaki1 11.14
これが翌日の姿。赤紫が濃くなります。
でも下につぼみも見えています。まだ咲く気でしょうか。
1114_1sisizaki2
咲きかけのものも。
アサガオですよ、それが11月の中旬ですよ。
すごいですね。

1115_1sisizaki1 11.15
とにかく行けるところまで行く。
1115_1sisizaki2
なんだかこう、心揺さぶられるものがありますね。
そうなんだ、生きるってそういうことなんだ。

ネコハグモ

1112_16nekohagumo1 2015.11.12
テント状の住処の屋根がずいぶん厚くなっています。
1112_16nekohagumo2
落ち着きのよい住処なのでしょう。
でもこれはカエデの葉、やがて落ちちゃうんだよなぁ。
体力資源に余裕のあるうちに越冬できる安定した場所を探した方がいいような気もしますが。
教えてあげることもできないし。
もうすぐ落ちちゃうよ。

イチモンジセセリ

1112_15itimonjiseseri1 2015.11.12
この長い口吻、おそらく味覚だけではなく触覚も伝えてますね。
一生懸命口吻で探る、どこが花の奥へ通じる部分か探る。
1112_15itimonjiseseri2
ここだ!となると、体ごと口吻を花の奥へ挿しこむ。
で、実においしそう。
見ている私がほんわかした気分になります。

サザンカ

1112_14sazanka1 2015.11.12
花弁が外側に倒れて中が見えていました。
小型のハエのような虫もいますね。
1112_14sazanka2
ちょっと手を添えてこっちを向いてもらいました。
1112_14sazanka3
チャドクガのときかな、無茶苦茶につめて風通しをよくしたのがいけなかったのか、今年はつぼみが少ない。
ごめんね。

ヤマトシジミ

1112_13yamatosijimi 2015.11.12
ルコウソウの実ですかね。
蜜の味とはいかないと思いますが。
吸水かな。
小さなチョウですが、頑張っていますよ。

キバナコスモスなど

1112_12kibanacosmos 2015.11.12
大きな葉はタチアオイ。
黄色い花はキバナコスモス。
タチアオイは花の季節を過ぎて実も熟してから、種子から発芽したもの。
キバナコスモスも、おそらく同じなのではないか。あるいは、発芽がすごく遅れたか。
とにかく背の低いままに咲いたのです。地面から30cmあるのかな。

1115_7kibanacosmos 11.15
タチアオイの葉を食べる虫も頑張っているようです。
右の方にはガザニアの細い葉と、ムラサキツユクサの実が写っています。

1116_15kibanacosmos 11.16
ガザニアが咲きました。
低い位置で競艶。
愛らしいコンビです。

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