ヘチマ:2
2015.11.22 6
煮た実。
簡単に皮がむけます。
後はまあ、菜箸で突いたりしながら残った種子を取り除き、ぬるぬる感がなくなるまで揉み洗いして。
きれいになりました。
軽く脱水して乾しておきました。
それだけ。
色が気になる方は、漂白剤を使ってもいいでしょう。私共は漂白はしませんでした。
さて、風呂で垢すりに使ってみますかね。
懐かしい話です。子どもの頃は、もっぱら手ぬぐいかヘチマで体を洗っていました。
ヘチマの新品は「痛い」んですよね。でも使っているうちにへなへなになる。
洗髪専用のシャンプーというものもない時代ですからね。ヘチマは優れた垢すりでした。
ところで、「垢」というものを実際に知っている人はいるのかな、今の若い人は。
私の子ども時代は、週に2、3回くらいしか風呂に入っていませんでした、そして私は成長期のガキ。
手ぬぐいを湿らせて腕や脚をこすると「垢」というものがぼろぼろと出たものなんですよ。
今は爺さんですから、そう垢も出ませんけど。毎日入浴しているし。
「垢が抜ける」「垢抜けした」なんて言葉のもともとの意味はわかるかなぁ。
★付録
http://kotowazagyakubiki.seesaa.net/article/341674061.html
垢で死んだ者はない
風呂に入らなければ垢がたまり不潔になるが、
だからといってそれが原因で死んだ人はいないということ。
風呂嫌いな者の言い訳。
または、風呂嫌いへの皮肉として使われる。
類義語、垢に食われても死にはせぬ 垢がたまっても死なない
若い人は「フケツ!」と叫ぶだろうなぁ。
http://www.eonet.ne.jp/~hidamari-ehon/contents90.html
『ちからたろう』
・・・
ちからたろうは、じいさま・ばあさまの垢から生まれました。風呂なんかめったに入れない貧しい暮らしの中で、垢でつくった小さな人形。それが力太郎でした。まっくろけなわらしだけどかわいいわらし。
・・・『三ねんねたろう』
・・・
三年と三月たった秋祭りの日、寝太郎が急に起き出した。ひげぼうぼうの垢だらけの寝太郎は・・・
・・・
庶民の「生活と垢」は切り離せなかったんですよ。
垢抜けしない「かかし爺さん」の昔の思い出。
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