気温・湿度のグラフ
2種類のグラフを上下に並べてみました。
日々の気温と日々の平年気温については、上下とも同じです。
違うのは、ちょっと見にくいのですが、細い黒い線。
変動の激しい日々の気温を「均す」ための移動平均の取り方です。
・上はこれまでと同じ移動平均で、ある日の平均値として「前7日+当日+後7日」の15日間の平均を使っています。
当日より「後の7日」も使っているので、ブログで10月が終わった、さあ今月はどんな月だったのか、と書こうと思っても、11月7日までいかないと、10月分が終わらない。半端でね、気力が落ちる。
・下のグラフは、ある日の平均値として「前9日+当日」の10日間平均にしてみたものです。
感覚的には「この十日間(旬)はどうだったかな」という感じ。これなら、月の終わりにすぐまとめができます。
で、上のグラフでは、その違いが見づらいかなと思いまして。
これは平年値からの差だけをグラフ化したもの。
上が前後を加えた15日間移動平均、下は前だけの10日間移動平均です。
平均をとる区間幅の関係で上の方がより滑らかですね。
全体として傾向を眺める分には、ま、大差ないといっていいと思います。
1月は比較的暖かかった。
3月末から4月初めの気温変化は激しかった。
5月が異様に高かったですね。気温の絶対値は5月ですから25℃~30℃というようなところですが、平年値からのずれがすごく大きかった、という意味です。
7月のしょっぱなは、低くなってしまって、不順な夏の始まり。東京の日照時間が異常に少なかったり。
7月終わりから8月初めには、今度は猛烈に暑くなってしまいまいして、猛暑日が連続。
9月、2学期冒頭は授業にならないくらい暑いのが普通なのに、寒い秋の始まり。
9月の終わりごろからは、比較的穏やかな変化、平年値を少し上回りながら推移しています。
湿度の変化です。
上下の違いは、説明通り。
このグラフを解説する気にはなりません。ふ~んと眺めてください。
解説してもいいかなというのはこれ↓
これは上は湿度のグラフで、下は平年差のグラフです。
気温の高い時に湿度が低く、気温の低い時に湿度が高いという傾向=二つのグラフの山と谷が反転する傾向が見えますでしょ。
ここでの湿度は相対湿度です。
相対湿度は、ある温度でその空気が含みうる水蒸気の最大量で、実際に含んでいる水蒸気量を割ったものです。
{「量」というのが何かについては、ここでは深入りしません。直感的に「たくさん」「すくない」でいいです。}
温度が高ければ、含みうる最大量が増えます。
空気の入れ替わりはもちろんあるのですけれど、ある大きな空気の塊りの中に入ってしまったら、しばらくは空気中の水蒸気量はそう変わらない。ところが日々の気温は変化する。気温が高いと湿度計算の分母が大きくなりますので、割り算結果は小さくなる=湿度が低くなる、こういう出来事がグラフに表れているのだろうと思います。
{絶対湿度というのがあって、空気中の水蒸気量そのものを示すのですが、それだとまたグラフの様相は大きく変わるでしょうね。}
★これからは、新しい移動平均でのグラフを、「月のまとめ」のように出そうかな、とも思っています。
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