« エンジュ | トップページ | スーパームーンの話題:2 »

2015年10月19日 (月)

スーパームーンの話題:1

★先月、「スーパームーンの満月」が話題になっていました。
すぐ書けばいいんですが、自分の中で「熟す」のを待っていると、いつも遅れます。

NHK
今夜の満月は「スーパームーン」(9月28日 18時38分)
 28日夜の月は、満月の中でも特に大きく明るい「スーパームーン」です。
 ・・・
 最も小さく見えるときの満月と比べると、28日夜の満月は、直径がおよそ14%大きく、30%近く明るく輝いて見えるということです。

スーパームーン、都心からも見えた(朝日 2015年9月28日19時35分)
写真・図版 都心から見えた満月。飛行機のシルエットが浮かんだ=東京都中央区、仙波理撮影
 28日夜、今年最大の満月「スーパームーン」が東京都心の夜空に浮かんだ。この日は地球と月の距離が最も近くなる。いちばん遠ざかった時と比べると、見かけ上の直径は約1・14倍になっているという。

(宇宙がっこう)地球に最接近、スーパームーン 的川泰宣(朝日 2015年9月26日16時30分)
 9月28日、欧米やアフリカでは月が地球の影に入って暗くなる「皆既月食」が見られます。満月は日本時間の午前11時50分ごろなので、残念ながら日本で皆既の観測は無理ですが、この日は1年で月が最も地球に近づく日でもあり面白い現象が見られます。満月で、月の最接近が重なるときに見られる「スーパームーン」です。
 ご存じの通り、月は地球のまわりを回っています。一般的には月と地球の距離は約38万キロメートルと言われますが、現実には楕円(だえん)軌道なので、距離は常に変化しています。今年1年だけのデータでも、一番近いのは9月28日の35万6877キロメートル、一番遠いのは9月14日の40万6464キロメートルで、実に約5万キロメートルものひらきがあります。一番遠い時(マイクロムーン)と、最も近い時を比較すると15%近くも大きさが違います。これに人間の目の錯覚も手伝って、普段の月より格段に大きく見える気がするのです。
 ・・・(後略) (的川泰宣・JAXA名誉教授)

★話題が二つあります。
●一つ目は
 日本で「スーパームーンの満月」と騒ぐことと、「スーパームーンの皆既月食」とがずれていることなんです。
 「天文学的な『望』」とは「太陽-地球-月が一直線に並ぶ『時刻』」なのですが、カレンダーに書いてある「望」の方は「『天文学的な望』を含む『日』」になるのです。

「今日は望だから今晩の月はは満月だ」といった時に、その満月は「天文学的な望」に一致しているということではなく、望を含む日の満月なのです。

・2015年9月28日11時51分(日本時間)が「望」でした。
Bou
この図が望の時刻の図とお考えください。{この図では、太陽ははるか彼方ですので円も描きませんでした。地球や月の大きさの関係もデタラメです。概念図です。}
太陽(S)・地球(E)・月(M)が天の北から見て、一直線に並んでいます。これが「望」。
しかも今回はこのSEMの線が直線に乗っていまして、(太陽・地球・月が同一平面上にあって)月が地球の影の中を通過する「皆既月食」がこの時刻を挟んで観測されたわけです。
「望」の時刻での位置関係の図ですから、日本時間11時51分です。
図中、Jが日本の位置のイメージです。「お昼」の時間帯を通っていくところです。
この時刻にAは明け方でして、月食中の月が西の地平に沈んでいくところです。
またCは夕方で、月食中の月が東の地平から昇ってくるところなのです。
Bは真夜中で、中天高く皆既月食を眺めているわけです。

日本の位置は約6時間後「夕方」の位置に来ますから、東の空から「28日夜、今年最大の満月「スーパームーン」が東京都心の夜空に浮かんだ」のですね。「望」を含む日の夜の月ですから「満月」でいいのです。
ただ、この時もう、太陽-地球-月 は一直線上にはなかったのですね(SEとEMが曲りました)。月食は当然終わっていました。

「皆既月食は満月の時に起こる」と単純に理解していると、なんとなく違和感が残りませんでしたか?
実は、私自身がそうなのでして、ちゃんと調べて、ああそうか、と理解した次第です。
「皆既月食は満月の時に起こる」というより「皆既月食は望の時刻を挟んで起こる」というべきなのでしょうね。

・アメリカのワイオミング州と日本の時差は「-16」時間です。
「望」は日本時間28日11:51分、その時、ワイオミング州では27日19:51なんですね。
で、下の記事のボールドフェイス部分のようになるわけです。

スーパームーンの皆既月食、米国などで観測(朝日 2015年9月28日22時37分)
写真:米国で観測されたスーパームーンの皆既月食。左側が地球の影の中心に近く、暗く見えているという=27日午後8時22分(現地時間)、米ワイオミング州リバートン、中西昭雄氏撮影
 満月と月の最接近が重なり、月が大きく見える「スーパームーン」となった日本時間の28日、米国では赤銅色に染まった皆既月食が観測された。
 米西部ワイオミング州で撮影した天体写真家の中西昭雄さん(51)によると、現地時間の27日午後8時10分(日本時間28日午前11時10分)過ぎから全体が地球の影に隠れる皆既になり、約1時間15分にわたり観測されたという。中西さんは「スーパームーンの皆既月食を撮影するのは初めて。想像以上に大きく感じた」と話す。
 国立天文台によると、この日は北米以外に欧州やアフリカでも皆既月食が観測された。

NHK
スーパームーンの皆既月食 世界で観測(9月28日 21時44分)
 満月がふだんよりも特に大きくそして明るく見えるいわゆる「スーパームーン」が地球の影にすべて隠れる、珍しい「皆既月食」が、アメリカやヨーロッパなどで観測され、33年ぶりの天体ショーに各地で歓声が上がりました。
 ・・・
 そのスーパームーンが地球の影にすべて隠れてしまって赤黒く輝く皆既月食が、27日夜、アメリカやヨーロッパ、それにアフリカなどの各地で観測されました。
 ・・・
NASAによりますと、スーパームーンの皆既月食を次に見ることができるのは、18年後の2033年になるということです。

ワタシ、次の時には多分もう生きてません、ミナサンがんばってください。

« エンジュ | トップページ | スーパームーンの話題:2 »

理科おじさん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« エンジュ | トップページ | スーパームーンの話題:2 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ